外国映画−き 前編

★は1個から5個の間でテキトーにつけてあります。製作国は目安程度。
最新更新日:2004年12月22日
<外国映画−か>
タイトル コメント
スタッフ キャスト
「キス・オブ・ザ・ドラゴン」
KISS OF THE DRAGON (フランス)
★★★★
谷垣健治によればジェット・リーは本当に当てるとのことだが、これを見るとそうかもしれないなあ、という気になる。見た感じワイヤーもコマ落としも使わないリアル・アクションで、重そうな音がつけてあるせいもあってすごく痛そう。ちょっとセガールっぽい感じがする。小道具として針を使う。医師・黄飛鴻のイメージを引き継いだのか。しかし、わざわざ手首に針収納ブレスレットとかつけてるわりに針の出番が少ないのが残念。縫い針は人から借りるし(ほら、治療用のは頭に穴開いてないから)。縫い針ってのはもちろん自分のケガを縫うのです。
中国の麻薬王の取引現場を抑えるためにジェット警部がパリに派遣された。今回は髪型もそうだが、服も「グリーン・ホーネット」のケイトー(加藤)みたいで、ねらいはブルース・リーの再臨といったところだろう。現場の指揮を執るのは兇悪チェッキー警部。と、ストーリー紹介上書かざるを得なかったのだが、登場シーンは拷問中で、ギャングにしか見えない。まあ、その後もずーっとギャングにしか見えないのだが。取引の部屋にはカメラが設置され、チェッキーらは別室で録画しつつ監視。予定にない2人の娼婦が現れるもチェッキーは慌てない。「すべては予定通りに進んでいる」。娼婦の1人ブリジットは「私できないわ」とトイレに駆け込んでゲロ吐くが(香港映画もゲロが好き)、もう1人は「マタドール 闘牛士」(アルモドヴァル監督)そっくりに、麻薬王にまたがり頭からカンザシをスーッと抜いて、刺す! 刺す刺す刺す! ジェットは慌てて部屋に飛び込み、取りあえず針で止血等して救急車を呼ぼうとする。そこへやってきたチェッキー、「録画を止めろ」と指示。監視部屋ではカメラを止めようとするが1台止まらない。チェッキー、銃で麻薬王と娼婦を殺す。「あんた何やってんだ」「いいや、やったのは俺じゃなくてお前さ」。逃げるジェット、途中監視部屋からテープを持ち出し、長い逃走アクションの末、逃げ切る。ブリジットはシャブ漬けの上、娼婦の仕事に戻される。その上彼女の娘はチェッキーに抑えられているのだ。でも、やはり鬼畜チェッキーとしてはブリジットごときは殺しておくべきだった。
フランス・中国双方にジェットこそが麻薬王の仲介人だったと嘘の報告をするチェッキー。しかしジェットを知り尽くしている中国政府はそんなことは信じない。ああそうですかと聞いておいてジェットとの接触を試みる。しかし後をつけられていて役人は殺され、テープはチェッキーの手に。当然チェッキーはここでテープは燃やすとかするべきであったが。
隠れ家で治療しているジェット。なんとその家の前がブリジットの立ちんぽポジションであった。そうして知り合った二人はテープと娘を奪い返すため、チェッキーのアジトに突入する!
最初に銃火器がたくさん出るのでどうなることかと思ったが、ふと気づくといつの間にかみんな素手で戦っているのであった。でも相手がマーシャル・アーツ系の使い手でないのがイマイチ残念と思っていたら、ラストはちゃんとクンフー兄弟(白人)みたいのが相手をしてくれるのだ。ジェット・リーとしてはもうちょっと華麗なところを見せてほしかったのだが、強い男というのはなかなか強烈にアピールしていた。これ国民性かもね。たとえばメキシコだったら空中戦主体でしょうし。でもアクション監督は香港時代と一緒だ。
今回とにかくジェットは勢いがあって、人を殺すのもまったく厭わないのであった。非常に暴力的である。でも確かにブチ切れたブルース・リーもこんなだったなあ。
邦題「ドラゴン 怒りの接吻」(嘘)。
製作 リュック・ベッソン
