| SF小説編T |
あらすじ & 感想・その他 |
 |
夏への扉(The Door Info Summer)
著者 ロバート・A・ハインライン
「ぼくの飼っている猫のピートは、冬になると決まって夏への扉を探し始める。
かれは、数多いドアの中の少なくともどれかひとつが、夏に通じていると固く
信じているのだ。そして1970年12月3日、かくいう僕も夏への扉を探していた。
あなたならどんな気持ちになるだろう?もし、最愛の恋人には裏切られ、
仕事は取り上げられ生命から二番目の発明さえも騙し取られてしまったと
したら・・・。僕の心は12月の空同様に凍てついていたのだ!そんな時僕の
心をとらえたのは、夜空にひときわ輝く「冷凍睡眠保険」の
ネオンサインだった!」
はっきり言って私はSF小説が好きであります。特にタイムマシンものには
目がありません。SFの元祖H・G・ウエルズを始め、数々の作家が時間を
テーマにした小説を書いています。しかし、この「夏への扉」は単純に
タイムマシンを使い未来へ行ったり過去へ行ったりする物語とは違い、
タイムマシンにプラス冷凍睡眠まで関わってくるという、タイムトラベルもの
好きには堪らないゴージャスな設定となっております。
H・G・ウエルズ「タイムマシン」やポールアンダーソン「タイムパトロール」
などは、タイムマシンを使いタイムトラベルをした後は、割と普通に
冒険小説的な仕上がりになっていますが、この「夏への〜」は過去・現在・
未来が複雑に絡み合い、読み進むにつれて「あ〜こういうことか〜」みたいな
納得・感動させてくれる内容になっています。
それともうひとつ、猫好きの方は迷わず読んで頂きたい小説です。
|
 |
宇宙の孤児(ORPHANS OF THE SKY)
著者 ロバート・A・ハインライン
「人々はその<船>こそ一つの世界そのものだと信じて、種族ごとに集団生活を
営んでいた。森があり農場があり廃墟があり迷路があり・・・そして森には恐るべき
食人種を奴隷とする双頭のミュータントさえいた!だが実は、これこそ遠い昔に
人類がはじめて恒星空間へ進出しようとした最初の恒星宇宙船だったのである!
航行途上の反乱で航宙士のほとんどが死に絶え、長い年月の間には<船>は
中世的迷信の世界に変貌してしまったのだ。だがある日、一人の青年が<船>内
の探検に乗り出し、はじめて埋もれた真相を掘り起こした・・・・・・。」
自分が「これが世界の全て」と思っていたのは実はごくごく限られた空間でしか
なかった。という面白い設定になっております。動物園の動物も、金魚蜂の金魚も
実はそう思ってたりして・・・。宇宙は無限ではなく、有限だという話を聞いた事が
ありますが、そうだとすると宇宙の果てには何があるんでしょう?
実は僕ら宇宙全体全て、めちゃめちゃ大きい生き物のカゴの中やったりして。 |
 |
自由未来(FARNHAM’S FREEHOLD)
著者 ロバート・A・ハインライン
「その夜ファーナム家は、のどかで平和な夜を過ごしていた。ファーナム夫妻、息子、
娘、娘の友人、そしてハウスボーイまでが楽しい夜の語らいに、トランプに興じていた
・・・・ラジオが突然、第三次世界大戦勃発を報じるまでは!
地下の堅牢なシェルターに全員非難した一瞬後、シェルターは荒波に
もまれる船のように揺れ動き、温度は急上昇した。水爆が爆発したのだ!
だが、ファーナム家の人々はかろうじて生き残った。やがてシェルターから
出たとき、彼らが目にしたのは、死の灰にまみれた廃墟ではなく、
思いもかけぬ世界だった・・・・・。」
簡単に言うと「パラレルワールドもの」の部類に入る作品だと思います。
爆発のショックで今まで自分が居た世界から別世界に行ってしまう・・・
結構こういう設定の作品はあるように思われますが、この作品の象徴は
「強い親父」ってとこでしょうか。昔は怖い物の例えとして、「地震・雷・火事・親父」
と言いましたが、最近では「お父さんのあとのお風呂は嫌〜」みたいな・・・。
この小説の主人公みたいに強いオヤジにならねば!
|
 |
時の門(THE MENACEFROMEARTH)
著者 ロバート・A・ハインライン
「どこから入ってきたんだ、こいつは!自分ひとりしかいないはずの部屋に突然現れた
一人の男・・・・・その男はウィルスンに思いもかけない提案をした・・・・
時の門をくぐり幾千年の時空を超えろというのだ・・・。」
タイムマシンに乗って過去へ行き、自分の祖父を殺したら今の自分は一体どうなるのか?
