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――Tears beyond the time――

ガンダムUC0215〜トキノ ナミダ〜

ザンスカール戦争終結から60年以上が過ぎた。
ずたずたの地球圏は復興を遂げつつあるが、その引き換えとして、
地球環境破壊はかつてない想像を絶するレベルに達していた。
その責任をスペースノイドに押し付け、自らを省みない地球人たち。

地球絶対主義を掲げ、地球そのものを神として崇めるガイア教。
地球人の圧倒的な支持を集め、スペースノイドの根絶を目指す彼らは、
巨大な私兵団<精霊隊>を組織していた。
その幹部候補学校<天使隊>所属、イアン=ランドー、17歳。
同じく、メッター=アルドレス、18歳。
二人は、同じ未来を見ていたはずだった。
だが、時の流れは、否応なしに、二人を引き裂いていく・・・。

宇宙世紀ガンダム(Vガンダム)とターンAガンダムの間のお話です。

プロローグ
第一章 旅立ち
第二章 罪
第三章 戦争
第四章 <チャイルド>
第五章 <ラムセス>
第六章 トキノナミダ
エピローグ

人物紹介

プロローグ〜オープニング

「南極軍はくず野郎の溜まり場だが、くずにはくずなりの考えがあるってことを、近々見せてやることになる」

落ちこぼれ部隊に配属された、ルード少尉。彼が、南極の海で見たのは、銀色に輝く<スモウ>だった・・・。
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第一章 旅立ち

(1)天使隊

『俺がそっちに追い込む。イアン、しとめろ、逃がすなよ。他の者はもう1機を遠巻きにして泳がせておけ。無理して落とすな』

ザンスカール戦争後、急速に信者を増やした地球絶対主義を掲げる新興宗教<ガイア>。その尖兵となれるのは一握りのエリートたち。士官候補生学校である<天使隊>では地獄のような訓練が続く・・・!
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(2)試練

「残りが、敵だ。君に対して、良くない感情を持っている。このうちのリーダー格に目をつけて、適当なタイミングで叩きのめせ。手加減しちゃだめだ。残った敵を恐怖で支配しろ。徹底的にやるんだ」

<天使隊>の隊長に指名されたイアン。それは、名誉ではなく、運命の暗転だった。

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(3)<エウーゴ>

「人類に良かれと思って事業を始めた天才が、その結果混乱をもたらしたケースがなんと多いことでしょう。アドルフ=ヒットラー、ギレン=ザビ、ジャミトフ=ハイマン、シャア=アズナブル、マイッツァー=ロナ、マリア=ピァ=アーモニア。そして、また後に続くものが、今表舞台に出ようとしている。私はこの循環を断ち切りたいのです。それが、私の夢です」

地球連邦政府の保守・右傾化に反発するスペースノイドたちは、公然と軍隊を組織し、新型戦艦とモビルスーツの開発を行っていた。テストパイロットは<エウーゴ>のエース、ブラッド。だが、その動きは、イアン父のフレイド=ランドーを巻き込み、時の流れを生み出していく・・・
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(4)キト・建設現場〜(5)サンティアゴの夢

「で、完成予定はいつなのかね。次には<血の災い>計画の発動が待っているのだ」

地球連邦軍は、スペーコロニーを殲滅する超兵器を構築しつつあった。一方で、覚醒していく、もうひとつの種族。時代の流れは、黒く渦巻いて、誰にも止めようがない・・・
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(6)<グリーンランド>

「ふふん、よっぽど恨んでるらしいな。フロリダの一件か」

最優秀でありながら、連邦軍の方針に沿わない危険分子たちが集められた独立第九艦隊<グリーンランド>。そこに、また一人、かつて英雄と呼ばれたパイロットが着任する。ハーヴェイ=クロンドル。だが、時代の動きは、本来の目的がスタッフの塩漬けであるはずの<グリーンランド>さえも、巻き込んでいく。
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(7)里帰り

「あの時の、タイムカプセル、まだあるかな」

傷つき、つかれきったイアンは、故郷のサンティアゴに戻る。ガールフレンドのラキーナと、メッターとの、一瞬の安らぎ。そして、父、フレイドとの再会。だが、父は、重大な決心を息子に迫るのだった。
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(8)チチカカ

