打撲による皮下出血は、皮下組織の血管がつぶされたり切れたりすることにより起ります。血管の切れた箇所は通常、主に血小板の作用により数分から数時間のうちにふさがり、出血は止まります。 出血した血液は、血管に戻ることはありません。
この血液は皮下組織がやわらかいければ広がりやすく、皮下組織が硬い手のひらや足の裏では広がりにくい傾向があります。広がりやすい場所は、眼の周りや膝の裏や陰部などです。
また出血した血液は重力の影響を受けます。 たとえば膝の前に皮下出血が起こると、数日のうちにや膝の裏側や脛(すね)に広がります。ときに足首付近まで広がることがあります。
出血した血液は紫色から徐々に黄色になり、出血の量にもよりますが、おおよそ1か月で吸収されます。
血液が吸収されたあとに、皮下に硬い組織が残ることがあります。これは皮下組織の損傷の程度が強かったために、線維組織などができたことによります。皮膚が切れた後に残る瘢痕と同じです。
皮下出血の量が多く、血液が限局している場合は、針を刺して血液を吸引したり、皮膚を切開して血液を洗い流したりすることがあります。