キシリトール
キシリトールは歯にいいっていうコマーシャルがよく流れるようになりました。ここではそれをわかりやすく説明することにいたしましょう。

これは虫歯菌(ミュータンスレンサ球菌)。
砂糖を食べて菌の表面に納豆の糸のようなものを作り出します。
そうすることによって虫歯菌は歯の表面にくっつきます。
歯の表面にくっついた虫歯菌は同じように砂糖から歯を溶かす酸を産生します。
そうなると歯はこの酸によって溶かされてしまい虫歯になってしまいます。

キシリトールを食べるとねばねばした納豆の糸のようなものを作り出せなくなってしまいます。
そうすると虫歯菌は歯の表面にはくっつけませんから自然と口の中の勢力が落ちていきます。むし歯菌の勢力が小さくなると、そこには違う菌が勢力を拡大します。それはまるで椅子取りゲームのようにみえます。
キシリトールからでは虫歯菌は生活に必要なエネルギーを手に入れることができません。むし歯菌のえさである砂糖を減らすことはむし歯菌の勢力を弱める効果がとても大きいのです。
キシリトールを食べた虫歯菌は歯を溶かすような酸を作り出すことができないばかりか、はき出すこともできず弱ってしまうそうなのです。
キシリトールガムを毎日かむことによって虫歯菌を口の中から減らすことができるのです。
(掲載した電子顕微鏡写真は 福島久典著『闘う細菌』p.64 より転用させていただきました。)