| <外国映画−こ 後編> | ||
| タイトル | コメント | |
| スタッフ | キャスト | |
| 「13ウォーリアーズ」 THE 13TH WARRIOR (アメリカ) |
★★★ アラブの詩人バンデラスは、不倫未遂で外交官として北方に飛ばされる。バイキング達と親交を暖めようとしたのだが、謎の部族の襲撃を受けた村からの救援要請で援軍を送ることになり、占いの結果、13番目の戦士としてバンデラスが選ばれてしまう。村へ遠征する内に言葉も覚え(ここで妙に感動する)次第にうち解けていった。村に到着すると熊の毛皮をかぶった騎馬民族がガーッと襲いかかってきて、結構仲間もすぐに死んだりするけどバンデラスは機転を効かせてがんばる。 村に着いてから基本的には籠城戦なのですが、どしゃ振りの雨の中、村人をしたがえて城壁つくったりして少数の武装兵士が大勢の騎馬兵士を迎え撃つ、というのが実に「七人の侍」ぽいです。 結構血みどろで迫力ある戦いですが、妙にスケールが小さい。なんか小ぢんまりしていて、バンデラスが旅していろいろな出来事に遭遇するシリーズ物の1エピソード、というくらいにしか見えません。NHK大河ドラマの総集編の力はいったヤツって感じ。理由は不明。とりあえず上映時間もっと長くしてもいいんじゃないでしょうか。 |
|
| 監督 ジョン・マクティアナン 脚本 ウィリアム・ウィッシャー ウォーレン・ルイス 原作 マイケル・クライトン 撮影 ピーター・メンジース・Jr. 音楽 ジェリー・ゴールドスミス 日本題字 K−1 石井和義 |
アントニオ・バンデラス ダイアン・ベノーラ オマー・シャリフ ウラジミール・クリッヒ リチャード・ブレマー デニス・ストーイ トニー・カラン |
|
| 「13デイズ」 THIRTEEN DAYS (アメリカ) |
★★★ いわゆる「キューバ危機」を救ったケネディ兄弟と何もしないボンクラ特別補佐官の13日間を描く。 第二次世界大戦後、アメリカとソ連は冷戦態勢にあった。アメリカの方が断然優勢だと思うのだが、ソ連はやる気まんまんなのでどうにか均衡を保っていた。ところが1962年10月、ソ連は何を考えたのか(いやまったく)アメリカのお膝元のキューバに核ミサイルを配備しようとする。常日頃から偵察を欠かさないアメリカはすぐにこれに気づく。幸いまだ発射できるような設備が整っていない。今の内になんとかせにゃならん。最悪のシナリオはこうだ。米軍がキューバのミサイル基地を空爆→ソ連兵もたくさんいるので報復でソ連がベルリン(の西側)に侵攻→アメリカは前からベルリンに来たら核攻撃と公言しているのでその通り実行→ソ連からも核攻撃→北半球壊滅。そうならないように、当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディと弟のロバート、そして周りの政治家・軍人たちはあれやこれやの工作を開始する。 ケヴィン・コスナーは学生時代からJFKの友人で、今は大統領特別補佐官だ。この人は基本的には何もしない。現場の兵士に撃たれちゃいかん、とか電話するだけの役。あと図書館で調べ物。 映画全体としては、将棋とか囲碁の感じ。アメリカだからチェスでいいや。「おっ、そう来ましたか、ではこちらはこの齣をここへ」 これをアメリカ側だけから描く。気になるのはソ連の思惑。あんたは何をしたいの? これは一切描かれていません。ドキュメンタリータッチとまではいわないけど、リアリティ重視なので資料のない向こう側は描きようがないわけだ。でもこれがないと、こちらの打った手がどれくらい効いてるかとかわからないので、やきもきするのだ。やきもきが好きな人もいるだろうが、私は全部説明してほしいのだった。だってこれハリウッド映画なのに。さらにリアリティ追求の弊害で、ケヴィン(実在の人物をケネディ兄弟みたく真似せずに演じている)を無闇に活躍させるわけにいかず、コネ入社で口先だけの男みたいに見せてしまうのだった。 あと、タイトル「13日間」の割に「第○日目」とか字幕が出ない。いや、「10月○日」とかは出るんだけど、最初が何日か忘れたしわかんないよ。で、どうすれば作戦終了になるのかもよくわかってないもんだから、みんながワーイとか盛り上がった時とか、おっ、今12日目くらいかなと思ったら、矢継ぎ早に問題が発生したりしてズルズルするし、とにかくいつもやきもきで、クライマックスがない。ということはもちろんカタルシスもないのであった。たぶん「キューバ危機」とはなんぞや、というのを熟知していると面白いんだろうなあ。 ところで本当にキューバ危機を救ったのは日本帝国軍かもしれない。というのは、とにかく空爆は抑えないと、というJFKの政策は「アメリカはパール・ハーバーみたいなことはしちゃいかん」という気持ちから出ているからだ。 |