また、自分自身に会ったら・・・というのがタイムパラドックスの永遠のテーマですが、
この作品はそのタイムパラドックスものの不朽の名作といわれているものです。
読むにつれて「ん?んん?」てなカンジで頭が混乱してきます。
もし僕がタイムマシンに乗れたら・・・子供の時の自分に会って「もっと勉強しろ!」
って言いたいな〜(汗)
表題作の他に「大当たりの年」「コロンブスは馬鹿だ」「地球の脅威」「血清空輸作戦」
「金魚鉢」「夢魔計画」の合計7作品が収められています。
|
 |
輪廻の蛇(ハインライン傑作集)
著者 ロバート・A・ハインライン
「輪廻の蛇・・・自分の尻尾を無限に呑み続けるギリシャ神話の蛇のようにめぐりめぐる
時間の輪。その中を駆け巡る航時局員の活躍は・・・」
タイム・パラドックスものの傑作として名高い表題作のほか、自分の職業が何なのか
わからず、自らの尾行を依頼してきたホーグ氏の行動を探るうち、思いもよらぬ事件に
巻き込まれてしまう私立探偵夫婦の冒険物語「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」、
生きているつむじ風をめぐって巻き起こる大騒ぎをユーモラスに描き出す「わが美しき町」、
トポロジーものの代表作「歪んだ家」など収録。
|
 |
タイム・マシン
著者 H・G・ウエルズ
タイム・マシン
「時間旅行家(タイム・トラベラー)は80万年後の世界から戻ってきた。
彼が語る人類の未来図は果たして輝かしい希望に満ちたものだったろうか?」
SFの祖、H・G・ウエルズ不朽の名作です。1895年の作品だというから驚き!
100年以上たっても今なおSFの代表的作品としてご紹介出来るほどの
レベルの高い、また面白い作品です。
表題の「タイムマシン」を始め「水晶の卵」「深海にて」「新加速剤」「円錐釜」「奇跡を起こした男」
「ザ・スター」の合計7作品が収められている短編集。
なんと言っても有名なのは表題作の「タイム・マシン」。50年後、100年後の未来を描いた
小説・映画はたくさんありますが、一気に80万年も未来となると想像も付きません。
この作品を原作にし1960年に監督:ジョージ・パル 主演:ロッド・テイラーで
同じ「タイム・マシン」という作品が作られました。また、2002年にはハリウッド映画で
名高い「ドリーム・ワークス」がハリウッド最強のVFXチームを結集し、
監督:サイモン・ウエルズ 主演:ガイ・ピアースで同じく「タイム・マシン」という
映画を完成させました。名前で分かるとおり監督は原作H・G・ウエルズの曾孫だそうです。
どちらの作品もDVDで発売してますので、小説を読んだ後この2作品を
見比べるのも面白いんじゃないでしょうか。是非お薦めです。
|
 |
透明人間
著者 H・G・ウエルズ
「イギリスの片田舎アピング村に奇怪な男が現れた。頭をぐるぐる包帯で巻き、
ハンカチで口を隠しながら食事をする。そして、包帯を取り、服を脱ぐとその姿は
見えなくなった・・・。一体この男は何者だろう?」
これまた知らない人が居ないというくらいに有名な作品です。
もしアナタが透明になれたら何します?透明だったら何でも出来る!
実はそんな甘いものでない事がこの作品を読んでよ〜くわかりました。
透明人間になれても、自分の欲求を叶えようと思うと相当用意周到でないと
無理のようです。ま、私の場合この作品の主人公のように人々を支配しよう
なんて大それたことは考えません。
とりあえず覗き・・・ゴホっ・・ゴホっ・・何でもありません・・。
|
 |
改造人間の島
著者 H・G・ウエルズ
「ふとしたキッカケで、動物を人間に改造する方法を研究中のモロー博士と
その弟子モントゴメリの住む島を訪れたプレンディックの鬼気迫る物語」
動物を人間に改造するという大胆な発想で研究を進める一人の博士、
最初は従順だった動物人間も次第にその本性を現わしてくる・・・
生体解剖・動物実験というかなり血生臭い内容の作品です。
この作品でウエルズが描きたかったのは、人間誰もが持っている
心の中の獣性と、科学がいくら発達しても人は神にはなれないということでしょうか・・・?
