| <日本映画−て> | ||
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| スタッフ | キャスト | |
| 「女高生 天使のはらわた」 | ★★★ 日活ロマンポルノ 村木が出てない……。まあ、深水は哲郎って名前ですけどね(原作からしてそうらしい)。そして、名美は、ほとんど脇役ですね。これはやってることが矛盾しまくりの悩める青年・哲郎くんと妹のメグちゃん(中学生)の話なのでした。いや悩めるというか、ちょっと脚本がテキトーだろ。監督はどうも、絵的なポイントはここ、あとは知らん、て感じでつくってるみたいです。あと問題は、ポルノ的にどうなの、ってとこでしょう。これはR−15以下だなあ。 親がいなくてグレかけつつも、妹の存在でなんとか踏み止まっている無学の職工という感じの哲郎(深水)は、見た目がキャロルな河西、樋口とつるんでバイクを乗り回し、若い女を拉致ってはマワシていた。その際にもっとも鬼畜な態度を取るのは哲郎だった。河西はただのバカだが樋口は実はホモで、全員が女性というものを恨んでいるのだった。ある日、河西と樋口は下校中のいいとこのお嬢さん風女高生・名美に目をつけるが、どういうわけか哲郎に止められる。納得行かない河西たちはネチネチと哲郎を責める。どうやら彼女を人間と認めているらしい哲郎は裏切り者だ。「女なんて糞袋だ。腹を割きゃあ糞の詰まったはらわたがあるだけだ」。しょうがないので哲郎は名美を犯す。もちろん雨の日だ。操車場だ。このうらぶれた景色は石井的だ。 河西は、リーダー然とした哲郎への対抗心から、もっと名美をオモチャにしちゃえと彼女の部屋まで押しかける(この時、河西はもう狂ってますね)。名美を守る哲郎。帰ってくる父親。実は父親は名美と……って、ありきたりな設定だな。とにかくこのように名美の過去はつくってみましたが、名美の内面とかは全然描かれていません。そして河西をお兄ちゃんの友達でちょっとカッコイイとか思っているメグは河西に襲われかけてしまう。 哲郎が女襲って回るリーダーってのに大分無理がある。 冒頭とかコントラストのきつい白黒ザラザラの画面になっていたりしてカッコイイ。 |
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| 監督 曾根中生 脚本 深水龍作 池田敏春 原作 石井隆 撮影 水野尾信正 美術 渡辺平八郎 音楽 大野真澄 挿入歌 深水三章 |
深水三章 川島めぐ 河西健司 樋口達馬 渡辺とく子 |
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| 「天使のはらわた 赤い教室」 | ★★★★ 日活ロマンポルノ 原作者・石井隆自らが脚本に参加したシリーズ第二弾。今回は原作として短編漫画2本くらいをくっつけていると思う。たしか同タイトルの漫画もあるが、全然違う話だと思う。 エロ本(自販機グラビア雑誌、かな)の編集者兼社長の村木(蟹江敬三)は教育実習生の校舎でのレイプ物ブルーフィルムに映っている女に見覚えがあった。というか、いい女だなあ、仕事で使いたいなーと思った。村木には人妻の愛人がいるが、これは本筋とは関係ない。ブルーフィルムの女を思って仕事が手につかない村木。やっと思い出したのは仕事で使うラブホテルのフロント係。村木が彼女・名美(水原)を呼び出すと「どこへ行ってもあのフィルムを見た男がやってきて生活をメチャクチャにしてしまうのだ」といい、連れ込み旅館に誘い服を脱ぐ。「これ1回でおしまいにしてちょうだい」。いや、違うのだ、一緒に仕事をしたいだけなのだ。しかし君もあのフィルムには納得して出演したのだろうから、そんな恨みがましいことをいわれても……。えっ、あれは本当のことなのか。……今日は出逢い方が悪かった、明日改めて会って飯でも食おう。だが、村木は翌日、以前使ったモデルが未成年だったので留置所にブチ込まれてしまうのだった。