    ジェット・リー(李連杰)
監督 クリス・ナオン
脚本 リュック・ベッソン
    ロバート・マーク・ケイメン
原案 ジェット・リー(李連杰)
撮影 ティエリー・アルボガスト
アクション監督
    コリー・ユエン(元奎)
音楽 クレイグ・アームストロング
ジェット・リー(李連杰)
チェッキー・カリョ
ブリジット・フォンダ
バート・クォーク
「キス★キス★バン★バン」
KISS KISS (BANG BANG) (イギリス)
★★★★
監督・脚本
    スチュワート・サッグ
撮影 トニー・ピアース=ロバーツ
美術 イヴ・スチュワート
衣装 オディール・ディクス・ミリョー
音楽 ジョン・ダンクワース
    アウェイ・チーム
ステラン・スカルスガルド
クリス・ペン
ポール・ベタニー
ジャクリーン・マッケンジー
マルティン・マカッチョン
シェンナ・ギロリー
ピーター・ヴォーン
アラン・コーデュナー
「KIDS」
KIDS (アメリカ)
★★★★
アメリカのガキの実体を、カメラの動きは軽いが重厚なドキュメンタリータッチで描く。
美少年とは思えないのだが、どういうわけかモテモテでとにかくやりまくりのレオ。そのレオ相手に初めてのセックスでエイズにかかってしまったクロエ。などなど。
監督 ラリー・クラーク レオ・フィッツパトリック
ジャスティン・ピアース
クロエ・セヴィニー
ロザリオ・ドーソン
ハロルド・ハンター
ヤキーラ・ペゲエロ
「キッド」
Disney's THE KID (アメリカ)
★★
イメージ・インストラクターだったか、どういう外観でどういう態度をとれば他人からどう見られるかをアドバイスするというなかなか面白そうな仕事をしているブルースは40歳にして独身、犬も飼っていなければ、もちろんパイロットでもない。通常の域を脱しない範囲で口が悪いとはいえるかもしれないが、おためごかしの嘘つきに比べれば余程まともである。金の亡者でもない。ついでにハゲでもない(エンディング見てたら「HAIR STYLIST TO Mr.WILLIS」って役職の人がいたぞ!)。私はこの人がこのままの状態で私の身近にいてもまったくノープロブレムです。ある日、そんな彼の元に8歳の子供が現れた。話をするうちにその子が子供時代の自分であることに気づく。子供は40歳の自分が独身でパイロットでなくて犬も飼っていないことが不満だ。
とまあ、子供は単にブルースの状況が不満なのだが、映画的にはイヤな性格の中年男が子供時代の自分に出逢い夢を取り戻し善い人間になる、みたいなノリのつもりである。しかしブルース君、全然変わる必要なし。この映画、結構評判がいいのですが、皆さん今のブルース君のどこに不満があるのでしょうか。つき合ってる女がブルース=悪い人説の代表者なのですが、私はこのワガママ女の方がよっぽど性格変えるべきだと思いました。
クライマックスでは、ブルースは少年とともに子供時代にタイムスリップして何かするのですが、これどういう意味があるのでしょうか。まったく理解できません。タイムスリップしていいんなら、最初からSFとして勝負してくれればまだなんとかなったかもしれませんが。
それか、職業とかは自分の思い描いた通りだけど、性格が悪い大人になっていたのでなんとか奮闘する少年とかいう話だったらまだ納得したかもしれん。
あと私がオイオイと思ったのは、少年が自転車に乗ると「E.T.」のパクリ音楽がかかるところとか、あまりにもブルース君の得意の表情のアップが多く、絵が単調なところとかです。テレビでチャンネルをガチャガチャやってるときに一瞬見たことのある映画をやっていたりすると、見た目でどの辺かわかったりしますが、この映画は音消してたら全然どの辺りかわからないでしょう。
ところで子供はまったく可愛くありません。
監督 ジョン・タートルトーブ
脚本 オードリー・ウェルズ
撮影 ピーター・メンジス Jr.
