日本映画−い

★は1個から5個の間でテキトーにつけてあります。
最新更新日:2004年12月24日
<日本映画−あ 後編>
タイトル コメント
スタッフ キャスト
「黄龍(イエロードラゴン)」 ★★★
(株)倉田プロモーション創立20周年記念製作映画
と、いうことなので、とにかく倉田が出ていることしか認識せずに見に行った私は、主役の女の子が下手だし見栄えもよくなく、でもアクションは出来てそうなことから(でも全員大振りで、伸ばした腕を外から叩きつける感じのいかにも防いでくれという「型」なのね)、倉田のとこの「姫」かと思い、千葉のエッちゃんとは偉い違いで(なんだかハヤタの娘とダンの娘の立場を思い出して)倉田が可哀相になったりもしたのだが、実はこの子は「おもちゃ」で宝塚出身なのに無闇に脱いだりして本人は黒木瞳の後釜でも狙うつもりなのかもしれないが綺麗なのにもったいないことだ(深作も罪なことするジジイだ)と思った宮本真希なのであった。うーむ。別人じゃねえか? とりあえず体形が戦隊のピンクの中に入れない感じなのだ(エンディング見るまでスタント女優だと思っていたので)。ガチャピンの中とかが似合うのではないかと(ガチャピンは恐竜の子供で、中に人は入っていません)。
ストーリーもちょっとナニだが、そのナニっぷりは香港的だし許せるとして、会話とか決め台詞みたいなとこ、脚本が学生映画レベルなのが残念。
ドーパミンを激しく分泌し、通常人の4倍のパワーを発揮させるドラッグ「イエロードラゴン」。だが赤血球を食い尽くし、使用者を死に至らしめる魔のクスリでもある。実は、これは映倫対策的には素晴らしい設定なのだ。なにしろ、赤血球を食い尽くされた人は、いくらドッバーッと大量に血を流しても、赤くないただの透明な水が出るだけなので(スッゲー!)、まったく残酷さがなく(いや、首が飛んだりはしてるけど)年齢制限などされないのである。血糊を用意する必要もなし。組織はイエロードラゴンを完全なドラッグにするために、抗体を求めていた。過去に原爆の放射能を浴びたために血液が突然変異し、世界でただ一人、イエロードラゴンの抗体を持つ男がいた。問題ありありの設定だ! 香港映画ならともかく日本映画で何故そんなことに(撮影はオール中国ロケ)。まあ、スタッフにウルトラファンがいなかったためであろう(平成ウルトラのスタントは倉田プロですが! ウルトラマンの中の人も出演してますが!)。その男はすでに死んでいるのだが、彼には娘がいた。当然のようにあちこちの組織から狙われる娘・真希。彼女を助けるために、抗体を持っていた男の親友であり、どういうわけか地下秘密基地(酒場のセットを改造)を持つ男、デヴィッド倉田が仲間と共に立ち上がった!(これエンディングが全部英語で、倉田は確か DAVID KURATA と出た)
冒頭辺りのワイヤーアクションは、ゲームの実写版を見ているようでなかなかうまい(音楽がまた、スーファミ時代のRPG風)。イメージとしては「拳神 KENSHIN」のアナログ版て感じ(これもCG使ってはいるのだが)。でも後半はとにかく飛びさえすりゃよかろうという投げやりな吊り方吊られ方。特に吊られる方が無防備に吊られてるから。踏み切りとか飛んでる時のポーズとか軌道とか速度とか着地の力感とかちゃんと演出しろ。と書いたところで気づくのだが、冒頭のは香港人が演じてて、クライマックスのは倉田とか宮本とか日本人なわけだね。やっぱり日常的に飛んでないと。
倉田は、まあカッコイイが、アクションより普通に走ったりする時に如実に年が出ちゃうみたいです。さすがにデビューがホイ三兄弟以前の香港な上に騙されて台湾生活とかさせられたせいか、北京語はしゃべってはいるものの、とてつもなくブロークンに聞こえる(メロディやリズムが北京語じゃないね)のだが、あれ実際に通じてるのかな。
見どころもたくさんあってかなり楽しいが、役者と仕上げが今一歩二歩。香港ぽいつくりでも、それなりの丁寧さは必要です(シベ超祭りとかで上映するとスゴイ盛り上がると思う)。
監督 鹿島勤
脚本 笠木望
    鹿島勤
    倉田保昭
原案 倉田保昭
アクション監督
    郭偉星(フィリップ・クォック)
撮影 栢野直樹
    鍋島淳裕
美術 稲垣尚夫
    内田哲也
CG 鹿角剛
宮本真希
倉田保昭
照英
出合正幸
工藤俊作
中村浩二
田中陽子
チャオ・フゥユ
スー・リン
陳恵敏(チャーリー・チャン)
伊藤洋三郎
「いかレスラー」 ★★