表題作の他に「魔法の園」「王様になりそこねた男」「怪鳥エピオルニス」の
合計4作品です。
|
 |
宇宙戦争
著者 H・G・ウエルズ
「夜空に謎を秘めて怪しく輝く火星で、ある夜、白熱光を発するガス状の大爆発が
観測された。これこそ6年後に世界を震撼させる大事件の前触れであった。
イギリス諸州の人々は夜空を切り裂く流星群を目撃したが、それは単なる流星
ではなかった。未知の物体は大音響と共に落下し、地中に埋まった物体の中から
現れたのは、想像を絶する宇宙の怪物・・・。V字型にえぐられた口、巨大な2個の目、
のっぺりとした顔、不気味な触手をもった火星人たちであった。
いまや、恐るべき火星人の地球侵略がはじまったのだ。」
火星人を扱ったSF小説・映画は数多くありますが、この「宇宙戦争」は
火星人モノの元祖的作品です。気味の悪い火星人の描写は読んでいて
ぞっとしますし、都市を侵略していく様子には戦々恐々とします。
この作品も含めウエルズ作品はどれも随分古い作品ですが、今読んでも飽きない
面白さがあります。ある評論家がウエルズについて次のように語っています。
「科学小説というものは、科学に重点を置けばおくだけ科学の進歩とともに
その魅力を失ってくるのが普通であるが、その欠陥を補うのは、作者の空想と
表現の豊かさであり、その点ウエルズは満点に近い」
|

 |
タイム・シップ 上巻 (THE TIME SHIPS)
著者 スティーブン・バクスター
「1891年、時間航行家はタイム・マシンに乗り、ふたたび未来へ旅立った。
タイム・マシンを発明した時間航行家は、最初の時間旅行から帰還したものの、
野蛮なモーロック族に拉致されたエロイ族の少女ウィーナを忘れられなかったのだ。
彼女を救うべく時間航行家は西暦80万2701年の未来を目指すが・・・・・・
H・G・ウエルズの名作『タイム・マシン』の続編として遺族の公認を受け、
英国SF協会賞をはじめ英米独の四賞を受賞した傑作」
タイム・シップ 下巻 (THE TIME SHIPS)
著者 スティーブン・バクスター
「タイム・マシンで未来を目指した時間航行家は、最初の旅では見なかった驚くべき
光景を目にした。地球の自転が操作され、四季の移り変わりや昼夜の変化までも
失われ、さらには太陽にまで手が加えられている。そこは最初のたびで訪れたのとは
全く違う時間線の未来だったのだ!
無限の時空をめぐる時間航行家の破天荒な冒険を描き、H・G・ウエルズの名作
『タイム・マシン』の公認続編として英米独の四賞を受賞した傑作」
ウエルズ「タイム・マシン」刊行100周年に合わせ1995年に刊行された作品。
H・G・ウエルズの公認続編ということで、興味深く読ませてもらいました。
確かにウエルズのタイム・マシンのラストは「これからどうなるのだろう?
続きがあれば読んでみたいな」と思わせるようなラストだっただけに、
この続編は「なるほど〜」と唸るような出来になっていて、本家「タイム・マシン」の
ファンだった方にも違和感なく読んで頂けるんじゃないかと思います。
内容的に興味深いのは、ウエルズがタイム・マシンを時間を移動する為だけに
単なる乗り物として使用し、タイム・マシンがもたらす、いわゆるタイム・パラドックス的な
事に関しては一切触れていないのに対し、今作ではタイム・パラドックスの
問題が提起され、現代の量子物理学を応用し壮大なヴィジョンを展開していく。
過去を変えれば、そのたび新しい枝世界が生まれるとという「多世界解釈」の理論を
基礎にして壮大なスケールの世界を描いている今作はタイム・マシン物好きの
方なら必読の書であると思われます。出来れば、ウエルズ「タイム・マシン」と合わせ
3冊読破していただきたいと思います。
|
 |
タイム・パトロール(GUARDIANS OF TIME)
著者 ポール・アンダースン
「西暦19352年、瞬間移動の研究に関連してついに時間航行の
方法が発見された。だがこの時間航行こそ、人類にとって利害と害悪との両方を
もたらす両刃の剣であった。たしかに、過去を知り未来を知ることが可能になった事で、
人類は飛躍的な発展を遂げた。だがその一方で過去に干渉して未来を変えようとする、
いわゆる時間犯罪が多発したのだ!かくして時間管理局−タイムパトロールが
設立された。時の航路を監視し、歴史を正しい軌道に保つために・・・。」
SFのジャンルの中でもポピュラーな題材が「時間旅行モノ」。
現在から過去へ〜未来へ、自分の好きな時代へ旅行できるようなったら
どんなに素晴らしいでしょうか?この目で生きている恐竜を見たり、
西暦3000年の世界はどうなっているのか・・・?興味はつきません。
しかし、誰でもかれでも好きに勝手に時間航行が出来、またそのことを
悪用しようとする者が出てきたら・・・。
本書はそんな時間航行を監視するパトロール隊の活躍を書いた名作です。
|
 |
失われた世界(THE LOST WORLD)
著者 コナン・ドイル
「その昔、地球上に横行した古代の生物は絶滅したのだろうか?