音楽 マーク・シャイマン
ブルース・ウィリス
スペンサー・プレスリン
エミリー・モーティマー
リリー・トムリン
チー・マクブライド
ジーン・スマート
マシュー・ペリー
「キッドナッパー」
Les Kidnappeurs (フランス)
★★
名うての金庫破りが出所する。その彼女は浮気症で浪費家でバカでブス。彼女が仕事の話を持ってきた。組の取引のゴタゴタでリトアニアの組織の金庫から2000万フラン盗み出す。報酬は500万。仕事を仕切るのは雇い主のダチと本人はいうチェス好き(それほど強くない)で沸点が低くキレると何をするかわからない詐欺師(チラシに詐欺師と書いてあるのだが、映画ではわからない)。あと一人運転手として、バカ女が自分の弟でヤク中のスピード狂を仲間に引き入れる。
このようにいかにもモメそうなメンツでチームを組んだ時点で私はイヤになってしまった。こういうのは、うまく行きそうなところへ飛んでもない邪魔が入って二転三転てのがいいのであって、最初から何か起こりそう、というかうまく行きそうもない設定ではサスペンスもへったくれもないし、ストーリー展開にはまったく期待できないのである。
さて、では計画を練ろうというシーンから実際のお屋敷のシーンへ。クルマで到着、詐欺師が道を聞くフリをして警備員に煙草を差し出し、ピストル型のライターを出してわざわざ緊張させてから気を抜かせるという落差のある油断をさそった上でガンガン殴って気絶させ(私は撃ち殺しゃあいいと思った)、バカ女が一人だけ門を乗り越えて電気関係をいじると門が開き、運転手残して二人が中へ(クルマを入れないのなら三人で門よじ登りゃいいと思った)、ラジコンカーで屋敷戸口の護衛(一人しかいない)を引きつけノックアウト(飛び出してって撃ち殺しゃいいと思った)、バカ女がノートで何か解析して警報装置をハズして侵入、金庫破ってバンザイ。というところで「前祝いだ」とシャンパンで乾杯。前祝いってのは何だろう、と思ったら、今のは計画の実写化で、実行は翌日なんだって。
で、翌日。クルマで到着。煙草のやりとりに警備員が乗ってくれないので射殺して、電気系統の工作がうまく行かないのでみんな門をよじ登り、戸口の護衛が二人だったしラジコンに電池が入ってなかったので飛び出してって射殺。って、俺の計画通りじゃねえか。その後は私も考えてなかったのだが、金庫の中には変なオブジェみたいのがあるきりで、ひとりの男にみつかりそうになったので人質として連れ出す(特に人質とる必然性はないのだが、とにかくやっと「キッドナッパー」になったね)。彼らチームの知らないところでリトアニア組から雇い主のギャング兄弟に交渉の電話。「××王子を返してくれたら2000万払う」。実はその頃チームはお払い箱になった人質を田舎に捨てていた(生きてる)のだったが……。
登場人物のほぼ全員がバカです。
音楽とタイトルロゴがカッチョイイです。それだけ。
監督 グラハム・ギット
脚本 グラハム・ギット
    エリック・ネヴェ
撮影 ドミニク・シャビュイ
音楽 マルク・コラン
メルヴィル・プポー
イザーク・シャリー
エロディ・ブシェーズ
ロマン・デュリス
エリ・カクー
イザーク・シャリー
エレーヌ・フィリエール
(大怪獣ガッパ)
「ギフト」
The Gift (アメリカ)
★★★
ケイトは夫を工場の事故で失って以来、生まれつき何か見えちゃう能力(母いわく天からの贈り物=ギフト)を使って占いのようなことをして3人の子供を育てていた。ここの描写はダメ。彼女はどういうわけかESPカードをめくったりして相談者?の過去や未来を見る。普通占いに使わないカードで、しかもその並びを見てハッとしたりしちゃいかん。設定では彼女は超能力(霊能力)者であって、カード上に何かを見ているわけではないはずなのである(生まれつきだしね)。カードはいわば精神集中の小道具なのだ。昔、超能力の検査されたときに使ったりしたからだろう、というのが私の推測。しかし、ああ彼女はロウソクまで灯してしまうのであった。こんなことしてる人はのちに裁判で「水晶に何が見えたのですかな」といわれてムッとしたりする権利はありません。ところで彼女の長男が実はヒラリーそっくりなので、元々の主役はヒラリーだったがオスカー穫っちゃったのでギャラが高騰、やむなく脇に回して、クランクイン直前に脚本のビリー・ボブが「狂っちゃいないぜ!」で共演したケイトを連れてきたと思ったりするのだがどうだろう(ケイトをビリー・ボブが連れてきたってのは監督もいってる)。さらにケイトはジョヴァンニに対しては、どうも何も見えていないのに、セラピストみたいなことをしているのである。適当に、あんたは児童虐待の経験があるはずだから思い出せとかいうことを曖昧にいったりしている。ほぼ詐欺師である。
