新・作家主義国際映画祭
第2回 東京フィルメックス
TOKYO FILMeX 2001


2001年11月18日 (日) 〜 26日 (月)

主催 : 東京フィルメックス実行委員会
共催 : 朝日新聞社/J−WAVE/テレビ朝日
特別協賛 : JOHNNIE WALKER/中外製薬


なんかアジアという字がとれてしまったのですが、これはおそらくクロージングにカンヌ(だっけ)でグランプリをとったイタリア・フランス合作の「息子の部屋」を持ってくるための処置。他は基本的にはアジア映画(フランスとかイタリアが資本提供しているものはある)。
相変わらず目立たない告知で、私が知ったときにはチケットの販売が始まっていた。その時点では映画のタイトルしかわからず、ちょっと買えませんでした(「武士 ムサ」は知ってたんだけど、とにかくすぐには手を出す気にならなかったの)。去年は東京国際映画祭のシネマプリズム部門上映会場にチラシ(スケジュール表)が置いてあったのだけど今年はシネプリ行かなかったし、チラシはテアトルだのアミューズだの銀パトだのシネスクだの単館系にあり。
東京国際映画祭が終わってからチケットをとったわけですが、むう、やっぱり告知が足りなすぎではないでしょうか。事前に売り切れがわかっていた「武士」以外は侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の新作に至るまで普通に買えます。東京国際映画祭の蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)が発売日午前中に買えなくて、こっちの侯孝賢が発売ひと月後に買えるってのはちょっとおかしいと思いますけどねえ。私は例によってイランは抜かして買いました。
ちなみにチケットは、1,143円、消費税57円で「営利目的の転売禁止」です。11/6現在ゲストは発表されておりません。去年の感じからすると監督はほぼ来ると思いますが(毎日、新聞が出るので行ってない日のティーチインの様子なども丸わかり)。


 区分 : C コンペティション、 S 特別招待作品
月日開場作品区分会場整理番号
11月18日(日)18:40天有眼香港有楽町朝日ホール214
11月20日(火)21:00快盗ブラックタイガータイシネ・ラ・セットなし
11月23日(祝)12:40青い春日本有楽町朝日ホール170
15:40フラワー・アイランド韓国有楽町朝日ホール79
18:40受取人不明韓国有楽町朝日ホール107
11月24日(土)12:40ワイキキ・ブラザース韓国有楽町朝日ホール61
11月25日(日)15:40フィルム・サプライズ
※ 直前まで秘密のお楽しみ作品

ブルース・リーを探して
韓国有楽町朝日ホール67
18:40ミレニアム・マンボ台湾・フランス有楽町朝日ホール338

人気度の目安に私の整理番号を書いときました。これはチケット屋ごとに振られている番号で、当日はチケット屋別に列をつくるとのこと。私のはチケぴ(そういえば行きつけのチケぴで一時期顔を見なくなったデキル女・Tさんが復活してました。よかった)。去年、入場時の不手際が話題になったので今年はうまいことさばいてもらいたいものです。シネ・ラ・セットは当日に整理券と引き換え。
相変わらずジョニー・ウォーカーが協賛しているので水割りが出るでしょう(胃腸薬とかは出ないのよ)。


