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『人間と同じ目を見たとき夢中になった!』
フレンドリーなクジラとの偶然の遭遇が始まり
わたしがザトウクジラに夢中になったきっかけは、1頭の若い雄クジラに出会ったことからでした。'93年2月3日、わたしはダイバーのお客さん2名を連れ、久場島の南西端にあるダイビングスポット「キャニオン」に行きました。その日は冬場としては珍しいベタ凪で、ガイドではなく船頭としてボートに乗っていたわたしは、お客さんが潜降したあと何気なく海を見ていると、突然姿を現わしたクジラが、ブリーチをしたりテールスラップをして暴れ出したのです。必死でボートのラダー(ハシゴ)を叩いて「上がってこい!」と合図し、ダイバーが上がるやいなやクジラに向かってボートを走らせました。そばに行くとクジラはボートの下をくぐったり、腹は見せるはでごきげん。体長は10mほどと、ザトウクジラとしてはまだ小さく、どうやら母親から離れたばかりで、ボートを母親か仲間と思ったようです。これが「タッちゃん」との出会いでした。(中略)
夢中で飛び込んだわたしはシャッターを切りまくり、興奮状態で帰ったのですが、上がった写真はどれも遠すぎ、ハッキリいって失敗。しかし、「またどこかで会えるだろう」と思っていたところ、チャンスは意外なほど早く回ってきました。思い出深い「タッちゃん」と「ゴローちゃん」
同じ月の14日に久場島の南、19日に渡名喜曽根と、立て続けに「タッちゃん」に出会ったのです。15、16、24ページなどに掲載されている写真は19日に撮影したもので、この時初めてクジラと水中で目が合いました。それまで魚の目は大きいものから小さいものまでいろいろと見てきましたが、クジラの目はまるで違うのです。クルクルとよく動いてこちらを見る目は、魚の金属的な目とは違い、明らかに人間と同じほ乳類の目でした。そこにとても親近感を感じ、以来ザトウクジラの撮影にのめり込んだのです。(中略)
あれから何年も経つので、もう「タッちゃん」も居眠りはしていないと思うし、「ゴローちゃん」の背中のフジツボも落ちているかも知れませんが、尾ビレの模様はしっかりと覚えているので、戻ってくればすぐにわかります。すっかり大人になった2頭と、早くこの海で再会したいものです。
(写真集より抜粋)
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クジラの季節のダイビング中に水中でクジラの声を聞くことが良くあります。まだクジラの声を聞いた事がない方もぜひ、聞いてみて下さい。もちろん聞いたことがある方もどうぞ。 クジラの鳴き声(WAV形式) 双方ともデータ容量は約240Kです。ダウンロードにちょっと時間がかかるかもしれません。 |
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