日本映画−け

★は1個から5個の間でテキトーにつけてあります。
最新更新日:2004年12月24日
<日本映画−く 後編>
タイトル コメント
スタッフ キャスト
「KT」
(日本・韓国)
★★★★
予告編のキム・ガプス、結構長いこと下元史朗だと思ってたんだよね。日韓混合のキャスティングっていろいろ実験できそうだな〜、ということで使い方が面白かったのは日本ヤクザ役の白竜で、失敗かなと思ったのはKCIA(表向き大使館員)の光石研。その他大勢に見えないもん(いかにも重要なことをやりそう過ぎ)。
以前、キム・ドク監督の日本語表記について悩んだのだが、今回、金大中=キム・ジュン=KTとのことなので、ハングルの英語表記の清濁は適当と判断し、以後、キム・ドク監督ということにしよう。
監督 阪本順治
脚本 荒井晴彦
原作 中薗英助
    『拉致
―知られざる金大中事件
撮影 笠松則通
音楽監督
    布袋寅泰
翻訳・通訳
    根本理恵
佐藤浩市
キム・ガプス
チェ・イルファ
原田芳雄
ヤン・ウニョン
筒井道隆
キム・ビョンセ
香川照之
光石研
江波杏子
大口ひろし
利重剛
中本奈奈
柄本明
平田満
木下ほうか
麿赤兒
白竜
浜田晃
佐原健二
山田辰夫
康すおん
金廣照
 キム・ミョンジュン
 ユ・イルファン
 キム・デソン
 甲本雅裕
 井川修司
 城尚輝
 川屋せっちん
 パク・ソンウン
 チョ・ムニ
 チョン・ジョンファン
 ユ・ジェミョン
 イ・ソンホ
 イ・ヨング
 ハン・デグァン
 ヤン・チャンワン
 チェ・ジョンウ
 チャン・ドゥイ
 ノ・スンジン
 ナ・ジェギュン
 木村慶太
 松原末成
 奥原邦彦
 キム・ソヌァ
「g@me.」 ★★★
監督 井坂聡
脚本 尾崎将也
    小岩井宏悦
原作 東野圭吾
    「ゲームの名は誘拐」
撮影 佐々木原保志
美術 金田克美
音楽 松原憲
藤木直人
仲間由紀恵
石橋凌
宇崎竜童
IZAM
入江雅人
椎名桔平
ガッツ石松
生瀬勝久
おかやまはじめ
小日向文世
大倉孝二
「ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer」 ★★★
スペシャルだけ見てのぞんだ「踊る大捜査線」、テレビは全然見てない「ショムニ」「サラリーマン金太郎」、最初だけ見てた「GTO」と違い、今回はフルに予習しました。
キャラクターのあれこれを楽しむにはよかったんですが、本筋はねー、見てても見てなくても別に変わらないかも、ちゅう感じでした。もし次のTVシリーズがあるとして、誰一人死んでなくても問題ない感じ。
TEAM KEIZOKU PRESENTS
監督 堤幸彦
プロデュース
    植田博樹
脚本 西荻弓絵
撮影 唐沢悟
音楽 見岳章
音楽プロデュース
    志田博英
中谷美紀
渡部篤郎
鈴木沙理奈
小雪
大河内奈々子
田口トモロヲ
片桐はいり
酒井敏也
三角八朗
大川浩樹
野添義弘
泉谷しげる
村井克行
竜雷太
徳井優
生瀬勝久
矢島健一
 有福正志
 伊丹幸雄
 峯村リエ
 梨本謙次郎
 高木将大
 西尾まり
 多田亜沙美
 清水よし子
 天本英世
 泉ピン子
 デビット伊東
 Bro.KORN
 KERA
 犬山犬子
 徳山秀典
 永田杏奈
「刑務所の中」 ★★★★★
また坂本かよ、またタンポポかよ、と「13階段」とセットで見るべき(というか、「13階段」は見なくていいですけど)刑務所映画。あっちで看守、こっちで囚人の山崎は一体何を考えているのやら(同時期に上映されるとは思ってなかったんだろうな)。