世界中でこの問題が論議されていた時、アマゾン流域で死んだアメリカ人の
遺品の中から奇妙な謎のスケッチ・ブックが発見された。
人跡未踏の蛮地を踏んだ唯一人の人間が描いた前世紀の生物。
『失われた世界』は果たして存在するのか?
イギリス古生物学会の名物男チャレンジャー教授は探検隊と共に勇躍、
その探査に赴いた」
コナン・ドイルと聞いてスグ思い出すのは「シャーロックホームズ」シリーズ。
でも、SF作品もたくさん名作を書いてるんですね〜。
この「失われた世界」はコナン・ドイルが書いたSF作品の代表作。
BOOK’Sをお読みのみなさんはもうお気づきでしょうが、私はSF大好きです。
UFOやUMAなんかにも非常に興味があります。
UMAといえばネス湖のネッシーが有名ですが、本当に実在しているんでしょうか?
色々な説がありますが、恐竜の生き残りだったらロマンチックですね〜。 |
 |
毒ガス帯(THE POISON BELT)
著者 コナン・ドイル
「太陽スペクトルの中に現れたフラウンホーファー線の曇りを見て、地球が
有毒エーテル帯に突っ込むことを予言したチャレンジャー教授は、人類絶滅の
最後の瞬間を見届けようと、3人の仲間と共に酸素ボンベを用意し、自らも
死の覚悟を固めたのだが・・・!?」
時間軸的にこの作品は「失われた世界」の後の物語となっています。
「失われた世界」とはストーリー的に全く関係ないのですが、
登場人物にチャレンジャー教授や前回一緒に失われた世界を旅した記者のマローン氏
が登場して話を進めて行きます。
巨匠ドイルが「地球最後の日」という最もSF的なテーマに取り組んだ古典。
表題作の他に「地球の悲鳴」「分解機」の2短編を収録 |
 |
ミステリーゾーン(THE TWILIGHT ZONE)
著者 ロッド・サーリング
1959年、アメリカCBSテレビが放送を開始した『ミステリーゾーン(未知の世界)』は
ホスト・製作・脚本を1人で兼任したテレビ界の鬼才ロッド・サーリングの素晴らしい
才能が押し出された傑作シリーズで1964年の終了までに数々の名作を残しました。
また、このシリーズを観て強い影響を受けた人達も数多く、今をときめくハリウッドの
ヒットメーカー「スティーブン・スピルバーグ」もその一人です。
ちなみにスピルバーグが、ジョン・ランディス、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーという
名監督達の協力を得て完成させたのが映画「トワイライトゾーン超次元の体験」です。
さて、この小説では鬼才サーリングの傑作群の中から9篇を精選、収録されています。 |
 |
新トワイライトゾーン(TALES FROM THE NEW TWILIGHT ZONE)
著者 J・M・ストラジンスキー
「偶然立ち寄った質屋で、生活のために自分の記憶を売ることになってしまう
男の話『サイモン・フォスターの心』 バスルームに仕掛けられていたテレビカメラを
発見したジョン。生活の一部始終を監視されていた彼は、知らない間に人気テレビ番組の
スターになっていた『特別サービス』 その他、世界が消滅しないようにガラクタを集めては
部屋で変な装置を作っている老人の話など、アメリカで放送された人気番組を
脚本家ストラジンスキー自らが小説化した不思議な話11編」
1964年に放送が終了したアメリカの人気番組「ミステリーゾーン」のリバイバル企画として
1985年に放送が再開されたのが「新トワイライトゾーン」という番組。
この番組の脚本家をしていたのが、この本の著者J・M・ストラジンスキー。
この「新トワイライトゾーン」は1985年から89年まで3シーズンに分けて
放送されたようです。この小説はその中から11編を抜粋しまとめたもので、
一つの物語に全て、当時のエピソードが書いてあってSFファンならば、
とても興味深く読めるものと思います。
|
 |
未来世界から来た男―SFと悪夢の短編集―
(NIGHTMARES AND GEEZENSTACKS)
著者 フレドリック・ブラウン
「読み出したらやめられない面白さ、という決まり文句がぴったりの短編集です。
それもそのはず、奇抜な着想と語り口のうまさでは定評のあるブラウン氏が
趣向の粋を凝らした作品ぞろいだからです。
不死身のアメリカ大統領の秘密とは? 悪魔からパンツを貰った好色漢は?
