2003/05/03 八王子「車屋」


 
2003年5月3日(土)13時半頃

早朝、家で仕事に励んでいた(?)。9:25amすぎ日本TVで浅草の「大黒屋」が紹介された。この店は有名店の一角を占めている。

初老の店主のこだわりが披露される。石臼にこだわり、自ら7種類の自動石臼機を自作、更に漆塗り器類も自作する。湯桶は、蕎麦湯を注ぐと、まるで生きているかのごとく、音がすると言う。

仕事は投げ出し、前々から連休に行こうと考えていた、八王子「車屋」目指す決断を下す。

「車屋」までは、自転車で1時間半とふんだ。天気予報は今日は快晴で、25度をこえると報じている。

Tシャツに長袖シャツをジャケット代わりに羽織る。帽子は迷ったがBlueNoteしかなく、日焼けを選ぶ(阪神が絶好調故、帽子は増えるかも知れず)。1時間半かけて、開いていなかったら洒落にならないので電話をかけ開店を確認した。いざ出発、11時前。

今日は武蔵野スリーデーマーチの初日で、大勢の人(大半は60歳以上)が歩いている。TBSラジオで、永六輔のDJを聴く。ゲストに野坂と小沢が出ていた。彼らは6月にNHKホールでコンサートを開くそうだ。中山千夏が司会をする。

五日市街道、新青梅街道、小金井街道、東金道路、府中街道と進む。
自転車をこいでいると風は爽やかだ。次第に咽喉が渇いてきたが蕎麦屋での至福の一時を楽しみに、我慢する。

多摩川を渡る頃、1時間に届いていた。突然腹具合が悪くなる(昨夜イタリア料理で、ガーリックを許容量以上、食べたのが悪かったか)。

聖蹟桜ヶ丘で緊急停止をする。自転車を降りたら、足がガクガクして力が入らない。日頃の運動不足を痛感する。

30分程、駅周辺の書店をチェックしてから再び車上の人になる。

予定では、聖蹟桜ヶ丘から店までは15分程度であった。

鎌倉街道から野猿街道に入り、延々緩やかな上りをこぐことになった。「野猿」という名称ではあるが、今では開けており、こ洒落たレストランが、時々街道沿いにある。帝京学園、母校中大と右手には教育機関が並び、左手には人口20万人という多摩センターの間の街道は、ただの田舎町ではないらしい。東京中心部の通勤には、ちと遠いが。

Tシャツ1枚になり、手持ちの地図帳で「後、ちょっと」と自らに嘘をつき続ける。ようやく右手に「車屋」の看板が見える。助かった・・・。

駐車場は満杯で、外に人が並んでいる。名前を書く。20〜30分待ちであることを知らされる。9組目だ。

この店は山奥の民家を移動(昭和47年開店)したそうだ。中庭があり、縁台で咽喉の渇きと戦う。やることが無いので、昨年の連休に荻窪蕎麦街道巡りをした後輩のM氏に状況報告のメールを送る。

名前が呼ばれた。店に飛び込む。入って右手に板の間の大広間がある。4席が7卓、囲炉裏が1卓だ。別室もある。左手奥の囲炉裏端に通される。

窓から向こうの外はさんさんと輝いているが、店内は薄暗く涼しい。
お客の大半は家族連れで、連休だからだろう、3世代組も多い。

手書きのメニューには、蕎麦に対する情熱が控えめに書かれているが、蕎麦の味わいを楽しんでいただくために「日本酒は2合まで」と制約が
記されていた。

駐車場は満杯であったが、自転車は僕のみ。
歩いてくる様な場所ではない。車への配慮もあるのであろう。

一口ビールがあったが、うっすらと汗ばんでいたので、エビス生を頼む。
熱いおしぼりで顔を拭く。ビールをグッと飲んで、ようやく落ち着く。

「季節の盛り合わせ」と「鴨ロース」をお願いする。

「季節の盛り合わせ」は2品。
一品は、山菜の玉子とじ。げんぷき、青みず、わらび、たけのこなどが入っている。とても優しい感じがする料理で、熱い内に食べ終える。

もう一品は、ウドの田舎漬け。大根、油揚げ、高野豆腐と一緒の煮込んである、素朴な味だ。心洗われる。

「鴨ロース」は、5枚出てきた。網焼きの跡が残っているが、燻製に近い味覚だ。千切りのネギ、見た目は赤いカレーペーストの粒からしを絡めて、ポンズに軽くつけていただく。

後輩M氏から「誘ってくれれば行ったのに」とのメールが返って来ていた。彼は、ロードサイクリングの自転車に乗っているので、遠距離になれば僕が足手まといになる。これから日本酒を飲むとメールして許して貰う。

「菊水(新潟・本醸造辛口)」は、強化プラスチックのお猪口で出てきた。ちょっと悲しくなる。

この店には「おんな泣かせ(静岡・純米大吟醸 1,100円)」という酒もあった。

「せいろ」は、ざるに盛られて出てきた。蕎麦は、腰が強く香りも強い。
汁はダシの香りに満ちている。辛くもなく甘くも無い。

少々白濁した蕎麦湯で割ると、汁は辛目に感じられた。ダシの強さだ。

もっと頼みたかったが、炎天下の復路をのりこえるためにオーダーは止めた。

接客はとても丁寧な店であった。7月にフランスで行われる親戚の結婚披露で、蕎麦を打つ決意をかためつつある後輩N氏に、ささやかな応援として打ち粉を買い求め店をあとにする。

この時は復路に3時間近くかかるとは思ってもみなかった。
近道と思い多摩センターに向かったら急な上り坂、途中近道と思えば遠回り、胃腸への波状攻撃もあり、自宅に戻った時には、全身疲労と痛みが走っていた・・・。


< 本日のお会計 >

エビス生ビール       500円
菊水            600円
季節の盛り合わせ      800円
鴨ロース        1,000円
おせいろ          900円
その他           400円(アルコールに+?)
=======================
合計          4,200円+消費税

電話:0426−76−9505

  以上




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