日本の中世というと近藤ようこのアッサリ画に慣れていた私がちょっとページめくっただけで「濃いいよ!」と思い(なんかカラーだったし)その後全然読んだことない「ガロ」系漫画家の花輪和一(山崎)は、ミリタリー&ガンおたくでもあり、さすがに漫画家、手先が器用だったので、ついやり過ぎてしまいました。ダーティハリーのマグナム、銃口に穴通してライフリングも切り、トリガーとハンマーを移植(いまいちわからずに書いてます)、撃てる鉄砲をつくってしまいました。実際にテストで撃ってみるとこれが気持ちいいのなんの。……警察に捕まってしまいました。銃砲刀剣類等不法所持で3年の懲役をくらいました。収監されたのは北海道の日高刑務所。
北海道の刑務所というといかにも寒々しいが、いまの時代にそんなはずはなく、ここはポッカポカだ。受刑者番号222番の花輪は、木工(彫刻)の第五工場で作業する4名(田口、村松、松重、香川)と共に雑居房303号室(10畳ほどの畳敷き。風光明媚な窓あり。テレビあり)で暮らすことになり、規律正しくストイックな生活をしながら、食事に感動し、他の受刑者の方々をしみじみと観察するのだった。という実録刑務所物。和を以て尊しとなす。アルカトラズとかシンシン刑務所のみなさんには見習ってもらいたいものである。ちなみに「13階段」のナレーションによれば、アメリカの刑務所は懲罰・見せしめのための収監なのに対し、日本は(建て前としては)更正のための収監なのだそうである。が、ここに登場する受刑者のみなさんはまったく更正される気はありません。元々おとなしい人たちみたいだし(ぬるぬるの刑務所生活で骨抜きにされて、とか、この後に書くように裏読みができないわけではない)。
客は、微妙に厳しい規律や苦渋の「願いま〜す」に対する工場担当看守・斎藤の”指差し「ヨシ!」”に滑稽さを感じながらも、こんなところで暮らしてみたいと思い、いやなにしろ食事がべらぼうに美味そうだし、厳しいっていうか高校の体育の授業と大差ないし(これがクラシックのBGMと合わせてそこはかとないノスタルジーを演出)、風呂上がりの足上げチェックって「網走番外地」とまるっきり同じだなとか、頭が弛緩というか癒されてゆき、まあ刑務所以外だと自衛隊とか朝鮮民族学校とかが同じ感じであろうとか思って、そういえば崔洋一って北の人だと思い込んでいたのだが最近よくわからなくて、裏読みしようかすまいか悩む、ような雰囲気の映画じゃないので悩むのはやめて(どっちにしろ日本生まれだから関係ないんだろうけど)、とダラダラ書いているのは、終映時に後ろの若い兄ちゃんが「メリハリがない」といったのに「そこがいいんじゃねえか」と反論しそうになったことをいま文章で実践したりしているわけであろうか。
職場に、やはりいまの若者どもはなっちょらんので徴兵制は導入すべきという女性がいて、私としては年齢的に自分が対象からはずれている(だろう)ので無責任ぽいから賛成できないのだが、実は新入社員研修で自衛隊への体験入隊があるとかいう話を聞くとちょっと羨ましかったりもするのである。日本人は規則に縛られたりするのって本当はちょっと好きなんだろうと思う(イラク関係の状況を見ると戦争も好きみたいに見えるが)。
窪塚は「凶気の桜」のなれの果ての役。髪型が一緒だし。ちょっとアップで優遇しすぎ。山崎・窪塚・大杉は「GO」タクシーの場でズッポリ共演。山崎・大杉は「13階段」でタッグ。邦画界は狭すぎ。
いちおう女囚編も希望。やっぱ全寮制お嬢様学校みたいなのだろうか。
監督 崔洋一
脚本 崔洋一
    鄭義信
    中村義洋
原作 花輪和一
撮影 浜田毅
美術 磯見俊裕
刑務指導
    坂本敏夫
音楽 クラシックとか
山崎努
田口トモロヲ
村松利史
松重豊
香川照之
大杉漣
伊藤洋三郎
長江英和
木下ほうか
森下能幸
窪塚洋介
椎名桔平
斎藤歩
榎戸耕史
戸田昌宏
山中聡
斎藤征義
黒沼弘巳
草薙良一
大橋一三
村上連
 中村義洋
 林海象
 本田徳樹
 宮川宏司
 本間盛行
 小野光哉
 斎藤祐也
 遠藤憲一
 浅見小四郎
 栗田茂
 恩田括
 小木茂光
 三原康可
 飯島大介
 田邊年秋
 小形雄二
 辰巳浩三
 旭洋一
 井上利則