特撮ファンは河崎実が好きなように思われているフシがありますが、全然そんなことはなくて(でももちろん「地球防衛少女イコちゃん」のビデオは持ってますけどね。あれは磯崎亜紀子目当てだから)、結構迷惑だったりします。彼は特撮は好きでなくて(映画も好きとは思えなくて)、着ぐるみやコスプレが好きなだけなんですよ。ということは訴えておきたい。
主題歌は杉田かおる「鳥の歌」のパクリ。
企画 叶井俊太郎
監督・原作
    河崎実
脚本 右田昌万
    河崎実
撮影 長野泰隆
特殊造形
    坪井浩一
監修・題字
    実相寺昭雄
音楽 石川修一
    石井雅子
主題歌
    西村修
    TOMOKA
西村修
AKIRA
石田香奈
きくち英一
ルー大柴
中田博久
白石美帆
ターザン山本
吉田豪
テリー伊藤
なべやかん
南部虎弾
高山善廣
船越英一郎
「いきすだま 生霊」 ★★★
DOGGY BAG ってのは韓国で人気の3人組「Y2K」というバンドのうちの日本人兄弟が日本で活動するときのユニット名。残りの1人は韓国人。たぶんこの映画は製作に韓国もかんでいると思う。日韓同時公開を目指していたが、中で出てくる社会科の教科書に問題があり韓国での封切りが見送られたという噂がある。私が見たところでは、第二話の社会の授業に出てくる机の上のプリントが怪しいと思う。戦争のことは書いてなかったが、「徳川家康」って字を見かけたのでその前後に「豊臣秀吉」とか「加藤清正」とか韓国人の忌み嫌う名前が書いてあった可能性はある。あくまでも噂ですけどね。とにかくそういう裏事情のある映画で、今回は珍しやハングル字幕付きです。
二話に共通する人物設定。雄一と光次の兄弟は、たぶん違う学校に通う高校生。すでに嫁いだ姉・由真がおり(旦那は竹田くん)、二人はバンドを組んでいる。ライブ風景あり。でも前列で男のファンが盛り上がっているのが嘘くさい。こういうシーンに男のエキストラは不要。

第一話「いきすだま」
  光次は梢とつき合っていたが、いちゃいちゃしていると何者かの視線を感じると梢がいう。その頃、クラスのひとみ(ロングヘアで、髪で顔を隠しがちな美少女)のドッベルゲンガーを見たという噂が広まっていた。やがてひとみは光次の夢の中にも出現して、フェラチオされたりした光次は夢精してしまう。うーん、これアイドル映画じゃないのか。等身大のアイドルか。現実の世界でもひとみが光次に接近してくる。嫉妬した梢は事故で死んでしまう。というか、ここ謎の事故とかでなくて、チャリを走らす梢の行く先々にひとみが現れて事故るのだ。ちょっとひとみさん、安易に吊られすぎです。というか吊り方が下手だ。香港の人呼んでこーい。

第二話「空ほ石の……」
  由真の住む団地に明日美が越してきた。明日美は前のうちにいたとき、角の家で死人が出て、つづいて隣の家、さらに隣、次は自分ちだ、という経験をお持ちだった。今回入居したのは505号室(由真んちは503)。その日205号室の奥さんが首を吊った。実は他の階でも5号室に不幸が重なっている。明日美は雄一のクラスに転入。505号室ではベランダに前の住人のものかコンクリートの固まりが置いてあり、押入に髑髏顔の少女の幻を見た母・由里子は入院してしまう。雄一は505号室の押入を写真に撮る(写真が趣味)が何も写らなかった。異変を感じた雄一は505号室を訪ねる。中では怪異現象に襲われた明日美がパニクっていた。

ただの怪談。
三輪ひとみは存在自体が怖いのだけど、梢を襲ったりするのはただそこここに立っているだけなので、もうちょっと今どきのショック演出をしてもいいのではないかと思った。面白いのはクライマックスで、夕暮れで真っ赤っかなフィルター&照明が、ちょっと時間が経つと青い照明に変わっていく。異常に強調された色合いが非日常的。撮影も構図とか動きにちょっと凝っていた。けど、ただの横恋慕物だから。
DOGGY BAG は、お兄ちゃん雄一の方が断然カッコイイです。ちなみに客は映画ファンより彼らのファンが多かったようだし、配給会社もそれを見込んでいたみたい。
三輪明日美については、私わかりました。私は彼女の立ち居振る舞いが好きなんです。形より姿勢や動きね。
全体にもうちょっとこけおどしが欲しいところ。
監督 池田敏春
脚本 尾崎将也
    山口セツ
原作 ささやななえこ
撮影 田口晴久
特殊メイク
    若狭新一
視覚効果
    橋本満明
音楽 吉良知彦
主題歌
    DOGGY BAG
DOGGY BAG
  松尾雄一
  松尾光次
三輪ひとみ
三輪明日美
中村由真
広岡由里子
大沢樹生
桂亜沙美
鮎瀬梢
藤井真喜子
竹田高利
鹿沼えり
「生きない」 ★★★
保険金目当ての集団自殺バスツアー。まぎれこんだ無関係なお嬢さん。沖縄だっけ?
