本/著者別−こ

★は1個から5個の間でテキトーにつけてあります。
出版社等は私の読んだ時点のものです。
最新更新日:2004年12月20日
の作家
著者
タイトル コメント
出版社・叢書
備考
小池真理子 こいけ・まりこ
『恋』 ミステリっぽい叢書に収められている。せめて普通の文芸書として出版されていれば、いくら直木賞とっても読まなかったのに。
早川書房
 
香坂真帆 こうさか・まほ
最近は模型雑誌かなんかで、ジェニーかなんかに着せる特撮の洋服つくってるみたい。
『空想流行通信
 スーパーヒロインの
 ファッションセンス』
★★★★
特撮ヒーロー物の登場人物の服装についてイラストつきで解説。なぜか「必殺」シリーズなんかも扱ってまして、ヒロインばかり集めたわけでもありません。特撮に限らずこれ何でもかんでもやってもらいたいです。ワイドショーなんかの「パーティーでの女優のファッション拝見」とか全然つまんないのに、これは楽しい。たぶん題材のせいではないと思います。パーティーの女優もこれでやってもらうといいでしょう。イラストだからなのか、著者の視点がいいのか(ワイドショーは専門家があれこれ決めつけるでしょう。その点、この人は服飾の学校は出たらしいけれども、基本的にはそこらのただの女の子だって辺りがポイントなんじゃないかなぁ。ただのっていっても特撮好きだけど)、ちょっと不思議な感じです。
メディアワークス
 
合田道人 ごうだ・みちと
1961年、北海道釧路市出身。76年、渡辺プロダクション北海道キャラバン合格。歌手の道を歩む。日本歌謡大賞等各音楽祭で新人賞受賞。その後、音楽番組の司会、演出、総合プロデューサーとして活躍。作詞・作曲、新聞連載とその異才を存分に発揮。日本歌手協会常任理事。
案外、知らずに歌ってた 童謡の謎』 ★★
案外、知られていませんが、実は私は「かごめ かごめ」の解釈ファンだったのでした。
以下のようにタイプ別にカテゴライズされている。
「悲しい」……しゃぼん玉、花いちもんめ、赤い靴、里の秋、五木の子守唄、赤鼻のトナカイ
「怖い」……しかられて、てるてるぼうず、ロンドン橋、もみの木
「奇妙な」……かごめ かごめ、赤とんぼ、うれしいひなまつり、七つの子、お正月
「艶っぽい」……ずいずいずっころばし、大こくさま、浦島太郎
この人の場合、まず聞きかじった「結論」というようなのがあって、それに当てはまるように歌詞を解釈していくのだが、これが無駄な上に下手。彼の解釈の要らない完全に事実に即した話(「赤い靴」とか)くらいしかまともに読めない。その「結論」みたいのだけ箇条書きしてもらえば充分です。
「キリスト・ミサ」が「クリスマス」になるというのを日本語表記のままジワジワ変化させてどうする。「クリスマス」という名称は日本で生まれたのか。
また、書くことがないからって「お正月」なんかは凧とかコマとか鞠つきとか羽根つきとかの説明とかするのはやめてください。
気が向いたからってくだらないエロ話を書いたりするのもバカみたいですよ。
祥伝社
 
谺健二 こだま・けんじ
知らないけど、たぶん神戸在住。
『殉霊』 ★★★★
1994年の年末。女性アイドル歌手のバラバラ死体が巨大なクリスマスツリーの上で発見された。彼女はその数日前、手首を切ったところを助けられ、しかしその直後に事務所ビル屋上から飛び降りたまま行方不明になっていた(死体は落ちてなかった)。しかもその一部始終がビデオに撮影されていたのだ。まるで飛び降りた途端に異次元に吸い込まれ、バラバラになってまたこの空間に現れたかのような不可思議な事件に世間は騒然となる。死体はバラバラだがこれは自殺なのか。すぐに後追い自殺をする若者たちが現れる。
いまだに岡田有希子の後追いをした姉の死に囚われている、神戸に住む女私立探偵が(こないだまで援助交際してた)歌手志望の助手を引き連れて難事件に挑む。というのは間違いではないが作品のムードとはかけ離れた表現になってしまう。もっと宮部みゆきの『理由』系のリアルタッチの作品です。が、特に後半、仕掛けは派手です。それでいて構成は超緻密。凝った書き方で伏線も張りまくり。決して読みにくくはないが、ちょっと描写にくどさがある。作者自身がネチネチ体質なのかもしれん。しかしとにかく感心した。
でも東京の地理には弱そう。新宿からバイクで東に30分行って野方(西武新宿線)に着くのは意味のない遠回り。気をつけよう。
講談社
 