|
| 監督 ロジャー・ドナルドソン 脚本 デヴィッド・セルフ 撮影 アンジェイ・バートコウィアク 音楽 トレヴァー・ジョーンズ |
ブルース・グリーンウッド スティーヴン・カルプ ケヴィン・コスナー ディラン・ベイカー マイケル・フェアマン ヘンリー・ストロツィエー フランク・ウッド ケヴィン・コンウェイ ティム・ケラー レン・キャリオー ビル・スミトロヴィッチ オレック・クルパ |
|
| 「サイコ」1999年版 PSYCO (アメリカ) |
★★★ 脚本から演出からすべてをヒッチコック版と同じように撮ったリメイク(カラー)。でもちょっと違うとこあるんだけどね。 こういうコンセプトだと、ユラユラ手持ちが持ち味のドイルが撮影する必要がまったくないなあ。 |
|
| 監督 ガス・ヴァン・サント 脚本 ジョセフ・ステファーノ 原作 ロバート・ブロック 撮影 クリストファー・ドイル 音楽 バーナード・ハーマン IN MEMORY OF ALFRED HITCHCOCK |
ヴィンス・ヴォーン アン・ヘッシュ ジュリアン・ムーア ヴィゴ・モーテンセン ウィリアム・H・メイシー ロバート・フォスター フィリップ・ベイカー・ホール チャド・エヴェレット ランス・ハワード リタ・ウィルソン |
|
| 「サイコ・ビーチ・パーティー」 PSYCO BEACH PARTY (アメリカ) |
★★★★ 1962年、L.A.マリブ・ビーチ。ドライブインシアターでB級映画オタクの友人(メガネ)と3つ頭ウェイトレスのホラー映画を見ていたローレンは、売店でグルグル渦巻き模様を見た途端にSMの女王様に豹変してしまう。ローレンがふと気づくと時間が経っている。その間にそのドライブインシアターでは猟奇殺人事件が起こっていた。捜査に当たるのはどう見ても男だが誰も突っ込まない女装の警部(これが脚本家だ。元々舞台作品らしいね)。 ローレンはビーチで見たサーフィンに惹かれ、教えてもらおうとするが、サーファーどもは女なんか相手にしてられるかいと取り合わない。中にはホモもいるし。とにかくここらで伝説のサーファーに会いに行くが「ガキんちょめ」とやっぱり相手にされない、と思ったら、ローレンは渦巻きを見てしまい豹変、すると伝説のサーファーは女王様の虜になってしまい、ローレンはサーファー仲間に入れてもらう。 ビーチに立つ幽霊屋敷に美女がやってきた。昔、息子によって一家惨殺が行われたというその屋敷はずっと空き家だった。避暑に来たらしいのその美女は、おおっなんと、あの3つ頭ウェイトレスではないか。最近ローレンがつき合ってくれないので不満の友人はこの女優と意気投合し秘書になった。 その間にも猟奇殺人事件は連続し、それはたまたまなのか、ローレンが女王様になっていた時に起こっているのである。犯人はあたしなのかしら。ローレンは悩みつつ、青春だサーフィンだと夏を満喫するのであった。 久しぶりにノリのいいバカ映画を見た。ヒッチコック監修によるエド・ウッド映画という感じ。とにかく出てくる人がみんな変だ。詳しく書かないがサーフィン・シーンも素晴らしい(元が舞台ゆえの演出かな)。音楽もノリノリ。オープニングなんか黒バックで女の子が激しくゴーゴー踊っているだけでバカバカしいのだが、これスローモーションにすると007みたいでオシャレに見えるんじゃないかなあ。 問題は、連続殺人の動機だろうなあ。これはヤバイよ。この微妙な問題がなければ、この映画は満点な。 |
|
| 監督 ロバート・リー・キング 脚本 チャールズ・ブッシュ 撮影 アルテューロ・スミス 音楽 ベン・ヴォーン 音楽スーパーバイザー ハワード・パー |
