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コスモス祭の会場である御本丸公園は、想像以上に賑わっていた。会場整理の人達やお巡りさんも親切だった。
早速”幻の人車鉄道”の視察を開始する。まずは自分の足で軌道を歩いてみる。赤く錆びたか細いレールは、恐ろしくアバウトな感じで連結されている。継目の間隔がバラバラだ。
乗り心地を想像しながらひと廻りしたら、なんとなく小腹が空いてきたので、何軒か建ち並ぶ仮設店舗をのぞいてみる。どこも美味そうなにおいを漂わせている。
店頭の漬物を見物していたら、背後から「ワラビ美味いから食べてってね」と声をかけられ、素直に試食してみた。背後で友人に、採取してから食べれるまでの下処理や調理法を親切に説明している。「美味いですね」と振返ったら、声の主はお巡りさんだった。
ワラビの隣で”きのこ水団”の湯気が手招きをしているので頂く事にした。海の家の様な座敷に上がると、サービスの漬物の盛合わせを次々に追加盛りしてくれた。松山町のオバァは気前が良い。水団も具沢山で美味かった。茶をおかわりし漬物をつまみながら、しばしまったりとしてしまった。
ようやく当初の目的を思い出し、人車鉄道の試乗をする。車内は意外に走行音がゴロゴロと騒々しい。カーブではフランジが鳴いている。在りし日の信越線、横川・軽井沢間を彷彿とさせるものがある。
試乗後、車力役の青年の許しを得て、人車を押してみた。拍子抜けする程の軽さで動きだす。体重を預けていたので、思わずコケそうになった。今回三度目の訪問となる友人は、意外にも始めての推進行為だそうで、喜色満面である。人車ジャックなどしでかさねば良いが・・・と心配になる。
イベントに使用されている人車はJR東日本製作によるレプリカで、当時の車輌は地元”ふるさと歴史館”と、東京の”交通博物館”に各1輌計2輌のみ現存するとの事でした。それらは、農家の物置代わりに使用されていたり、空地に放置され朽ち果てていた物を修復再現したそうです。 |