ケイトが夫の話をしないので、父が恋しい息子はストレス溜まって学校で暴れる。呼び出しくらったケイトが担任のグレッグに会いに行くと、彼の婚約者ケイティがいた。ケイトはケイティに(ややこしい)不吉なものを見るが黙っていた。別の日のパーティー。ケイトはトイレでケイティが他の男と立ちセックスしているのを見るが黙っていた。
ケイトの客?のヒラリーは日常的に旦那キアヌの暴力にさらされていた。ケイトは離婚を勧める。それ以来ときどきキアヌが抗議にやってくる。不法侵入。子供を脅す。
ケイティがいなくなった。何の手がかりもなく、ケイティの父とグレッグはケイトを訪ねる。そのときはちょっとした風景しか見えなかった。その夜、ケイトは悪夢を見て目覚め、庭の木の枝に漂う、鎖に縛られ腐りかけた半裸のケイティを見た。私も見たが、乳房が出ているし、ボディ・ダブルじゃないかと思った。しかし本物だったのだ。彼女はアイドルかと思ったら女優だったのだ。これが世間でいうところの女優開眼だ。腐りかけの死体だ(後半生きてプルプルしてる回想シーンありますけどね)。その他の情報もあってキアヌんちの池を探ると死体が出てきてしまった。
サム・ライミのサイコホラー。みんな期待したと思うが、よく考えたら、彼が活躍していたフィールドはホラーはホラーでもサイコではなかった。もっと即物的なコケおどし映画(怖くないけど)であった。今回、ケイトの見たものがパッパッと大音響とともに出たり、妙に木の枝ぶりを執拗に映したりするのはいいんですけど、全体として違うのよ。人間が犯人の殺人事件、それの犯人探しなんてのじゃ全然ダメ。せめて敵も超能力者で、クライマックスでSFX合戦するとかしてくれないと。せめて地面をカメラが這ってくれないと。せめてケイティの首がポロッと取れたりしてくれないと。
監督 サム・ライミ
脚本 ビリー・ボブ・ソーントン
    トム・エパーソン
撮影 ジェイミー・アンダーソン
音楽 クリストファー・ヤング
ケイト・ブランシェット
グレッグ・キニア
ジョヴァンニ・リビジ
ケイティ・ホームズ
キアヌ・リーヴス
ヒラリー・スワンク
キム・ディケンズ
ゲイリー・コール
マイケル・ジェッター
「ギャザリング」
THE GATHERING (イギリス)
★★★★★
がんばってウエストを絞りに絞ったリッチは(まだ脚が太そう)、フラフラとイギリスのとある町にやって来た。と思った途端に車にぶつけられてしまう。死んだかと思われたリッチだが、病院へ行くとピンピンしていた。が、記憶がない。彼女に車をぶつけたおばさんちに泊めてもらうことになった。おばさん(息子を送るので運転してました)の夫は古美術復元技術者兼学者で、彼は教会に呼ばれる。実は近所の丘の地下に教会らしきものが発見された。そこには十字架に磔にされたキリストとそれを見守る見物人の像があり、それを修復して欲しいというのだ。その教会はキリストの処刑に立ち会った弟子が直後にイギリスに渡って建てた、イギリス最古の教会と思われた。つまり、この像は伝聞などではなく、実際にその目で見た現場を再現したものなのだ。リッチは記憶を取り戻すこともないまま、町で暮らし始めた。と、どうも知ってるような気がする人たちがいる。彼らはリッチを執拗に見つめるのだった。それとは別にリッチは町の人たちが血塗れになっている幻視をする。
「プロフェシー」につづく予知物。これはキリスト教の伝説みたいのがでかいので、俺は根元にあるネタを書いてしまうぞお。キリストの処刑の時、それを単なる好奇心で見物していた物見高い人々がいた。彼らは罰として以後永遠に惨劇を見続けさせられることになった。彼らを呼んでいわくギャザリングという。惨劇の場に呼び集められる者の意だ。
この設定が好きだ〜。たぶん俺も仲間だ。そしてそして、地下教会の像の人物があそこにもここにも、世界初の原爆実験の場にもJFK暗殺の現場にもいた! とわかっていく流れが、はっきりいってバカバカしいのだが(だって宗教画のこの人が同じ顔だ! とか華厳の滝に霊を見るようなことを真剣にやってるんだぜ)、それでも好きだ〜。ゾクゾクするなあ。
監督 ブライアン・ギルバート
脚本 アンソニー・ホロヴィッツ
撮影 マーティン・フューラー
美術 キャロライン・エイミーズ
衣装 ニック・イード
