絵との関りについて 其の一
これは私見であることをお断りしておきます。

コレクターと言われる人達は、アートが好きという点を除けば、何一つ共通するものがないといえるほど、極めてわがままな集団かと思います?(^_^;)

私の場合は、どうなのかを少し書いてみたいと思います。

私が20代の頃、当時流行していたトレンディードラマの影響をもろに受け、絵が好きというより、部屋のインテリアとして7〜8枚の版画を買ったのが最初でした。(^o^)

その後、結婚して、子供の養育費やら、各種ローンの返済などに追われ、トレンディーな世界とは決別を余儀なくされました。

いつの間にか、世界の名画カレンダーなどが、主役に置き換わっていたんです。

町の画廊やデパートなどのバカ高い絵画価格は、所帯持ちのサラリーマンには遠い世界の話となってしまっていたんですね?

ところが、親父が体調を崩し、入院することがあり、家業を引き継ぐことになりました。

夢中で働いて、少し余裕が出来た頃、職場の極めて機能的、合理的に整然としてはいるけど、思いっきり殺風景で味気ない雰囲気が気になりだしました。

思い切って経営診断を、ある機関にお願いしてみたところ、職場の環境改善を重点目標として指摘されたんです。(^_^;)

環境改善のため、空気清浄機、加湿器、トイレの改修、壁紙の張り替え、掲示板や案内の充実、機材の総入れ替えなどをしましたが、それでも何かもの足りません。(?_?)

しばらく考えて、ふと思いつき、年間延べ20000人を超える来客者の方々に、一服の清涼剤にでもなればとアートを飾ることにしました。

しかし、デパートに行ってみても、価格が信じがたいほど高すぎ、裕福とは言い難い私には手が出ません。

ちょうど、ホビーとしてパソコンを買い、普及がはじまったばかりのインターネットでネットサーフィンを楽しんでいた時期で、美術品のネット・オークションがボツボツ開催されていたのを知っていましたし、デパートなどより遙かにリーズナブルな気がしたので、思い切って参加することにしました。

当初は、お金を振り込んでも、商品が来ない、つまり、詐欺にあうのではと心配だったので、1〜2万円の少額ビットから始めたのです。

競いのワクワクする楽しさ、不落札時の落胆、逆に落札できた時のジーンとするような喜び、これらがまるで麻薬のように私の心を捕らえました。(^o^)

つまり、ネットオークションに、はまり込んでしまったのです!

毎月11枚の絵を架け替える目標があったので、120枚の作品を集めたいと思い、作家のことなど全く知りもせず、片っ端からビットを繰り返し、それなりの数が集まった頃、来客される方が喜ぶ絵と、自分の好みに大きな隔たりがあることに気がついたのです。(^_^;)

このジレンマは、増大するばかりで、現在も大きな悩みの一つになっています。

アートの購入は、職場の環境改善、つまり来客される方々に、楽しくくつろいでいただくことがスタートですから、今でも、その基本は崩せません。

でも、やっぱり自分の好きな作品を買いたい、いや、買ってしまうのですね。(^_^;)

このような自己矛盾の中で、コレクションを続けているのです。

次回は、一般の人が好む絵とは何なのか?について、私見を述べたいと思います。

(1999 12/20)




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