1999年U22観戦レポート(9月以降)

 

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9月7日・五輪予選壮行試合・対韓国戦

国立球技場・19時2分キックオフ・観客→44506人・天候→曇のち雨

GK・南

DF・宮本、中田、辻本

MF・稲本、中村(後35・平山)、遠藤(後36・石井)
酒井
(後6・明神)、中田

FW・福田(後15・小島)、平瀬(後25・小笠原)

得点

前22分・福田(アシスト・酒井)
前28分・平瀬
後12分・平瀬
(中村)
後16分・遠藤
(中田英寿)
後45分・チェ・チョルウ

ガンバから3人の代表を出したこの試合、「応援せねば」と、家を出る時、関西の我が町は「大雨洪水警報」の最中。
雷が鳴り響く中、「たすけて」と言いながら出発。さあ一路、国立へ!
ちなみに、東京に着くと晴れていた。しかし雨女を誇る私はガンバポンチョ持参。

報道では前売りがあまり売れていないとか・・
と、到着するとすでにほとんど満員に近い状態!

まずはプログラムを購入。例によって1000円。
「お買い得ですよ!プレミアが将来つくかも!」とノリのいいお兄ちゃん。しかし暑い!!

場内はスタメン発表が始まったところだった。(もしかして、到着はぎりぎりセーフの状態)

DF宮本、そしてMF稲本の名が!嬉しい。望んでいた復活の場が与えられたのだ!
どうか途中交代で小島がピッチに立ちますように・・と願う。

そして、絶対的な存在感をもうここで与えてくれたのが中田英寿。なんだろう、このオーラは・・これが「世界」で戦う選手なのか・・。何度もJの試合でその姿を見て来たのに、今の彼はあきらかに違う。
名前をコールされただけで「ぞくっ」とした。
U22チームがまた新たなスタートを今日から切るのだ、この選手を迎えて・・。

選手入場。
宮本主将を先頭に。ラストに中田英寿。
君が代はオペラ歌手の女性によって歌い上げられた。
集合写真、宮本の隣には稲本が。今日の稲本・遠藤のWボランチは本当に楽しみだ。

キックオフ・・と思ったらやり直しで「あれっ」となる。何が起ったかわからない。

前半

2分・バックパスをカットされパク・チンソフが上がってくる。クリアしたものの相手CK。これは南がクリア。

5分・韓国は予想通りDFラインの裏をつくロングボールを送ってくる。南が守備範囲を大きくしてクリア

6分・DFラインからパスを受けた中田英寿、瞬間に身体を反転させドリブル突破
その速さ、そしてDFラインに囲まれ掴まれようが、バランスは全く崩れず中央突破。惜しくもラストパスには繋がらなかったが、思わず「凄い!」と叫んでいた。なんとも「当たり前」のように目の前で行われたそのプレーは、明らかに一段階上のものである。

「掴まれたらこけてファールをアピール」という場面をよくJで見て来た。
しかしホンモノの選手は、そう、以前本人が言っていた・・「倒れるのはカッコ悪い」というニュアンスのことを。
稲本のプレーにもその片鱗を感じさせるものをみつけられる!

7分・パスカットから、イ・ドングに右サイドから強烈なシュートを打たれる・・左へと外れるも、フリーにさすと確実に狙ってくる恐い選手だ。

稲本・遠藤のWボランチは機能している
稲本のポジショニングがいい。
センターバックで練習したと聞いたが、そこでボランチの3バックに対する位置どりの感覚的なものを掴んだのだろうか、もともと巧い選手にプラス部分が加わった。遠藤のよく試合を計った動きも秀逸。

10分・攻撃を下がってきた中村が巧みにカット、宮本が引き取り前線に上がり、中田→宮本→中田と繋ぐ。

15分・オフサイドをかけ損ないシュートをうたれ、バーに救われる。続けてキム・ナミルに。これも左に外れるも、危ない場面が連続する。辻本の戸惑いがまだあるようだ。

18分・オフサイド成功。続けて稲本が中央突破でシュート!クリアされるも、いい狙い。

19分・稲本、平瀬に絶妙のパス、右サイドで受けた平瀬→中央に切り込んだ稲本、左足シュートは弾かれるも調子の良さが!
20分・オフサイド成功。

22分・左FK中田英寿から正確かつ鋭い弾道のパス→リバウンドボールを酒井がキープしてきり込み、パスを受けた福田が蹴り込み日本先制!1−0!!!

24分・CK中村→中田(浩)のシュートはゴールならず。

28分・相手クリアミスが福田の背中にあたり、こぼれたボールに平瀬が走り込んでシュート、ゴール!2−0!