 本間典勝
「激殺! 邪道拳」
(日本・香港・タイ)
★★★★
なんかあまり評価されてないみたいなんですけど(バカ笑いできないし、千葉度も低いし)、これはいいです。正統派カンフー映画。製作は東映だと思ったら、この映画のために千葉ちゃんがつくった会社でした。この頃から製作側に手を出し始めたのね。
第二次世界大戦中、タイで孤児になった千葉(日本人?)は、孤児院を営む、いかにもな風貌の師父(白ヒゲ)に拾われて中国拳法の修業にいそしんでいた。20年後、千葉のライバル弟子・鹿村(中国人?)が師父を殺す。「師父はお前が考えているような善人ではない。実は麻薬組織のボスで、俺はその組織をいただくことにしたのだ」嘘だ、あの師父が…。千葉は鹿村にギッタギタにやられ、崖から転落する……。
――数年後。
香港の麻薬組織の運び屋クン(タイ人)は組織を乗っ取り、タイの取引先と交渉する。うまく行くかに思われたが、相手の部下・山下(タイ人)に香港へ帰れと忠告される。そのおかげで襲撃の裏をかき、ヘロインを強奪したクンだが、撃たれてピンチ。そこを救ったのが千葉ちゃん&山下。千葉ちゃんは鹿村を探して麻薬組織を監視していたのであり、山下は実は組織に潜入した麻薬取締官なのであった。クンはひとまず山下の生家に身を隠すことになった。クンの入れ墨(ハヌマーン)を見た山下の母「私の息子だわ」、離婚した夫(中国人)に香港へ連れて行かれた生き別れの長男、山下の兄だったのだ。
ところで千葉ちゃんは崖から落ちてどうしていたのかというと(以下回想)、悦ちゃん(苗<ミャオ>族かなんかの中国人)に拾われて命を取り留め、漢方および電気治療で奇跡の回復、しかしこのままでは鹿村には勝てない。千葉ちゃんは悦ちゃんの止めるのも聞かず、もっと電気を強くして修業に応用する。しかしこれは人間の体には到底無理な話で、悦ちゃんの処方してくれた麻薬入り漢方薬でどうにかこれまで生きているのだった。悦ちゃんは鹿村一味に襲われて殺される。千葉ちゃんは師父と悦ちゃんのダブル復讐を誓い、必死に鹿村を探しているのだ。
以下いろいろあって、千葉・山下はコンビを組んで鹿村の君臨する孤島へ突入する! そこには意外な事実と、そして怒濤の格闘戦が待っていた!
結構ストーリーは複雑で、ついでにいえば脚本は雑なのだが、とにかくアクションが最高です。フィルムの回転をいじっているのかどうかよくわかりませんが、ワザは早いし手数は多い。ブルース・リーと春一番を足したような風貌の山下(アメリカ国籍)は正直いってパンチもキックもはずれてる上にカクカクした変なアクションだが、千葉ちゃんは素晴らしい。特にワンカット中でスロースロークイッククイックという感じに回転数をいじるシーンなど滅茶苦茶カッコイイ(これ二回あるけど両方とも相手はタイ人ではないので、JAC内で死ぬほどリハーサルやったんだろうなあ→国内撮影の可能性あり。タイに行ったの千葉ちゃんだけかも)。タイのチンピラはムエタイで襲ってくるってのも芸が細かい。
鹿村といえば「ゴッド・ギャンブラー」の善人ヤクザ等でおなじみ現役の香港俳優で、しかし若い頃こんなにカッコよくアクションに堪能な人だとは思わなかった。考えたらアクションできなきゃ香港で俳優になった意味ないもんね。いいもん見せてもらった。
そして、呪術によって人心を失い、猿拳で千葉ちゃんを襲う怪しい四人組の一人・春田二三夫とは、今やJACの重鎮・春田純一先生その人であります。人に歴史あり。
アクションでゴリ押しするシブイ映画だが、哀愁ただよう音楽(口笛とか)も妙にマッチしていて、なかなか聞かせる。
クン・シヴィライとかナウラ・ユタナン(日本人受けしそうな70年代美人)とかタイの役者だけど、名前が短いのがとてもいいね。
