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◆掲載語句◆
解離性障害学習障害カクテルパーティ効果、カナータイプカタトニアカタルシス葛藤感覚記憶感覚統合共同注視クレーン現象継次処理高機能広汎性発達障害構造化広汎性発達障害
誤信念課題
 解離性障害

・身体疾患や薬の使用なしに意識、感情、記憶、知覚、アイデンテティなどの統合性や連続性が失われてしまうこと(解離現象)を主な特徴とした精神障害。
・解離性健忘、解離性とん走、解離性同一性障害、離人症性障害、特定不能の解離性障害がある。

 学習障害=LD                   LDへ  LD診断基準

 カクテルパーティー効果

・カクテルパーティーのような周囲が騒がしくても特定の声や必要な情報だけを聞き取れるように、知覚がフィルターをかけ選択的に働き多数の音源から、特定の音源を聞き分けることができる現象のこと
 カナータイプ                   広汎性発達障害のページへ

・カナーが報告した典型的自閉症のタイプ。
・他人との情緒的やり取りが困難(乳幼児期から他人と通常の仕方でのかかわりが持てない)、コミュニケーション目的での言語使用がほとんどできない、こだわりが強く、パターン化した行動をとる、変化への抵抗が強い、自発的反応が乏しい、奇妙で無目的に見える反復的なこだわりなどで特徴付けられる。
 カタトニア

・「動作の途中で動きが止まる、逆にばねがはじけるように突然動く、手指をくねらせる、歩こうとしても前に進めず前後に行きつ戻りつする、運動の自発性が乏しくなるといったタイプの運動障害」
・「ローナ・ウィング(2000年)の報告後、思春期以降の自閉症スペクトラムで認められることの多い症状として注目されるようになった。」

                    吉田友子著 『「その子らしさ」を生かす子育て』より」 

 カタルシス

・抑制された考えや感情や葛藤を表出して発散すること。ギリシャ語で浄化の意。
・非常に強いストレスのかかった経験や心的外傷に伴う感情や思考を長期間、押さえつけておくことは心身の健康に有害な影響を及ぼすと考えられる。うっ積している感情や葛藤などを自由に表現することで心の緊張を解き、そうした感情を言語化する作業を通して、洞察を深めていくことで問題を克服することができるとされる。


 葛藤(コンフリクト)

・2つ以上の欲求や衝動が同時にあり、それらの強さがほぼ等しく、方向が相反する傾向で対立している状態。
           
・レヴィン,K.によると葛藤は要求の価値に基づくと次の3種類に分類される。
@接近―接近型の葛藤:ともに正の誘発性を持ち、すべてをかなえることが出来ない場合A回避―回避型の葛藤:ともに負の誘発性を持ち、どれをも避けたいが、それが出来ない場合。
B 接近―回避型の葛藤:要求の対象が同時に正と負の誘発性を有する場合
                          
@→テレビで複数の好きな番組を同時に見たい。不安定になり、より魅力のあるほうがまもなく優勢になって解決される
A→テストで悪い点を取りたくないが、勉強はしたくない。→逃避行動に向かいやすい。
B→ケーキは食べたいが太りたくない。→強い不安と異常行動を起こしやすい。
(自閉症児では、人に近づきたいが、感覚過敏のために近づくのがつらいという接近回避型の葛藤の存在が強く考えられる。

 感覚記憶                        短期記憶 長期記憶

・受け取った刺激を(その意味がよくわからなくても)そのままの形で短時間保存する記憶。

 感覚統合                          感覚統合について

・エアーズ(作業療法士)によって提唱、理論化された「感覚入力を活用するための組織化」のこと。
・感覚受容器(感覚を受け取る器官)からの内外の諸情報をうまく利用する(自分の身体やその周りの環境を感じ取ること、適応反応、学習過程、いくつかの神経機能の発達など)ために脳神経系がそれらの情報をまとめたり、組織だてたりすること。
・エアーズは脳中枢への直接の働きかけでなく、末端へ働きかけることにより、脳の機能をよくし、常時、脳が処理する大量の刺激をうまく交通整理できる可能性があると考える。子どもの成長や発達を感覚統合の過程ととらえ、感覚統合療法はこれを育てるものと位置づけられる。
感覚統合がうまく行かない状態
脳の統合機能を妨げる状態を大きく分けると
@前庭ー両側性統合障害、A発達性行為障害(運動企画障害)、B左脳半球(聴覚言語)障害、C右脳半球(視空間認知)障害、D触覚防衛反応
などがあげられる。
感覚統合がうまくいっていない状態では
活動レベルが高い(多動)・または低い、不器用、言葉の遅れ、感覚に対する過敏さ・または鈍さ、学習の遅れ、自己評価の低さなどが見られることがある。               
<参考> JSI-R :(発達障害児(者)に見られる感覚情報処理の問題(感覚統合障害)に関連すると
            考えられる行動を評価するための行動質問紙)
 共同注視

・同じものに「注意を向ける」こと
・健常児では8ヶ月前後に獲得される。
・この時期には手指の運動機能が発達し「指差し」が可能になるが、自閉症児だと獲得が遅れたり、指で指し示しても同じものをなかなかみてくれなかったり、自閉症児のほうから指し示すということが少ない。
・同じものをみれることで、伝達能力や相手の意図を押しはかる力がさらに育っていく。
 クレーン現象
・物などを取って欲しい時に、言葉や態度で示さず手を掴みその物や場所に持って行くこと。人の手をクレーンのように使うのでこう呼ばれる。

