2003/8/17 新井薬師「松扇」




2003年8月17日(日)15時半過ぎ

今日も朝から雨が降り続いている。

早朝とは言えぬが早めに起きだす。朝食は、買い置いていたレトルト(お湯をかけて5分待つ)豚コツカレー饂飩を一人で作って食べる。

これでは胃袋は満たせず、2時間後にインスタント(電子レンジ)のナポリタントを食す。

さらに2時間弱で昼食になった。同居人が得意とするカレー饂飩が食卓に並ぶ・・・。
コミュニケーションが極めて悪い。

約40分、ソファーで昼寝してから起き出す。
雨は小振りになっていた。健康のために外出する。

「開いているだろうか」と不安を抱きつつ、新井薬師南口から中井方面に歩き出す。シトシト雨が降っていた。

途中右手に、蕎麦打ち場になっている昔の店がある。灯りが灯っていない。「お盆だから休みか?」と不安がよぎる。

店の前から白装束の職人が出てきて、駅方面に歩き出す。
今日は休みではない。祝祭日に中休みはないと聞いていたが、後は中休みでないことを祈る。

扉には「営業中」のプレートが出ていた。

さすがに、店に入った時には誰も客はいない。
カウンターの中には若手の職人が陣取っている。
若おかみ(最近出産し、また店を手伝うようになった。おかみの義理の娘だと思う。聞いたわけではない。あくまで状況から分析した推論である。この店はオーナーと調理人は別な人である。若おかみはオーナー系だと思う)が、接客を担当している。

しばらくたって、良く似た顔つきの中年(もしかして僕より若い?)のカップルが入って来た。
いろいろ難しそうな品をオーダーした。男の方は終始カウンター内の職人の動きに目を配らせ、目の前に出された品も味わうというより、検分している印象だ。どうしても目つきは悪くなる。
同業者か、普通の人を装ったレストランの格付け担当かと疑ってしまった。

蕎麦屋で肴をつまみながらメモをとる僕も、あんな感じなのであろうか? 店の人にっとっては迷惑でしょう。

今日は寒いので、思わず蕎麦焼酎を頼む。ほのかな温かさが体に心地よい。日本の夏は失われた・・・。
それでも「夏季限定メニュー」に目がいく。

「鴨ロースと夏野菜の胡麻ソース和え」をお願いする。
目の前で盛り付けがされ、2種類の胡麻ソースがそそがれる。
待ち遠しい。

食感が良い。レタス、茸類どれをとってもシャキシャキしているか、弾力がある。箸が止まらぬ。
鴨は湯がいているがピンク色が残っている。繊維がしっかりとしており、中々噛みきれないところが、嬉しい。

蕎麦焼酎と夏メニューは本来ならミスマッチだ。
しかし美味しくて酔え得れば人生は楽しくなる。
財布の中身は忘れて、あとから気付いた「穴子のマリネ」頼む。
今月も当初予算よりも赤字であるが、慰謝料にしておこう。

皮がわに反り返った穴子は、皮と身がしっかりとしまり、歯ごたえがあった。予想を裏切る手ごたえ(歯ごたえ)であった。こういう穴子料理もあるのかと驚く。
マリネされた玉ねぎが、シャキシャキとして実に心地よい。
皿の上にはレモンスライスしか残らなかった。

2杯目の蕎麦焼酎も空き、閉めは「せいろ」である。
蕎麦の実が混じる濃い灰色のせいろは、一口目には少し硬く感じられた。
手の込んだ汁につけチュルチュルと咽喉を通す内に、体になじんでくる。

蕎麦をつけて汁を蕎麦湯で割って余韻を楽しむ。

さらに残しておいた汁を蕎麦猪口に注ぎ、慎重に蕎麦湯を足す。
割り加減が一日の最後を閉める上で重要な儀式である事は、言うまでもない。

美味しい食事をすると、なぜかお腹がすいてくる。

小雨は止まない。一人、上機嫌になって駅に向かう道を歩く。
今日は礼服を来た人(夫婦や家族が多い)に目がいってしまう。

明日はお通夜である。

< 本日のお会計 >

蕎麦焼酎  500円×2杯    = 1,000円
鴨ロースと夏野菜の胡麻ソース和え =   900円
穴子のマリネ               900円
せいろ                  900円
==========================
合計                 3,700円+税

中野区上高田3−18−3

電話:03−5343−3483

以上


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