監督 清水浩
脚本 ダンカン
原案 中原文夫
撮影 柳島克己
音楽 MAYA
大河内奈々子
ダンカン
春木みさよ
村野武範
尾美としのり
左右田一平
小倉一郎
石田太郎
温水洋一
グレート義太夫
岸博之
三橋貴志
研丘光男
「息もできない長いKISS」 ★★★
ボスからそれとなく殺人を命令されたチンピラ俊哉。コールガールを呼ぶ。担当の女の子の都合が悪くなって代理でやってきたのは韓国帰りのあつき。彼女は在日韓国人だった。上映後の質疑応答で監督(いうことが頭でっかち気味)がいろいろいっていたけど、これはただの彩りにしか思えなかった。ついでに俊哉もボリビア?からの帰国子女だが、やっぱり意味があるように思えない。いや、監督の説明を聞けば「あっそう」とか思うのだが、見ていても考えが及びませんでした。ふたりはひと目で惹かれ合うのであった。裸で絡み合う二人。う〜ん、たったこの2カットでR−18なのか? それならなくてもいい絵だ。なにしろこのつづきのカットではもうパンツはいてるし、さらにそのつづきでは服まで着ているのだ。これはどうしたって見えちゃうカットと、パンツ姿では格好悪かったのかもしれないダンスシーン。今ピンク業界では天才的な振付?&構図でボカシなく全裸で撮るテクが発達しているので、いきなりパンツはかれると情けない気分になる。そもそも裸のシーンが必要かといえばまったくそんなことはないのだ。(営業のことを考えて?)裸にしたんならそれなりにケジメつけろよ。というシーンは後でまた出てくるのだ。あつきはピストルと相手の写真を見つけてしまう。
この映画ところどころ意図的に時制を崩しているのでわかりにくいが、その翌々日かな、あつきは次のお客さんの元へ出向く。鈴木一功。あの写真の男だ。実は二つの組織で抗争があり、その手打ちのために犠牲者の頭数をそろえるということで、鈴木が鉄砲玉・俊哉を始末するという作戦で、そのための細工もしてある。俊哉には女抱いてヘロヘロのところをやっつけろと指示がしてある。でも鈴木が返り討ちにするんだから実際に女呼ぶこたあないのである。どういうわけか脚本に自信があるらしいのだが、いかにも思いこみの激しい人が書いた感じですよ。鈴木は俊哉の来る間にあつきと新婚さんごっこをやるのであった。裸でエプロンつけて包丁をトントントンとやっているところへ夫が帰ってくる、ご飯とお風呂どっち、お前を食べちゃうぞうっていうアレだ。写真の男を目の前にし、間もなく来る俊哉を思って呆然としたまま新妻役をちゃんとできないあつきに苛ついた鈴木は自分で実演してみせるのであった。包丁はこうだ。小刻みぶりが楽しい。鈴木一功がいい! ところがふと気づくとあつきがパンツはいているのであった。四つん這いで向こうに歩いたりするからね。頼むよ。パンツ脱がすなら脱がす、はかせるならはかせるでキッチリしてくれ。
このあと鈴木と俊哉の対決になるのだが、ここのところの鈴木の意図がちょっと理解できない。殺すならさっさと殺せよ。
鈴木一功がいいのはもう書きましたが、かとうあつきもいいです。顔はちょっとおばさんですが、声としゃべり方が素敵です。
あと登場人物が急にこっち向いて観客に語りかけたりするのも「こんなの見たことない」とかいう感じで売りらしいですが、私はそれやってる映画を即座に2本上げられますし(「オルランド」「カフス!」)、他にもまだあると思います。でも、トークショーによれば、メタフィクションのどうのこうのってのに監督としてはこだわりがあるらしく、そこらへんに注目してほしかったんでしょう。

トークショーでは昔飲み仲間だった篠原哲雄を迎えて、青春映画のつくり方みたいなテーマで話を進める予定でしたが、映画にとってストーリーとはなんぞや、僕の場合は風景からこのようにしてストーリーが生まれていったのだ、みたいな小難しい話をしていました。でも屋内はうまくないんじゃないかと思っていた篠原監督が、原点は風景といっているのを聞いて一人納得している私であった。
お客さんから必ず質問される2点についても監督から率先して説明がありましたが(誰も質問してないよ)、片方は納得できませんでした。頭でっかちすぎです。あと低予算をエクスキューズに使いすぎ。