そういえば、これは私の好きなアテレコ映画(笑)なのですけれども、声優のメンツが凄い! と、いいながら名前がちっとも出てきません。いや、私の頭にも浮かんでこないのですが、文字通り画面に名前が出てこないので誰だかわかりません。アニメより洋画の吹き替えでよく聞いたカッコイイ系の声ばかり。鹿村は宗方コーチ(初代ね)の声だと思うけど(なぜか顔もわかるのに名前が思い出せん!)。
封切り時同時上映 「大奥浮世風呂」
監督 野田幸男
脚本 長田紀生
撮影 勝木勝男
    マス小野
擬斗 鹿村泰
音楽 小谷充
千葉真一
山下タダシ
鹿村泰
クン・シヴィライ
志穂美悦子
ナウラ・ユタナン
楊斯(ヤン・スー)
劉雅英
方圓
ムアング・アポロ
ソムジット・サプスムルイ
ピーター陳
春田二三夫
「激動の1750日」 ★★★
まあ「仁義なき戦い」だな。山口組と一和会の抗争(だと思うんだけど、「アサヒ芸能」読んでないから知らん)。関西最大の広域暴力団・神岡組の三代目が死んだことに端を発して、幹部が離脱、八矢会をつくり、全面抗争に発展する。決裂してから手打ちまでが1750日。
もう、ヤクザ物は人数多くて困っちゃうな。
監督 中島貞夫
脚本 村尾昭
    大津一郎
    中島貞夫
原作 志茂田景樹
    斯波道男
撮影 佐々木原保志
美術 佐野義和
擬斗 上野隆三
音楽 小六禮次郎
中井貴一
中条きよし
夏八木勲
渡瀬恒彦
岡田茉莉子
火野正平
陣内孝則
丹波哲郎
三上真一郎
萩原健一
有森也実
中尾彬
清水健太郎
加藤昌也(雅也)
石立鉄男
趙方豪
林美里
高樹陽子
志賀勝
荒木しげる
誠直也
本郷直樹
品川隆二
南条弘二
成瀬正孝
青木卓司
田中博行
石井洋充
賀嶋哲也
西条優
本田博太郎
河合絃司
市川好郎
林彰太郎
小林昭男
野口貴史
 河本忠夫
 滝野貴之
 吉野泰右
 西村泰治
 池田謙治
 木下通博
 湯原貴氏
 砂川真吾
 五藤信吾
 加藤重樹
 関根大学
 藤井裕士
 山田永二
 矢部義章
 きくち英一
 栗原敏
 柴田知
 真鍋美保
 中島葵
 大前兼二郎
 大村浩之
 司裕介
 藤沢徹夫
 細川純一
 大木吾郎
 ミッキー・大場
 小野さやか
 笹木俊志
 山田英二
 奔田陵
 峰蘭太郎
 稲泉智万
 床尾賢一
 疋田泰盛
 川浪公次郎
「激突!合氣道」 ★★★
「財団法人 合氣会」的には合気道を生み出した(他の会は違うこと云ってそう)初代会長の伝記。大正時代、北海道の開拓団団長(ひとつの村の村長)だった治郎は柔術に長けていたが、敵対する飯場の用心棒、空手使いの真一に破れたことから、新しい格闘技を模索し、由緒ある柔術の鈴木先生に入門する。その極意は「相手を呑み込み、相手の力を利用する」ことにあった。鈴木先生は本職は空手の先生で千葉ちゃんの映画によく出てくるが、今回はいつになく芝居っ気たっぷりで、会津弁みたいのも披露。治郎は真一の行方を追ううちに大本教の出口王仁三郎(金田龍之介)の支援を受けることになる。
監督 小沢茂弘
脚本 志村正浩
    高田宏治
撮影 塚越堅二
美術 佐野義和
音楽 津島利章
千葉治郎
千葉真一
小泉洋子
大塚剛
鈴木正文
金田龍之介
堀越陽子
渡瀬恒彦
志穂美悦子
志茂山高也
岩尾正隆
北村英三
小田部通麿
笹木俊志
片桐竜次
「解夏(げげ) ★★
解夏(げげ)。それは禅寺の坊さんの夏合宿が終わる日。それを、失明する日というのは、逆にいえば失明を待つ恐怖が終わる、解放される日だという意味でタイトルに使った。うーん。
実はわたくし、常日頃からそこはかとない失明不安みたいのを持ってまして。映画ファンはだいたいそうだと思うけど。普段先端恐怖症って云ってるのって本当は目に何か刺さるのだけイヤなのね(先端恐怖症は実は男性恐怖症だと聞いたことがある)。とにかくそういう私がこのベーチェット病という失明に至る病気の映画を見て、目が見えなくなるって怖いし悲しいなどとこれっぽっちも思わなかったってのは一体どういうことなんだろう。まあとにかく若いモンの気持ちはわからなくてさ、しいていえば富司純子(大沢の母)の視点で描いてもらえればもうちょっとなんとか。