後藤正治 ごとう・まさはる
お気に入りのノンフィクションライター。スポーツ物と医学物に定評がある。私は特にボクシング物が好き。
『私だけの勲章』 ★★★★
スポーツ選手にとって引退とは。年とればとるほど泣ける。
岩波同時代ライブラリー
 
『奪われぬもの
 スポーツ・ノンフィクション短篇集』
★★★
表紙が当時引退を表明していた有森裕子だったので、また泣けるスポーツ引退物だと思ったら、ただのスポーツ物だった。有森は復帰した。「〜もの」というタイトルはノンフィクションにありがち。
文藝春秋
 
『スカウト』 ★★★
プロ野球のスカウトマンの仕事。読んだ直後に、ということは出版されてすぐに、本作にも出てくるオリックスの三輪田さんが自殺した。まるで予習のために読んだみたいになってしまった。
講談社
 
『蘇る鼓動』 ★★★★
実は技術は優秀だが状況は世界から取り残されている日本の臓器移植。もちろん脳死問題が大きな原因だが、それ以前に日本人のメンタリティーが関わっているのかもしれない。
肝臓、腎臓、心臓、その他の臓器移植の方法、歴史から免疫抑制剤の開発秘話、手術する側される側の心のありようまで、臓器移植全般をわかり易く描き尽くした医学ノンフィクション(1991年作品。今はもうちょっといい方向に向かっているはず。であってほしい)。
私はといえば「臓器提供意志表示カード」は持っているのだが、まだサインはしていない。なんか、これは提供する、これはダメと○をつける欄があって、わざわざ個別に聞くというのは何か意味があるんじゃないか、ちゃんと考えろ、適当にサインするな、ということをいいたいのかと思って迷ってしまったのである。本当のところをいえば提供する相手を選びたいところだが(候補が2人いたら若い方優先とか考えているのだが)、これは誰を殺すかを選ぶようなものだし、そもそもそのときには自分は死んでいるので無理な相談だ。何も考えずに、生まれた時点で自動登録、HLA(臓器適合因子)も事前に検査とかになっていれば話は簡単なのに。
というところで後藤さんの結論はこうだ。「詰まるところ臓器移植(に関する状況への対処の仕方)とは、個人個人の死に方の決定権だと思う」。はっ、申し訳ありません。自分で決めさせていただきます。
岩波現代文庫
 
『牙 ――江夏豊とその時代 ★★★★
今回はスポーツ物というよりは「なつかしの20世紀」物という気がする。
江夏豊のプロ野球選手としてのキャリアの前半、阪神時代を中心に、江夏に話を聞き、同僚に話を聞き、ライバルに話を聞く。そこから見えてくる当時のプロ野球というもの、江夏の活躍とリンクする自分の青春(京大でそれなりに安保闘争に参加していた。江夏デビューの67年は樺美智子さんが亡くなった年)、株式会社阪神タイガースという組織(これはついででしょう)、そして時代、また人間。
講談社
 
ジョー・コネリー 元救急隊員。
「救命士」
『救命士』 ★★★★
なぜ読んだのかといえば、もちろんこの年は「救急戦隊ゴーゴーファイブ」の年だったからである。
映画化された。
早川書房
訳 平井イサク
小林恭二 こばやし・きょうじ
前に2冊ほど読んでいるのである。純文学系というか、ズバリ安部公房の後継者ではないか、と今テキトーに思ったが、実は安部公房も2・3冊しか読んでません。
『カブキの日』 ★★★
上の著者説明ではああ書いたが、これを読んだときに最初に思い浮かべたのは山尾悠子である。たぶん仮装した人たちが運河をゴンドラで行くあたりが『仮面物語』を思わせたのであろう。要するに幻想SFってことですかね。
講談社
 
小林聡美 こばやし・さとみ
尾道の転校生にして三谷幸喜の妻。伴一彦×田村正和第二弾「子供が見てるでしょ!」ではセーラー服だった、と思う。
「転校生」 「さびしんぼう」
「オケピ!」
『案じるより団子汁』 ラジオ番組をまとめたものらしい。タイトルだが、私は「案るより生むが易し」と記憶していたので、あまりダジャレな気がしない。
幻冬舎
 
