星 襄一













月 (A)
色彩木版
670*350mm

20001/27掲載

銀箔の上に木版で制作されています。
木と月だけのシンプルな構成ですが、静寂の中にピーンと張りつめた緊迫感が、圧倒的な迫力で迫ってきます。

一本一本の線が生きている、そんな感じですね。
流石に日本を代表する版画作家のお一人だと思います。


作家略歴
大正2−昭和54年。新潟県北魚沼郡に生まれ、千葉県で没。
新潟県で中学校を卒業して台湾に渡り、台南師範学校に入学。
1932(昭和7)年同校卒業後、現地で13年間小学校教員を務める。
1946年台湾より引き揚げて生地に戻り、ガリ版屋を営む。
この間に孔版画の技術を習得し、1948年日本版画協会展に初入選。
翌年の同展で根市賞受賞、1952年日本版画協会会員となり、国画会展にも出品を始める。
1956年42歳で武蔵野美術学校西洋画科を卒業、木版画を独習。
1959年第39回国画会展で「雪の玉C」が国画会賞を受け、翌年国画会会員に推挙。
日本版画協会展や国画会展に出品を続ける一方、1959年第2回東京国際ビエンナーレ展出品以降、同展やサンパウロ・ビエンナーレ展、カルピ国際木版画トリエンナーレ展など国際展にも多数出品。
孔版画時代の具象から、木版画初期の黒と白を主とした抽象を経て、色彩木版へと移行。
以来、”雪とのかかわり””季節のうつろい“”星座”シリーズと展開し、晩年はもっぱら”樹”を主題に制作。
独創的な鎌や鉄筆によって彫り、金箔と油性顔料で鮮やかにして厳しい詩情を表現した。
生涯にわたり”自然と人間への郷愁 ”をテーマに追求し、自らの世界を築いていった。





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