
2004/10/15 吉祥寺「神田まつや」
2004年10月15日(金)20時頃
「おお 鴨せいろが始まってますよ!」と目ざとくN氏は店頭の張り紙を見つけた。「新蕎麦」が始まったら、直ぐ鴨である。何と幸せなことか・・・。
吉祥寺の「神田まつや」は東急百貨店のレストラン街にある。場所柄、買い物帰りのご夫人達や、母と娘といった組み合わせが多い。「神田と比べると癒されませんね」とまつやファンのN氏はもらす。N氏は吉祥寺の店は初めてである。「そうでもないよ。ここはここで落ちつける」とフォローする。
映画まで1時間強の時間がある。まず壜ビールを1本頼む。蕎麦味噌がついてくる。ビールは直ぐ空き、日本酒をお願いする。「熱燗にしますか」と問われ、N氏は動じる事無く「常温でお願いします」と答える。こういう時のN氏は、どことなく威厳があり、僕より年上に見えてもおかしくない。さすが下町育ち(こじつけか)。
「鰊の棒煮」は、いつもながらの味だ。箸でこまかく分けるのは難しい。N氏はしばし苦闘していた。「もっと大きくすればいいじゃないか」とお許しを下すと、ここぞとばかり半分にして、半身をそのまま口に放り込む。やることが豪快である。
「焼き鳥」はテカテカと照り輝いている。タレの輝きだ。甘めだが、疲れた体には良い刺激になる。
倹約という言葉は忘れることにした。「天種」は海老が2本、海苔1枚、獅子唐1本だ。衣はサクサク、中はアツアツだ。「身が柔らかいですね〜、いや美味い」とN氏は海老を、いや店の技術を褒める。僕は海苔を選び、獅子唐はN氏に譲る。
張り紙に気付いた以上、しめは「鴨せいろ」以外は考えられぬ。
「良い匂いですね」のN氏の一言で、期待は一段と募っていく。
どんぶりの中には、鴨肉4枚、つくね1個が汁の中に埋まっている。鴨は脂身が四分の一、肉の半分は赤味が残り、渋いコントラストが
美しい。鴨肉は身がしまっており、噛みしまめれば噛みしめる程、幸せな気持ちになる。
「つくね美味いだろう」「最高です。ジューシーだなあ」つくねを噛むと、中のミンチが口の中に拡がる。一粒々が、ここにいるぞと主張している。ぐちょぐちょになっておらず、鴨肉の粒同士がタッグを組んでいる感じだ。食べる方もがぶり四つに組む。益々美味しい。
蕎麦はピチピチしている。ただ香りはしない。多分、酔っ払っていたのであろう。
汁は柔らかく、甘めで優しい。蕎麦湯で割る。新たな美味しさが味わえる。蕎麦湯は、この二人では足りず、お代りする。脂はあまり大きな輪を描いておらず、脂っぽさは感じない。蕎麦湯を注ぐと、さらに脂は細かい円になる。2度目に注いだ時、輪はどこにも出来なかった。体は十分温まっている。
外は涼しい。もう冬用スリーシーズンのスーツで丁度良い。秋、そしてすぐに冬になるだろう。
< 本日のお会計 >
アサヒ中壜 600円
お酒(特級) 2合? 1,200円 3合飲んだと思うが・・・
鰊煮 670円
焼き鳥 670円
天種 1,600円
鴨せいろ 1,400円×2=2,800円
=======================
合計 7,540円
消費税 377円
=======================
総計 7,917円
住所:東急百貨店吉祥寺店
電話:0422−22−1722(直通)
営業時間:〜21:00(レストラン街より1時間早い)
以上
<目次に戻る>