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感覚統合
脳神経系が内外からの諸情報(感覚、知覚)を統合すること。(→外界の状況に適切な反応をすることができる。)
脳は感覚受容器で受け取った情報の位置付けや分類整理をし、正確に次の行動を命令(組織化)し、環境に対する効果的な関わりや感覚に意味を与える(感覚知覚に変化させる)。この過程によって身体は周囲に適切な反応を起こすことができる。
『自閉症児にみられる多くの学習や行動上の問題は、感覚情報の知覚あるいはその処理過程の障害に起因する。』1)そのためにいろいろな感覚情報を統合することができず、自分の置かれた状況、環境の認知が健常者とは異なると考えられている。
★感覚 自己の内部、外部から感覚受容器を通して受け取る情報。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚(温覚・冷覚・痛覚・圧覚)・内臓覚・前庭感覚(重力と運動に関する感覚)・固有感覚(筋肉・関節に関する感覚)などがある。
★知覚 入力された情報に与える意味、解釈。
★認知 感覚、知覚よりなされる判断、概念形成。
適切な行動のためには、そのための計画と、実行しようとする行為の源(運動企画)が必要であり、感覚統合はその基礎になっている。前庭覚、固有覚、触覚は自分のからだがどう動くか、新しい行動のために身体をどう働かせるかという運動企画のうちの無意識的身体感覚を担っている。
エアーズはこの前庭覚、固有覚、触覚の3つに特に注目し、
(1)触覚系と前庭系の健常化を図る、(2)原始姿勢反射の統合を図る、(3)平衡反応を発達させる、(4)眼球運動の健常化を図る、(5)身体両側の感覚運動機能の協調を高める、(6)視覚的形態と空間知覚を発達させることを重視している。

感覚統合障害は、健全な知覚、認知機能を発達を著しく阻害する。
感覚統合療法は脳の出先機関を活性化させることで、結果的に脳に刺激を与え、脳機能の全体が活性化され、健全な知覚、認知の発達を促し、結果的に行動の適正化をはかろうとするものといえる。
前庭感覚 環境と自分との関係を知らせる。
重力の方向や自分の体の揺れやスピード感を伝え、自分の身体が空間に対し全体として傾いているか、まっすぐか、停止しているかを知り、ブランコでの揺れに対応したり、平均台や道路の縁石をわたるなど、体のバランスや姿勢を保つことなどの動作にかかわる。
固有感覚 筋肉や関節、靭帯からの感覚。
いつ、どのように筋肉が伸び縮みするのか、関節が、いつ、どのように曲がったり、伸びたりしているのか、躯幹と手足がどういう位置関係にあるのかという情報を脳に知らせる。
これによって相手に放つ運動感覚を感知することや相手がどんなふうに動いているのか、どんなふうに力を入れているのかを感知できる。

* 前庭感覚とともに働いて 自分の身体を視る、身体内部の目のような働きをする。
 これが十分得られないのは<自分>という存在感が薄い状態だと推測される。
<引用文献>
1)自閉症児の発達単元267 ー個別指導のアイデアと方法ー
 E・ショプラー/M・ランシング/L・ウォーターズ編著 佐々木正美/ 青山 均 監訳岩崎学術出版社 1988
<参考文献>
*絵でわかる障害児を育てる感覚統合法  坂本龍生 著 日本文化科学社  1991
*子どもが喜ぶ感覚運動あそび40選 斎藤秀元他著  福村出版 1993
<参考サイト>
     Playfulness
     元気なママのためのHP

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