『安住の会<あんきにくらすじゅうの会>』のよびかけ
「おとしよりや子供の世話をお互いに見合えればいいナ」 「子供が巣立っていって、夫が先に死んだとしても安心できる人間関係のある 暮らしをしたいナ」 「遠くにある自然より、たとえ小さくても身近な自然を大事にできる住まいが いいナ」 等々の住み手のつぶやきを生かせる暮らし・住まいづくりをしませんか? 「環境に異物を打ち込むのではなく、周りにやさしい建物をつくりたいナ」 「住み手と地主がお互いに助け合える住まいをつくりたいナ」 「地域社会を元気にしてくれる人々が住む場所をつくりたいナ」 等々の願いを生かせる暮らし・住まいづくりをしませんか? * 今日、住まいは高価な商品となり、出来合いのものに住まわされる反面、 人と人の関係が途絶え がちな状況がよくみられます。しかし、私たちの生活にとって「住みよい環境 」とは、住居、広場、 道など生活のいれものをよくしていくことと合わせて、人と人の間にある本当 の「自分たちの居場所」 をつかむことです。 現代の生活者は、子育て・健康・介護・食べもの・ごみなどの諸問題に共通 の悩みをかかえていま す。私たちは、これらの生活の課題を解きほぐす力は、コミュニティにおける 人と人の間に思いやり の感情を高める住まい方をひろげていくことにあると考えています。集まり住 みあう人と人の間に、 日常・非日常を通じて、多面的な協調・協働関係が生成し、共に住みあう気韻 がみなぎる作用を高め ていく中で、きわめて創造的なくらし・住まいの場が実現されていくのではな いでしょうか。 私たちは、そのようなスマートな個人主義と豊かな共同性を創造性に結びあ うトモニイキル住まい 方をめざす人々の集まりを<あんきにくらすじゆうの会>と称し、ここに多く の市民と行政の方々に 呼びかける次第です。 <あんき>とは、名古屋地域でいう「安心して住みつづけられる」ことを指 します。<じゅう>と は、「一人になれる自由」や「トモニイキル自由」とともに、「あんき」と「 自由」を実現できる棲 み家としての「住」を意味しています。 ところで、住み手が主人公になる住まいづくりを従来は、コーポラティブ住 宅と称してきています。 それは「実費主義」の住まいづくり、生活にあわせた住まいづくり、集まって つくることで豊かな共 同空間づくり、最初から近所づくりができるコミュニティづくり等のよさを持 ち、今日までに全国で 約300プロジェクト、約6000戸、名古屋圏で21プロジェクト、288 戸の実現をみています。 <あんきにくらす住>は、これと基本的に同じものですが、3つの点で新しさ を秘めています。 その一つの特徴は、今までのすすめ方以上に、人と人の関係づくり、人間と 自然の共生づくり、新 しい形の情緒的・感情的連帯から生まれる創造的くらしづくり・住まいづくり を目指すことにありま す。 ふたつめの特徴は、地主(公共団体、民間)と住み手の方々の協働を重視し 、高騰した地価を住宅 取得額に反映させない建設方式や、両者が助け合えるコミュニティづくりを目 指すことにあります。 3つめの特徴は、地域の必要に応じて、デイケアや診療所など福祉医療施設 を併設し老後を安心し て暮らせる開かれたコミュニティづくりを目指すことにあります。 21世紀の住まい方の人々が求める価値とは、もののはたらきの合理性・効 率性を重視してきた 「利便価値」以上になるでしょう。高齢化・少子化・地球環境悪化等の社会全 体が重い課題をかかえ こむ現代にあって、人と人の間の支え合い・協働・創造活動に「こころ」わく わくする喜びを見出す 「共同価値」、外なる自然の「生命」と人間の内なる自然としての「生命」を 守り育むことに魂の 上昇感を覚える「生命価値」の比重が増えてくるでしょう。 <あんきにくらすじゆうの会>(「安住の会」)は、これまでの「機能」と 「技術」に支えられた 住まい方に加えて、「こころ」と「生命」重視の住まい方の実現の諸条件の検 討のための活動を行い ます。あわせて、志を持つ住み手と地主と専門家の出会いと協働の場をもち、 あんきな住まいづくり の具体的実現を支援します。 こうした考え方と進め方に共鳴していただける方々の幅広いご参加を期待し ています。 |
あさだはるみ(自由空間主宰) 佐々木敏彦(大久手計画工房) 今村秀未(東海コープ事業連合職員) 曽田忠宏(愛知工業大学助教授) 延藤安弘(名城大学教授) 高阪謙次(椙山女学院大学教授) 大竹喜代一(北医療生協・木附の里住人) 高橋博久(名古屋工業大学講師) 奥田陸子(IPA日本代表) 田中英彦(連空間都市設計事務所) 神谷東輝雄(名古屋市建築局) 寺島靖夫(アトリエプランニング) 川端寛文(愛知県建築部) 中島英司(木附の里住人) 河津恵子(会社役員) 西尾貞臣(アトリエ・修羅) 黒野雅好(木附の里住人) 藤井敬一(東海農政局職員) 近藤知巳(北医療生協・木附の里住人) 松井明子(名古屋市建築局) 山本 治(名古屋市建築局) |