2003/03/08 市谷「喬楽亭」



2003年3月8日(土)14時過ぎ

ここの所、良い蕎麦屋に巡りあえない上に、仕事でのストレスは溜まる一方である。憩える蕎麦屋に会いたい・・。

そこで、大江戸線開通以前は新宿区で一不便であると言われたいたが、行って損は無いという高名な「たかさご」を目指す。

大江戸線は、どこの駅も地下深い。牛込神楽坂駅も地上に出るのにエレベータを2回乗り継がなければならない。エスカレータでも2回乗り継ぎ、最後は階段を上がらなければならぬ。

これってなんで? 再選出馬した石原都知事に調べて貰いたい。西新宿の駅では、天井からの雨漏り対策で、ビニールで急造のトイを作っていた。改装中のJR新宿駅でも、ビニールトイが活躍しているが、こんな施工で関東大震災は防げるとは思えない。勿論、北朝鮮のガス攻撃ではひとたまりもない。

東南アジア、アメリカならともかく、ここ日本で、こんな雑な設計・施行とは・・・。

牛込神楽坂周辺は、中小の事業所と個人の住宅が入り乱れ、ゴチャゴチャしている。出版関係、TV製作会社が多い場所である。そのせいか、ちょっと洒落た食べ物屋が結構ある。中には高そうな店もある。イタリヤ料理、中華料理・・・。

モスバーガーの本社、新潮社や旺文社の本社も近い。駅には、出版クラブ(会議室とレストラン・宴会場も有する出版業界のたまり場。高いので経営者や公の会合向け)の広告もあった。もともとは色町であった神楽坂に、出版社がなぜ多いのか、暇な時に調べておこう。

余談であるが、先日、天皇家に嫁いだ正田邸の取り壊しに反対する市民グループが話題になった。
TVを見て「知っている顔だな」と思っていたら、元文春の社員で書協(書籍を販売している出版社の団体)の事務局にいたS氏がリーダーになっていた。
業界の会合と飲み会で何回か話したことがあり、中々のクセ者(旧制中学で自己主張の強いタイプ)だった。
出版界は、良し悪しはともかく唯我独尊の人たちが跋扈しないと活性化しないのである。しかも彼らは一匹狼だ。
よって、出版業界に企業や産業というネーミイングは、本質的には合わぬ。

分かり難いとは聞いていたが「たかさご」が見当たらず、四苦八苦した。「たかさご」は牛込中央通り沿いにあったが、休んでおり見すごしていた。「もっとソバ屋で憩う」の営業時間では開いてる筈なのだが。電話で確かめればよかった。蕎麦屋に行くのに、一々電話もなんだし、できる限り自分の足で出向くと、こんなガッカリもある。

近くに新興の蕎麦屋「喬楽亭」があるので、入る。

カウンター8席、4席(2×2)が4卓である。壁は打ちっぱなしのコンクリート、テーブルは白木である。
BGMはFM放送だ。脱サラで「松翁」で修行したと「もっとソバ屋で憩う」には書いてある。

まず一口生ビールと、「鴨焼き」を頼む。

今日は、コートは着ていたがマフラーでは暑い日よりであった。一口だけビールが飲みたかった。ピッタシの品揃えである。期待が募る。

メニューを見ると、天麩羅の種一品が豊富である。メニューを見ただけで、食欲が湧く。つまみも豊富である。
穴子と鴨で悩んだが、春の訪れを感じたので、間も無く姿を消す鴨にした。

最近、ボラの異常発生が話題になっているが、非常に大きい穴子が東京湾でとれだしている。気の早い人達は、関東大震災の兆候だとみなしている。

「鴨焼き」は、二口大の鴨5枚にネギ(一口大4個)が添えられて出てきた。鴨には脂がたっぷりのり、見るからに野趣が溢れていた。表面はしかっりあぶっているが、中はレアに近い。山椒を軽くつけて口に含む。「鴨」である。美味い。

二口目で、咥内で「ガツ!」という音がした。

「おっ、もしや鉛玉か?」と思い、口から吐き出し手の平にのせると、そこには鈍い銀色のカタマリがあった。

厨房の女性に「見て見て、弾だ」と声をかけそうになった!!!

が、左上の奥歯に空洞が出来ていることを舌が報告してきた。
舌って、優秀なセンサーなのだ。
何と、奥歯に装着してあった詰め物が十数年ぶりに脱落したのである。スペースシャトルほどの危険性はないが、これでまた医療費に資金投入だ。4月から3割負担になるので、その前に直さなければ・・・、トホホ。

アクシデントにめげず「生海苔の三杯酢」と「白鷹(兵庫県の本醸造。一番安い)」を追加する。

「生海苔の三杯酢」は、ゴマが軽くふられており、ワサビを溶かして食べると、さっぱりとして美味い。二日酔いでも、すーと体に入る感じだ。濃厚な鴨焼きと交互に食べる。楽しい。

お猪口は、山盛りの皿から自分で選ぶ。嬉しいようなめんどくさいような・・・。この店は不便な場所にあるので、常連が多い様だ。土曜日の14時すぎだというのに入った時は満員であった。

しめは「ざるそば」だ。ざるそばと言うと、一般的には海苔がまぶしてあるが、杞憂であった。「せいろ」であった。

汁は、かつおダシの匂いに満ちていた。鉄製の器に入っていたため、残りの量が手に感じられず、最初は汁は少なめに注いだ。

そばは、一割がつなぎとメニューに書いてある。そばは細くピチピチしている。量は見た目以上にある。

そば湯はどんよりと白濁している。汁に割っても、そば湯が勝ってしまう。

最後の客になった。土曜日は15時で閉店だ。シャッターを降ろしだした。

久しぶりに小満足で、牛込中央道りを下り、外濠通りに出る。穏やかな土曜日で、通りを歩く人は少ない。市谷駅に隣接する釣堀は沢山の人で賑わっている。春はすぐそこまで来ている。

国連ではイラク開戦を防ぐ努力が続けられている。防衛庁がある市谷では、全く緊迫感はない。

今、友人の一人は休暇でNYに入っている。今日届いたNYに住むおばの手紙には「ガスマスクとか毒ガス被服等と騒いでいる」と書いてあった。

別な友人は考古学者の妻と二人で、中米を旅行中だ。

彼らの感じた現地での雰囲気を聞いてみたい。

< 本日のお会計 >

一口生ビール         200円
白鷹一合           600円
鴨焼き          1,200円
生海苔の三杯酢        550円
ざるそば           850円
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合計           3,400円+税

東京都新宿区払方町15−6

電話:03−3269−3233

合計





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