ローレン・アンブローズ トーマス・ギブソン チャールズ・ブッシュ キンバリー・デヴィース ニコラス・ブレンダン マット・キースラー アンドリュー・リヴァイタス ニック・コーニッシュ キャスリーン・ロバートソン ダン・ウィーラー エイミー・アダムス ベス・ブロデリック |
|
| 「最終絶叫計画」 SCARY MOVIE (アメリカ) |
★★ 「スクリーム」と「ラストサマー」を柱として映画のパロディーと下品なギャグをまぶした作品。 他に出てくるのは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「シックス・センス」「マトリックス」「鬼教師ミセス・ティングル」「ユージュアル・サスペクツ」「ビートルジュース」「シャイニング」等。後半の作品なんか日本とアメリカでヒットの度合いとか違うんでしょうな。それにしても今さら「シャイニング」やるってのはアメリカ人はわからん。向こうはキューブリック・ブームなのか? パロディーは、「やってるやってる」って知ってることが嬉しいという程度。ギャグはこのシーンで最後にドッと来るための前振りという感じのギャグがあって、でも最後のドッは用意してないという感じ。下品なのは本当に下品でペニスとかそのものズバリを見せちゃうだけ。「メリーに首ったけ」とか「アメリカン・パイ」の路線ではない。 役者もやってるウェイアンズ兄弟は黒人で、警察呼ぶときに「白人女性が襲われている」というとパトカーがすぐ来るとかのギャグがあり、こういうのを集めた映画とか作ればいいのにと思った。 |
|
| 監督 キーネン・アイボリー・ ウェイアンズ
脚本 ショーン・ウェイアンズマーロン・ウェイアンズ パティ・ジョンソン フィル・ボーマン ジェイソン・フリードバーク アーロン・セルツァー 撮影 フランシス・ケニー 音楽 デヴィッド・キティ |
アンナ・ファリス ジョン・エイブラハムズ カーメン・エレクトラ シャノン・エリザベス カート・フェラー レジーナ・ホール ロシリン・ムンロ シェリ・オテリ デイヴ・シェリダン マーロン・ウェイアンズ ショーン・ウェイアンズ キーネン・アイボリー・ウェイアンズ ナターシャ・リオン |
|
| 「サイダーハウス・ルール」 THE CIDER HOUSE RULES (アメリカ) |
★★★★ 1943年。孤児院育ちのトピー。院長のマイケルは産婦人科医で、隠れて堕胎も行っている。次々と貰われていく子供たちを尻目にトピーは孤児院に残る。本来一時避難所であるべき孤児院だったが、院長はトピーを可愛がるあまり、彼にとって家庭を与えてしまったのではないかと思う。自分の手伝いをさせているうちにトピーは医師の仕事もこなすようになり、院長は自分の後継者にと考えていた。しかしトピーは堕胎だけは行わない。死にゆく胎児たちに、もしかしたらそうであったかもしれない自分を見てしまうのだ。ある日トピーは堕胎手術を受けに来たシャーリズとその婚約者(パンフ売り切れのため合ってるかどうかわからないけど、以下ポール)について孤児院を出ていってしまう。院長はエーテルに安らぎを求める。トピーはポールの林檎園(サイダーハウス)で働くことにした。黒人ばかりの労働者と一緒に住む。その小屋の壁に一枚の紙が貼ってある。労働者の規則(ルール)が書いてあるのだが、みな文盲で読めないのであった。トピーが読むとくだらないことばかり書いてある。デルロイ親方「そんなのは俺たちが決めたことじゃないからな」。やがてポールは出征し、トピーとシャーリズの関係はより近しいものとなる……。 テーマは「責任」ね。そういうのがちょっと表に出過ぎかも。もっとのんびりした展開でもいいと思う。 ところでポールはビルマ戦線に行くのだけど(当然日本が敵)、「ビルマの竪琴」でインド兵とか出てくるので、あそこはイギリス軍の担当かと思ってました。 |
|
| 監督 ラッセ・ハルストレム 原作・脚本 ジョン・アーヴィング 撮影 オリヴァー・ステイプルトン 音楽 レイチェル・ポートマン |
トビー・マグワイア シャーリズ・セロン マイケル・ケイン デルロイ・リンド ポール・ラッド キーラン・カルキン エリカ・バドゥ ヘヴィ・D ジェーン・アレクサンダー キャシー・ベイカー ケイト・ネリガン アニー・コーリー ジョン・アーヴィング J・K・シモンズ スカイ・マッコール・バーツシアク |