小学校の教師である大沢は最近目がおかしくなったり頭がクラクラしたりする。ついには失神してしまう。目がおかしくなるというのは、実際にどういう症状なのかわからないが、とりあえず画面が「ウルトラセブン」のオープニングみたくなります。しかし後でわかるが実際にそう見えるわけでもなんでもないです。鏡で自分の目を見ますと虹彩の縁に何かが見えたらしいのですが、いくら目ン玉をアップにされたところで、俺そんなアップで自分の目を観察したことなんてないから変なところがあるかどうかわかりません。あと症状としては、口内炎ができてます。大沢は幼なじみの眼科医・古田に診てもらう。古田は機械で目を診るが、今は変なところは何もないという。だが「口内炎ができたっていってたよなあ」「ああ、今は治った」「下半身に湿疹のただれたようなものができなかったか」「(バツが悪そうに)できた」「詳しい検査をしてみなきゃわからないけど、結構大変な病気かもしれないぞ」。ダメだろう、これ。ほとんど問診だけで重大な病気を診断しやがって。そもそも諸症状を勘案してみるに、一番でかいのは失神で次は湿疹だろう。問題はシッシンだよシッシン! 目がウルトラセブンになるくらいどうでもいいことだ、というか頭がクラクラしてんだから目だってそこから来たと思うのが普通だろ。脳外科とか泌尿器科に行けよ(とりあえず内科ですかね)。っていうか、口内炎なんて目に関係なさそうな症状まで話してんだったら下半身のことだっていっとくべきだろう。
結果、ベーチェット病という、これは一応皮膚病らしいんだけど(って、映画でよくわからないから検索しちゃったよ)、目の裏っかわが化膿しちゃう病気なのね。ひどい時には失明に至るという。「最後に何が見たいか」というようなのがコピーなのだけど、どういうふうに見えなくなるのかっていうのが、最後の方まで教えてくれない。だんだん暗くなっていくのか、急にパッと見えなくなっちゃうのか。古田の紹介してくれた先輩患者(すでに失明)の柄本は、暗くなくてむしろ白い世界なのだという。ホワイトアウトだな。そうそう、漫画ファンの常で背景の本棚などを観察してしまうのだが(先日も「エースをねらえ!」の藤堂と尾崎の後ろの本棚に「般若心経」だの「ラーマー・ヤナ」だのを発見)、大沢の家には「BLACK OUT」っていう本がありましたよ。
大沢はモンゴル(意味なし)に研究に行っている恋人の石田には何も告げなかったが、恩師である彼女の父・林に話したので、石田は急遽帰国。「なんで教えてくれないのよ」「君を幸せにできないから別れてくれ」と喧嘩になり、大沢は学校をやめて故郷の長崎に帰った。母・富司にもいえなかったが、幼なじみの田辺は事情を知っていながら、釣りなどで遊んでくれる。大沢は故郷の町を見て回る。そこへ石田がやってきた。石田と町をうろつくと禅寺に出た。そこの和尚・松村がいろいろと諭すようなことをいうのだった。
とにかく病気の実態がわからないので私は不満だ。実際にどういう風に見えなくなっていくのかというと、最後の最後にカメラの前にティッシュを置いたような絵で表現されてましたが、じわじわと(スポイトで牛乳を真水の入ったコップに垂らすように)視界が狭くなっていくのね。大沢はそういう症状が進んでいくのを周りに気づかせないようにする気丈な男という役づくりをしているので、観客にはまったく伝わらず(だから演技がうまいといえばうまいといえるわけだが……それは詭弁だ)、一体この映画の焦点はどこにあるのだ、とまったくノレない私だった。
監督・脚本
    磯村一路
原作・主題歌
    さだまさし
撮影 柴主高秀
美術 小澤秀高
音楽 渡辺俊幸
大沢たかお
石田ゆり子
富司純子
松村達雄
林隆三
田辺誠一
古田新太
柄本明
石野真子
渡辺えり子
鴻上尚史
「月光の囁き」 ★★★★★
高校生胸キュンSM。