監督・脚本
    キム・テグワン
撮影 前田智
音楽 United Future Organization
    Real Voice Project
    STONE HEADS
かとうあつき
中松俊哉
鈴木一功
「イグナシオ」 ★★★
クリスチャンの殺し屋。
絵はきれいです。きれいな上に大抵ロングで撮ってますから、客は外からそーっと様子を窺っているだけで中には踏み込ませてもらえません。いさ子ちゃんのあまりのプロポーションのよさ(特に肩から腕の肉つき、というか肉ついてないんですけど)に★一つオマケです。
監督 田中昭二
脚本 田中昭二
    山田吐論
原作 花村萬月
いしだ壱成
菊池隆則
鷲尾いさ子
小松みゆき
田口トモロヲ
石橋蓮司
「ISOLA 多重人格少女」 ★★★
もともとありがちな理由で(という書き方は失礼か)多重人格だった少女。阪神大震災直後、新たに加わった人格。その名はISOLA。彼女の周りで起こる事件に立ち向かう超能力者。
がんばっていると思います。
不満は、結局多重人格をメイクで表した部分があったのと、幽体離脱の表現が陳腐なのと、そしてラスト。悪者の磯良という人格がいなくなって、新しい人格「憧れる子と書いてショウコ」が生まれて「なんか前向きでいいでしょ」と、手塚理美がいうのへ木村佳乃が「は? はあ。」とちょっと変なリアクションをします。そして神戸ルミナリエ(?)をバックにエンディング。私は原作を読んでいたので知っているのですが、あの木村佳乃のリアクションはどう見ても、原作通りの「憧」という字には悪い意味があって、というオチが来るためのものです。なので、エンディングの後になんかやると思っていたのですがおしまい。ここでおしまいにするならあのリアクションは変です。「はい」とニッコリ笑え!
ということであちこち調べましたところ、試写会バージョンでは終わりに何かついていたようです。いろいろあってそこをちょん切った、と。それならそれで構わんが、だったら笑顔いれなくてもいいから声のトーンだけでも変えろよ!
以上。
監督 水谷俊之
原作 貴志祐介
脚色 水谷俊之
    木下麦太
撮影 栗山修司
ビジュアル・エフェクト
    松本肇
    杉木信章
音楽 デイヴィッド・マシューズ
    見良津健雄
主題歌
    氷室京介
木村佳乃
黒澤優
石黒賢
渡辺真起子
手塚理美
山路和宏
しみず霧子
寺島進
田口育美
室田日出男
木下ほうか
広岡由里子
下元史朗
伊藤洋三郎
 佐久間哲
 長曽我部容子
 平沼紀久
 川本淳一
 伊吹今日子
 種子
 酒井直子
 岡村麻純
 しらたひさこ
 七枝実
 大西竹志
 翠美恵
 貴志祐介
 三池崇史
「いたいふたり」 ★★★★
監督・脚本
    斎藤久志
撮影 平野勝之
美術 富岡多美子
    坪田義史
    菊地春佳
衣装 宮本茉莉
音楽 金澤信一
西島秀俊
唯野未歩子
鈴木卓爾
唯野友歩
島野千尋
田中隆三
廣木隆一
藤間宇宙
原一男
川越美和
田中要次
松井寛美
長澤奈央
長曽我部蓉子
 猫田直
 篠原哲雄
 富岡忠文
 緒方明
 高野志穂
 鈴木ゆたか
 大國千緒奈
 金山孝之
 菊地和美
 菊地唯
 石岡正人
 坪田義史
 梅田隆司
 寺十吾
「1980(イチキューハチマル) ★★★
犬山は画面上では「犬山犬子」なのだが、チラシ・パンフは「イヌコ」になっており、直前の公演からカタカナになった模様。パンフは1000円とバカ高く、まあナイロンの2500円からしたら安いわけだが、これはそういう目論見でなくて、元来テアトル新宿のパンフは全体に高い、というだけのことであろう。
監督が脚本も書いた場合、別の人に脚本まかせればいいのにと思うことが割とあるが、これはどちらかといえば逆で、監督を別の人に(ケラはこれが監督デビュー)というか、もう監督なんて誰でもいいんじゃねえ? と思った。誰が撮ってもこの程度のデキにはなるであろう。はっきりいって元になった舞台をカット割りなしでロングでノンベンダラリと映してもらった方が面白いくらいだ。たとえば、ルービック・キューブがそろったというシーンがありますが、これ舞台だと後ろでカチャカチャやってるのが目の隅にずーっと映ってるわけです。何か一所懸命やっておるなあ、と。それで「おい、そろってるよ!」「はじめてだよ、俺!」ってのは意味があると思うんだ。意味というかサプライズというかカタルシスというか(わかってないで書いてますね)。それが最初にチラッと映したっきり後は別の人ばっかり映しといてシーン終わりに「そろってるよ」っていうのはまったく機能してないと思うんですがどうでしょう。
