毎日アートオークション(第102回)体験記


日本を代表する公開オークションをご存じですか?

数百点に及ぶ絵画作品を、一点30秒ぐらいのペースで競い合い落札させてゆく会場のことです。

モナリザの微笑みと言うテレビドラマで、何となく感じが解ったような気分の方もおられるでしょう。

以前レポートした、高額の洋画や日本画の本画を得意とするシンワ・オークションと、版画作品をメインとする毎日アート・オークション(通称マイコミと言います)が代表的です。

今回は、2000.10.14(SAT)の13.30 に大阪毎日オーバルホール にて開催された毎日アートオークション(第102回)をレポートします

オークションが初体験という友人3人と、わいわいがやがやと参加してきました。

当日の午前中は、通常の仕事をこなし、正午きっかりに大急ぎで家を出ました。

大阪 梅田の毎日新聞社の地下1階にあるオーバルホールについたのが、13:10頃で、会場は準備中のため扉が閉まっていました。

待ち合わせた友人はまだ来ていなかったので、自販機でコーヒーを買い、友人の到着を待っている間に、次第に興奮が高まってきます。


会場の受付風景

会場の受付が始まった頃、友人の一人がやってきました。

取り敢えず、席取りの為に、二人で先に受付を済ませ、足早に会場に急ぎます。

出品作品に近く、やや後ろの席を確保してから、まだ来ていない2人の友人を迎えに会場の外にでます。

時間を気にしながら待つこと10分、道に迷い、遅れてきた二人を発見してホッとしました。


開催前の会場風景

連れだって会場に戻ると、なんかおかしい、これまでと違う雰囲気に気がつきました。

いつもなら、立ち見が出るほどごった返しているはずなのに、空席があるのです。

ひょっとして、「今回はラッキーかも?」と淡い期待に胸が躍ります。

ここだけの話ですが、オークションの最初の出品作品は、狙い目なのです。

まだ、参加者の方々が、場の雰囲気になれていないのと、オークションの場を盛り上げる為なのか、安値でも早いタイミングでハンマーが下ろされる事が多いのです。

しかし、今回は結構、盛り上がってしまいました、残念!。

続いて、天野の出品作品が出てきましたが、これも、普段に比べると高い値段で落札が続きます。

やっぱり、「今回もあかん、見てるだけや〜」とガックリ。

やがて、お目当ての遠藤が出てきました。

昔から、1枚は欲しいと思っていたけど、何故か縁が無かった作家さんなのです。 

今回もあかんわと、半ば、諦めパドルを挙げると、なぜか会場が静かです。

「夢だろ〜、さっさと誰か声を出してくれ!」と、混乱と期待でドキドキしながら、とても長い時間のように感じられましたが、待つこと数秒、オークショナーがこちらを見ながらハンマーをゆっくり下ろすのが見えました。

さっきまでの弱気が消し飛び、「いける、いけるぞ〜」と分けの分からない強気が勢いを増してきました。


オークションの進行情景

低調な結果に、なんとなく、オークショナーの焦りと必死に盛り上げようとの努力が感じられます。

この様な、好機にも関わらず、私はパドルを上げても、いつものように空しい結果が続いています。

貧乏コレクターですから、今一歩、根性が足りません。

悔しい思いが募ってゆきます。

やがて、3点まとめて数万円の、絶対に負けられない出品作品が登場しました。

5千円刻みでの攻防が続き、「どうにでもなれ?」とやけっぱちで上げたパドルが心なしか震えています。

貧乏コレクターって、悲しいですね。

気合いと根性、そして、資金力が全ての世界って感じでしょうか?

終わってみれば、これまで縁の無かった作家さんの作品なども交えて、9点の作品をゲットしていました。

今回のオークションを冷静に分析すると、低調なオークションでも、オークショナーの努力もありますが、良いものはそれなりの評価を得るのでしょう、これはと思う作品には、「やっぱり〜」な的に、しっかりしたビットが入ってました。

逆に、そうではないものは、親引けとか、エスティメートの限の8割程度で落札されていました。

オークションには、波があって、相場が異常にヒートする時もあれば、本当にこれでよいのか?と我が目を疑う絶好の好機など、蓋を開けてみないと解りません。

しぶとく、毎回参加しながら、じっと好機を待ち続ける、それが大事なんだと改めて感じました。

機会があれば、ぜひ皆さんも参加してみて下さいね。


御一緒していただいた、友人のホームページです。

竹内 紀子さんのホームページ

毎日アート・オークション