監督 塩田明彦
脚本 塩田明彦
    西山洋一
原作 喜国雅彦
撮影 小松原茂
音楽 本多信介
主題歌
    スピッツ
水橋研二
つぐみ
草野康太
関野吉記
藤村ちか
相沢しの
真梨邑ケイ
しみず霧子
井上晴美
「獣たちの性宴 イクときいっしょ」
彗星まち
★★
ピンク映画
新作「たまもの」一般劇場公開記念で、ユーロスペースにてシナリオ題「彗星まち」で公開。タイトルが微妙にカットされていてユーロスペース公開版ということなのかもしれない。女の客が少ないのは、逆に公開題にしなかったせいではないかと思う。っていうか、特集のタイトルからして「SHINJI IMAOKA 初期作品集」とかいうアート系な感じで、来るべき人に情報が届いていないのではないかと思う(いや、DVDボックスとか出たせいじゃないの)。映画は藤田敏八+神代辰巳みたいでした。小難しいのはやめれ。
監督・脚本
    今岡信治
撮影 鈴木一博
新井総二郎(岡田智宏)
奈賀愛子
阿部節子(長曽我部蓉子)
伊藤猛
小林節彦
細谷隆広
林由美香
佐野和宏
「ゲレンデがとけるほど恋したい」
なんかニュージーランドの方まで行ってスノボやってた。
この kenji ってのはドラゴンアッシュの古谷一行の息子らしいね。
監督 廣木隆一
脚本 加藤正人
    宮島秀司
原作 永森羽純
撮影 佐々木原保志
主題歌
    広瀬香美
清水美砂
大沢たかお
西田尚美
鈴木一真
夏木マリ
柏原収史
kenji
池内心
酒井直子
「ゲロッパ!」
GET UP!
★★★★
本編上映前に井筒監督による SOULHEAD(お姉ちゃん二人組)の「GET UP!」(というタイトルの新曲)のプロモーションフィルムを上映。あー、ビジュアル的に使えない歌手の場合は本人たち出さなくていいんじゃないでしょうか。
監督 井筒和幸
脚本 羽原大介
    井筒和幸
撮影 山本英夫
美術 大坂和美
    須坂文昭
衣装 浜井貴子
振付 ドン勝本
音楽監修
    高宮永徹
エンディング
    SOULHEAD
西田敏行
常盤貴子
岸部一徳
山本太郎
桐谷健太
吉田康平
太田琴音
長塚圭史
ウィリー・レイノア
益岡徹
木下ほうか
田中哲司
ラサール石井
根岸季衣
藤山直美
岡村隆史
 小宮孝泰
 篠井英介
 寺島しのぶ
 塩見三省
 徳井優
 トータス松本
 奥貫薫
 田中要次
 及川以造
 日向丈
 長原成樹
 鈴木想生
 児玉謙次
 森安建雄
 鹿野浩明
「化粧師 kewaishi」 ★★★
監督 田中光敏
脚本 横田与志
原作 石ノ森章太郎
撮影 浜田毅
美術 西岡善信
音楽 大谷幸
椎名桔平
菅野美穂
池脇千鶴
いしだあゆみ
田中邦衛
柴田理恵
佐野史郎
あき竹城
柴咲コウ
菅井きん
大杉漣
岸本加世子
岩城滉一
仁科貴
平泉成
小林幸子
「けんかえれじい」 ★★★★
岡山県の旧制中学に入学したキロク(高橋)。下宿先の女学校に通うお嬢さん(クリスチャン)にちゃん付けで呼ばれているので、たぶん高橋英樹は15・6歳の役であろう。これはこれでいいのだが、リアル年齢バージョンも見てみたい。ときどき、こいつはまだガキなんだよな、と自分にいい聞かせなくちゃならなかったりしたし。
キロクはこのお嬢さんに首ったけだが、男として硬派に生きようと考えている。教会の先輩のスッポンさん(川津)からケンカの特訓を受ける。訓練終了、あとは外の団体で磨けといわれて学校の愚連隊OSMS団(おすむすだん。オカヤマ・シリツ・ミドル・スクール?)に入るが、お嬢さんを侮辱されて先輩と決裂、OSMS団VSスッポン軍団のケンカとなる。ケンカというか、持ってる道具を見るとこれはもう殺し合いだ。その結果は飛ばして、キロクは「自涜しません」と誓いを立て、お嬢さんへの劣情をケンカで昇華していたが、時にガマンたまらず、パンツを下げて、お嬢さんの弾くピアノの鍵盤をカキ鳴らしたりする?のであった。その後、教練の帝国軍人と衝突、お嬢さんに未練を残しつつ、叔父のいる会津に身を寄せた。なんかこの時お嬢さんは何者かに体を奪われたような描写があるが、よくわからない。のちに修道女になるとか言い出す。キロクは会津の中学に転入、関西をバカにしてことあるごとに会津魂を持ち出す教師・生徒と衝突するが、一本気なところが認められる。