役者も、なんかみんな下手じゃねえか? 及川ミッチーはよかったけどな。蒼井優のイケてない感じは今関あきよしの16mmの主人公チックで役柄には合っていた。
監督・脚本
    ケラリーノ・サンドロヴィッチ
撮影 鈴木一博
美術 金田克美
衣裳 宮本まさ江
劇中挿画
    蛭子能収
音楽 岸野雄一
蒼井優
ともさかりえ
犬山イヌコ
串田和美
及川光博
田口トモロヲ
山崎一
みのすけ
勝地涼
大山鎬則
橋本真実
田口育美
豊永利行
渡辺卓
植田健
長谷川有希子
吉永雄紀
小林高鹿
柚木幹斗
峯村リエ
三宅弘城
松永玲子
大倉孝二
林裕子
武重裕子
植木夏十
阿部薫
彦坂百恵
笠井めぐみ
内田龍
木村悟
朴本早紀子
新谷真弓
 秋山菜津子
 綾田俊樹
 伊武雅刀
 忌野清志郎
 江波杏子
 小須田康人
 坂田聡
 SKYFISHER
 鈴木慶一
 手塚とおる
 長塚圭史
 温水洋一
 ピエール瀧
 広岡由里子
 マギー
 森若香織(声)
  ロマン優光
  掟ポルシェ
  市川しんぺー
  おのまさし
  町敬博
  小村裕次郎
  政岡泰志
  佐藤誓
  田鍋謙一郎
  池谷のぶえ
  廣川三憲
  吉増裕士
  野間口徹
  ノゾエ征爾
  長田奈麻
  安澤千草
  村岡希美
  澤田由紀子
  杉山薫
  高木珠里
  村瀬香奈
  菊地柳信
  佐藤竜之慎
  廻飛雄
  閔東旭
  鈴木大和
  久保和明
  井田延
  窪田かね子
  しのへけい子
  あべこ
  清水宏
  熊沢誠司
  松木大輔
  岸野雄一
  MAYUTAN
  小池章之
  河田義市
  本多彩子
  小倉真美
  並川倖大
  籠島麻衣子
  山口舞
  Hirai Takashi
  山崎裕子
  林信
  芳賀薫
  原島美樹子
  桜芳奈
  斉藤ルミコ
  林田河童(声)
  丸山おさむ
  CHAPPY
「いちげんさん ICHIGENSAN」 ★★★
京都という排他的な街にまぎれこんだ”いちげんさん”の外国人留学生。盲目の女性から本の朗読を頼まれる。
ちょっと日本映画離れしたくっきりした画面で陰影の具合もいい感じ。と思ったら撮影はオーストラリアの人でした。
鈴木保奈美はほぼスッピンで、ああ結構いいんじゃないですか? なんだかんだいってデビュー作あるいは出世作が代表作でその後がパッとしない人が多い中、引退作が代表作になった(決めつけているが)ってのは立派なんじゃないでしょうか。
お話としては鈴木保奈美の出番をもっと抑えて、主人公のスイスからの留学生の成長とか旅立ちとかに焦点を当てたほうがよかったでしょう。彼ね、最初から大人だし、何を考えてんのかとかよくわかんないんですよ。5人で下宿してて、といいながら他の4人は一人も出て来ないし、ヒッチハイクで北海道に行った時も飼ってるウサギを友人に預けてたんですけど、これが下宿の人じゃない。カラオケ(長渕剛がお好み)なんかは他の外国人留学生と行ったりしてるんで、下宿の学生は日本人で、なんかモメたりしてるんじゃないかと思いますが。
あと渡辺哲ね、銭湯のお爺さんの役ですが、彼はスケベ中年であって、お爺さんじゃないと思いますね。
監督・脚本・編集
    森本功
原作 デヴィッド・ゾペティ
撮影 ピーター・ボロッシュ
音楽 S.E.N.S
主題歌
    S.E.N.S
    feat. スージー・カン
エドワード・アタートン
鈴木保奈美
中田喜子
渡辺哲
藤田宗久
塩屋俊
蟹江敬三
「一条さゆり 濡れた欲情」 ★★★
日活ロマンポルノ <神代辰巳 ”哀歌”>
