「明日の朝食はラーメンを食べよう」と意気込んで寝ました。カップラーメンやインスタントラーメンを食べようというのではありません。朝からやっている店へ出かけて行って食べるのです。夏の休日の朝にラーメン屋でラーメンを食べるというのは、なんとなく粋です。とは言っても朝から開いている店がなければかなわないことですが、恰好の店がちゃんとあります。
普段どおりに起きて、犬と散歩にでかけ、帰ってきて犬に食事を与え、麦茶を飲みながら新聞にさっと目を通してから、身づくろいして車で出かけます。家族は起きる時間が遅いので、休日の朝は別行動です。
休日の午前8時台の繁華街は道がすいています。路上駐車に気兼ねは要りません。目標は本町にある「K」。なじみの客を大切にしたいという理由で、マスコミの取材を拒否している店です。早朝から麺のなくなるまで開いています。閉店は大体午後2時だそうです。今まで並んで待ったことはありませんが、常に客が出入りしていて、繁盛しています。ビールや冷酒を飲んでからラーメンを頼む客によく出会います。ひと仕事を終え、上がり酒を飲んでいるのでしょう。まるで「蕎麦屋で酒」、粋でうらやましい限りです。
ところで肝心のラーメンですが、休日の朝にふさわしい一品です。スープは、魚系のダシで取ったあっさり醤油味。自慢の麺は自家製で、極細です。まるでソーメンのようにのど越しがなめらかです。チャーシュウはばら肉を醤油で味付けしたもので、醤油の香ばしさとジュウシーな肉汁が口に広がります。さらにメンマ、ほうれん草、鳴門が彩りを添えます。ほうれん草はしゃきしゃきした歯ごたえを残こしているところがなかなかです。
ここのラーメンは麺ののど越しのよさとあっさりスープが絶妙で、二日酔い気味の朝の食事として、理想に近いと思っています。