「おれのそばから離れないでくれ。おれたちは、いつまでも天使隊の使い走りじゃない。二人ならば、この宇宙さえも手にできる」

フレイドの誘いを断り、メッターとともに部隊に戻ったはずのイアン。だが、時は、イアンとメッターを別々に方向に押し流していく・・・
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(9)<グリーンランド>出撃

「月からエウーゴと思われる艦隊が地球に向かっているのが観測された、という情報がある筋から流れてます。こいつを阻むのに、ドレル少将は手元の戦力を使いたくない。で、ひまそうにしていたグリーンランドにお声がかかったんでしょう」

<エウーゴ>の艦隊をキャッチした地球連邦軍は、持ち場がない独立第九艦隊を出動させる。だが、それは、一度燃え尽きた英雄を、時代に引き戻すことになる・・・!
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(10)マーシャルダイヴィング

「聞こえるか、アトランティス234。こちらはエウーゴだ。貴機はこちらの支配下に入った。こちらはモビルスーツ2機で、ビームライフルで武装している。こちらの要求をこれから伝える。繰り返す、アトランティス234……」

<エウーゴ>の誘いにのり、亡命することにしたイアンと、父フレイド。その方法は、奇想天外なものだった・・・!
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(11)キト上空軌道

「こちらオメガ2。各機慌てるな! 回避行動をとりつつ、北に出る!」

<グリーンランド>は疑念を抱きつつも、<エウーゴ>艦隊と接触する。時代の流れの脇で、激しい戦いが繰り広げられていく。それは、時代の本流に、火をつける結果となる。
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(12)<アーク>・マーシャル上空

「戦闘は不許可、か。だが、敵の実力を測るには、全力を出させないとな」

<エウーゴ>の最新鋭艦<アーク>はその実力を発揮する。地球から、逃げる。追う<グリーンランド>。技術の差は明白だった。交錯する、ブラッドとハーヴェイ、二人のニュータイプ。その干渉が、新たなる時代の波を生むのか・・・。
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(13)デブリーフィング

「ウサギがぴょんぴょん跳ねているのを亀が我慢強く追い回す格好になりますが、その間、ウサギは眠るわけにはいかなくなる。追うべきです」

<グリーンランド>と<アーク>。それぞれの、戦いの結果。そして、突出した能力を持つ二つの艦は、さらに力に磨きをかけ、時代を率いていくことになる。
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第二章 罪

(1) <ギニア>入港

「僕は体が軽くって気持ちいいですね。ただ、力の加減はまだ慣れてないですよ」

<エウーゴ>の本拠地、コロニー<ギニア>へ何とかたどり着く<アーク>。生まれて初めての穏やかな心境に落ちていくイアン。だが、精密検査からは、彼の体の異常が発見されていた。
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(2)7番地

「私にはわかる。あなたは優秀な研究者だ。世間に認められなくても、それは変わらない。自信を持ちなさい。ポーズをとったり、研究以外のことに策略を使ったり、そんなことする必要はない」

イアンの父、フレイドの引き抜きに成功した<エウーゴ>=<ジェネラルプロダクト>。だが、フレイドの研究成果は、引き抜いた側の想像を超えるものだった・・・!
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(3)策動

「ヤマト工業は、エウーゴに手を貸していますが、ご存知のとおり、今エウーゴの主体を握っていません。ジェネラルプロダクトに比べれば、一歩引いた立場です。我々は博打屋ではない、ビジネスマンだ。だから、リスクヘッジをする必要がある」

<サイクロプス=アイ>建造責任者として忙しい日々を送る、ローランド。だが、そのままでいいと思っているわけではない。接触してくる南極軍指令、ヨンキエ。そして、ヒデイエ。ローランドの中でわだかまっていた力が、ひとつの方向性を見出す。
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(4)ガイア

「ロード=エリンはお喜びである。主の御身は皆の努力で徐々に傷がいえ、母の楽園の実現はすぐそばまで来ている。母の楽園の扉をくぐれるものは、主の焔の洗礼をくぐったものだけだ。皆のさらなる努力をロード=エリンは期待している。その時、皆の魂は母の楽園のその先へ進むことができよう」

人のこことを癒すはずの宗教である、ガイア。だが、その幹部会は、どこか血なまぐさい・・・。
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(5)イフニ

「熱はエネルギーの墓場だ。ジェネレータの温度が上がるということは、それだけ効率が悪いということだ。違うかな、ミイナ?」

遅々として進んでいなかった<イフニ>の調整。フレイドのプロジェクト参入により、一挙に進捗していく。フレイドの頭脳は、時代を加速させていく・・・!