|
| 「サイン」 SIGNS (アメリカ) |
★★★★ 自分ちの畑にミステリー・サークルが出来て、いやそれどころか世界中にミステリー・サークルが出現し、自宅にはモンスターらしき物がやってきて、という予告だが、この監督(というより脚本家か)のことだから、宇宙人物に見せかけて実は全然違う話という驚天動地のオチがある映画であろうと身構えて行った私である。こういうネタバレ禁止令の出る映画はさっさと初日に見るべえと思っていたのだが、混んでいたので一週遅らせた。 そんなわけでほとんど書けないから、チャッチャと済ませてしまおう。といいながら、ずばり下に映画のテーマを書いてしまいました。 フィラデルフィア近郊、広大なトウモロコシ畑の中の一軒家に住むメルギブは、元牧師だったが、妻を事故で亡くして信仰を失った。そういう設定されちゃあ、キリスト教社会でない日本ではどうかと配給会社は心配し、秘密マニュアルという封印されたデカいチラシを客に配り、中にはほとんど全てが書いてあって、クリスチャンでない人でも感動できる普遍なテーマですと力説していたりするが、やっぱりそれは嘘なのであって、しかし私もこの映画は応援するので普遍的なテーマを考えると、これは「シンクロニシティ」についての映画です。あることが起こった場合に、ふと思い返すと、そういえばアレもコレもこのことを指していたのではないか、とても偶然の一致とは考えられない、という。えーと、それは映画とかでは「伏線」と呼ぶのでは? メルギブに残されたのは喘息気味の息子ローリーと、歩くブライス(人形)・アビゲイルちゃんである。離れには弟のホアキンが住んでいる。彼はメジャーリーグのホームラン距離記録を持つ男だったが、三振数も記録的だったのでクビになり、ガソリンスタンドに勤め始めたところだ。ある朝、犬が狂ったように吠え、畑にミステリー・サークルが現れた。ミステリー・サークルって説明しなくてもいいですね。近所のワルのイタズラではないようだったし、保安官もそもそもこの倒れ方は人間業ではないという。夜、メルギブとホアキンは不審な人影を見る。異様に足が速い。犬は狂い兄妹を襲う。何かが起きている。あのミステリー・サークルは何の兆候(サイン)なのか。その頃、世界中で一斉にミステリー・サークルが発見され(といってもテレビで紹介されるのは監督が監督だけにインドだけだったり)、そしてメキシコの上空に謎の光群が現れ、ローリーは無線機でギチギチコロコロと虫の会話みたいな通信を聞き、古本屋の宇宙人の本の挿し絵に自分ちを見つけ、アビゲイルは水が汚染されているといい、ホアキン含めて宇宙人対策怠りなく、みんながみんなオカルティックに毒されていくのだった。 みなさんビックリオチを期待していたので、そういう意味では期待を裏切る本作は評判が悪いようなのだが、私はこの監督(いや脚本家)は断固支持する。バカげたことに生真面目に取り組む姿勢に頭が下がる(かなり笑えるよ。ショッキング演出もいいよ)。とにかく張り巡らせた伏線に感動せよ。また、過去作品(ジャンル)を新しく再生するという企画パターンから、米製ツイ・ハークの称号を与えることとす。 |
|
| 監督・脚本 M・ナイト・シャマラン 撮影 タク・フジモト 美術 ラリー・フルトン 衣装 アン・ロス 視覚効果& 特殊アニメーション I.L.M. 音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード |
メル・ギブソン ホアキン・フェニックス ローリー・カルキン アビゲイル・ブレスリン M・ナイト・シャマラン |
|
| 「ザ・インターネット」 THE NET (アメリカ) |
★★★★ フロッピーへのコピーが遅いことにハラハラするテクノ・サスペンス。 |
|
| 監督 アーウィン・ウィンクラー | サンドラ・ブロック ジェレミー・ノーザム デニス・ミラー ダイアン・ベイカー レイ・マッキノン キム・フラワーズ |
|
| 「ザ・ウォッチャー」 the WATCHER (アメリカ) |
