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■近代天皇制とナショナリズム




菅 孝行
(全6回・第2木曜日19時〜21時)[9月10日開講]

本講座のテーマは、近代日本におけるナショナリズムおよび近代天皇制の問題を探求することである。戦前においては、天皇制は政治的想像力の中心に位置しており、左翼のみならず、右翼思想のなかで多様な天皇制論が展開した。そのなかには右翼の「天皇制的ユートピア論」とでも言うべき特異な思想も存在していた。戦前と戦後の政治的想像力における大きな断絶の一つはこうした「天皇制的ユートピア思想」の衰退に見ることができる。このことは戦後日本のナショナリズムのありようを大きく規定することになったのである。こうした見通しに立って本講座では、参加者とともに、北一輝、権藤成卿、橘孝三郎たちの右翼的ユートピア思想、またそれに加え、日本共産党や丸山真男、竹内好の天皇制論のテキストを読みその内容を検討するとともに、戦前の天皇制と戦後の天皇制の連続性と不連続性について講義と討議を通じて考察を深めていく。

2009年
[1](9月10日)権力と天皇:戦前の天皇制と象徴天皇制 レジュメ(PDF)
[2](10月8日)日本共産党の天皇制論三一年テーゼと三二年テーゼ レジュメ(PDF)
[3](11月12日)天皇制的ユートピア思想(1):北一輝 レジュメ(PDF)
[4](12月10日)天皇制的ユートピア思想(2):権藤成卿 レジュメ(PDF)

2010年
[5](1月14日)天皇制的ユートピア思想(3):橘孝三郎 レジュメ(PDF)
[6](2月11日)丸山真男と竹内好の天皇制論 レジュメ(PDF)




◎講師◎
菅 孝行(かん・たかゆき)
(評論家、劇作家)
著書:『9.11以後丸山真男をどう読むか』(河合ブックレット、河合文化研究所、2004年)、『反昭和史』(第三文明社、1983年)、『賤民文化と天皇制』(三一書房、1976年)、ほか多数