<フィルメックス日記>

11月18日(日)
「天有眼」 有楽町朝日ホール
開場18:40、開映19:20、開場後は整理番号は無効になります。ということなので、18:30前に到着。マリオンは時計の周りに映画館の看板があるが、有楽町朝日ホールの出し物の看板も出ている。……「落語」だよ。迷うことなく11階へ。ところで、マリオンには東宝系が3館あるが、終映間近の「エボリューション」がキャパの小さい方へ追いやられるのはともかくとして、一番でかい日本劇場をゲットしたのは、公開2日目の「ムーラン・ルージュ」ではなく、「冷静と情熱のあいだ」だった! 邦画強し! ちょっとビックリ。朝日ホールではまだ並ばせず、あっちのエレベータ前で待てという。まだ100人もいない。「武士(ムサ)」流れの客が多いのだな。その「武士(ムサ)」の客がぞろぞろ出てきた30分過ぎから列をつくることになった。ロビー横のテーブルのある部屋では「第25回朝日アマ将棋名人戦」が行われていた(ほとんど終わってたんだと思うけど)。名人候補たちは我々を胡散臭い目で見ていた。事前に豪語していたようにチケット屋別に列をつくるなんてことはなく、適当に10番(というのは30人)ずつ呼び集めてわさわさ列をつくりはじめた。こういうの本気でやるなら、やっぱり20番ごとくらいに立て札たてないとダメでしょう。列をつくり始めてから「ムサの上映が押したため開場は55分になります」とアナウンス、というか叫ぶ。遅いよ。結局110番まで列はつくったものの、開場後は、ル・シネマとかアミューズとかユーロとかカリテとかエビガデみたいに(もういいか)10番ずつ呼んで入れるという、いったい何のために列をつくったんだ状態。また手際が悪いとかいわれそうだ。その後、開映が19時から19時20分に変更とのアナウンス。うーん、最初っから20分開映のはずだが。
客は、今年一番濃いであろう。ファンタの「バンジージャンプする」で集結した者どもはもちろん、映画祭ウィークには見かけなかったが、過去何度も見たことあるような顔があちこちにある。今年は水割りはない(ジョニー・ウォーカーのCMはやった)。入り口ででかい封筒をもらう。私は中をろくろく見なかった。この中に観客賞の投票用紙があろうとは気づきもしない私は、帰りに投票箱があるのを見て、なんだこれはと思うのであった。初日の投票率が悪い(本来は面白かろうがつまらなかろうが全員投票する方式)のはそういうわけです。アナウンスしろって。
トイレへ行くと、前のソファーに座った見覚えのあるような中国語をしゃべるオジサンが遠巻きに注目を浴びていた。どうやらコンペの審査委員長・侯孝賢(ホウ・シャオシェン)だったらしい。ビデオとかでなくて、ちゃんと客と一緒に見るんだなあ。
映画は中英字幕つき。日本語は映画とは別に設けられた横のスクリーンに投影。ちょっと離れているので前の人は見にくそう。司会・映画祭ディレクターの林加奈子でお送りする監督のティーチインは香港人らしき通訳がうまく日本語を聞き取れず食い違ったりする。というか、映画ファンじゃないみたいだからね。「グリーン・ホーネット」の運転手などと気取ったことをいう客も悪いが、あの会場では、通訳をのぞくほとんど全ての客が即座にブルース・リーを思い浮かべたはずだ。

11月20日(火)
「快盗ブラックタイガー」 シネ・ラ・セット
実は正式上映は前日に朝日ホールで済ませているのである。こちらはオマケのレイトショー。あちらは日英字幕だが、こちらはシネクイント公開用の日本語字幕のみ。挨拶や何やもないし、ほとんど有料試写会と同じ感覚である(正式上映も何もなかったはず)。
昼間っから整理券を配っているが、どうせ夜まで行けないわけだし、半端な時間に行って無駄に時間を過ごすのもつらい。いや、それ以前にシネ・ラ・セットははっきりいってどの席も見にくいので、席のことはまったく気にしていない私は、開場21:00直前に行った。44番。40番まで奥の廊下に入れていたので、私はロビーに一応並ばされる形になった(4人しかいないよ)。ふと気づくと受付でゴネているおじさんがいるのであった。「担当者によって対応が違うってのは問題でしょう」。状況はまったくわからないが、対応しているお兄さんの横で私が整理券をもらったお姉さんは60度以上のお辞儀をしているのだった。ほっとけ、そんなオヤジ。
フィルメックス新聞を見かけなかったのでちょっと残念に思う(シネ・ラ・セットだから置いてなかっただけかも)。
こういう催しの常で真ん中あたりに関係者席があり、まだ全席空いていた。関係者席は埋まらないことも多いので、前に誰も座りませんようにと願ってすぐ後ろに座る。結局、前々列のお兄ちゃんの座高が高かったので一つずらしたりはしたのだが、私の前には誰も来なかった。それくらいガラガラでした。上映がはじまってからやってきた関係者、いや荷物は上映前に置いていたのだが、帰ってきたのは上映後のヤツがいて、困った関係者だよ、と思っていたところ、終映後に立ち上がった彼の背中には「関係者席」の紙が張り付いていた。天罰。私より彼に近い人も何もいわないし、そればかりか関係者仲間も注意しないので、私もニコニコしてほっといた。暗くなってから座るからだ、バカめ。
観客賞だが、もらった封筒をのぞいても用紙が見つからないし、オマケの上映の票を足すのはズルなので今回はなしかと思っていたら、やっぱりやっていた。用紙は家に帰ってから発見。公平を期すため、今後も投票はすまいと決める(どうせ全部見るわけじゃないから厳密に考えなくていいのだが)。