★★★★ シカゴ。やる気のないFBI捜査官ジム。ロス支局にいた時に担当したシリアル・キラーに恋人を殺されて以来すっかりダメになってしまった。偏頭痛にも悩まされ、精神科医マリサの元へ通っている。彼女とは割と親密だ。ある日うちへ帰ると警官に止められる。アパートで殺人事件があったらしい。そんなのに興味はない。部屋へ入って長いことほったらかしといた郵便物を開けてビックリ。出てきた写真は今見せられた被害者のもの。もう一つあった。4・5日前の殺人の被害者の写真だ。消印は事件より前のもの。ヤツだ。ロスにいたヤツが自分を追ってきて予告してきていたのだ。一応シャキッとなったジムは上司と相談し、市警と共同捜査することにした。ヤツから電話が入る。明朝写真を届けるから夜9時までに探してみな。写真到着と同時に徹底的な解析、マスコミにも協力を依頼、テレビでも写真を放送してもらう。ようやく発見するがギリギリで間に合わず。そしてジムの元へは次の写真が送られてくる……。 あまり評判よくないです。盛り上がりに欠けますし、掘り下げにも欠けている。わかってる、それはわかってるんだけど、見ろよ、この的確なカットのつなぎ。ミュージックビデオ出身監督には作家ぶりたい人がたくさんいるけど(これも一部そういう処理がかましてあるけど)、この人は職人肌だ。盛り上げ、掘り下げの不足はシナリオの責任。と、とりあえずいっておこう。 盛り上げに欠けるのは、特にマリサ・トメイの扱いがうまくないからだ。殺人鬼キアヌはジムに追っかけられたいホモ系なわけだけど(タイトルはジムを見つづけるキアヌのこと)、中盤マリサに目をつけてしまう。これはまずい。この後二人目(ドラマ上。キアヌとしては15人目)の被害者を守るべく、警察・FBIは必死の捜査を繰り広げ、また間に合わず、しかしキアヌの後ろ姿を見かけたジムが追う。シカゴだし高架下のカーチェイスも入れたりする。しかし、どう考えてもキアヌVSジムの直接対決になるのはマリサねらいが表面に出てきてからで、この二人目は120%やられるということがわかってしまっている。いくら必死に追っかけても無駄である。無理にあそこでキアヌをマリサに接触させることはないのだ。掘り下げに関しては文字通り、ジムもキアヌもあまり過去とか背景とか描かれないです。というかキアヌは現在もあまり描かれないけど。踊ってばっかだし。 それにしてもずっと見かけなかったマリサ・トメイを「ハート・オブ・ウーマン」につづいて見かけてビックリ(両方とも舞台はシカゴ。マリサはシカゴに住んでいるってことか?)。後半はえらく可愛かった。おばさんなのに。 |
|
| 監督 ジョー・シャーバニック 脚本 クレイ・エアズ デヴィッド・エリオット ストーリー デヴィッド・エリオット ダーシー・エアズ 撮影 マイケル・チャップマン 音楽 マルコ・ベルトラミ |
ジェームズ・スペイダー キアヌ・リーヴス マリサ・トメイ クリス・エリス アーニー・ハドソン |
|
| 「サウスパーク 無修正映画版」 SOUTH PARK : BIGGER, LONGER & UNCUT (アメリカ) |
★★★ アニメーション。テレビ版はほとんど見てません。 カナダのコメディアンの映画(PG−12相当)を見た子供たちが汚い言葉を使いだし、激怒したPTAが騒ぎ出したのが大騒ぎに発展、カナダと戦争状態になってしまう。という話と、テレビでもいつも死んじゃう子がまた死んで地獄でフセインの地上進出計画を知り、これをいかに阻止するか。という話が同時進行で進められるミュージカル。 歌は相当いいし、話も面白いのだが、どうも戦争の話と地獄の話がうまくつながっていないように思われるのである。原題にあるように「LONGER」というのは大切な要素なのだろうが、別に1時間物2本立てでもよかったんじゃないかと思った。 予告にもあるように字幕にもボカシは入れてないのだが、逐語訳しているわけじゃないので意味はない。 |
|
| 監督・音楽・歌詞 トレイ・パーカー 原案 トレイ・パーカー マット・ストーン パム・ブレイディー アニメーション監督 エリック・スタウ オリジナルスコア/追加音楽・歌詞 マーク・シャイマン |
(声) トレイ・パーカー マット・ストーン メアリー・ケイ・バーグマン アイザック・ヘイズ ジョージ・クルーニー ミニー・ドライバー ジェシー・ハウエル アンソニー・クロス=トーマス フランセスカ・クリフォード ブレント・スピナー デイヴ・フォーリー トディー・E・ウォルターズ サダム・フセイン(本人) (と書いてあった) |