超光速で空間を飛んだ宇宙船体の行方は? 火星人の手から地球を救ったロバ
の話とは? タイムマシンで大儲けを企んだ男の行方は? 20世紀の三大発明とは?
・・・戦慄と幻想の世界がアナタの目前にいきいきと展開していきます」
フレドリック・ブラウンの代表作といえば・・・ある日大挙して地球へやってきて、
トイレの中から新婚家庭の寝室まで、ところかまわず覗きまわり、はては
離婚率の増大や出生率の大激減を引き起こした、テレポート能力を持つ
詮索好きな火星人の侵略をコミカルに描いた「火星人ゴーホーム」が有名ですが、
この短編集もフレドリック氏一流のブラックユーモアをいかした全43話が詰まった短編集です。
私の場合、本を読む場合ほとんど寝る前に布団の中で読むのですが、
こうした短編集は一話一話が短いので好きなところまで読んで寝る。
話のつづきを覚えていなくてもイイので楽です。
長編の大作をじっくり読むのもイイですし、こういう短編集を気楽に読むのも
楽しいですね。皆様もいかがですか? |
 |
木星買います(Buy Jupiter and Other Stories)
著者 アイザック・アシモフ
「銀河の彼方から地球を訪れた、人類より遥かに高度な異星人は奇妙奇天烈な取引を
申し出た・・・太陽系最大の惑星である木星を買いたいと言うのだ。はたして異星人の
真意は?そして、その意外な購入理由とは?・・・表題作のほか、光の彫刻家として
名高い貴婦人が、なぜロボット技師を殺したかを描く『光の旋律』、雨を極度に嫌う
奇妙な隣人の話『雨、雨、向こうへ行け』、小説を書く猿とSF作家の対決を描き出す
『猿の指』 などバラエティ豊かな珠玉の24短編を収録」
一つ一つの作品に対して、作者アシモフ氏が一流のユーモアを交えて
舞台裏を披露。SFファンとしては、そちらを興味深く読まして頂きました。 |
 |
盗まれた街(THE BODY SNATCHERS)
著者 ジャック・フィニイ
「アメリカ西海岸沿いの一小都市サンタ・マイラに、奇怪なマス・ヒステリー現象が目立たず、
静かに進行していた。夫が妻を妻でないと言い、親が子を、子が親を、友人が友人を、
偽者だと思い始める。心理学者も医師もこれを、稀ではあるが時おり発生する集団的な
心理錯覚だと考えていた。だがある日、開業医のマイルズ・ベンネルは友人の家の
ガレージで奇怪な物体を見せられた。それは、人間そっくりに変貌しつつある
謎の生命体・・・宇宙からの侵略者の姿だったのだ!」
小都市を舞台に、サスペンスフルに描かれた作品で、いわゆる侵略がテーマとなっています。
ただ、他の侵略テーマを扱った作品と違うのは、おどろおどろしい宇宙人が出てきて、
直接闘うのではなく、変身能力を持つ宇宙生命体が知らず知らずのうちに人間と
すり替わってしまっているという変わった設定となっております。
自分の親しい人間がある日突然別人に思えてしまう・・・。いつか街全体が盗まれていた・・・。
これをお読みのアナタ、最近妻が・・・夫が・・・恋人が・・・急に優しくなったとかありませんか?
