4月12日(土)
八丈島よりさらに南の島。青く透き通る海を思い浮べるかもしれませんが、砂浜がありません。島全体が火山なので、切り立った崖の下が海です。唯一泳げるのが港の防波堤ですが、潮の流れがあるので、素人には×です。私も含めて村人は、
外輪山の外側の斜面で暮らしています。標高数百mでの暮らしに慣れていないせいか、一日中眠いです。GW明けからは本格的な梅雨に入ります。霧が立ち込めると
数メートルの視界しか有りません。魚は自分で釣ります。まだ、釣っていません。何時でも美味しい魚が食べられると考えるのは間違いです。それでも元気にやっています。☆彡
4月18日(金)
昨日、今日と快晴。青ヶ島に来て初めて太陽を見た。飛び魚をいただき、菜切包丁で必死にさばく。デカイ。刺身が旨い。裏返して言えば、それだけ釣りが出来るチャンスは少ないということ。最高の漁場であることは確かだが、快晴の日が年に数えるほどしかないのではお手上げ状態。あまりの湿気のせいか、テレビの殆どのチャンネルが映らなくなった。除湿機を2台回しっ放しにしていても、このあり様…。明日は、地元の方の案内で御神木に行く予定。☆彡
4月19日(土)
旧火口と新火口の境の稜線を歩いてから、地元の方の案内で、所謂「樹海」に入る。案内人もあまり来たことがないそうで、途中迷いながら、目印をつけて進む。道なき道を歩いて「大杉」に辿り着く。大人が3人手をつないで届く位の太さ。屋久島の神代杉には比べられないが、苔の生え具合といい、醸し出す雰囲気といい、まさに神秘的である。☆彡
4月25日(金)
本日は深い霧。ヘリはおろか、八丈島までの飛行機も羽田に引き返したということ。☆★村役場で「ひんぎゃの塩」をまとめ買いする。地熱蒸気の噴気孔を村の言葉で「ひんぎゃ」という。黒潮の海から汲み上げた海水を地熱蒸気でじっくり煮詰めて、結晶に仕上げる。完全手作りなので大量生産はできず。今回は運良く手に入れることができた。甘味と旨味がある自然塩。絶品。☆彡
4月29日(日)
今日は、仲間の太公望の案内で、朝7時に防波堤へ釣りに行く。防波堤といっても、黒潮の海の只中にある島なので、大物も狙えるとのこと。足元の海の中は無数の魚が泳いでいるのが見える。仲間達は、アジ狙い。小生磯釣りは初めてだが、敢えて大物を狙う。仲間はそこそこ釣れているが、私には全くアタリが来ない。と思った瞬間ガツンという強烈な引き込み。釣り上げた魚は、何とメジナ。クロダイと双璧の磯魚。30数センチと型は今一つだったが、大満足。ビギナーズラック!☆★帰宅後、さっそく出刃包丁を借りてさばく。美味。☆彡
5月3日(土)
青ヶ島に赴任してから1カ月が過ぎた。海外生活でも経験したことのない不思議な時の流れの中にいる。明日の午前中は、村主催で空缶拾いのボランティア。200人の島なので、こうしたイベント?にはなるべく参加する。「持ちつ持たれつ」が基本。☆★夕方からは、カラオケセットを借りて仲間と飲み会。「
老人福祉会館」で。若い同僚の中にはホームシックになりつつある者もいる。問題は料理一品持ち寄りの会だということ。右手の薬指の伸筋腱を断裂して固定しているので、包丁が上手く使えない。う〜ん、何を作るか悩む…。☆彡
5月4日(日)
郵便は東京都青ヶ島村「無番地」で届きます。世帯数が少ないので、番地が無くても全く困りません。ただし、郵便や生活物資を運んでくる還住丸という定期船が良く欠航するので、届くのに時間がかかります。☆★入港するかどうかは、各戸に引き込んである毎朝7:00の有線放送で分かります。それを聞いてから出勤するのが日課です。朝はうるさいほどのウグイスの声で起こされます。☆彡