音楽 アン・ダッドリー
クリスティーナ・リッチ
ヨアン・グリフィズ
スティーヴン・ディレイン
ケリー・フォックス
サイモン・ラッセル・ビール
ハリー・フォレスター
ジェシカ・マン
「キャスト・アウェイ」
CAST AWAY (アメリカ)
★★★
宅配会社フェデックスの、たぶん偉い人・トムは、宅配業?という仕事がらもあって秒刻みの生活をしている。学者の卵・ヘレンとは結婚寸前、というかクリスマス・パーティに指輪を持って臨んだのだが、会社から呼び出しをくらう。空港で慌ただしく指輪を渡し、とにかく大晦日は一緒に過ごそうと約束して機上の人になった。彼女からのクリスマス・プレゼント、彼女の父が使っていた懐中時計に入った彼女の写真をながめてニヤニヤしていたトムだが、フィジーの方で(ロケ地がフィジーで、ここの設定はタヒチかも)飛行機が原因不明の墜落(ていうか、なんかパイロットが居眠りでもしてたんじゃないかと思うんだけど)。生き残ったのは一人だけ。無人島。漂着してくるお客様の荷物。ヘレンの時計はもう動かない。トムのサバイバル生活が始まる。徒手空拳で数日しのいだ上でついにお客様の荷物を開封、役に立つもの立たないもの。孫に当てたプレゼントのバレーボール。血塗れの手でさわったら、その跡が顔に見えた。トムはボールをウィルソンくんと名付けて(メーカー名ね)友とし、彼に話しかけつつ、ヘレンを思いつつ、サバイバーとしていっぱしになっていく。痩せる。ヒゲ生える。
というわけで6割方トムの一人芝居。はじめて椰子の実が割れたときの感動、自分で火を起こせた感動。そういうのをたくさん見たかったのだが、まあこれくらいです。2時間半くらいあるのにサバイバルの感動がたった2つ? なんか無駄なことやってんじゃないの? いや、確かにラスト(エピローグ?)に無駄な話が延々とつづいているのですが、なんかそれだけじゃないんだよね。よくわからないが島の生活が短すぎる。島の探検もしないし(映画の中でははっきり孤島という表現なかったかも)、動物保護団体の方を考慮して?この島には虫と魚以外の動物がいないから狩りもしないし、4年間も生活してるのに畑もつくってないみたいだし。塩もつくってないし、魚を干したりもしていない。ロープはあるけど網とかつくってない。陶芸もやってないし(これはやらなくていいかも)、泳ぎもうまくなった気配なし。通りかかる船を見つけて帰ろうとか思っている人は、そんな砂浜に住んじゃダメ。360度見渡せる高台(ちゃんとそれらしき場所ありますが、カメラ360度ブン回しませんでした)で狼煙の準備してないと。とにかくサバイバル物としては不満が一杯。恋愛物としても不満。お客様の荷物を大切にしてるわけじゃないからフェデックスのPRでもないし、ウィルソンくんとの友情物でもなく、とりあえず私は人生についてなんかも考えなかった。なにがやりたいのだ。賞が欲しいのか?
監督 ロバート・ゼメキス
脚本 ウィリアム・ブロイレス Jr.
撮影 ドン・バージェス
衣裳 ジョアンナ・ジョンストン
音楽 アラン・シルヴェストリ
トム・ハンクス
ヘレン・ハント
ニック・シャーシー
クリス・ノス
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
catch me if you can (アメリカ)
★★★
開始早々……捕まっとるやんけ! まあ実話なので、事件の結末的にネタバレというのはないわけですが、タイトルをこんなのにしたんだからもうちょっとハラハラさせてくれればいいものを(とりあえず日本人はこんな事件のこと知らないしな)回想シーンから始めるのであった。
ディカプリオがフィリップ・シーモア・ホフマンによく似ていて、兄弟みたい、というか使用前使用後みたいだったのが可笑しかった。
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 ジェフ・ナサンソン
原作 フランク・W・アバグネイル
    スタン・レディング
撮影 ヤヌス・カミンスキー
美術 ジャニーニ・オッペウォール
衣装 メアリー・ゾフレス
音楽 ジョン・ウィリアムス
レオナルド・ディカプリオ
トム・ハンクス
クリストファー・ウォーケン
マーティン・シーン
ナタリー・バイ
ジェニファー・ガーナー
「キャッツ&ドッグス」
CATS & DOGS (アメリカ)
★★★
