第9回日本アロマセラピー学会総会 会長挨拶
日本アロマセラピー学会が誕生して早9年目になりました。 この間会員諸氏の数多くの臨床及び基礎研究が報告されその進歩は目覚しいものがあります。また看護研究会を中心としたアロマセラピー普及への絶え間ない努力がなされてきました。 現在医療現場では統合医療という医療方針が進められつつあります。統合医療とは現代西洋医療以外にあらゆる有効な手段を用いて病める人が自ら治ろうとする力に手助けをすることと認識しておりますが、現場ではエビデンスのでていない療法は当然のこととして否定されエビデンスが証明されている療法でも理解されず受け入れられず排除されてしまうことが多いのが現実です。その中でアロマセラピーはこれまで多くの臨床、基礎研究を重ねてきており統合医療の中で重要な部位を占めつつあると考えます。病人の抱える不安、不眠、疼痛の緩和及び心身に及ぼすよい効果に関する精油の効能について数多くエビデンスを伴う研究が報告されてきました。 今総会ではアロマセラピーの役割を見直す目的でテーマを「統合医療におけるアロマセラピー」〜アロマがまもるあなたのいのち〜と上奏いたしました。 今総会では教育講演を9講演設け各専門領域の会員に最新の研究報告をしていただき今後の会員皆様の研究、臨床応用に役立てていただきたく考えております。また会員皆様のアロマセラピーの経験、研究を発表していただくため一般講演の時間を2日間に渡り設定しましたので皆様には振るって演題発表されますようお願いいたします。 特別講演には香りと脳内局所血流の研究をされている上田孝先生(宮崎医科大学教授、南部病院脳神経外科部長)、長年森の香:フィトンチッドの研究に携っておられる谷田貝光克先生(東京大学大学院教授)、日本の森の生態系の再生に絶え間ない努力をされているC.W.ニコル氏(作家)の講演を予定しており、市民公開講座では服部幸應先生(服部栄養専門学校;理事長、校長)、山田朱織先生(成瀬整形外科副院長、本学会認定医、理事、山田朱織枕研究所代表取締役)、和田文緒先生(東京農大、慶応大学看護医療学部講師、IFA認定アロマセラピスト、緑ヶ丘トリートメントルーム.シーズ主宰)の講演を予定しております。 私は3年半前に勤務医(内科)定年退職し浪々の身で栄えある第9回日本アロマセラピ−学会総会会長を拝任いたしました。今学会関係者会員の皆々様の多大なご協力を得まして船出をいたしました。来年は日本アロマセラピー学会も10周年を迎えることとなりますがこの10周年につながるべく立派な第9回総会となるよう航海していきたい所存でございます。 会員の皆様の多数の参加で終着港、さいたま市大宮ソニックシティで盛会となるよう祈念いたしております。