5月5日(月)
先日の釣りで、仲間が釣り上げた魚に「おやびっちゃ」がある。スズメダイ科の魚で背中は黄色。黒の帯が5本。15センチ弱。熱帯魚のような雰囲気。煮たり焼いたりすると、それなりに美味いそうだが、地元の人には敬遠されている。「ダツ」という太刀魚に似たクチバシの鋭い魚も食べないらしい。釣り師としてのこだわりがあるようだ。☆★我々が釣りに行ったのと同じ日に、地元の人が1mのヒラマサを釣り上げた。もちろん、船で沖まで出たか、魚影の濃い磯での話だと思うが、豪快そのもの。次の日、切り身が届く。スケールが違う。☆彡
5月10日(土)
ここでは、外出するときも鍵をかけない。200人の世界では空き巣に入る者はいない。駐在さんが一人いるが、犯罪とは無縁の島である。自家用車もロックしないのが原則。☆★GWに何人かの観光客が来ていたが、本当に何もない場所。厳しすぎる自然がそのまま残っている島。そこが売りといえば売りだが…。☆★一日一便の八丈島からのヘリの片道が12000円程度。欠航しがちな連絡船「還住丸」なら2000円だが、2時間半、黒潮の高波で揺られなければならない。☆彡
5月13日(火)
現在、八丈空港。ヘリから眺める青ヶ島はまさに断崖絶壁。正真正銘の離島。八丈島が見えるとホッとする。舗装された道路や大きなビルに都会を感じる。ちなみに青ヶ島の信号機は一ヶ所だけ…。☆★この頃、湿度が猛烈に高くなってきた。除湿機を夜作動させて、起きてみると満水になっている。仕事の関係で1週間以上留守をするので、ホースを取り付けてエンドレスで除湿ができるように加工した。☆★これから11:50発のジェット機で羽田へ向かう。明日は前の職場に顔を出そうと思う。長居は全くできないが…。人恋しくなってる証拠か?☆彡
5月15日(木)
東京は、人の多さで酔ってしまう位。久しぶりに満員電車も体験。非人間的空間の極み…。喉も何となくいがらっぽい。湿度80%以上の世界に体が慣れてしまっている。★☆1ヵ月半ぶりに外食。他人が作ってくれる料理がこれほど旨いとは…。ファミレスの野菜サラダに感激する。★☆昨日の夕刻、前の職場を訪問。会議中で同僚との再会は果たせず。八丈空港で買った「黄八丈サブレ」をお土産に置いてきた。★☆空港で「明日葉」を売っていたのにはビックリ。青ヶ島ではそこらじゅうに自生している。八丈はやっばり観光の島である。☆彡
5月25日(日)
今日は一日コンピュータと格闘して過ごす。ドライバーをダウンロードして、デジカメで撮った写真をメールで送れる環境を作る。青ヶ島はISDNしか繋がらないので、ソフトを取り込むのにもかなりの時間がかかった。☆★学校の宿泊行事は、移動教室も修学旅行も5泊6日となる。とはいうものの予定をたてても、天候次第で出島や帰島ができないこともあるので、臨機応変に計画する。☆★旅行業者は通さない。したがって個々の生徒に応じた企画を立てることになる。サッカー名門校の部活に一日入部したり、
幼稚園の先生として活動する。☆彡
5月31日(土)
台風4号が四国の愛媛に上陸。青ヶ島の雨量はそれほどでもないが、波が高い。24時間「三宝港」だけを映している村のケーブルテレビの防波堤も完全に波をかぶっている。☆★白波が立つ3mで船は入港しない。今朝は5m弱というところか。今でも発破(ダイナマイト)をかけて港湾工事が頻繁に行なわれている。☆★ここ一週間は奇跡的に晴天続きだった。一昨日、キハダマグロ2本とカツオ1本が届く。大漁でも市場のある八丈への運搬料の方が高くかかる。出船できない日が多いことと併せて、基本的に青ヶ島に漁業はなりたたない。☆彡