というようなケンカ遍歴だが、なんだ、これは2・26事件ですか、東京でデカイことが起こっているのにショックを受け、いざ駆けつけん、というとこで終わってしまうのであった。
全体のお話としては、そのように中途半端なのだが、これはディテールが楽しい。テンポもいい。アクションなんてコマ落としてるし、素っ頓狂な特訓やるし、お嬢さんへの純情も微笑ましく、権力に対する反骨精神も好ましい。
音声がちょっと不明瞭だったかもしれない。
鈴木清順は特に変わった演出はしてません。
監督 鈴木清順
脚本 新藤兼人
原作 鈴木隆
撮影 萩原憲治
美術 木村威夫
技斗 高瀬将敏
音楽 山本直純
高橋英樹
浅野順子
川津祐介
宮城千賀子
加藤武
玉川伊佐男
浜村純
佐野浅夫
長弘
恩田清二郎
 片岡光雄
 福原秀雄
 日野道夫
 野呂圭介
 夏山愛子
 晴海勇三
 田畑善彦
 横田楊子
 加川景三
 松尾嘉代
<けんか空手>シリーズ 「けんか空手 極真拳」
「けんか空手 極真無頼拳」
「空手バカ一代」
「県警対組織暴力」 ★★★★
監督 深作欣二
脚本 笠原和夫
撮影 赤塚滋
美術 井川徳道
音楽 津島利章
菅原文太
松方弘樹
梅宮辰夫
池玲子
佐野浅夫
成田三樹夫
金子信雄
川谷拓三
山城新伍
室田日出男
藤岡重慶
汐路章
林彰太郎
有川正治
森源太郎
北村英三
笹木俊志
鈴木瑞穂
中村錦司
 鈴木康弘
 遠藤太津朗
 奈辺悟
 成瀬正孝
 曽根晴美
 藤沢徹夫
 田中邦衛
 小田真士
 高並功
 野口貴史
 小松方正
 安部徹
 国一太郎
 弓恵子
 小泉洋子
 橘真紀
 白川みどり
 松本政子
 中原早苗
<拳銃無頼帖>シリーズ 拳銃無頼帖 電光石火の男」
拳銃無頼帖 明日なき男」
「現代任侠伝」 ★★
岡田義徳関連のシチュエーションが「さらば愛しのやくざ」みたいだった。
監督 降旗康男 奥田瑛二
宅間伸
石橋蓮司
高橋恵子
岡田義徳
とよた真帆
六平直政
寺田農
片岡鶴太郎
西城秀樹
「幻魔大戦」 ★★★
角川アニメ第一弾。
一時期宇宙からの電波で小説を書いていた平井和正だが、この映画は彼がまだ電波に侵される前に石森章太郎(当時)用に書いた漫画原作を元にしているし(のちに小説化された角川文庫版だと3巻くらいまで)、ロードショー当時、面白くはなかったけど、それほどオカルティックな印象はなかったのだが、今見ると電波がビンビンに来ているのであった。これは角川春樹のせいなのであろうか。
深夜の新宿、「破滅が来る〜」と黒服の占い婆さん(白石)が優雅に踊る。
トランシルバニアの王女ルナ(キシリア小山)は、自分の乗っている飛行機が隕石に衝突されて大爆発する予知をしてしまう。その通りになりました。空へ投げ出された瞬間、彼女の意識は地球から遠く380万光年彼方へ飛び、そこで宇宙意識フロイ(美輪)の声を聞く。宇宙ではとにかく破滅を目的とする幻魔大王とその一族が大暴れしていた。もう星々の半分くらいが滅亡させられているのであった。次にねらわれているのは銀河系。フロイはルナにサイオニクス戦士の才能を見いだし、幻魔と戦うよう諭す。ついては、強力な戦闘員として、2000年前に幻魔に恋人を殺されてから自らを封印している頭でっかちのサイボーグ戦士ベガ(江守)を地球に送り込んだので、彼と協力して、地球に眠るサイオニクサーたちを探し出してことにあたるべし。ふと目覚めるとルナは海に浮かぶ飛行機の翼に寝ていた。平仮名「にっかつ」のロゴのような朝日の中、ルナは宙に浮かぶ隕石に眠るベガを発見する。うーむ、幻魔の攻撃かと思ったら味方の派遣で数百人の乗客が海の藻屑に……。