29分・中田→稲本へのパスは前に流れる。

31分・稲本、囲まれてもボールキープから中田に→瞬間のサイドチェンジは読めず。

32分・韓国CKは南がクリア。

このあたりから雨が降り始める。あわてて、鞄から「ガンバポンチョ」を取り出す。サマーセーターの上に代表ユニを着込み、その上にポンチョを着ると、「サウナ状態」。ぶっは、ぶっは言いつつ応援する。

42分・中央でボールを受けた稲本、2人に囲まれても突破、相手はファールで倒すしかない。今日の稲本のボディバランスとボールキープは秀でている。

44分・中田のサイドチェンジの鋭く切れるそして速いパスに平瀬が猛スピードでなんと追いつく!得点にこそ結びつかなかったが選手が皆中田の速さに反応するタイミングを感じ取っているのを感じる。

ハーフタイム。
人の多さに動けない。しかし雨がやんできた。後ろの席のおじさんに、「暑くないですか?」と聞かれて、「暑いです」と答え、ガンバポンチョを脱ぐ。

後半

円陣を組んだ時、中田が何やら全員に指示を出している。頼もしい。そしてチームメイトも彼を信頼し、真剣な瞳でその言葉に頷いている。

2分・イ・ドンクが右サイドからきり込み、酒井をかわしてシュート!・・外れるもすごい威力。
稲本が中央下でかなりボールを拾っている。

3分・CK中田→こぼれ球に反応した稲本が強烈なシュート!惜しくもゴールならず。

6分・酒井→明神に交代。酒井は足の怪我を感じさせないプレーだった。

8分・オフサイドを見事にとる。瞬間の上がりは見事。DFラインの連携がかなりとれてきた。

10分・相手攻撃を稲本がカット。中村→遠藤のシュートは惜しくもゴールならず。

12分・中村→走り込んだ平瀬、左サイドから中央にきり込みゴール!3−0!

15分・福田→小島に交代!なんとガンバの3人が揃って同じピッチに!身体がぞくっ、と増える・・感動で。ガンバサポを続けて来てよかった、と心から感じ、同時に何故かかつてA代表で礒貝が選ばれた時に試合を見に行き、最後まで出場機会がなくて上からそのツムジを眺め、たそがれてしまった事を思い出してしまった。

けれど今日は違うのだ!

16分・韓国のきり込みを宮本がゴール前でクリア、南のGKから右サイドの小島が一気にトップスピードで見事に追いつき、左にかけこんだ中田にパス、中田はDF2人を自らに引き寄せ、タイミングを計って、後方から上がってきたどフリーの遠藤にピンポイント・パス→遠藤の右足シュートがゴール!4−0!

18分・冷静にオフサイドをとる。3人の呼吸が本当に合ってきた。

22分・稲本、パスカットから前線に走り込み、平瀬とワンツー、そのまま左サイドから倒れながらもシュート!惜しくもゴールならず。稲本の力強く得意なプレーがどんどん出てきている。

24分・CK中田、最後は平瀬のヘディング。韓国は荒くなってきて、中田浩二に悪質なファール。落ち着きをなくした韓国選手をなだめたのが宮本

25分・平瀬→小笠原に交代。

29分・小笠原→中田→小笠原、惜しくもゴールならず。続けてのカウンターの危機は、南が見事にクリア。

32分・クリアボールを小島が中央突破!なんと速い速い速い!韓国はファールで止めるしかなし。

35分・中村→平山に交代。続けて遠藤→石井に交代。

37分・韓国の速攻を稲本が止める。攻撃の芽を摘み取る姿勢は秀逸。おかげで3バックは形を作り易い

39分・イ・ドング、決定的なシュートを外す。

40分・稲本、中央から前線に飛び出し→中田とは惜しくも合わず。

ロスタイム・明神のクリアミスからチェ・チュルウに決められてしまう!4−1!

試合終了

宮本が全員の肩を叩いてねぎらう。
その宮本が挨拶に行こうとして、連れて行かれる・・中央で何か賞品を受け取っていた。インタビューかと期待していたので「あら残念」。

しかしガンバの3人は力を発揮してくれた。
そして中田の「世界レベル」のプレーが、試合中にこのチームを一段と成長させてくれた。

見ていて何と楽しく、「サッカーを好きで良かった、見に来てよかった」と思える試合だった事だろう。こんなすっきりした気分は久しぶりである。こういう試合を見せていけば、サッカーファンは増えて行くに違いない。

試合後、パンフレットを何度も見て笑顔を漏らしてしまった。
東京までの運賃も全然惜しくない、本当にここまで来てよかった。

アウェイでの韓国はこんなものではないだろう。
けれどそこで中田抜きのこのチームがどう闘うか。それもまた楽しみだ。けっして、油断していい相手ではないのだから。

翌朝は片っ端からスポーツ新聞を買い込んで戻った。