11月23日(祝)
「青い春」 有楽町朝日ホール
さすがにこの日最初の上映だけあって、入場に手間取ることもなかったようで、遅れていったら240番まで入れているところだった。Tシャツができたらしく、スタッフはみんな着ていた。おっ、また「第25回朝日アマ将棋名人戦」をやっている。貼り紙を見ると関東とどこやらのブロックの決勝戦。先週は予戦だったのだな。こっちのギャラリーでは「書」の展覧会をやっていた。入場時、封筒に観客賞の用紙があるとの説明あり。進歩している。やはり新聞はなく、どうやら今年はホームページで処理しているらしい。それにしても結構空いてるじゃんよ。そして、どうでもいいことだと思うが、ティーチインという言葉を封印したみたいだぞ。「Q&A」で一本化。
そのQ&Aは、まず監督から客席に来ている関係者の紹介があった。松田龍平、新井浩文、笠松則通(撮影)、柿澤潔(録音)、日下部元孝(編集)。一応みんな立ったみたいだが、松田と柿澤はどこにいるのかわからなかった。この日、客の五分の一ほどは松田ファンのようであった。いやー、Q&Aで「リューヘー君が……」などといわれてしまい、おじさんちょっと苦笑。英語通訳は山根ミッシェルさん、というのは誰あろう、例のシネマプリズムのデキるおばちゃんである。英語通訳が出たのはこれと授賞式のみ。これは今後の課題かな。通訳が二人いると煩わしいのは確かだろうし。Q&Aでは監督の心得・コツみたいな一般論を聞くいい大人がいたが、そんなどうでもいいことを聞くくらいなら撮影中のリューヘー君の失敗談でも質問した方がよっぽど有意義だ。
「フラワー・アイランド」 有楽町朝日ホール
客席に子供がいるのがちょっと不思議。関係者の子供かなあ。監督は明日来日とのことでQ&Aなし。ああ、根本さま……。明後日の昼間に、有楽町西部A館8階(というのは同じビルの下の階)に設けられた東京フィルメックス情報サテライトで行うとのことだったが、それだけのために来るのもなあ(ファン失格)。
「受取人不明」 有楽町朝日ホール
相変わらず子供がいるなあ。いきなりQ&Aの話に入るが、ついにまみえた根本さんはグレーのジャケットに黒いパンツ。監督のキム・キドク(今回は一環して「ギドク」になっていて、これは根本さんによる日本語表記だと思うので正しい発音なのだろうが、映画表記が「Kidok」なのが気になるのでちょっと様子見で「キドク」にさせてください)は、最初の米軍基地に関する質問でいきなり「韓国の歴史上もっとも悲惨なのは日帝支配で」みたいな話をするのでドキドキしたが、予想に反してスゴクいい人だった。しかしおしゃべりなので根本さんも大変だ、もうちょっと細切れに話せばいいのに、と思ったが、あるいはこれは狙いだったのかもしれない。というのは、根本さんが長々と(でも端折ってるみたいだった)しゃべっている間、彼はビデオカメラを取り出して客席とかを撮影するのだった。ハングルで質問する客がいたが、ただの日本人で、ちょっとこんなとこで練習すなと思ったが、ちゃんと通訳なしで通じたのでよかった。香港映画でもこういうことがあるが、聞き返されて結局通訳が訳したりすることもあるのだ。監督は誰も彼もに感謝の言葉を捧げ、客の心をつかんで去っていった。また来てね。
映画もよかったが監督もいい、ということで、先日の決心をあっさりくつがえし、観客賞で Very good に投票する私だった。

11月24日(土)
朝から映画を当日券で見てほぼ一文無しとなり(計算づく)、新橋から銀座というよりほぼ京橋まで歩いてWINSへ(WINS新橋はどこにあるのか知らないし)。先週の馬券を払戻し、今日のジャパンカップ・ダートを1通りだけ買う。
「ワイキキ・ブラザース」 有楽町朝日ホール
ガラガラだ。Q&Aは監督は来ずプロデューサーが引き受けた。客も困ってしまい、韓国の(昔の)音楽状況など割と一般論になってしまった。このプロデューサーは「クワイエット・ファミリー」も手がけた人で、司会の林さんから「カタクリ家」の話が出るが、林さんが「カタクリ家の人々」といってしまったため、以後、根本さんまで「人々」で通す。正しくは「幸福」ね。根本さんは上下ともグレーのスーツで(上はジッパー式)、うーむ、意外とデッチリ、黒だとわからないのだが。などと失礼なことを発見し、ああ、このようにしてピーコは映画からファッションの方に移っていったのだなあと得心する。
WINSへ行くと審議が終わるところで、首尾よく資金を手にした私は明日のジャパンカップを前売りで買う。ジャンポケからオペラとドトウに流す。友人にGT二連勝を自慢した手前、絶対勝たねばならないプレッシャーに負けて、外国馬がわからないのでジャンポケから100円総流しを追加。

