| 後書き 私の第六作目になる『無限空蝉』。今回は今までの物と比べ、完成度が高いです(主観的観察ですが)。とても満足のいく作品に出来上がりました。その分これまでもの物より長くなりました。
当初の予定では、潤夜君は出てこない予定でした。つまり、何度も記憶を失うという虚しさを表わすだけのものでした。しかし、それでは物足りない。今までの作品と同じように薄っぺらになってしまうという理由から、更に裏を作ることにしました。で、結果このようなどうしようもない虚しさを感じさせる小説となりました。
今回は背景にかなり困りました。蝉の絵を描くのがめんどくさくなってしまいました。よって、弟の知恵を借りて、実写のままでうまく活用する方法を編み出しました。少し無理がありますが、なかなか良いほうではないかと思う。
これより下は作品に出ない話を含むので、伏字で書きます。
たぶん読者で一番最後の文で意味不明になる人が多いかもしれないので、簡単な説明を施します。
まず、複数の聖について。夢の中の聖というのは、記憶を全て持つ本当の聖です。現実の聖、つまり記憶を失った聖は本当の聖の目を借りて蝉の姿を見ていたことになります。
続いて、蝉の示唆する内容について。結論から言えば、蝉は記憶を失った聖を表し、抜け殻は記憶を表します。蝉が抜け殻を捨てることで生きるように、聖もまた、記憶という抜け殻を捨てて生きていきます。むしろ、抜け殻を捨てなければ生きていけない。第3者によって生かされている立場という物を表しています。
文が下手で伝わりにくいかもしれませんが、その点はこの場を持って謝ります。
また、次回作を期待せずお待ちください。
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