それは、もしかしたら宇宙からの侵略・・・ ・・・ ・・・じゃなくて浮気かも??? |
 |
発狂した宇宙(WHAT MAD UNIVERSE)
著者 フレドリック・ブラウン
「第1次月ロケット計画は失敗に終わった!不運にも墜落地点に居たSF雑誌
『サプライジング・ストーリーズ』の編集者キース・ウイントンの遺体は粉微塵に
吹き飛ばされたのか、ついに発見されなかった。ところが彼は生きていた・・・・・
ただし、なんとも奇妙な世界に。そこでは通貨にクレジット紙幣が使われ、身の丈
7フィートもある月人が街路を闊歩し、そのうえ地球はアルクトゥールス星と熾烈な
宇宙戦争を繰り広げていたのだ!
多元宇宙ものの古典的名作であると同時に、「SF」の徹底したパロディとして
SFならでは味わえぬ痛快さと、奇想天外さに満ちた最高傑作!」
主人公が爆発の衝撃で別世界に飛んでしまう。同じような設定は「小説編T」でご紹介した
「自由未来:ロバート・A・ハインライン著」にもありましたが、この「発狂した・・・」は
飛んだ先の世界が、SFマニアが頭に思い描いている宇宙であり、それはそれは
ドラマチックな、気ちがいじみた狂った世界です。
この作品はパラレルワールド(多元宇宙)モノの決定版といわれるだけあって、
多元宇宙SFのあらゆる面白さとテクニックが全て注ぎ込まれた集大成であります。
手に汗握るストーリー、そしてドンデン返し、ラストは「ムフフ」となってしまいます。 |
 |
時間飛行士へのささやかな贈物(ディック傑作集)
著者 フィリップ・K・ディック
「アメリカで行なわれた国家的なタイム・トラベル実験で、タイム・トラップ中に
爆発事故が起きた。ひとつの空間に同時に複数の物体は存在できないという
原則を破ってしまったらしい。時間航行士たちの運命は・・・
(表題作)
ある日チャールズは、ガレージにいる父親が2人になっているのに気付いた・・・
(父さんに似たもの)
居間でくつろいでいるコートランドの所に、とある修理人がやって来た。
しかしその修理人がやって来たのは9年後の世界からだった・・・
(アフターサービス)」
・・・などなど表題作を含め、悪夢に満ちた9篇を収めた短編集
フィリップ・K・ディックといえば、ハリソン・フォード主演で映画化された
「ブレード・ランナー」の原作者として有名。 |
 |
リングワールド(RINGWORLD)
著者 ラリイ・ニーヴン
「200歳の探険家ルイス・ウーは、パペッティア人のネサスから見せられた
1枚のホロに目をむいた。G2型恒星のまわりをとりまく薄いリボン状の構築物。
誰が、何のために作ったのか?
このリングワールドの謎を探るべく、ルイスはネサス、兇暴な異星人戦士、
地球の若い女らとともに最新型宇宙船に乗り込んで、壮大な冒険に旅立った!」
ヒューゴ賞/ネビュラ賞を受賞。
SFファンなら1度は聞いたことのある作品ではないでしょうか?
かなり壮大なスケールで描かれている為、ある意味読者自身にも想像力が必要かも? |
 |
NEW!
タイムスケープ(TIMESCAPE)
著者 グレゴリイ・ベンフォード
「1998年、世界は破滅に向かって突き進んでいた。慢性的な異常気象、
食糧難、エネルギー危機・・・北アフリカでは旱魃で住民が次々に餓死していく。
そして南アフリカ沖で発生した赤潮は地球的規模での大災厄の前触れだった。
だが、すべては1960年代以降に使われはじめた農薬などの化学物質による
環境汚染が原因なのだ。過去を変えぬかぎり、世界は救われない・・・
そこでケンブリッジの物理学者ジョン・レンフリューは、光よりも速い粒子タキオンを
使って過去へ通信を送ろうと考えたが!?」
ドックスに挑む科学者を鮮やかに描く、ネビュラ賞受賞のハードSF。
|
 |
NEW!
スローターハウス5(SLAUGHTER HOUSE−5)
著者 カート・ヴォネガット・ジュニア
「時の流れの呪縛から解き放たれたビリー・ピルグリムは、自己の生涯を
過去から未来へと往来する奇妙な時間旅行者となっていた。
大富豪の娘との幸福な結婚生活を送るビリー・・・
UFOに誘拐され、さる肉体派有名女優とトラルファマドール星の動物園に
入れられるビリー・・・
そして第2次世界大戦に従事した彼はドイツ軍の捕虜となり、連合軍による
ドレスデン無差別爆撃を受ける。そして人生の全てを一望のもとに眺める
ビリーはその徹底的な無意味さを知りつくすのだった。
もっともユニークな作家による不条理な世界の鳥瞰図。
|