11月25日(日)
「ブルース・リーを探して」 有楽町朝日ホール
WINSに行って結果を確認しているヒマはない。
しかーし、ガッラガラなのであった。いや、ここんとこの韓国映画は根本さんを見るために前寄りに座っていたのだが、今日はなんかとっても眠〜い予感がしたので後ろの方に座ったため余計にそう感じるのだろう。ガッラガラ。
果たして予感的中、かなり夢うつつ。とにかく今の私は冴え渡っているので、予感も馬券もよく当たる。しかし、これも競馬と同じでオッズは低く、客のほぼ全員が寝ていたのであった。
Q&A。かなりの人が上映終わったらさっさと帰ってしまった。司会はプログラム・ディレクターの市山尚三さんで、ははーん、林さんも寝てしまって遠慮したのだなと思ったが、おそらく次の授賞式の準備で忙しかったのだろう。そもそもディレクターが客と一緒に初見のはずがない。そういえばこの期間中、市山さんはどこで何をしていたのだ。やっぱり今年も映画美学校の方で業界・マスコミ向けの催しをやってたのかな。根本さんは黒の上下。監督は低予算が自慢らしい。
塩田時敏が女連れだった。
ジャパンカップはジャンポケ−オペラというのを小耳にはさむ。
授賞式
山根さんが息子さんらしき子供を連れている。風呂敷をマントのようにくくりつけた(ように見える)女の人が妙にチョロチョロしているのが目につく。
ほぼ満席の中、「ミレニアム・マンボ」の前に授賞式。司会はJ−WAVEの福ノ上達也(いつもの上映アナウンスの声の人)と、通訳・山根さん。山根さんが緊張している。メモを見ながらしゃべっている。その後の通訳はメモも取らずにいつもの調子を取り戻した。審査員一同が登場。ああっ、風呂敷女が来たぞ。侯孝賢監督の通訳でした。
林さんの挨拶につづいて今年から設けられた観客賞の発表。前の「ブルース・リー〜」までの全作品が対象。これは得票数ではなくて、 Very good が4点で、みたいな点数の平均点で決定。受賞作品は岡本喜八の「血と砂」。あややや、てっきり新作だと思っていたら、特集上映された旧作が受賞とは。客席がちょっとがっかりした感じなので、次回から旧作の扱いは見直されるかも。代表して出演者の佐藤允登場。共演の三船敏郎も伊藤雄之助も亡くなってしまい、三船の墓参りに行ったら三船が語りかけてきたという物真似入りの泣かせる挨拶だが、朝早く起きて墓参りに行き「賞をもらったよ」と報告した、というのはちょっとマズイ。なにしろさっき決定したばかりのはずなのである。それをいったら佐藤さんが来ていること自体がおかしいのだが。私がこの日やった「フラワー・アイランド」「イチかバチか」「ブルース・リー〜」の関係者だったらちょっとムッとするかも。ということで気配りの山根さんは「TODAY」墓参りに行ったとぼかして訳す。ここから5分くらいで行けるとこに墓あるのかもしれないな。この通訳終わる前に佐藤さんを帰してしまったのは段取り失敗。
つづいて意味不明のSo−netなんとか賞。So−netのページでクリックされた回数で決定。一応期待度ってことなんですけど、見てない映画の人気投票ってどういう意味があるのだ。ひょっとするとバイヤー用の買い付け目安に使うのかも。受賞は開催直前に邦題が「少年と砂漠のカフェ」に決まった、つまり配給決定済みの「デルバラン(原題)」アボルファズル・ジャリリ監督。うーむ、本当にイラン映画は人気あるな。上機嫌なジャリリ監督。自分のことより佐藤允の挨拶に大喜び。「いま日本ではイランは危険な国ということで渡航が制限されてるみたいだけど、安全な国なのでドシドシ来てください」。
審査員特別賞は「少年と砂漠のカフェ」、またまた登場、ジャリリ監督。監督はこのままフランスに行くので忙しい。慌てて呼び戻した佐藤さんと審査員でかこんで記念撮影。
最優秀作品は「フラワー・アイランド」。そうですか、私の一押し「受取人不明」は落選、しかしどっちにしろ根本さん登場。これは次回の競馬は枠連(狙った馬がはずれても儲かる)で買えというサインと見た。まあいい。根本−山根の強力タッグ結成だ。ところが昨日が韓国での初日ということで監督は来ていない。あれっ、じゃあ今日予定されてた情報サテライトでのQ&Aってのはどうなったの? 代わりに関係者のお姉さん(小さい)が監督メッセージを代読(ハングル)。これもいかにも手回しがよく、まあ客の投票じゃないからいいけど、全部前から決まってたのかなあ。初日の劇場に侯孝賢がいたのって開会式からボーッとしてただけなのかなあ。
オフィス北野の森昌行社長がどの賞かのプレゼンターをやったが、どれか忘れた。
侯孝賢の総評というか挨拶。「コンバンワ」。可愛い。
「ミレニアム・マンボ」 有楽町朝日ホール
前の列のカップルについてはいろいろといいたいこともあるが、ムカツクので割愛。お前ら、もう来んな。でもその後ケンカしてそうで心配でもある。
上映終わってQ&A。監督、開口一番「素晴らしいです」。おおっ自画自賛か? 風呂敷通訳「(笑)お久しぶりです、のつもりです」。この、見た感じ、漁師か農民にしか見えない、って書くと差別的かなあ、えーと、昔からの手仕事をコツコツやっている朴訥な感じのお爺さん、にしか見えない巨匠は、か、可愛すぎる。いうこともテキトーでいい。夕張に行って何かに取り憑かれてしまったらしい監督、これはまあ予告みたいなもんで、10年くらいかけて役者の成長を追っかけていきたい、などといっている。北の国に行くとみんなそうなっちゃうのか。通訳は監督の一人称を「僕」にしようとするが、つい「私」も混ぜてしまい、「なんていうか」という口癖の合いの手も手伝って、自分の意見をいれつつコメントをでっち上げてるみたいに聞こえるのが、いや、これはなかなか面白い。
そんなこんなで(私は)全部終了。ふと気づくと妙に辛い点をつけたりしているのだった。疲れてるのかもしれん。
あっ、まだ女連れの塩田発見。

