
基礎科の12種類の課題を終了した方達は、上級コースの「研究科」に進みます。このコースの特徴は、「テーブルクロス」などの幅の広い織物や組織の複雑なもの、「絨毯」や取り扱いの難しい素材などを駆使して製作していきます。1作品にかかる時間は3〜4ヶ月ほど掛かりますが、織物の持つ奥深い魅力に益々嵌ってしまいそうです。
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| 1.ホールキュロスのサマーラグ 蜂巣織りの名で親しまれているこの織物を、大きく織って夏用のラグにしました。経糸に使った素材は綿麻の混紡糸(コットリン)です。何度洗っても色あせず丈夫な糸です。それに対して緯糸は「ストレンヤーン」という引き揃えの糸を自分でブレンドして作ってもらいました。糸の太さが小指ほどもあり、20〜25本ほど引き揃えます。1色ではつまらないので糸の太さや色を変えたりします。アクセントとして、反対色を混ぜたりするのも面白い効果が得られます。織る段階は2丁のシャトルを使って、蜂の巣の中の色を変えます。たっぷりと緯糸の弛みを取って、しっかり打ち込みます。幅も広いので、織っているとジムでトレーニングを受けているように、汗びっしょりに・・・何時も思うのですが、「織物」って肉体労働だと思いますよ(笑) |
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2・ヤムトランズドレルのバスタオル スウェーデンで良く織られるドレルの中で、3大ドレルの1つに入るのがヤムトランズドレルです。スウェーデンの北部ヤムトランズ地方で織られていたもので、横糸の飛びによって模様が表現されますが、大きく跳ばないのが特徴です。途中で必ず押さえの糸が入るので、実際に使用する時も引っ掛らず、扱い易いです。私はこのドレルが大好きで、素材を換えて何回も織りました。 経糸を綿麻混紡糸(コットリン)にしていますが、もう少し細いボムールという糸にすると、とても繊細な織物になります。この技法で織ったテーブルクロスも持っていますが、大切にしている作品の1つです。 |
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3・バスケットウィーヴのラグ その名の通り織目がバスケットのように見える織物です。基本的には平織りですが、シャトルは2丁使い、交互に左右から通します。スウェーデンでは「パナマ」と呼ばれています。レインボーカラーの色の間に太目の糸を織り込んでいるので、厚地の織物になりました。周りをパイピングするとランチョンマットとしても使えます。 |
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4・ハーフドレルのテーブルクロス ハーフドレルは直線的なデザインが特徴で、3大ドレルのうちの1つになります。経糸は白一色で横糸で色を変えて織ります。これは茶色の麻一色で織られました。模様織の間に必ず平織が入るので、シャトルは2丁使います。こういった織物はリズムに乗って同じ手加減で打ち込まないと、模様が歪んでしまいます。 |
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5・ワッフル織の服地 黒く見えるのは本当は紺色のベルベット糸、細いウールの糸と組み合わせてモダンな服地です。ワッフル織は名前の通りお菓子のワッフルの様な凹凸感のある織物です。凹凸をしっかり表現するために、中央に銀糸を織り込みました。シャネルスーツのような襟の無いシンプルなデザインに仕立てると、長く着る事が出来るでしょう。 |
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6・ホールキュロスのヴァリエーションによる服地 私の尊敬するスウェーデンアーティストである「マリン・セランデル」女史の本からの作品です。 黒い糸はアルパカ、白は極細ウールで黒い糸の部分が立体的に浮き出ています。服地のため意外とシッカリ打ち込みをして上部な生地に織り上げました。糸は細くなかなか進みませんが、織っていて楽しい作品です。 |
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7・ドゥカゴングのクロス 前回のメッセで貰って来た織物カタログに可愛いデザインが出ていました。それがこのワニ。ドゥカゴングという技法で、よこ糸が飛んで絵を表現できます。このワニも背中の部分は少し明るめのグリーン、口は赤、目は黒と色分けしています。織ることは簡単なので、自分でデザインを考えて、好きな場所に入れたら楽しいクロスになるでしょう。ちょっと刺繍と間違われそうな感じです。 |
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8・ウォールポケット 黒の地の部分とポケットの部分は二重になっていて、交互に織り進みます。使ったのは糸ではなく、裂いた布。サクサク織れて楽しく仕上げも簡単なすぐれもの。ポケットの幅は自由に変えることが出来ます。 これは前から織ってみたくて課題に加えた技法です。 |