ガンダムイフニ

(6) <グリーンランド>待機

 まったく、ギニアは遠すぎる。例の最新鋭艦は、とうの昔にドック入りし、船底に着いたフジツボをはがし終わっちまっているんだろうな、とノートンは思った。フジツボをはがすオーバーホール、というのは宇宙船乗りの間でも未だに使われる言い方である。もっとも、あの船には底はない。ミノフスキー粒子をぶちまけるケツだけだ。
 やっとギニアを望遠鏡視野に入れたところだが、果たしてどうしたものか。とりあえず、ウィルガムをおろす都合もあり、がむしゃらにギニアにやってきたが、正面からノックして、『例の船いますか』とも聞けない。向こうからはこちらはまだ見えないはずだ。やむをえない。このまま待機だ。だが、何を待つのか。あいつが出てくるのを待っても、どうしようもない。また猛スピードで行ってしまい、追いつけない。未来永劫あとを付回すことになる。
「待てば、何かが起こりますよ。必ずね」キャプテンシートの脇にたっていたハーヴェイがボソッと言った。こっちの頭の中を読めるのか? ニュータイプが超能力の類ではないのはわかっているのだが、こういうふうに核心をいきなり突かれるとぎょっとする。
「よーし、こちらブリッジ、艦内に告ぐ、第二戦闘配備のまま、待機! 繰り返す、第二戦闘配備のまま、待機!」
 第二戦闘配備のまま? パイロット控えで待機していたピアース少尉は、不審に思った。警戒レベルは落とさないということだ。では、近々に、何かがでてくるというのか、艦長にはわかっているのだろうか。あるいは、ハーヴェイには?

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 ハーヴェイ、怖いです。この作品中で、一番ニュータイプとしてのきらめきを発している人ですね。ニュータイプランキングでもやってみましょうか。
1.ハーヴェイ
2.サンターナ
3.ブラッド
 イアンも、メッターも、入りません。主人公がすごいニュータイプって話は、見飽きたでしょ。