2002/12/23 神楽坂「玄菱」(写真なし)



2002年12月23日(月)午後3時すぎ

神楽坂の高田馬場寄りの改札口から徒歩5分弱のところに「玄菱(げんりょう)」はあった。蕎麦屋というより小料理屋風の門構えである。

店内は和風の作りだが、照明など随所にモダンな雰囲気が出るように仕掛けがある。新潮社をはじめ数多くの出版社がある場所柄、インテリアには凝っているのであろう。中途半端な時間だが、7割方席はうまっており、一組帰れば、すぐに別な客が入ってくる。奥に個室もあり、酔った中年グループの声が漏れてくる。

通りすがりの客が来るような場所ではなく、蕎麦好きが集まる様な店だ。僕よりはかなり若い30歳台後半の男が、一人で入ってくる。「重ねで、せいろと田舎をお願いします」などと、生意気なことを言う。電話も時々入り「ラストオーダーですか?19時半です」と答えている。今、売出し中の店なのだ。

今日は刺すように寒かったので、熟成3年という五代しょうちゅう(鹿児島)の蕎麦湯割で、体をあたためる。

焼味噌は大きなしゃもじにてんこ盛りで出てくる。頼んで直に出てきたので、作りおきをしてある様だ。焦げ目はあるが熱くは無いのは残念だ。紫蘇の香りが強い。

扉を開けると、右手に蕎麦の打ち場がある。見るからに、ふくよかな椎茸が山のように積んであるのが目に付いた。メニューを見ると椎茸をつかった一品が並んでいる。

「鴨つくねと椎茸の挟み揚げ」を注文する。
大きな挟み揚げが6個、あつあつで出てきた。椎茸は実に柔らかく美味であった。椎茸好きにはこたえられない一品である。天つゆにつけていただくのであるが、天つゆには工夫が感じられない。
冷えてしまうと一気に味が落ちるのもおしい。

「鴨せいろう」の汁は小どんぶりで供される。甘い汁がたっぷりそそがれ、長ねぎやほうれん草が一杯入っている。
柚子の香りが鼻をつく。
蕎麦は太くないが腰は強い。汁につけると突然しなやかに漂いだす。美しい。
鴨の味はしっかりしている。汁に脂はほとんど混じっていない。鴨は別に調理しているのであろう。

白濁した蕎麦湯で汁を割る。美味だ。
今日は一つだけいいことがあった。

高田馬場まで歩いている内に、悪寒がしだした。明るい内に帰宅することにした。この日より4日間、風邪で苦しむことになった。

< 本日のお会計 >

五代焼酎  500円×2杯 =1,000円
鴨つくねと椎茸の挟み揚げ   1,800円
焼味噌              400円
鴨せいろう          1,350円
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合計             4,550円

  以上


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