|
| 「サウンド・オブ・サイレンス」 DON'T SAY A WORD (アメリカ) |
★★★★ |
|
| 監督 ゲイリー・フレダー 脚本 アンソニー・ペッカム パトリック・スミス・ケリー 原作 アンドリュー・クラヴァン 撮影 アミール・モクリ 音楽 マーク・アイシャム |
マイケル・ダグラス ブリタニー・マーフィ ショーン・ビーン ファムケ・ヤンソン スカイ・マッコール・バーツシアク オリヴァー・プラット ジェニファー・エスポジート ガイ・トーリー |
|
| 「ザ・エージェント」 Jerry Maguire (アメリカ) |
★★★★ ジェリーはスポーツ選手のマネージメントをするエージェント。大手の会社で辣腕を振るっていたが、利益よりも選手のことを考えた仕事をするべきだと思い、それを文書にして会社中に配ったところ、背信行為ということでクビになる。去る前に確保できたのは、さえない黒人アメフト選手だけ。職場で自分についてくる者を募ると、例の文書に感激したコブつきのバツイチ経理・ドロシーがついてきた。ジェリーにはひとり顧客の当てがあった。新進気鋭の白人アメフト選手。彼に熱を入れるジェリーに黒人選手は反発する。ジェリーとドロシーの間には次第に恋愛感情が芽生える。そんな頃、ジェリーは白人選手が大手エージェントと契約をかわしたことを知る……。 ドロシーとその子供が可愛い。説明が過剰でないのもいい。さわやか。 |
|
| 監督・原作・脚本 キャメロン・クロウ 撮影 ヤヌス・カミンスキー 音楽 ダニー・ブラムソン |
トム・クルーズ キューバ・グッディング・Jr レニー・ゼルウィガー ケリー・プレストン ジェリー・オコネル ジェイ・モア ボニー・ハント トビー・ハス |
|
| 「ザ・クラフト」 THE CRAFT (アメリカ) |
★★ アメリカ版「エコエコアザラク」かと思いきや、蛇だ虫だのグロ映画だった。しかしこのメンツだし、見ておいて損はないだろう。 |
|
| 監督 アンドリュー・フレミング 脚本 ピーター・フィラルディ アンドリュー・フレミング 撮影 アレキサンダー・ グルジンスキー
音楽 グレアム・レヴェル |
ロビン・タニー ファイルザ・バルク ネーヴ・キャンベル レイチェル・トゥルー クリスティーン・テイラー スキート・ウーリッチ |
|
| 「ザ・コンヴェント」 THE CONVENT (アメリカ) |
★★★★ 正統派スプラッター、ということは今の時代、必然的にコメディーでもある。 1960年。修道院(コンヴェント)に一人の少女が乗り込んだ。サングラスにくわえ煙草、やおらボトル酒をかっくらい、手にしたショットガンをブッ放す。次々に吹っ飛ぶ司祭や尼僧たち。 40年後。閉鎖されている修道院。近くの高校の寮生たちが肝試しで落書き合戦に使っていた。女子高生ジョアンナは彼氏が所属するそのチームと一緒に侵入しようとするが、昔友達だったミーガンに一緒に連れてけとせがまれる。ミーガンは「映画秘宝」でいうところの”ゴスっ娘”で、ホラーだのヘビメタだのが好きな黒ずくめの少女である。実はジョアンナもその仲間だったのだが、今は更正して(?)アメフト選手だのチアリーダーだのがオープンカーで飛ばすようなチームに鞍替えしたのだ。今回はオープンカーでこそないものの、見ろ、チアリーダーがちゃんとあの格好で乗っているぞ。なぜか犬もいる。ミーガンに昔の写真を持ち出されたジョアンナは渋々OKする。チームのドラッグ担当はミーガンが気に入り、あの女を落とすぜ〜とノリノリだ。 途中に40年前事件を起こした少女(今はおばさん)エイドリアンの家がある。当時16歳だった彼女は、妊娠していたのを拉致され修道院でムリヤリ中絶、ブチ切れて凶行におよび、最近になって精神病院から退院してきたという噂である。「なぜ(中絶反対の)カトリックの修道院でそんなことを?」「子供の父親が司祭だったって話」 新しくチームに加わったジョアンナの弟がパシリとして扉を破ったりさせられて侵入。探検と称してカップルたちはどっか行ってしまう。ジョアンナの弟を犬の散歩に追い払ったドラッグ君はミーガンを口説く。「あたしはマリリン・マンソンに捧げるために処女を守ってきたのよ」。