
2002/11/17 鴨が食べたい 吉祥寺「砂場」
2002年11月17日(日)13時半
「鴨が食べたい」
外は底冷えがして、厚めのジャケットでも羽織らないと凍え死にそうであった。
11月21日より左太ももに大きく育った脂肪腫を摘出する手術のため入院である。医者は約1週間の入院が必要であると宣告した。
上司は「術後、しばらくは飲めないぞ」と楽しそうである。他人の不幸は媚薬である。
15日の金曜日、人事課長に連絡したら、夕方飛んできて、そのまま壮行会と称して飲みに行ってしまった。さらに40歳台の男達5人で、2時間半もカラオケをしてしまった。病気は人の心を狂わせる・・・。
という訳で、是が非でも「鴨」である。
今日は、期待はずれは許されない。よって、三鷹の「桂庵」に向かう。
常連が真昼間から飲んでご機嫌で大騒ぎである。店主は、ちょっと迷惑そうであるが、かなりの上客が3組み大声で談笑している。カウンターの端にひっそり座る。
「鴨はまだないよ。15日解禁なので、まだ手に入らない」と、そっけない言葉が返って来た。こっちは絶句である。この店は、本鴨しか出さないので高い。倹約家の僕は、今まで一品1000円以上には滅多に手は出さないので、この店の鴨は食べた事が無い。過去が悔やまれる。
小生、しめさば、せいろで閉める。しめさばは心なしか「しめ」が足りない様に感ずる。蕎麦は甘く、心境に合わない。すべてが悪い方、悪い方へと向かう・・・。
2002年11月17日(日)16時
諦めない。腹ごなしで、吉祥寺界隈を一回りする。晩秋の井の頭公園は、多くの人が繰り出しているが、寒々としている。ようやく腹がすいてきた。
「吉祥寺砂場」は東急百貨店の脇をすりぬけ、雑居ビルのB1にある。ボーとしているとみすごしてしまう。イタリア料理店カプリチョーザの前のビルだ。
キリン一番搾り小ゴブレットと「鴨もりそば」を頼む。
「お蕎麦はいつお出ししますか」と明るく優しい問いかけがある。この店はエプロン姿の女性陣がサービスするのだが、とても家庭的な雰囲気なのが、心を和ませる。
場所柄、昼時は満員でゆっくりした雰囲気はないが、この時間は客はまばらだ。文庫本を読みながら杯を傾けている男性が僕以外に2人、一人でビールと蕎麦を頼んでいる女性が2人、それ以外に2〜3組お客がいた。
鴨汁は腕にもられて出てきた。鴨は4枚、鴨つくね1個、長ネギが薄く切って入っている。柚子の小片と、刻んだ長ネギが薬味だ。一瞬、柚子は小さすぎるなと思ったが、汁につけると一気に柚子の香りが広がる。
汁は最初は熱く、鴨の脂で濃厚な味に仕上がっている。蕎麦を二箸汁につけると、汁は急速に冷める。全てがうまい具合に出来ているのだ。
蕎麦を食べ終わる。蕎麦湯が出遅れたので、その合間に鴨汁をグビグビと飲み干してしまった。ご馳走さんでした。
これで悔いはない(後3日我慢できるか自信はないが)。しばらく休筆とさせていただきます。では、また会う日まで。
< 本日のお会計 >
桂庵 小生 350円
しめさば 700円
せいろ 750円
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小計 1,800円(内税)
砂場 小生 300円
鴨もりそば 1,800円
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小計 2,205円(消費税含む)
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合計 4,005円
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