【キヌタ】
の 青 春
森 谷 司 郎 の 場 合

2003年 7月26日 (土) 〜 10月 3日 (金)
連日 PM9:15 より1回上映
中野武蔵野ホール

<チラシより>
55年東宝の助監督として成瀬巳喜男につく。60年「悪い奴ほどよく眠る」61年「用心棒」62年「椿三十郎」63年「天国と地獄」65年「赤ひげ」と黒澤明の監督助手をつとめ、66年7月13日「ゼロ・ファイター 大空戦」で監督デビュー。青春映画を数多く監督し、その後は「日本沈没」(’73)「八甲田山」(’77)「動乱」(’80)「漂流」(’81)「海峡」(’82)「小説吉田学校」(’83)などの大作監督として起用される。 今回の特集は特にその東宝青春映画路線の作品群にスポットをあててみたい。東宝としてもエリートと呼んでいい森谷司郎という監督の一番瑞々しい部分をきりとっておとどけしたい。内藤洋子、酒井和歌子、森和代、小川知子、島田陽子、栗田ひろみ、といったきらきらかがやく青春の姿を通して、森谷司郎自身の砧の青春を、今こそ体感しておきたい。特集の中に1本異色作「弾痕」が入っておりますが、森谷司郎と鬼才永原秀一の対決、そして、惜しくも若くして散っていった大輪の花、太地喜和子の存在もまぎれもなくひとつの青春を示したものとしてとりあげさせていただいた。「潮騒」はぜひとも上映したかったのですが、プリントが現存しないということで断念致しました。 砧(きぬた)とは、布の艶を出したり、やわらかくするために布をのせて打つ木の台のことで、その音が多く聞こえた地区につけられた地名である。その砧の地に東宝の撮影所ができ、そこから数多くの名作が生まれ、森谷司郎の青春もその地に残された。53年という短い人生であった。

何がいいたいのかよくわからない文章ですが、感傷的な気分になっているようです。森谷司郎(もりたに・しろう)は’31年東京都生まれ、’84年没。「潮騒」は朝比奈逸人×小野里みどり(この人たち誰?)で3回目の映画化(’71)。


   ← 実際に今回見たのがこの色の作品
日程 タイトル 出演 製作
7/26 土 − 8/ 1 金 「ゼロ・ファイター 大空戦」 加山雄三 佐藤允
千秋実 中丸忠雄
1966
8/ 2 土 − 8/ 8 金 「続・何処へ」 加山雄三 九重祐三子
酒井和歌子 藤あきみ
1967
8/ 9 土 − 8/15 金 「育ちざかり」 内藤洋子 十朱幸代
村松英子 黒沢年男
1967
8/16 土 − 8/22 金 「兄貴の恋人」 内藤洋子 加山雄三
酒井和歌子 白川由美
1968
8/23 土 − 8/29 金 「二人の恋人」 加山雄三 高橋長英
酒井和歌子 高峰三枝子
1969
8/30 土 − 9/ 5 金 「弾痕」 加山雄三 太地喜和子
佐藤慶 岡田英次
1969
9/ 6 土 − 9/12 金 「赤頭巾ちゃん気をつけて」 岡田裕介 森和代
富岡徹夫 森秋子
1970
9/13 土 − 9/19 金 『されどわれらが日々―』より 別れの詩」 小川知子 山口崇
藤田みどり 木内みどり
1971
9/20 土 − 9/26 金 「初めての愛」 岡田裕介 島田陽子
加東大介 志垣太郎
1972
9/27 土 − 10/ 3 金 「放課後」 栗田ひろみ 地井武男
宮本信子 加藤小夜子
1973

「ゼロ・ファイター 大空戦」。9時過ぎに着くと「開場は9時15分になりますのでしばらくお待ちください」といわれる。窓口上方に貼ってあるスケジュールでは15分開映のままで、こりゃ昼間のフィルムが事故ったかと思いきや、ポスターが掲示されてるところでは昼の最終番組「大日本帝国」のそもそもの終映は9時10分になっているのであった。単なる手違いというヤツだ。しかし「ゼロ・ファイター 大空戦」の終映が押すかというとそんなことはなく、窓口のスケジュール通りの時間に終わった。フィルムがところどころ飛んでいたからである。久しぶりに行った中野武蔵野ホールは、新宿トーアのようなニオイがした(ちょっと臭いのね)。ここは名前の通り武蔵野興業系だが(入ってる建物からして中野武蔵野ホテル)特に変革の気配はない。
「育ちざかり」。昼間に加藤泰の2本立てを見て、出た途端にチケットを買うと整理番号1番だった。初めてなのでちょっと嬉しいです。
「弾痕」。「若大将」でよく見かけた人がいて、そういえば他のとこでも見た気がする。でも今日は加山の映画だからよくわからない。上映前に例のチラシを揃えたりするスタッフが生声アナウンス。「フィルムの状態が大変悪いけど許してくろ」。東映任侠のかなり悪いヤツでもこんなこと云ったことないので、これは相当のモノであろう。画面にも「ズタボロです」と映写。途中ピョンピョン抜けるとこは、まあ「ドーベルマン刑事」とか「博奕打ち いのち札」とかと同レベルで、中野のファンは気にしない。わざわざ云ったのはラストシーンのためであろう。加山が埠頭にやって来て、ポンと飛んでいきなりあんなことになってしまっている。いや埠頭に来た時点というかもっと前から展開はわかっちゃいるけどさ。やっぱあそこはないとつらいよね。あのシーンであと6コマくらい切れたら最終ロールは廃棄処分でしょう。こういう場合は1巻だけ焼き直すのかなあ。でもそれじゃあニュープリントとか威張れないからな。「銭ゲバ」(東宝)なんかはロール毎に灼け具合が違ってたけど。
「放課後」。最初に思ったほど行かなかった。「されどわれらが日々」なんて原作も読んでるし見るつもりだったんだけど。なんか最近の旧作スケジュール管理はなっちょらんみたいで、前のが押してるんで開場が遅れます。こういうのがあって浅草とか「ぴあ」に時間載せないのかねえ。というわけで外で待っていると、「レイトショーお願いします」と窓口に武蔵野興業の招待券を差し出したのは、たぶん若大将の時に自由が丘武蔵野館の招待券を売ってくれた人だろう。株主様なのかもしれん。入場時にスタッフと何か挨拶かわしてたし(このスタッフは帰りには客に「お疲れさまでした」と云っていたぞ)。でも武蔵野興業の券って新宿以外はあまり旨みを感じないなあ。いやもちろん1000円がタダになるのは文句なくお得ですけど。今回ちょっと謎なのは中年の和服姿の女性が途中で入ってきて途中で出ていったことだ。出演者が自分の出てるシーンだけ見ていったとか?