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(6)<グリーンランド>待機

「待てば、何かが起こりますよ。必ずね」

<アーク>を追う、<グリーンランド>。ただ、待っている訳ではない。その、時代の流れを読む目は、正確だった。
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(7)ハイスクール

「言わなくても、伝わることがある。宇宙ではね、ニュータイプって言うの」

コロニー<ギニア7番地>で普通の高校生としての生活を始めた、イアン。その滑り出しは順調に見えた。だが、運命は、イアンに影を落とす。

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(8)ラボ

「ふふ、なかなか立派な息子さんじゃないですか。うちの娘がイカれちまうのもわかりますよ。戦士の体にあなたの頭脳と政治家の雄弁を同居させている。あんたよりも大成するかも知れん」

順調に調整が進む<イフニ>とブラッド専用<ヴィクトール>。その先進的なシステムは、時を切り開く力を持つのか・・・
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(9)オペレーション

――ヨウコソ。兄弟。

うまくいくかに見えた、イアンのコロニー生活は、イアンの心の中と外の暴力者によって破綻する。心を痛めて帰宅するイアンに、交錯するガイアのエージェント、マリリーの運命、そして、<イフニ>。時は、ついに大きくうねりだす・・・!

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(10)<グリーンランド>始動

「やつらのやり口はテロリストだ。立派な軍人がテロリスト相手に命を落としてはならないのだ」

<ギニア>の爆光を観測した<グリーンランド>の決断はすばやかった。コロニー<ギニア>を中心に、ガイア、エウーゴ、<グリーンランド>の運命は渦を巻く。
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(11)暴走

「マリリーとのセックスは良かったのかい」

マリリーを殺してしまった心の痛み。イアンは心を閉ざし、もう一人のイアンが覚醒する。イアンが封印してきた凶暴性の象徴・・・。
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(12)<ヘスティア>包囲

「殉教か! そんな安っぽい覚悟ッ」

<ギニア7番地>爆撃。宇宙に向かって初めてその牙をむいた<ガイア>精霊隊。あまりにも卑劣なそのやり口に、宇宙は心を震わせた・・・!

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(13)レスキュー

「何もできるわけがない。モビルスーツのコクピットは3人も乗せれば身動きが取れない」

宇宙に出て、初めて出来た友人、リンカー。そして、心惹かれるセティア。イアンは彼らの窮地を知らない。だが、30万人がただ死ぬのを待つ事態に、絶叫する。
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第三章 戦争

(1)<ハンマー>

『どういたしまして、だ。必ず生きて帰ってこい。セティアが待ってる』

混乱する<ギニア>とエウーゴ。状況を利用しようとするジェネラルのオットー=ラインバルト。神に成り代わり、鉄槌を地球に打ち下ろそうとする。イアンは、自らの決断で、戦いに身を投じる。
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(2)<死神>

「無駄口をたたくな。私はそういう会話は好まない。覚えておけ」

戦場に投入されるメッター。そして、ガイアの暗殺者。二人の死神が、解き放たれる。その歩みの後には、屍が積み残されていく・・・。

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(3)ニイタカヤマノボレ

「死神隊の苦いデビュー戦というわけだな」

逃げるローランド。追うメッター。死神の、ほろ苦い初陣。鬱屈した思いは、幼なじみを陵辱する。
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(4)石っころ

「ビビアンの面倒を見てやってくれ。彼女は初陣だ」

戦場に漕ぎ出していく、<アーク>。目標は、因縁の小惑星、<ラムセス>。<イフニ>はついに、ガンダムヘッドへ換装、ガンダムカラーの塗装を施され、時代の渦の中心となっていく・・・!