その後警察(学校直属)に追い出される彼らだが、ミーガンだけ残る。が、そこにいたのは彼女だけではなかった。(間抜けな)悪魔崇拝者たちが復活の儀式を行おうとしていたのだ。ちょうど居合わせた処女は大歓迎。彼らはミーガンを生贄に儀式を行う。短剣が彼女の心臓を貫いたとき、彼女は白目をむき体中に蛍光塗料の筋を浮かび上がらせたゾンビとして甦った! 襲われる悪魔崇拝者たち。そこへジョアンナたちがミーガンを心配して戻ってきた。 ひと通り襲われてみんなゾンビになったところで、ジョアンナは抜けだしエイドリアンに助けを求めた。エイドリアンは40年前の事件の真相を語り、革ジャンでバイクにまたがりショットガンとマシンガンとダンビラ刀を持って修道院へ急いだ! そういうスタイルだと思ってました! そして愉快な残酷が始まる。 蜂の巣になり、首を飛ばされ、吹き出し飛び散る血、というか蛍光塗料(ブラックライト使用)。鼻血が目が歯が血管が、光る! 回る! 変身ゾンビ! そういう映画。難をいえばちょっと短い。 こういうのの元祖「死霊のはらわた」シリーズのサム・ライミが普通の監督になったと思ったら、ちゃんと後継者が現れました。世の中ってよくできてるなあ。ま、一応ライミも久しぶりにジャンル映画「ギフト」を撮ったので、まだまだ後進に道を譲る気はないのかもしれませんが。 ところでジョアンナさん、マシンガン撃つくらいでそんなにスゴイ顔しなくても大丈夫ですよ。 |
|
| 監督 マイク・メンデス 脚本 チャトン・アンダーソン 撮影 ジェイソン・ロウ 特殊メイク ディーン・ジョーンズ 音楽 ジョセフ・ビシャラ |
ジョアンナ・カントン エイドリアン・バーボー デヴィッド・ガン ミーガン・ペリー クーリオ ビル・モーズリー ジェイソン・ダックス・ミラー リチャード・トラップ チャトン・アンダーソン バグジー(犬) |
|
| 「サスペリア」 SUSPIRIA (イタリア) |
★★★ 「決してひとりでは見ないでください」 「ショック死保険」見ていて死んだら一千万円。 試写会では失神者続出、初日は看護婦が待機。 本物の幽霊が写っている(最初のタクシーの窓らしいが、未だにわからねえ)。 「悪魔の声が聞こえるサーカム・サウンド」 ドイツの名門バレエ学校に入学したアメリカ娘・ジェシカ。深夜ドシャ降りの中、空港からタクシーを飛ばし学校に着くが、中から一人の女生徒が飛び出し、「秘密よ! ドアの陰に花が三つ。青いアイリスを回すのよ!」と謎の言葉を発してどこかへ駆けだしていった。扉のところで案内を乞うジェシカだが「新入生なんて知らない」と追い返されてしまう。やむなくタクシーへ戻ったジェシカは、街へ向かう車窓から、さっきの女生徒が何かに追われるように森を駆け抜けるのを見た。 その生徒は友人のアパート(この美術がまたイケてる)に泊めてもらう。シャワーを浴びようとバスルームへ。窓の外で何か気配がするので外を覗く。窓を突き抜けて伸びてきた男の腕につかまって窓に顔を押しつけられ、ガラスを突き破る。突然の悲鳴に心配する友人だがドアが開かない。いつの間にか部屋の中にいた男の手にはナイフ。メッタ刺し。うまいこと皮膚を破り肉をそぎ骨を削ったのでむき出しになった心臓にナイフが突き立てられる。心臓というのは要するにポンプなわけで、ポンプを壊してしまうと意外と血は出ない。それでガッカリしたせいかダメ押し。すでに死体であろう女生徒の首にロープをかけて吹き抜けのロビーに突き落とす。慌てて駆け降りた友人も降ってきたガラス板で顔面真っ二つ。 この後は面倒臭いからはしょっちゃおう。フラフラするのに無理矢理踊らされるジェシカ。天井からウジ虫の大群。練習場で雑魚寝。仕切りのシーツの向こうは赤い照明。映る影。不気味なイビキ。出張しているはずの校長。盲導犬に喰われる飼い主。バネの部屋。赤・緑・青。夜中の足音の数。そして、ドアの陰に花が三つ。 怖いかといえばもちろん怖くないわけだが(面白くもないし)、私としてはこれと大林宣彦「HOUSE ハウス」(調べたら同じ年の製作だったよん)とセットで、見た時はなんじゃこりゃと思いながらも心に焼き付いて忘れられない美しいホラー映画でございます(「HOUSE」はコメディーだと思ってたけどさあ)。ある意味トラウマ。 もちろんゴブリンの音楽も大好き。「ファーファー」いう声みたいのと、妙なタイミングの「タポ〜ン」という太鼓の音が気持ちいい。でも「まるでゴブリンのような」ってのは悪口っぽく使うこともある。 「サスペリア」はラテン語で「うめき声」のことらしい(眉唾)。 |