小林泰三 こばやし・やすみ
1962年、京都府生まれ。大阪大学基礎工学部卒業、同大学院修了。現在、大手家電メーカーに勤務。日本ホラー小説大賞短編部門を受賞してデビュー。
『玩具修理者』 借り物フラグが立ってないので自分で買ったのかもしれないが、まったく見かけないので売ってしまったのかもしれない。
妙な上映形式で映画になった。主演は田中麗奈。
角川書店
 
『ΑΩ(アルファ・オメガ) ★★★
宇宙にはプラズマと電磁波と情報からなる超高等生命体(テキトー)たちがいた。イメージとしてはアシモフの書いた神みたいなのじゃないかと思うのだが、アシモフの書いた神のことは忘れたので何ともいえない。彼らは宇宙に害をなす「影」と遭遇。どういうつもりかわからないが、対象を殺して粗悪なコピーをつくる「影」は、宇宙の敵である。仕事に失敗して恒点観測(ウルトラセブンのしていた仕事)をやらされたりしていた「ガ」は、汚名返上のチャンスとして「影」退治の仕事をもらう。「影」は一目散に太陽系の第三惑星につっこんでいく。大気圏に突入して赤い玉となった「影」を追って「ガ」もまた青い玉となって地球につっこむ(色が反対なんだけどね)。
童話作家の諸星隼人は別居中の妻と話し合いに行くために(これ無駄な設定)旅客機に乗っていたが、まばゆい光に包まれたと思うと左肩から脇腹までえぐられていた。旅客機はそのまま墜落。乗員乗客全員死亡。だが、諸星のすぐ横に「ガ」がいた。「ガ」は初めての環境に対応するため、この星の生物の肉体を借りることにした。目についた諸星の体に入り込み、生き返らせ、肉体を修復する。一方「影」はカエルだのネズミだのあらゆる生物を取り込んで巨大化していった。「影」の設定がちょっとデーモン一族みたいなのだが、実は後半のストーリーが「デビルマン」みたいなのである。
自分が死んだ記憶がない諸星は、自分が白い巨人になってモンスターと戦った夢を見たりしたが、それは「ガ」が諸星の意識を起こさないままに戦った時の記憶だった。「ガ」は「影」の存在を察知し、戦闘用に諸星の肉体を4メートルまで巨大化、皮膚は厚くし不要な色素を抜くと体は白銀色に輝いた。目は硬質カバーで覆った。平気な顔して「ジュワッ」とかいっている。諸星の肉体を利用しているので細胞の劣化を考えると数分しか戦闘体形ではいられなかった。「影」の本体には逃げられた。諸星が取材で恐竜の化石を見に行った時、「影」が恐竜までも飲み込んだドデカイ姿で現れるが、化石のDNAから再構成したというよりは、人間の知識から形づくられたもののようだった。今回は諸星の意識は起きた状態で戦う。この星で生きる彼の知識が参考になるかもしれないと思ったからだ。諸星の肉体の限界まで戦うが、あと少しのところで逃げられそうになる。もはや立っていられないほどに消耗した「ガ」はガクリと膝をつき、左手(まるっきり「ガ」の組織でつくられている)を右手で支えると手首から先をプラズマ化し、「影」に向かって飛ばす。「影」は大爆発を起こす。しかしやはり本体には逃げられ、クリスチャンの思惑にしたがって「影」が人間もどきを大量生産しアルマゲドンを起こす後半へとつづく。
著者は最初からオカルト(シュール)&グロテスクを書きたいらしく、そのような無駄な描写(とキャラクターの不自然なリアクション)が端々にあって閉口するが、この恐竜退治あたりまではまだ快調であった。しかし、「アルファ・オメガ」(=阿吽)というキリスト教系新興宗教が「影」に接触して一気に文明が崩壊してからは、なんとかしてくれよという展開になってしまうのだった。惜しい。
角川書店
 