夜、ドシャ降りの雨の中、約束の場所にたたずむコートの女。ザッツ石井隆!(使い方がちょっと違うけどネオンも出るよ) やがて名美は冷え切った体を暖めてもらおうと、そこらにいた男にムシャぶりつくのだった。そして3年後、愛人と結婚した村木はセックス地獄にはまった名美に再会する。 いやもう完全に石井隆の映画です。しいていえば、その後の石井隆監督作品に比べると野暮ったい、あるいは人間くさい感じがする。全体として役者との物理的な距離が近いからだと思う。私が実に石井隆だと思った前述の雨のシーンとか、夜中の工事現場とかはロングで撮っている。 |
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| 監督 曾根中生 脚本 石井隆 曾根中生 原作 石井隆 撮影 水野尾信正 音楽 泉つとむ |
水原ゆう紀 蟹江敬三 あきじゅん 水島美奈子 堀礼文 河西健司 草薙良一 佐藤恵子 影山英俊 藤波怜子 小島洋子 織田俊彦 溝口拳 佐藤了一 大矢甫 |
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| 「天使のはらわた 名美」 | ★★★ 日活ロマンポルノ 日本一の部数を誇る女性誌の記者・名美(鹿沼)は、レイプされた女性たちのその後を描く連載を持っていた。これが大変評判がいい。ああ、これ原作(モチーフ)漫画読んだな。ついでにラストのエピソードの漫画も読んでるけど、これが「赤い教室」ってタイトルだったような気がする。もちろん名美は教師で。このレイプの連載は、ポルノ映画製作者にも都合がよく、冒頭レイプシーンの連打。レイプがきっかけでストリッパーになった女性の取材で、再現風ステージを見ていられず出ようとする名美は男(地井)に声をかけられる。「最後まで見るのが礼儀だぜ」。彼は元一流出版社のエリート村木。名美はその後もレイプ被害者の取材先で彼に出会す。今はエロ雑誌のフリー編集者に落ちぶれている彼は、4年前、彼が一流出版社を辞めた時から同じテーマで取材しているのだというが、それを記事にしたことはない。取材した女性に襲われた名美は、事前にそれを忠告した、つまり女性の自分より被害者たちの気持ちがわかっているような村木が気になり、彼のことを調べる。彼の妻は4年前にレイプされていた。村木は雲隠れした妻を探していた。 村木のことをもっと知りたい名美は、そのネタを村木につきつけるが、キレた村木に襲われそうになる。「最終回は自分の経験でも書くか」。我に返った村木は、次の取材先の相談に乗ってくれる。名美が選んでいたのは患者に襲われた看護婦。村木も以前、看護婦に取材をしたことがあったが、彼女は精神に異常を来して入院している。名美の看護婦は今も病院で働いているという。彼女が取材に行ったあと、気になった村木が精神病院に電話してみると、看護婦は退院して職場復帰したという。その頃、名美は看護婦に襲われていた。看護婦は、筒井康隆の小説のごとく、狂った外科医に睡眠薬で眠らされ腹を割かれてはらわたを愛でられつつ犯されたという異常体験を持ち、名美にも同じ体験を味わわせてやろうとしていたのだ。 ラストのシークェンスは、社会的レイプとか高尚なテーマな気もするが、うまく読みとれず。「妻たちの性体験 夫の眼の前で、今…」のラストにも似ているが、あちらのような女性の強さ逞しさ神々しさが出ていない。 鹿沼の夫(いつ結婚したのか知らない)・古尾谷は、冒頭のレイプ例でやるだけやって女(のちに名美を襲う人)を夢の島に捨ててくる鬼畜役。この人、ロマンポルノではいつもレイプしてるような。港雄一も同様。 |
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| 監督 田中登 脚本・原作 石井隆 撮影 森勝 美術 菊川芳江 音楽 アビリス 挿入歌 「水色の雨」 八神純子 |