|
| 監督・脚本 ダリオ・アルジェント 撮影 ルチアーノ・トヴォリ 音楽 ゴブリン ダリオ・アルジェント |
ジェシカ・ハーパー アリダ・ヴァリ ジョーン・ベネット ステファニア・カッシーニ ウド・キア ミゲル・ボゼ |
|
| 「ザ・セル」 THE CELL (アメリカ) |
★★★★★ いや、監督さん、たいてい「ターセム」というワンワード表記になってますけど、実際には「SINGH」という苗字がついてますね。そうです、インド人です。 人の心の中に入って精神的な治療を施す実験を行っているジェニファー。思うような結果が出ず、世間どころか出資者にも中止を勧告されかける。他人の心に入っているというのは君の妄想だ。むっ。今度は自分が入るんじゃなくて、患者を自分の中に受け入れてみたいと思う。 連続婦女誘拐監禁殺人死体遺棄事件。犯人は若い女性を誘拐し、数日でっかい水槽(ザ・セル)に隔離、自動的に水が溜まって死亡させ、死体を漂白してからなんか変なことやって(何やってんだか理解できん)、川に捨てる。担当のFBI捜査官ヴォーン。犯人は自分では犯行を止められず誰かに止めてもらいたがっているのだと思う。新たに誘拐された女性が出た。手がかり発見、意外に簡単に犯人ドノフリオに到達。だが、彼は脳の器質的な病気で意識不明、家に被害者の姿はない。いったい隔離水槽はどこに? というわけでジェニファーがドノフリオの心の中に侵入することになる。 チラシに「脳(セル)へ。」とか書いてあるので「ザ・セル」ってのは脳細胞のことかと思っていたぜ。嘘つきめ。 ← 後でじっくり読んだら水槽のこと書いてあった。でも俺チラシの文章はほとんど読まないから。見出ししか見ないっすよ。 まあ、ストーリーは大したことないし、字幕の問題もあるだろうけど、用語に気をつけないと人権的にまずい話かもしれないのですが、私はそんなとこ見てないですから。見た目しか気にしてません。摩訶不思議な美しさ。ちょっとアジア風味。でもそんなに新しい絵でもないんですよね。映画・CMで見たような絵のパッチワーク。と思ったらパンフによると、現代アートのパクリもあちこちにあるようで。でもこれが芸術かというと全然そんなことはなくて、ただの美的エンターテインメント。いやー、なんか気持ちよかったのか悪かったのか、変なもん見せてもらってよかったねー。それだけのもんだ。それだけで充分だ。結局その後1回しか行ってない「小さな目撃者」に変えて、これを毎週見る映画に選定しよう。 もちろんドノフリオが極悪(過去のトラウマがどうのこうので可哀想なようにも味付けしてある)なのですが、私的には、ヴィンス・ヴォーンだのジェイク・ウェバー(FBI)だのディラン・ベイカー(科学者)だのも悪人リストに入れていたので、ますます世界がねじくれかえっている気がしてよかったです。 |
|
| 監督 ターセム(・シン) 脚本 マーク・プロトセヴィッチ 撮影 ポール・ローファー 美術 トム・フォーデン 衣装デザイン エイプリル・ネイピア (スペシャリティ) 石岡瑛子 メイクアップ ミシェル・バーク 特殊効果 クレイ・ピニー 視覚効果 ケヴィン・トッド・ホー 編集 ポール・ルベル ロバート・ダフィ 音楽 ハワード・ショア |
ジェニファー・ロペス ヴィンス・ヴォーン ヴィンセント・ドノフリオ ジェイク・ウェバー マリアンヌ・ジャン=バプティスト ディラン・ベイカー タラ・サブコフ ジェイク・トーマス ジェームズ・ギャモン パトリック・ボーショー キャサリン・サザーランド |
|
| 「誘う女」 TO DIE FOR (アメリカ) |
★★★ | |
| 監督 ガス・ヴァン・サント | ニコール・キッドマン マット・ディロン フォアキン・フェニックス アリスン・フォランド イレーナ・ダグラス ケイシー・アフレック デヴィッド・クローネンバーグ ウエイン・ナイト バック・ヘンリー ホランド・テイラー |
|
| <外国映画−さ 後編> | ||