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(5)謁見

「あなたは、主の奇跡を拒絶したのですよ」

戦場に旅立つ前に、ガイア教皇<ロード=エリン>への謁見が許された<死神隊>のメンバーたち。そして、奇跡を与えられた、メッター。だが、メッターは、教皇その人さえも、利用しようと試みる。

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(6)邂逅

「この! 何しにきた! 地球にいればいいだろッ!」

ついに地球へ降りることになった<アーク>。歴史の必然は、イアンと、メッターを、引き合わせる。
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(7)<サイクロプス=アイ>強襲

『イアン! おれは、ラキーナと、寝たぞ』

ガイアと地球連邦軍がスペースノイド殲滅のために作り上げた超兵器<サイクロプス=アイ>。攻撃する<アーク>と南極軍。数々の運命が交錯していく。

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(8)秘密基地

「あの人は、どうかしてしまったのよ。ロード=エリンが、あの人の心を奪ってしまったの」

ルードは、イアンとガンダムイフニを引き連れ、ファンフェルナンデス諸島にからがら逃げ込んだ。イアンの故郷、ラキーナの住むサンティアゴまで、たった800km・・・。
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(9)終わりの始まり

「悪魔の手先たちは、我々から豊かな生活を奪い取るだけでは飽き足らなくなり、私たちの命を欲するようになったのです」

全地球に向けて演説をする、教皇ロード=エリン。そのメッセージは、愛と平和ではなく、憎しみと戦いを撒き散らす。歴史の渦は、ドズ黒くとぐろを巻く・・・
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第四章<チャイルド>

(1)闇にもぐる

「彼らの記憶、性格、君は知りたくはなかった。だが、君が治癒を望むのであれば、向き合わなくてはならん」

イアンは、自分の心の病と、まっすぐ向き合う決意をした。結果はすぐには出ない。だが、避けられないことなのだ。
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(2)虚実

「ブレーズは、おかしくなっていたんです。そこまで調べたのなら、死んだときのメモはごらんになられたのでしょう? 彼は、最後に、<神>と書いて、またそれに斜線を引いて否定し、絶命しました。答えは得られなかったのです」

陰謀の会話、愛のうわべを取り繕う会話、そして、宇宙の真実に迫ろうとする、会話。<アーク>は運命の<ギニア>に徐々に近づいていく。
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(3)クーデター

「おいおい、声が震えてるぜ。ランドルフのおっさん、あんたにゃ無理だよ」

ランドルフは、<アーク>入港直前にクーデターに踏み切る。はたから見ても、十分な準備が整ったとは、見えなかった・・・。
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(4)<ユダ>

「まさか次のギニア大統領と同じシャトルに乗れるなんてね。幸運だよ」

アルディン暗殺の命を下された、<ユダ>。あくまでも、慎重。
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(5)抵抗

『反乱部隊の兵装は旧式だが、気を抜くな。例の作戦通りやるからな』

クーデターを起こしたランドルフ大佐一味に戦いを挑む<アーク>。彼らは、スペースノイド同士の殺し合いを好まない・・・。

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(6)見舞い

「セティアに、話しかけてあげて」

ギニアに戻ったイアンは、セティアの見舞いをする。それは、地球出身の自分が、なぜコロニーのために戦うのかを、確認するため、のはずだった。
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(7)傷

「目立たない顔への整形。スパイか、暗殺者。アルディン=ローン下院議員も、彼がやったのかも」

精神的に傷ついたイアン。その傷を埋めようとしてか、積極的に、危地に飛び込んでいく。
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(8)飛躍

一人の心、一人の体の傷。それは、宇宙の歴史を動かすには、十分とはいえない、重さしかなかった。
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第五章 <ラムセス>

(1)マイ・ファースト・コフィン

『死神隊、サイクスを除いて全機出撃。敵を撃滅する必要はない。追い払え』

この戦争の、決戦場となる小惑星、<ラムセス>に、ガイアの最精鋭部隊・死神隊も向かう。だが、あまりにもその移動方法は過酷だった。
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(2)<ツインローズ=5>