・<要求を表出する手段を持たない>段階に出現しやすいといわれ、太田ステージの無シンボル期にあたるステージT〜Uでよく見られる。

 継次処理                               同時処理へ

・連続的で、逐次的に分析、処理する情報処理の仕方。
・順序性、時間的・聴覚的な手がかりを処理するのが得意。
・このことから<言語的な手がかり指示>を<順序立てて一方向>に提供することで情報処理がしやすくなる。   
・部分から全体へまとめていくタイプの処理のしかたで、順序だてて緻密に処理できる。

・継次処理様式が強いタイプへは@段階的な教え方、A部分から全体へ、B順序性の重視、C聴覚的・言語的手がかり、D時間的・分析的、な指導方略が有効。

 高機能広汎性発達障害(HFPDD)          広汎性発達障害

・広汎性発達障害のうち、明らかな知的障害のないもの
・DSM−W、ICD−10で広汎性発達障害の基準を満たすもののうち、IQ70以上(精神遅滞レベルではない)、もしくはIQ85以上(正常知能)をさすが、IQのどちらで線引きをするか研究者間でも一致した見解が得られていない。
 構造化
・場面の持つ意味が的確に伝わるようにすること。
・周囲の状況、(空間)これから行うこと(時間)などについて、物の配置を工夫したり、絵カード、文字による視覚的な手がかりを与えることで自分が置かれた環境をわかるように設定すること。
・自閉症者の場合、視覚からの情報が処理しやすく、全体よりも部分認知の方が得意なことが多い。そのため、ものごとの構造(場面の意味、期待されること)を理解するには<注目するべきはどれなのか>について<視覚的に>、<具体的な>情報が有益であると考えられている。
 
・構造化により
  見通しが立ちやすくなり、何を期待されているかがわかりやすくなる。
  行動の手がかりが得られるので不安や混乱を沈め、安心できる。
  学習が効果的にできる。
  生活の自立度が高くなる。
  行動の制御ができる。
ことなどが期待できるといわれる。
★空間的構造化 コーナーを作ったり、床の色を変えたりすることで<そこでは何をすればいいのか>わかりやすくする。、また、余計な刺激を排除するように設定することで課題に取り組みやすくなる
★時間的構造化 スケジュールを書く、絵カードや写真などで行動する順番を提示するなど、時間の流れを視覚的に示す。時間の概念の理解が困難であり、次に何が起こるかがわからないことによって不安定になることを防ぐ。
★ワークシステム 課題の内容や量を絵や文字で視覚化したもの。
★タスクオーガニゼーション 作業課題のやり方などを絵などで視覚化したもの。

 広汎性発達障害(PDD)               詳細 診断基準
・自閉症類似の社会性の障害を中心とした発達障害の総称
・障害のあり方がほかの発達障害に比べて<広汎>である。

・WHO(世界保健機関)及びアメリカ精神医学会が正式な診断名として採用している用語。
<PDDの下位分類>
DSM−W 自閉性障害、レット障害、崩壊性障害、アスペルガー障害、(非定型自閉症を含む)その他の特定不能の広汎性発達障害
ICD−10 小児自閉症、レット症候群、その他の小児崩壊性障害、アスペルガー症候群、非定型自閉症、精神遅滞と常動運動を伴う過敏性障害、その他の広汎性発達障害、特定不能の広汎性発達障害(PDD−NOS)

 誤信念課題

ある事象を見た人とそれを見ていない人との心的な差異はどのようなものかを答える課題。

第一次誤信念課題:
アンとサリーの課題として知られている。
【サリーがおもちゃを青い箱に隠し、部屋の外へ出ていく。入れ替わりにアンが入ってきて、おもちゃを青い箱から赤い箱に移してしまう。サリーが部屋に戻ってくる。】
この劇を見た被験者に「さて、サリーはどちらの箱を探しますか?」と質問する。「青い箱」と答えれば、他者であるサリーの気持ちを推し量ることができたといえる。

第二次誤信念課題:
【ジョンとメリーは公園にいます。そこにはアイスクリーム屋さんがいました。ジョンはアイスを買いたかったのですが、お金を忘れてきてしまいました。アイス屋さんは、「昼からもずっとこの公園にいる」と言いました。アイス屋さんは「昼すぎにまた来るね」と言って家に戻りました。
ジョンが公園からいなくなった後でアイス屋さんは駅前に行ってアイスを売ろうと思い立ち、そのことをメリーの前でつぶやきました。アイス屋さんが車で駅前まで向かう途中、ジョンの家の前を通りかかりました。ジョンはアイス屋さんに「どこへ行くの?」と聞きました。アイス屋さんは「駅前に行くところ」と答えて去りました。メリーはジョンにアイス屋さんの行く先を伝えようとジョンの家に行きました。「ジョンはいますか?」とジョンのお母さんに聞くと、「アイスを買いに言ったのよ」とお母さんは答えました。】

この劇を見た被験者に「メリーは、ジョンがアイスを買うためにどこに行ったと思っていますか?」と質問する。「公園」と答えられればメリーの気持ちを推し量ることができたといえる。 

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