ストリッパーとは、踊らないものなのだ。ロウソクショーは小汚いのだ。一条さゆりは、これはアフレコのせいかもしれんが、下手くそなのだ。というわけで一条さゆりの出てくるところはみんなイヤだ。
監督・脚本
    神代辰巳
撮影 姫田真佐久
美術 土屋伊豆夫
音楽 世田のぼる
挿入歌
  「ナカナカづくし」
    高橋明
  「緋牡丹博徒」
    藤純子
伊佐山ひろ子
一条さゆり
白川和子
高橋明
粟津號
小見山玉樹
中平哲仟
小沢昭一
絵沢萠子
中田カウス
中田ボタン
「IKKA:一和」 ★★★
前売券を売っているとこが発見できず諦めかけていたところ、予想通りに「完全なる飼育 秘密の地下室」が打ち切られてこれがレイトに回ってきたお陰で、映画サービスデーに見れたのだ(とにかく1800円は出したくないらしい)。
最初にバイクがブンブン飛ばしているので、そういう、まあカーアクションとまでは云わないけど、追っかけっこ系をちよっと期待してしまったのだが、実は完全に室内劇で、それも見せ方が正攻法過ぎていかにも予算がない感じがするのが残念。映画じゃなくて舞台劇でいいやっていう感じがしちゃうんだね。
しかしアバレッド(西)と恐竜やの常連さん(諏訪)が以前から顔見知りだったとはね。
監督 川合晃
脚本 川合晃
    青木豪
撮影 藤井良久
美術 須坂文昭
衣裳 丸岡由美
音楽 澄田啓(ザ・スリル)
國村隼
秋野暢子
三浦誠己
西興一朗
下元史朗
諏訪太朗
木下ほうか
津田健次郎
森ほさち
三島ゆたか
いぬいりさこ
吉井慎一
山本竜二
池田克成
 大出勉
 洪仁順
 鈴木彩斗
 横田直哉
 大谷陸
 神田直哉
 辰巳裕二
 辰巳浩三
 松永久仁彦
 白須塁
 大石慶
 佐々木ユメカ
 時任歩
「いつか誰かが殺される」 ★★
白竜はどうもこれが映画デビューっぽいですね。朴訥な感じで、後にあのように極悪になろうとは想像もつきません(いい人役もやってますけどね)。
渡辺典子のお父さん・斎藤晴彦の務める新聞社が外も内も食糧ビルだった。
実は殺人犯人は! あ〜、いきなり書いちゃいますが、犯人はタイトルですな。実は人が殺されてどうのという話では全然ないので誰も殺される必然性はないのです。しかし! 最初にこういうタイトルつけちゃったんで、最後の方でやむなく死体を一個転がしてみたという、まあ原作のせいでしょうが、そういう映画ですね。人が殺されるのが好きな人は見てガックリ。
製作 角川春樹
監督 崔洋一
脚本 高田純
原作 赤川次郎
撮影 浜田毅
美術 小川富美夫
音楽 梅林茂
挿入歌
    白竜
主題歌
    渡辺典子
渡辺典子
古尾谷雅人
松原千明
石橋蓮司
斎藤晴彦
橋爪功
尾美としのり
白竜
加藤治子
河原崎長一郎
白川和子
今野雄二
津村鷹志
真木洋子
小川亜佐美
岡本麗
山西道広
清水宏
「緯度0大作戦」 ★★
私もいい加減オトナなので、こういったものをキッチュでポップだなどといって喜んだりはしないのである。その割に「火を噴く惑星」は好きだけどな。
でもこれ、メカ系の特撮はすごくいいです(「マイティジャック」に受け継がれている)。あと敵のシーザーさんなんて「Mr.インディア」のモガンボのモデルだったりしてな。
監督 本多猪四郎
特技監督
    円谷英二
脚本 関沢新一
    テッド・シャードマン
撮影 完倉泰一
美術 北猛夫
特技監督助手
    中野昭慶
音楽 伊福部昭
ジョセフ・コットン
(声・納谷悟朗)
宝田明
リチャード・ジェッケル
(声・村越伊知郎)
岡田真澄
大前均
リンダ・ヘイズ(声・平井道子)シーザー・ロメロ
(声・富田耕生)
パトリシア・メデイナ
(声・翠準子)
黒木ひかる
中村哲
中山麻理
平田昭彦
黒部進
西条康彦
怪人サルコウモリ
(関田裕)
ライオン→グリフォン
(中島春雄)
「犬」で始まる映画
「イノセントワールド」 ★★★
ルーツ探しで北へ旅する兄妹。辿り着いた僻地の診療所。そこの医師は……。
いまどきの映像。監督はもともと音楽のプロモ出身で、テレビドラマではイキのいい、それだけに見ようによってはチープに見える演出をしたりしていたのですが、映画はそれじゃいかんと思ったのか、ちょっと雄大な感じに撮ってますね。
監督 下山天
脚本 小川智子
