2002/06/30  阿佐ヶ谷「庵」



阿佐ヶ谷から北に中杉通りをのぼり、日大ニ高通りに左折、数分の右手に「庵」はある。外装は「蕎麦屋」というより「小料理屋」である。暖簾をくぐり、引き戸をあけると、左手に3席、右手に座敷で3席設けられている。中年・壮年・老年のカップルが多い。満席であったが、右手の一席が丁度空く所であった。幸運なのであろう。内装は、和風である。石畳に、右手には小さな庭園が配してある。器は黒を基調としている。

まずラガー(最近、自宅では発泡酒ばかりでビールを飲む事は滅多にない)と、鴨柳川風をお願いする。店は満席だが、夫婦二人できりもりしているようで、直ぐにお願いした品々はこない。「待つ」ことが肝要である。

ビールには筍の煮物が付け出しで添えられる。十分煮てあるが、筍の風味が口の中に広がる。

鴨柳川風は、鉄鍋に木製閉じ蓋で保温されて出てきた。中をあけると、卵、そして牛蒡とネギの千切りが、鴨を包んで美しい。山椒をかける。
牛蒡、ネギが美味しい。鴨は薄く切られているが、噛むと鴨の旨味が口一杯に広がる。汁は最初は淡白に感じられるが、鴨の脂が浸透すると、濃厚に変わっていく。

閉めは、せいろ。つゆは辛目である。が、薬味(生ワサビ、ネギ、おろしダイコン)を加えれば加える程、つゆを絡めた蕎麦の甘味が強くなる。
蕎麦湯を足すと、つゆはまろやかになる。ネギのシャキシャキ感と蕎麦湯で割ったつゆの醸し出すハーモーニーは絶妙である。この店に来て良かった・・・。

僕のバイブルによると、卵焼は是非食べるべきであったが、満腹故、次回に持ち越しにした。住むなら東急ではなく杉並である。

この店は住宅街にあり、20〜30歳台のOL2人組みは出没しないと思う。しかし
業界人風の男2人がいた。単パン、スニーカーで、デザインかマスメデイアに巣くう
人種のようであろう、一人は、女より男といったタイプか?
半分は料理屋の品定めの話である。六本木の四川飯店は、濃い味が好みの人にはいい
だろう等など。ああ、静かに憩える場所は何処?

< 本日のお会計 >

キリンラガー中瓶           550円
鴨柳川風              1100円
せいろ                700円
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合計                2350円

この店、一度は行くべきかと。お薦めします。

以上







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