鹿沼えり 地井武男 沢木美伊子 山口美也子 水島美奈子 青山恭子 若杉透 古尾谷雅人 港雄一 |
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| 「天使のはらわた 赤い淫画」 | ★★★ にっかつロマンポルノ 点はおまけしてます。なんといってもクライマックスに向けての流れが唐突すぎる(全体的にムチャ)。評判のいいコタツオナニーもあまり意味があるとも思えず、画面を赤くすりゃいいってもんじゃねえだろう、と思ったりする。最初の方の女子高生の卵オナニーの方が変だけど。 今回は最後まで書いちゃうのでムチャぶりを確認してください。 デパガの名美(泉)は同僚にバイトの代理を頼まれるが、それはビニ本のモデルだった。縛られて撮影される名美「わたしは違うのよう」。できた本「赤い淫画」はバカ売れ。それ以来いたずら電話があったり尾行されている気になる。名美はそれを忘れさせてくれる主任さん(鶴岡)との不倫に夢中。 石井隆本人が相当反映されている喘息気味で無職の青年・村木(阿部)は、最近下着泥棒が増えて近所の奥さんたちに怪しまれつつ職探しの日々。お向かいでは女子高生の娘さんが窓開けっぱなしでオナニー。それでいて覗かれて困るとかいいやがる。父親の三谷は狩猟が趣味で猟銃を持っている。村木は「赤い淫画」を宝物にしている。 名美はフィルムを返してもらおうと編集者に会う。電話番号を外へもらしているのではという名美に本職・白夜書房の末井氏(今やパチンコのオーソリティ)「被害妄想だよ」。名美はお土産に本をもらう。この、なぜか店名にマスクがかけられている店(その前後に名前バッチリ出てる。意図不明だよ)に入るところを村木が目撃していた。外へ出た名美を追う村木。やたらに長い尾行、というか走って逃げられてるから既に追いかけっこ。どう考えても長すぎな上に完全に一回まかれてる。でもここは好き。「僕はストーカーじゃないんです」、当時そういう言葉はないのだが、そういうことを訴える村木。完全にストーカーです。名美が落としたパスケースを拾う村木。 主任さんの元に「赤い淫画」が届けられる。握りつぶすからこれからは君の部屋で会おう(ホテル代もったいないから)とかお小遣いもなしでとかいう主任さん。勝手にしてよとキレる名美。 管理人のババアに部屋に勝手に入られたので村木は「赤い淫画」を肌身離さず持ち歩くことにした。 主任が上司にちくるのを聞いて自暴自棄の名美。夜。村木と出くわす。部屋の前までついてくる。ドシャ降りのなか立っている村木。赤い傘をさして前の公園(明るすぎます)まで出てくる名美「主任に本を送ったのあなたね」。ジャンパーから取り出す村木「こんな大切な本、手放すもんか」。「本の中のわたしと本当のわたしは違うのよ」「僕はこの本のあなたが好きなわけじゃないんだ」「じゃあ破って」ビリビリ。破ったそばから後悔する村木、ちぎれた本を抱きしめる。名美「ばかみたい」。例によって「これ一回きりにしてよ」と服を脱ぐ名美。村木、手を出しかけるが「僕はそういうんじゃないんだ。明日デートしてください」と場所と時間を指定し、どうしてだか赤い傘を持って去る。 向かいの女子高生、放送禁止な変質者に襲われる。一斉に現れた近所の方々に目撃される、まったく村木と違う後ろ姿。しかしみんな村木と思い込む。帰ってきた村木、三谷に撃たれる。 コタツ相手にオナニーする名美。小道具のスキン(時代を感じる表現)は、前に主任さんに買っといてくれといわれ、のちに買ったわよと物凄く丁寧な伏線が張ってある一品(そういうものを自主的に持っているタイプの女性ではないというエクスキューズ)。とにかく部屋中真っ赤。 翌日待ち合わせの場所。昨日は悪いことしちゃったからと代わりに自分の本をあげよう(オイオイ)と持ってきた名美。約束の時間が過ぎたので駅前のゴミ箱に無造作に捨てようとする(それ拾われます)。地下から階段のぼって来る村木。