原作 桜井亜美
撮影 小野寺眞
音楽 土井宏紀
主題歌
    竹内結子
竹内結子
安藤政信
豊原功補
伊藤かずえ
木村剛
范文雀
長谷川初範
山崎一
高木均
川崎未希子
宮台真司
「命」 ★★
たぶん黒いブリーフと黒いランニングシャツだと思うんだけど、ちょうど雨に濡れたトヨエツは、まるでスクール水着を着ているようであった。
原作は「週刊ポスト」連載中の一回分を読んだことがあるのだけど、寅さんのごとくつき合いたくない身勝手な人たちと思いました。映画はその辺が薄まっててよかったんじゃないでしょうか。とはいってもやっぱり感情移入は出来ないので、そうすると、(大して劇的なイベントもない普通の)闘病記では泣かせてナンボなのが見事に泣けません。泣かせの狙いどころは4つくらいありますけどね。そういう意味では失敗作なのかもしれない。
監督 篠原哲雄
脚本 大森寿美男
原作 柳美里
撮影 浜田毅
照明 渡邊孝一
美術 小澤秀高
劇中劇協力
    真柴あずき
音楽 村山達哉
主題歌
    安室奈美恵
江角マキコ
豊川悦司
平田満
樹木希林
麻生久美子
筧利夫
寺脇康文
岸谷五朗
斉藤由貴
根岸季衣
江守徹
あがた森魚
「いま、会いにゆきます」 ★★★
妻(竹内)を亡くし二人暮らし獅童と武井父子。竹内が生前に書いた絵本の通りに雨の季節になると彼女がは帰ってきた。記憶をまったくなくしていた彼女だが、次第に生活になじんできた(夫婦生活じゃないですよ)。しかし彼女の記憶は一向に戻る気配はなく、そしてもちろん雨の季節はいつまでも続かない……。
もうクライマックスじゃろうという頃合いまで来たので、うーん、泣かせ的にはこの通り旦那とか子供側から描いた方がいいのだが、話としては黄泉がえった奥さんの目線1本やりで2人に出会うところから初めて徐々に謎が解けていくみたいにした方が面白いだろうと総括、ついでに劇中カート・ヴォネガットの話をしたり本棚にハヤカワ文庫SF(水色だった)が沢山ささってた割りにファンタジーじゃったのう、と思っていたら、最後にちゃんとSFになった。よそでも書いた気がするが、私の好きなタイプのネタだ。けど、ちょっと気に入らない小説にも似てる(それはSFでないことになっている)。このネタをもっとも有効に使うにはこうするしかないのかもしれないが(というのは途中でネタわかったりしないように)それでも下手な構成じゃのうと思わざるを得ない。そのSFネタのエピソードと私がクライマックスじゃろうと思ったこととうまく絡めてラストに配置できんかったかのう。小説(未読)はこれでいい気もするけど。
でも本当をいうと、4点にならなかったのは竹内の高校時代を演じる大塚ちひろが全然可愛くなかったからなのだ。
監督 土井裕泰
脚本 岡田惠和
撮影 柴主高秀
照明 上田なりゆき
美術 種田陽平
音楽 松谷卓
エンディング
    
    「花」
    ORANGE RANGE
中村獅童
竹内結子
武井証
市川実日子
小日向文世
松尾スズキ
中村嘉葎雄
YOU
美山加恋
大塚ちひろ
浅利陽介
平岡祐太
お天気の森田さん
「妹」 ★★★
監督 藤田敏八
脚本 内田栄一
撮影 萩原憲治
美術 横尾嘉良
音楽 木田高介
主題歌
    かぐや姫
林隆三
秋吉久美子
吉田由貴子
吉田日出子
伊丹十三
村野武範
藤田弓子
初井言栄
片桐夕子
ひし美ゆり子
藤原釜足
 沢田みゆき
 山田つぐと
 (山田パンダ)
 高橋明
 溝口拳
 玉井謙介
 浜口竜哉
 雪丘恵介
 野村隆
 桂小かん
 榎木兵衛

(声)
大門正明
「刺青(いれずみ) ★★★★
<増村保造・川島雄三 × 若尾文子>
監督 増村保造
脚本 新藤兼人
原作 谷崎潤一郎
撮影 宮川一夫
美術 西岡善信
音楽 鏑木創
若尾文子
長谷川明男
山本学
佐藤慶
須賀不二男
内田朝雄
藤原礼子
南部彰三
橘公子
木村玄
岩田正
毛利菊枝
藤川準
籔内武司
山岡鋭二郎
森内一夫
松田剛武
「刺青一代」 ★★★★
オープニング。背中一面の刺青を見せる男たち。「土方の歌」ってのは、ドスをツルハシに持ち替えて〜、とかいう歌。ドカタとかニンプとか変換されないけど問題ある言葉なのかなあ?