小林信彦 こばやし・のぶひこ
元「ミステリマガジン」の編集長で、本名の中原弓彦でテレビの構成や映画の脚本も書き、というのは本人はどうか知らないが、傍から見ると余業であり、なんと云っても喜劇および喜劇役者の評論にその真価が現れているのである、とかいうのが、今テキトーに書いた一般常識的略歴。エッセイなんか読むと小うるさいジジイですけど。
『オヨヨ島の冒険』 ★★★★★
江戸川乱歩や眉村卓と並んで私の人生に重大な影響を及ぼした書物である。
小林信彦がいかに小うるさいかというと、当時「一二三四ごくろうさん、七八くっきりはっきり東芝さん」で一世を風靡していた桂三枝師匠の「およよ」というギャグに対して訴訟を起こしたほどなのである。しかし小林自身「オヨヨ」という名前は外国の映画からパクったものなのだ!
もう何度も読んでるので今さら点をつけるってのはどうなの、という。いま絶版になってるんですけど、復刊に際しては用語を変えなきゃならないところが多々あり、小林が”言葉狩り”に従うとは思えないので著者存命中は無理ではないかと。忠実な内容で映画化したのをノベライズするっていう本末転倒な裏の手がありますが(いや最近、ほぼ原作のままの映画でもノベライズされるからビックリしちゃって)。
角川文庫
イラスト 小林泰彦
『怪人オヨヨ大統領』 ★★★★★
このあと子供向けシリーズとしては『オヨヨ城の秘密』がありますが、刊行順通りに、それは実家に置いてある大人向けシリーズを読んでから。
角川文庫
イラスト 小林泰彦
駒田徳広 こまだ・のりひろ
1962年、奈良県出身。桜井商業高校で活躍。80年のドラフトで巨人が2位指名(1位は原辰徳)。83年、対横浜大洋ホエールズ戦のプロ入り初打席(中畑のケガのお陰)で満塁ホームラン。通算満塁本塁打数13本は王貞治の15本に次ぐ歴代2位。本塁打以外でも満塁になると活躍し「満塁男」の異名をとる。93年、FA権を行使して横浜ベイスターズに移籍。FAで巨人からよそへ行ったのは空前絶後。98年、38年ぶりの優勝に貢献する。00年、打撃不振の上に代打を出されてブチ切れ職場放棄、ファーム落ちのち復活して2000本安打を達成(「名球会」入り)するも、戦力外通告を受け結局引退。現在、野球評論家。
「ミスター・ルーキー」
『プロ野球 場外乱闘!』 ★★★
章ごとの論理立てに不整合はあるのだが、駒田の主張は一貫している。「身の程を知るべし」と「バランスが肝心」だ。プロ野球全体について論じるところはちょっと身の程を超えているように思いますぜ。
意外だったのは、中から見ると巨人より横浜の方が個人プレーが多かったらしいということね。マシンガン打線は「俺が、俺が」の寄せ集めだったのだ。
ときどき「プロ野球に限らず一般の会社でも」とか出てくるのは、やはり駒田自身の文章でなくて、ゴーストライターが、とか勘ぐってしまう。でもちゃんと文章にクセがあるのが面白い。倒置法というか、「〜というような。」という体言止め(違うね)がしばしば出てきたりというような。
なんとなく読みとれる駒田の気持ちは、本当は将来監督をやりたいのだけど、とりあえず原と仲良くしといて巨人のコーチくらいはやってみたいな、ということだ。しかしこれを書いた半年後に原監督が誕生するとは思っていなかったようだ。あと高橋由伸が気になっているらしい。
角川oneテーマ21
 
小松美冬 こまつ・みふゆ
スポーツライター。
『きっと完走できるマラソンBOOK』 ★★★
どうして買ったのかまるで覚えていない。もちろん私はマラソン走る気はまるでありません。おそらく当時、映画かドラマか小説かで陸上競技に興味を持ったのであろう。私としてはどうして走ろうと思ったのか、なんてあたり、あるいは走りに関しての科学的な雑学なんかを知りたかったのだが、この人はもともと陸上部だし、科学的なことは最後に自分がコーチしてもらった外国人の受け売りをちょっとしているだけで物足りない。マラソンに出るまでの練習が競馬の調教みたいなのがおかしかった。
マガジンハウス
 
小森健太朗 こもり・けんたろう
同人誌出身の作家。
『コミケ殺人事件』 コミケ行くぞ計画推進中に読んだ。ちょっと『匣の中の失楽』風だったかな。なんかメタ物だったような。
出版芸術社
 
古龍 こりゅう
今野敏 こんの・びん
の作家