実写の犬や猫で(アメリカの)アニメみたいなアクションを実現させた映画。実はものスゴク期待していたのが思いの外デキが悪く、非常にガックリしているのだが、とにかく思いついたのでやってみましたという姿勢を買ってこの点数。
ブロディ家には博士(ジェフ)と妻(エリザベス)と息子(アレクサンダー)の三人と、あとペットの犬がいた。博士は犬アレルギー(クシャミや発疹が出る)の特効薬を開発中で、この犬はその実験材料でもある。といっても博士自身が犬を抱いたり臭いをかいだりして何事もなければOK。ある日、この犬が猫におびき出されて誘拐されてしまう。実は古代エジプト時代から猫と犬は闘争をつづけていて、当時は猫が覇権を握り、人間さえもその支配下に置いていたのだが、人間に協力する犬たちの活躍で今の人間が支配する世の中になったのである。人間の友達を自負する犬たちは自らが表に立つようなことはしないが、猫たちは今に至るも世界征服を虎視眈々とねらっていた。博士の特効薬が完成すれば人間の中の犬派が増えて猫の立場が苦しくなる。そこで猫たちは研究を阻止しようと、次々にブロディ家に攻撃をしかける。これを阻止していたのがペットのフリをした厳しい訓練を受けたエージェント犬だった。この犬がいなくなったため、犬エージェント本部はイギリスから新たなエージェント犬を送り込む、はずが、何の因果かブロディ家の新しいペットとなったのは、冒険心に富むだけのただの子犬・ルー(トビー)だった。
というわけで、ルーはご近所を仕切る先輩エージェント・ブッチ(ボールドウィン長男)の薫陶を受けつつ、猫のボス、ミスター・ティンクルズ(ヘイズ)の繰り出すニンジャ猫やロシアのスパイ猫と死闘を繰り広げる。
まず脚本がうまくない。犬も猫もたくさんのキャラクターが出てくるのだが、全然使い切れてないのである。一応役割分担はあるのだが、その役割にふさわしいエピソードがつくれていない。ルーなどは素人なのだから訓練シーンなどもあってしかるべきではないか。別に成長物語じゃないからいいのか。
そして、まあ一番ガッカリなのは犬猫の動き、見せ方ですね。アニマトロニクス(ロボット)使いすぎ。なんかただの人形劇みたいなのだ。もうちょっと本物でギリギリまでねばってほしかった。「ベイブ」の方がデキが全然いいや。
ついでに、言葉系のギャグが全部すべっていて、ひょっとすると吹き替え版(チラシには「超訳」と書いてある)の方が面白いかもしれんと思ったのもそのはず、字幕は誰あろう、私の天敵・石田泰子であった。
監督 ローレンス・グーターマン
脚本 ジョン・レクア
    グレン・フィカーラ
撮影 ジュリオ・マカット
視覚効果
    エド・ジョーンズ
アニマトロニクス効果監修
    デヴィッド・バークレー
動物調教
    ブーン・ナー
音楽 ジョン・デブニー
ジェフ・ゴールドプラム
エリザベス・パーキンス
アレクサンダー・ポロック
ミリアム・マーゴリーズ

(声の出演)
トビー・マグワイア
アレック・ボールドウィン
ショーン・ヘイズ
スーザン・サランドン
ジョー・パントリアーノ
マイケル・クラーク・ダンカン
ジョン・ローヴィッツ
サローミ・ジェンス
チャールトン・ヘストン
グレン・フィカーラ
ダニー・マン
ビリー・ウエスト
「キャットウーマン」
CATWOMAN (アメリカ)
★★
予告で「バットマン・リターンズ」より露出が高くお面がダサいコスチュームを見た時からダメだろうと思っていましたが、やっぱりダメでした。機嫌が悪けりゃ★ひとつですね。
監督 ピトフ
脚本 ジョン・ブランカトー
    マイケル・フェリス
    ジョン・ロジャース
キャラクター創作
    ボブ・ケイン
ストーリー
    テレサ・レベック
    ジョン・ブランカトー
    マイケル・フェリス
撮影 ティエリー・アルボガスト
音楽 クラウス・バデルト
ハル・ベリー
ベンジャミン・ブラット
シャロン・ストーン
ランバート・ウィルソン
フランシス・コンロイアレックス・
ボースタイン
マイケル・マッシー
バイロン・マン
「ギャラクシー・クエスト」
Galaxy Quest (アメリカ)
★★★★★