「おまえこそ、正気なのか? 同じ連邦だぞ」

連邦のはぐれ者、<グリーンランド>。彼らも<ラムセス>へ向かう。だが、その戦力はあまりにも貧弱。戦力増強のためにとった方法とは・・・!
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(3)ブラインドネス

<サイクロプス=アイ>の巨大な瞳は、得体の知れない敵に侵食され、潰れたまま・・・
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(4)オープン・ラムセス

『冗談じゃないですよ、この加速コースだと、地球周回軌道じゃなくて、落下軌道に乗るんじゃないですか?!』

<ラムセス>にたどり着くや、死神隊はろくに休息もとらずに戦闘を強いられる。<ラムセス>奪回自体は、意外にもたやすいことだった、が・・・。
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(5)<エンジェル=ダスト>

「この地球には、100万人でも多すぎる」

ガイアのナンバー2、ナハティ。その影武者、ベクターは、教皇ロード=エリンに思いを募らせる。その感情は狂気に達する。
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(6)コンタクト

「ガンダムのコクピットハッチ、壊れて開きません!」

<ラムセス>に遅れてたどり着いた<アーク>。だが、出撃したイアンと、ガンダムには、思いも寄らぬ悲劇が待つ。
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第六章 トキノナミダ

(1)南極

「やはり、一回だけですが、発射可能のようですね。少なくとも、ラビエはそう考えている」

南極自由軍のナンバー2、ローランド大佐は、考える。この先が見えない戦局を打開できるのは、南極軍しかありえない。だが、ヨンキエ少将とは・・・。
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(2)イアンの左眉の傷に関する考察

「結局、私自身が息子を傷つけたということか」

ガンダム大破の状況に、不審を抱いたフレイドは調査をする。事実に触れたフレイドは、涙した。
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(3)愛撫

「私たちを含めたこの宇宙は、ユニバーシアのダンスの、影」

重傷のイアン。夢を、見ているのではない。見させられているのだ。
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(4)地球

『おれは、もう十分だ。自分の妻を失った。信じられるか?!』

この期に及んで、サイド5にターゲットを取る、<サイクロプス=アイ>。激怒した南極軍のローランド大佐は、決定的な演説をする。その言葉は、激情を乗せて、人を導くのか。
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(5)ターニング・ポイント

オットーの陰謀に気づいた、フレイド。そして、蘇生させられた、イアン。事態は、急展開していく。
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(6)ひとつめの、可能性

「軽蔑するよ。オットーはどこだ。時間がない。止めねばならん」

フレイドと、ミイナ。ブラッドと、ハーヴェイ。そして、イアンとメッター。誰もが互いを理解できない世界。最悪の、破局。

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(7)無限大の、可能性

「これ……イアンの、気持ち?」

人は、時間さえ支配できる。そのことが、万能を意味しないとしても。イアンは、逆回転した刻の中を、精一杯駆け抜けていく。

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(8)わが孫

 ――君の心は、全部が君のものではない。君は、一人で生きてきたわけではない。今まで接してきたあらゆる人の影響を受けてきた。魂=情報を分けてもらったのだ。君の中に、フレイドが生きている。メッターもいる。ラキーナも、セティアも、ビビアンも。そして、死んだ母も、フレイドを通じて、君の中に生きている。
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(9)黒歴史

「君は、自分がどれだけ大切な人間か、わかっていない! どうしてさ! 出世して、人から尊敬されなきゃ人生の意味がない、なんてこと、ないだろ。メッター、メッターは今のままだって、大切なんだよ!」
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エピローグ

「セティアは、あなたが連れてきたんじゃなくて、あなたについてきたのよ。そうよね、セティア」

月に、安住の地を見出すもの。星へ、命を懸けて飛び立つもの、送り出すもの。地球に、残ったもの。そして、刻を越えていくもの。未来は、それぞれの前に、開かれた−−
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人物紹介 エウーゴ
地球連邦軍
南極自由軍
ガイア教
その他

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人類が黒歴史にいたってしまったいきさつに触れるサイトは少なくないんですが、
結論に至る小説はこのUC0215を含めて、数えるほどしかないです。

人は、地球の環境回復を望んで、自らを宇宙に追放する。
人が、自らを律することができた、誇るべき歴史。
そんなことが、あったんじゃないかと、思います。