<競馬と通訳の観察日記・終わり>


おまけ

「ワイキキ・ブラザース」のときに「ワイキキ〜」がオープニング作品として上映された韓国の全州(チョンジュ)国際映画祭(2001.04.27-05.03)のパンフレットをゲットしましたのでちょっと書いておきましょう。
パンフはしっかりしたつくりで、しかしどうやら無料の様子。そして上映作品数も膨大。まあ短編とかドキュメンタリーも多いけど。とにかく、全州より格が上の東京国際映画祭(世界10大映画祭とかに入ってるんだよ)だが、どうも負けてるみたいだ。
ちなみにパンフはハングルと英語だけでまったく読めませんので、ちょっと日本関係の作品だけ紹介してみましょう。カンヌ・ベルリン・ヴェネツィア・モスクワ・サンダンス・テッサロニキ・ナント三大陸とかと違って日本ではほとんど紹介されてませんが、ちゃんと出すことは出しているのです(テッサロニキもナントも受賞しない限り紹介されないよなあ)。
「運転手之恋」(宮沢りえの)、「路上へ 中上健次のフィルム」、「ドルチェ」(外人がつくった)、「DEAD OR ALIVE 犯罪者」、「天国から来た男たち」、「非バランス」、「I.K.U.」、「RUSH!」、「W/O」、「ギプス」、「国労冬物語 人らしく生きよう」。あと邦題のわからないドキュメンタリー(ここに書いた邦題も一部適当です)。さらに黒沢清特集で「ニンゲン合格」、「地獄の警備員」、「カリスマ」、「降霊」と、小川紳介特集はほぼ全作じゃないのかなあ。小川はおまけで彼自身についてのドキュメンタリーもあり。
結構あるでしょ。東京国際映画祭(&協賛企画)に来た韓国映画より多いです。ちなみに「I.K.U.」は当然としても三池崇史の2本とか黒沢清の4本とか軒並み18禁で、「非バランス」にしても12禁と、日本映画は大変危険物扱いされてます。といってもどうやら韓国には15禁はないようなので、そのレベルが全部成人映画になってしまうのでしょう。おそらく「GO」なんかも18禁なのでしょうね。高校生には見せたいのにな。