微笑む名美(信用してもいい男もいるのね風)。傘を差し出す村木、ズルッと階段を滑り落ちる。駆け寄る名美の目には宙を舞っている赤い傘だけが見える。ストップモーション。終。 ラストは、石井隆の意図としては、幽霊が会いに来たという解釈で正解だと思います。「赤い眩暈」「ヌードの夜」みんなそうですから。 おまけ材料は、まあ泉じゅんが綺麗だし、あと追いかけっこシーンやドシャ降りの公園で真上から雨を撮った絵、村木がやはりコタツで「赤い淫画」をオカズにマスターベーションしてると本から濡れそぼった名美がヌチャーっと出てきて絡みついてくるホラー風味のシーン。 |
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| 監督 池田敏春 原作・脚本 石井隆 撮影 前田米造 照明 木村誠作 美術 菊川芳江 音楽 甲斐八郎 |
泉じゅん 阿部雅彦 伊藤京子 沢木美伊子 栗田洋子 鶴岡修 山科ゆり 末井昭 三谷昇 関悦子 北見敏之 松岡敏勝 港雄一 麻みちこ |
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| 「ラブホテル」 | 名美と村木シリーズ | |
| 「天使のはらわた 赤い眩暈」 | ★★★★ にっかつロマンポルノ 名前は出てこないが、裏で「ラブホテル」の相米慎二が激しく関係しているらしい石井隆の監督デビュー作。 |
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| 監督・原作・脚本 石井隆 撮影 佐々木原保志 照明 金沢正夫 美術 細石照美 音楽 THE FLY 挿入歌 「テネシー・ワルツ」 |
桂木麻也子 竹中直人 小林宏史 山内ゆうほ 泉じゅん 江崎和代 大鷹明良 高橋慈己 永谷悟一 木村孝志 山田ヒトミ 柄本明 木築沙絵子 |
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| 「ヌードの夜」 | 名美と村木シリーズ | |
| 「天使のはらわた 赤い閃光」 | ★★★★ 夏川結衣のおかげで劇場公開された(詳しくは来週お話ししましょう)。 いやしかしこれは劇場公開が正解でしょう。「ヌードの夜」と「夜がまた来る」に挟まれて、というか「死んでもいい」から始まる石井隆×アルゴ三部作からはずされている(これだけパンフもつくりませんでした)不憫な作品で、正直私も安手のサスペンスの上にストーリーの辻褄もちょっとどうなの? とか思っていましたが、この映画で私がもっとも好きなオープニングのOLの朝の日常、というかワンカット目の唇のドアップが、やっぱり劇場のスクリーンで見ると違うよね、と再認識。タイトルが「赤」なので赤い口紅を想像するかもしれませんが、ここは朝起きるシーンなのでスッピンという設定のメイク(してるよなあ)で、画面全体ピンクです。もっと書いちゃうとピンクの割れ目ですね。いや、このピンクは美しいです。ここから徐々に引いていくと川上の丸顔のアップになるわけですが、たぶん川上(の顔)が嫌いな人も引かないと思う。綺麗に撮ってるとかじゃなくて、ここはアレですよ、生まれたての赤ん坊の純真なっていう。 |
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| 監督・脚本 石井隆 撮影 笠松則通 照明 市川元一 美術 山崎輝 金勝浩一 特殊メイク 原口智生 音楽 安川午朗 |
川上麻衣子 根津甚八 速水典子 鶴見辰吾 平岩牧雄 長江英和 飯島大介 |
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| 「夜がまた来る」 | 名美と村木シリーズ | |
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