昭和初年。東京。英樹はヤクザ。両親を早くに亡くし、弟と二人で生きてきた。組長の命令で対立している親分を暗殺。しかし組長は英樹をも殺そうとする。刺客に襲われピンチのところへ弟・寿が通りがかって返り討ち。美学校で彫刻(仏像)の勉強をしているカタギの弟。俺のせいで弟が。正直者の弟が警察へ行くのを思いとどまらせ。組長とケリをつけたいところだが、ひとまず弟を逃がさねば。満州へ行こう。裏日本のとある港町。嘉代のバー。純真な二人はペテン師・小松に引っかかり、渡航費を失くしてしまう。弟はちょい年増の弘子に惹かれる。母の面影。とりあえず渡航費を稼ごうと土建屋へ。人夫長の高品、得体の知れない余所モンは入れられねえ。英樹と大喧嘩。「やるじゃねえか、若いの、気に入ったぜ」鉄火肌のお嬢さん(社長・山内の妹)・雅子の口利きもあって寿ともども雇われる。弘子と再会。社長の奥さんだった。寿「あなたを彫らせてください。裸を見せてください」。一方英樹は雅子に慕われる(こっちは雅子が裸を見せろと迫る。なにしろ背中一面にモンモンを背負った英樹は誰にも裸を見せないのだ。柄は白狐)が、事務の小高が嫉妬してよくないことを考えている様子。
前半も綺麗な絵とかありますが、普通の映画です。おきゃんを通り越して鉄火なお嬢さん・和泉雅子が気っ風がよすぎて素っ頓狂だったりするのが突出しているくらいで。これが可愛いんだ。「テメエら、いい加減にしないとタダじゃおかないよ!」ああ、どうとでも好きになすっておくんなせい。かと思えば足踏みマッサージしながら歌をうたったりする。「好きか嫌いかはっきりして」「嫌いだよ」「チェッ」バシャバシャ水を跳ね飛ばす。か、可愛い。
そして後半、というかクライマックスの美しく斬新な立ち回り。嘘くさい稲妻。スポットライト。色とりどりの襖。ガラス使って下から撮影。等々。いやあ眼福、眼福。
アルモドヴァルからコクを抜いて、ワビサビと浪花節がまぶしてある感じ。
高品とのケンカとか、「お前を人殺しにするために苦労してきたんじゃねえんだぜ」とか「お嬢さんとアッシじゃあ身分ちげえだ」とか「俺の体は汚れてるんだ」とか、脚本はかなりありきたり。クライマックスの斬新さが、ちょっとストーリーのトーンと齟齬がある感じはしますね。
「けんかえれじい」と2本見て、ちょっと英樹がお気に入り。新人らしい花ノ本くんは、ちょっと台湾の李康生(リー・カンション)に似ている。若き日の高品格(元ボクサーでは?)は藤原喜明そっくり。
監督 鈴木清順
脚本 直居欽哉
    服部佳
撮影 高村倉太郎
照明 土田守保
美術 木村威夫
刺青 大中豊
技斗 高瀬将敏
音楽 池田正義
主題歌
    「土方の歌」
    藤田功
高橋英樹
花ノ本寿
和泉雅子
伊藤弘子
山内明
小高雄二
高品格
松尾嘉代
小松方正
日野道夫
野呂圭介
河津清三郎
河野弘
柳瀬志郎
長弘
久松洪介
千代田弘
 嵯峨善兵
 荒井岩衛
 小林亘
 本目雅昭
 高橋明
 戸波志朗
 山口吉弘
 池沢竜
 高緒弘志
 高田栄子
 森みどり
 横田楊子
 中庸子
 大庭喜儀
 中平哲阡
 緑川宏
<日本映画−う>