20年前に放送していたTVのSFドラマ「ギャラクシー・クエスト」。今でも熱狂的なファン(ビデオ等で新たなファンも獲得している)はクエステリアンを名のり、コンヴェンション(親睦会・展覧会・研究会・お祭り)も開かれていた。合い言葉は「ネバー・ギブアップ! ネバー・サレンダー!」。当時の出演者は、いまや各地で開かれるコンヴェンションを回って生活の糧にしている。いわばドサ回りで、本人たちも虚しさを感じていた。特殊メイクの宇宙人博士役・アランなどはどこへいっても「トカゲ・ヘッドに懸けて云々」の決めゼリフをいわされるのでブチ切れ寸前。ファンもいろいろ、コスプレしたりするただのミーハーな人もいれば設定にこだわるマニアもいて、今日も艦長のティムはサイン会中にドラマ中の矛盾点を突っつかれて大弱り。そんなところへ怪しげな格好をしたサーミアン(サーミル星人)を名のる4人組がやってきた。彼らの星はサリスという悪の宇宙人に襲われてピンチなのだという。新しいイベントの仕事かと思って彼らについていったティム。(中略)嘘・フィクションという概念のない文化を持つサーミアンは宇宙で受信した「ギャラクエ」をドキュメンタリーと思いこみ、番組中の設定通りにNSEAプロテクター号を建造していた。そして今、ヒーローと仰ぐ本物の乗組員たちを連れに地球にやってきたのだった。
ヒーローに勘違いされるという、割とありがちな設定のこの映画。このジャンルって好きだな、といおうと思ったが、すぐに思いついたのは「バグズ・ライフ」だけだった。いや、たくさん他にもあります。とにかく、いいよ、これは。笑う! 泣く! それ以外にいうことない。
といいながら、グダグダ書こうと思ったけど、いややっぱりいい。傑作です。終わり。
監督 ディーン・パリソット
脚本 デヴィッド・ハワード
    ロバート・ゴードン
原案 デヴィッド・ハワード
撮影 イェジー・ジェリンスキー
美術 リンダ・デシーナ
衣裳 アルバート・ウォルスキー
エイリアン特殊メイク
クリーチャー・エフェクト
    スタン・ウィンストン
視覚効果監修
    ビル・ジョージ
音楽 デヴィッド・ニューマン
ティム・アレン
アラン・リックマン
シガニー・ウィーバー
トニー・シャローブ
ダリル・ミッチェル
サム・ロックウェル
エンリコ・コラントーニ
パトリック・ブリーン
ミッシー・パイル
ジェド・リーズ
ロビン・サクス
ジャスティン・ロング
コルビン・ブリュー
「キャラバン」
Himalaya, L'Enfance d'un Chef
(フランス・ネパール・イギリス・スイス)
★★★★
役名と実名がややこしい関係にあるのですけども、ストーリー部分は役名(忘れつつあるが)で書いてます。ティンレという役をティレンさんがやってます。書き間違いではありません。カルマ役はグルゴンさんだったり。
ネパール高地の村。獲れる麦は三ヶ月分の食糧にしかならない。よそから岩塩をもらい、別の町へ持っていき収入源にしていた。岩塩を持って戻ってきたヤクの群れ。一頭が死体を運んできた。若き長老(リーダーって意味)が道を急ぎ自ら事故ったのだ。元長老ティンレは息子の死に愕然とする。息子の死の責任を息子の親友カルマに押しつける。だがカルマは村人に慕われる次期長老候補だ。ティンレは孫に長老をつがせるべく、とりあえず今度の町へのキャラバンは自分が率いていくといい出した。カルマはジジイどものやりかたに前から疑問を抱いていた。ついでに死んだ親友の妻にほれていた。その子供もカルマになついていた。ジジイたちは占いで出発日を決めるが、科学的に考えてそれでは遅すぎ、嵐に巻き込まれる恐れがある。カルマは若者たちを組織してそれより4日も前に出発する。その頃ティンレは僧院で絵師として修業にはげむ次男を呼びに行って留守だった。居残りのジジイばかりのティンレ隊は占いの出発日を待って出発する。ガンコで意地っぱりのティンレはカルマ隊に追いつこうとハイスピードでかっ飛ばす。
もう見た目で圧倒されるのです。私は昔NHK特集でこの手の物をやるとかかさず見ており、そもそも好きなのですが、山、そしてヤクの群れ、薄汚れた人間たち、特に老人と子供。これだけで充分なのです(五体投地まで入ってるよ。私は学生時代に学校の廊下で五体投地ごっこやりました。←ちょっと変だね、この人)。なのに、一所懸命ストーリーをつくっちゃって、老人VS若者の意地の張り合いが実にバカっぽい、というか不自然。これは世代交代がテーマで、とかではなく、ピンチでハラハラとか盛り込むためにやっているのである。音楽も単体で聞くにはいいかもしれんが使い方を間違っているように思う。無理にドラマチックにする必要はない。フランス人は普段つまらん映画しかつくらんくせに、なんでこういうのに限っていろいろ手を入れるかなあ。もったいない。原題「ヒマラヤ、ある長老の子供時代」の通り、ラストで急に今は大人になったティンレの孫の回想でした、とまとめるのも妙である。どういう意味があるのだ?