いつでもガクランの東丈(アムロ古谷)は、野球部のレギュラー落ち。友人(マ・クベ塩沢)に同情され、彼女(ララァ潘)にもふられてクサっていたところ、時間の止まった白黒の新宿(交番の巡査が角川春樹)で頭でっかちの怪人に襲われ、超能力(サイコキネシス)に目覚めた。ここの透過光オーラもスペシャルアニメーションかな。大喜びでスカートめくりしたりするさまが石森「イナズマン」(原作)にそっくり。マッハ1.2で空を飛んだりできるのであった。これはルナとベガが丈の力を引き出そうと荒療治したのであり、丈も味方になる。
よし、次のメンバー獲得へ。今回はニューヨークなので髪を赤く染めてツンツンに立てたルナは、ここでテレポーテーションを使って強盗を働くソニー(林。出演してたの知りませんでした)を仲間にしようとするが、すでにニューヨークに洪水とかをもたらしていた幻魔たちに邪魔をされる。テレパシーで全世界に呼びかけたルナに応えてやってきた丈たちの力でようやくソニーを助け出すのであった。
次々にサイオニクス戦士が現れるのを見てあせった幻魔たち(ナレーター永井、滝口)は個別に撃破しようと丈の姉(池田)に手を伸ばすが、実は彼女も超能力者だった。けど殺されてしまう。復讐心を燃やす丈に、そのままでは一緒に戦えないとルナたちは別行動を取る。やっぱ愛がないと。すでに砂漠化していた東京で行き倒れになった丈は、カフー(穂積)と名乗る男に助けられるが、実は彼こそ幻魔の地球攻撃隊長だった。
話はバカだし、演出もとろく(何度も同じ絵を見せられるし)、ビッグネームを集めた原画陣もパッとせず、全然面白くないのだが、とにかくクライマックスの金田伊功の仕事がすべてを補ってあまりあるのであった。富士山から噴出したマグマが竜になってグワーッ、キース・エマーソンがテーンテーンテッテーンとシンセサイザーをかき鳴らし、サイオニクス戦士たちが空を飛び回る。ここだけスゴイです。あとは要らないでしょう。ここ満点で、あとのシーンでマイナスされた感じ。
割と賛否両論の大友キャラ(角川の「バラエティ」でエッセイ漫画?を連載していた縁で登用された?)だが、私は好きですね。丈の姉はいまいちだけど。丈と友人と彼女なんかはロマンポルノっぽい。というのはズバリ80年代前半の空気が完璧に反映されているということ。これのせいで映画全体がリアルな方面、つまり実写方向に引きずられ、必要以上につまらなくなってしまった可能性はある。
原田知世は台湾のクンフー少女タオ役。ちょい役なのに金田がドアップで描いてくれた(遠近無視してベガよりでかいのよ)のは原田パワーか。
製作 角川春樹
    石森章太郎
監督 りんたろう
原作 平井和正
    石森章太郎
脚本 桂千穂
    内藤誠
    真崎守
音楽監督
    キース・エマーソン
音楽 青木望
主題歌
    ローズマリー・バトラー
キャラクターデザイン
    大友克洋
作画監督
    野田卓雄
作画監督補佐
    富沢和雄
原画 川尻善昭
    なかむらたかし
    鍋島修
    山下将仁
    梅津泰臣
    大友克洋
    他ビッグネーム
    (思い出せんが
     マッドハウスと
     スタジオZと
     スタジオZ5と
     スタジオNo.1
     の精鋭たち)
スペシャルアニメーション
    金田伊功
美術監督
    椋尾篁
美術 男鹿和雄
    窪田忠雄
(声の出演)
古谷徹
小山茉美
江守徹
池田昌子
美輪明宏
白石加代子
潘恵子
塩沢兼人
林泰文
内海賢二
田中秀幸
槐柳二
原田知世
 穂積隆信
 永井一郎
 滝口順平
 佐藤正治
 宮内幸平
 矢田耕司
 寺田誠
 恵比寿まさ子
 塩屋翼
 塩谷浩三
 加納友子
 青木典子
<日本映画−こ 前編>