整形外科関連用語(か)
回内足(かいないそく、pronated foot)
足底部が外側を向く動きを回内、内側を向く動きを回海外とよぶ。それぞれを外がえし、内がえしともよぶ。回内が過度な足が回内足である。回内足は扁平足を合併することが多い。回内足では、立脚期が延長し、足底筋膜、下腿三頭筋、後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋に負荷がかかる。膝蓋大腿関節障害、鵞足炎などを併発しやすい。テーピングや足底具で障害を予防する。
シンスプリント(Q&A) | 脛骨過労性骨膜炎
開張足(かいちょうそく、spray foot)
足の横アーチが破綻し、前足部の横径が広がった足。縦アーチも破綻することが多く扁平足や外反母趾を合併する。矯正には足底(挿)板、中足骨パッドなどを用いる。
外反母趾
過剰骨 (かじょうこつ、supernumerary bone)
過剰骨は、系統発生の過程で存在した骨が退化し残存したもの。足部周辺に多く、外脛骨は過剰骨の中で最も頻度が高く、約20%にみられる。ついで多いのは三角骨である。
有痛性外脛骨

(→有痛性三角骨
鵞足炎(がそくえん、pes anserinus bursitis ,tendonitis)
鵞足は脛骨の近位前内側にある縫工筋、薄筋、半腱様筋の複合した停止部である。これらの筋には膝の屈曲と下腿内旋の働きがあり、ランニングなどの繰り返しの動作により腱炎や滑液包炎が起こる。鵞足炎は鵞足周囲の腱炎や滑液包炎の総称。 
鵞足炎
褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさいぼう、brown adipose tissue)
腋窩や背部にあって、ミトコンドリアに富むため肉眼的に褐色に見える脂肪組織。寒冷適応時の熱生産や過食による食事誘導性熱生産などの働きに関与している。ラット、マウスなどの実験動物や冬眠動物に発達した褐色細胞組織が観察される。ヒト、特に成人では褐色脂肪組織の発達は少ない。
肥満に効果のある漢方薬(Q&A)
間欠性跛行(かんけつせいはこう、intermittent claudication)
ある一定の距離を歩くと歩行困難になり、休息すると歩けるようになるが、歩き続けるとまた歩行困難になるという症状。原因としては動脈性、脊髄性、馬尾性がある。腰部脊柱管狭窄症では、歩行により馬尾神経が圧迫され、休息により圧迫が解放され神経の微細な血流が回復することにより症状がなくなる。
腰部脊柱管狭窄症
ギプスシーネ Gipsschiene plaster splint
ギプス包帯を何重かに重ね綿包帯を巻いた患部によく適合するように固定して作る。患肢の腫脹が強いときやギプス固定ほどの固定性を必要しないときに用いられる。
ガラス繊維とプラスチック製の簡易型もある。
ギプスシャーレ plaster shell
ギプス包帯を患部に巻きつけ、固まった後に半切してその半分を使う。ギプスシーネより患部との適合性がよい。患肢の腫脹が強いときやギプス固定ほどの固定性を必要としないときに用いられる。
クリティカル・パス(critical path) 
プロジェクトを進める上でネックとなる部分の分析と管理。1950年代に、アメリカにおいて開発された効率性を追求した製造工程管理の手法。

クリニカル・パス (clinical path)
1985年にKaren Zander氏(米国)が、クリティカル・パスの概念を医療界に導入したことから、クリニカル・パスとも呼ばれるようになった。病院経営において、入院患者に対する治療・介護をマニュアル化して効率をはかること。さらに、特定の疾患や手術・検査ごとに治療のルーチンワークをチャート様式にまとめ、医師、看護婦、コ・メディカル、患者が治療経過の情報を共有し、必要なケアを患者に提供するためのツールのこと。

脛骨粗面 (けいこつそめん、tibial tuberosity)
脛骨近位前縁にある尖った逆三角形の形をした骨の隆起。大腿四頭筋のつづきである膝蓋靭帯が停止する。
オスグッド病
結晶性関節炎(けっしょうせいかんせつえん、crystal arthritis)
無機塩の結晶が関節内の滑膜軟骨などに沈着して起こる関節炎。原因となる結晶の代表的なものは、痛風結晶、ピロリン酸カルシウム、カルシウムアパタイトなどがある。
痛風 | 偽痛風 偽痛風Q&A
高位脛骨骨切り術(こういけいこつこつきりじゅつ、high tibial osteotomy、HTO)
脛骨粗面より近位で脛骨の骨きり術を行い下肢のアライメントを矯正する手術。内側型変形性膝関節症に対して外反骨切きり術を行うことが多い。
変形性膝関節症

骨端軟骨板 (こったんなんこつばん、epiphyseal plate)
成長期の長管骨の骨幹部と骨端部の間にある軟骨板。骨が長軸方向に伸長する場所。骨端軟骨板が骨に置き換わると、つまり骨端板が閉鎖すると骨の成長は停止する。

腱鞘(けんしょう、tendon sheath)
複数の腱が一緒になって通る手首、足首、指、趾にある。滑液包の一種で、滑膜鞘と呼ばれる滑膜性の部分、線維鞘と呼ばれる線維性の部分からなる。滑液により腱鞘の中を通る腱の動きがスムースになる。
バネ指(屈筋腱腱鞘炎) | デゥケルバン腱鞘炎
腱鞘炎(けんしょうえん、tendovaginitis)
急性と慢性がある。
急性は、細菌感染による。慢性は反復する機械的刺激により慢性炎症反応が起こり、腱鞘の肥厚、瘢痕化により腱鞘が狭小化し、腱が腱鞘内をスムースに滑動できなくなった状態。代表的なものとして、長母指外転筋腱と短母指伸筋腱に起こるドゥケルバン腱鞘炎、指の屈筋腱に起こるバネ指(屈筋腱腱鞘炎)がある。
バネ指(屈筋腱腱鞘炎) | デゥケルバン腱鞘炎
後十字靭帯(こうじゅうじじんたい、PCL、posterior cruciate ligament)
膝関節の関節空内にある2本の靭帯の1本。脛骨の後縁中央部から 大腿骨内側顆に達する。脛骨の大腿骨に対する後方への動きを制御する。 

後縦靭帯(こうじゅうじんたい、posterior longitudinal ligament)
椎体後面、脊柱管の前壁を縦に走る靭帯で椎体・椎間板と結合し、前縦靭帯とともに脊柱を固定する。

骨芽細胞(こつがさいぼう、osteoblast)
骨の表面に配列して骨基質を合成する細胞で副甲状腺ホルモン受容体を有する。
骨粗鬆症
膠原病 (こうげんびょう、collagen disease)
皮膚や関節などの全身の結合組織の膠原繊維を侵す、原因不明の病気の総称。関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、シェーグレン症候群など。1942年、クレンペラー(Klemperer)らによって提唱された病理組織学的概念。
関節リウマチ
骨シンチグラフィー (bone scintigraphy)
テクネシウム99mリン酸化合物が、骨新生の盛んな部分に取り込まれることを利用した検査方法。99mTc-MPDを静注し数時間後にRI(ラジオアイソトープ)の集積を測定する。
骨腫瘍、骨折、関節炎、感染、異所性石灰化、骨壊死などで集積が増加する。
(→シンチグラフィー
咳による肋骨疲労骨折
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