監督 エリック・ヴァリ
脚本 エリック・ヴァリ
    オリヴィエ・ダザ
脚本協力
    ジャン=クロード・ギルボー
    ルイ・ガルデル
    ナタリー・アズレ
    ジャック・ペラン
撮影 エリック・ギシャール
    ジャン=ポール・ミューリス
音楽 ブリュノ・クーレ
カルマ・ワンギャル
ティレン・ロンドゥップ
グルゴン・キャップ
ラクパ・ツァムチョエ
カルマ・テムジン・ニマ・ラマ
「キャリー2」
THE RAGE : CARRIE 2 (アメリカ)
★★★
「悪魔退散!」などとやっているお母さんが病院に入ってしまったので、不思議な力を持っているエミリーは里親に預けられて育ち、今は高校生。ご多分に漏れずアメフト部の選手はスター。女の子とやっちゃあ点数を付けるゲームをしている。エミリーの親友、ミーナが自殺する。ゲームの被害者で、選手から「遊びだ、バーカ」といわれてしまったのだ。真相を知るエミリーはアメフト部の選手たちに狙われるが、その中のひとりジェイソン君はエミリーにひかれるものを感じて守ってくれる。次第にいい仲になるふたりだが、ジェイソンの前のステディが黙っちゃいない。罠をしかけてパーティーへ誘い込み、いじめて……惨劇。
ということでストーリーは「キャリー」ね。で、学校のカウンセラーみたいのが前の事件の生き残りで、しかもエミリーは実は……、という設定。本編中に「キャリー」の映像もときどき挿入されます。
特撮が進歩して、ということもあまりなく、見所は「アメリカン・ビューティー」ミーナ・スヴァーリがブス役だってことと、彼女との友情の証にエミリーが薔薇のタトゥーしてるんだけど、最後に力が目覚めたときにタトゥーからツツーっと蔓が伸びて全身にトゲ模様が入るとこ。これはカッコいい。「仮面ライダークウガ」の敵の親玉(中幹部くらい)のお姉ちゃんがオデコに薔薇のタトゥー入れてるんだけど、怪人体に変身するときにパクッてもらいたいです。
今日見かけた有名人。タイガーマスク。この回は16:30終わりだから夕刊の配達開始にちょっと遅れるかも。
監督 カット・シーア
脚本 ラファエル・モール
キャラクター原案
    スティーヴン・キング
撮影 ドナルド・M・モーガン
音楽 ダニー・B・ハーヴェイ
特殊効果スーパーバイザー
    ロイ・H・アーボガスト
視覚効果スーパーバイザー
    スチュアート・ロバートソン
特殊メイク
    トム・R・バーマン
    バリー・ドレイバンド・バーマン
エミリー・バーグル
ジェイソン・ロンドン
ディラン・ブルーノ
J・スミス・キャメロン
エイミー・アーヴィング
ミーナ・スヴァーリ
ザッケリー・TY・ブライアン
ジャスティン・ユーリッチ
イライジャ・クレイグ
シャーロット・アヤンナ
エディ・ケイ・トーマス
「ギャングスター・ナンバー1」
GANGSTER No.1 (イギリス)
★★★★
監督 ポール・マクギガン
脚本 ジョニー・ファーガソン
撮影 ピーター・ソーヴァ
プロダクション・デザイン
    リチャード・ブリッジランド
コスチューム・デザイン
    ジェイニー・テミメ
ヘア&メイクアップ・デザイン
    ジェニー・シャーコア
音楽 ジョン・ダンクワース
ポール・ベタニー
デヴィッド・シューリス
マルコム・マクダウェル
サフロン・バロウズ
エディ・マーサン
ケネス・クラナム
ジェイミー・フォアマン
アンドリュー・リンカーン
ダグ・アレン
ラザーク・アドティ
キャヴァン・クラーキン
デヴィッド・ケネディ
ジョニー・ハリス
アントン・ヴァレンシー
アレックス・マクスィーニー
「キャンディ」
CANDY (イタリア・フランス)
★★★
オシャレなエロコメ(サブカル系)。
監督 クリスチャン・マルカン
脚本 バック・ヘンリー
原作 テリー・サザーン
    メーソン・ホッフェンバーグ
撮影 ジュゼッペ・ロトゥンノ
美術 ディーン・タヴォラリス
衣装 エンリコ・サバティーニ
視覚効果
    ダグラス・トランブル
音楽 デイヴ・グルーシン
主題歌
    ザ・バーズ
    ステッペンウルフ
エヴァ・オーリン
マーロン・ブランド
ジェームズ・コバーン
ウォルター・マッソー
ジョン・アスティン
シャルル・アズナブール
リチャード・バートン
リンゴ・スター
ジョン・ヒューストン
アニタ・パレンバーグ
エルザ・マルチネリ
エンリコ・マリア・サレルノ
シュガー・レイ・ロビンソン
マリル・トーロ
ニコレッタ・マキャベリ
フロリンダ・ボルカン
「ギャンブル・プレイ」
THE GOOD THIEF (イギリス・フランス・カナダ・アイルランド)
★★★
えーと、ヒロインは「シビラの悪戯」の人のはずなんですけど、名前違ってるし……。調べ直そう……。
監督・脚本
    ニール・ジョーダン
原案映画
    「賭博師ボブ」
    ジャン=ピエール・
メルヴィル監督
撮影 クリス・メンゲス
編集 トニー・ローソン
美術 アンソニー・プラット
衣装 ペニー・ローズ
音楽 エリオット・ゴールデンサール
ニック・ノルティ
チェッキー・カリョ
ナッサ・クヒアニチェ
サイード・タグマウイ
レイフ・ファインズ
ジェラール・ダルモン
エミール・クストリッツァ
オアッシーニ・エンバレク
<外国映画−き 後編>