| <日本映画−こ 前編> | |||
| タイトル | コメント | ||
| スタッフ | キャスト | ||
| 「五条霊戦記 // GOJOE」 | ★★★★ 中世、闇の時代。平家は源氏をやぶって京の都に君臨するも、夜な夜な五条橋(本当は五條橋)に鬼が現れ、平家の人たちを殺していた。昔ワルだった弁慶(隆)は七年前に出家して山にこもっていたが、不動明王のお告げで鬼退治を命ぜられ五条橋にやってきた。そこで死体から刀を盗む昔刀鍛冶で今は刀コレクターの鉄吉(永瀬)と出会う。その夜五条橋で弁慶が会ったのは鬼ではなく人だった。しかも三人。義経(浅野)と影武者二人(細山田と成田)である。人は斬れん。立ちすくむ弁慶だが、義経は彼にただならぬ気を感じ、とにかく彼とは決着をつけねばならぬと思うのだった。ワルの親玉・船木も弁慶をねらっていた。勢力争いにケリをつけないままで坊さんなんかになられてムッとしていた。というわけで、このあといろいろありながら義経と船木で予選を戦い勝ったほうが弁慶への挑戦権を得るという、そういう筋立てではないのですが、結果としてそんな感じ。ついでに遠く離れたところにいる平家の坊さん・國村も義経に挑んで負けたりします。なにしろ霊戦記ですから、念力ありです。國村はよかった。そして細山田くんもとてもよかった。色っぽかった。ホモ好きの女性は浅野×永瀬のつもりで見に来てみんな細山田くんにメロメロになってしまうに違いない。 話がそれてしまった。最後の弁慶VS義経ね、これがまたいい。絵もいいが音もいい。 ところで。ところでじゃないか、これつまらないという人が続出でしょう。論理的にあれやこれやいってきて(長いとか、アクションがわかりにくいとか、オカルト風味が余分とか、赤ちゃんとか焼身成仏のエピソードも要らないとか、刀集める意味がないとか)、おそらくそれはいちいちごもっともな意見に違いない。でも突き詰めていくと単に好き嫌いの話になってしまう。これはそういう映画です。 CD−ROMつきパンフ1000円。単館ならともかく全国公開作品でやることじゃないです。怒るより驚きました。 あとプロデューサーの趣味もあってほとんど海外での公開が前提みたいな感じですが(とりあえずフランスとアメリカは決まった)やっぱり牛若丸と弁慶についてちょっとくらい(弁慶はのちの義経の家来ってだけでいいんだけど)は知ってたほうが面白いです。 |
||
| 監督 石井聰亙 脚本 中島吾郎 石井聰亙 撮影 渡部眞 衣裳 二宮義夫 殺陣 中瀬博文 ビジュアルエフェクト スーパーバイザー 古賀信明 |
|
||
| <ゴジラ>シリーズ | (「GODZILLA」) 「ゴジラ2000ミレニアム」 「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」 「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」 「ゴジラ×メカゴジラ」 「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」 「ゴジラ ファイナル・ウォーズ」 |
||
| <子連れ狼>シリーズ | 1.「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」 2.「子連れ狼 三途の川の乳母車」 3.「子連れ狼 死に風に向う乳母車」 4.「子連れ狼 親の心子の心」 5.「子連れ狼 冥府魔道」 完.「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」 |
||
| 「子連れ殺人拳」 | ★★★ フラリと寂れた町へやってきた空手屋・チバは、おにぎりを持った子供(三縄)と出会う。「腹が減ってるんだ、それくれや」 大の大人が子供からカツアゲ! 「やだい」 子供の行き先には刀を持った父親がいた。「棒振り屋か」 剣術家・イサオ。にらみ合う茶色の革ジャンの兄ちゃんと、肩に羽織をかけた和服の武士。髪型も相まって、まるで大葉健二VS春田純一のようだ。そこへなだれ込むヤクザな面々。この町を仕切っていた先代組長なき後、現組長(天津)は組をまとめきれないまま刑務所に入ってしまい、今は東田(郷)と西村(室田)の二人の幹部が互いに反目し、つぶし合いをしていた。西村が凄腕の用心棒・イサオを雇うと聞いて、東田の弟、どう見ても若造のチンピラ、ネンジちゃんが邪魔をしに来たのだ。イサオが戦う間、チバは子供を守りつつ、おにぎりにかぶりついた。ネンジちゃんらを退散させたイサオ、やおら振り向くとチバに向かって白刃一閃、チバがくわえていたおにぎりを両断! メインタイトル! 現組長の女で、今は東田と西村の間を渡り歩くバーのママ・あかねとねんごろになりつつ、チバは紆余曲折あって西村の客分になる。あかねママから聞き出したところによると、現組長はムショに入る前、東田と西村のどちらかに時価10億円の麻薬を預けたらしい。チバの目が光る! 組の対立、麻薬探し、拳VS剣、生き別れの母、親分の脱獄、梅宮辰夫のええかっこしい等々、ちょっと後から後から話を付け加えていった感じのまとまりのなさである。アクションについては本来ガッチリやらねばならない「拳VS剣」があいまいになっている。チバも剣を使うからだ。ここはなんとかガマンしてチバは素手で戦うべきであった(夏八木は結構ほんとに当ててるみたいだ)。「激殺! 邪道拳」で多用した1カット中でコマスピードを変えるのはここでもやっている(製作はこちらが先)が、ちょっと効果が出ていない。チバちゃんは子供を乱雑に扱うのだが、それがリー・リンチェイの「D&D 完全黙秘」みたいで楽しい。 そろそろJACが軌道に乗ったか、春田二三夫も地獄二郎という役名をもらい(でも活躍しないまま夏八木に斬られる。あっ、名無しの猿拳はこれより後だから出世しつつあるわけでもないのか)、どう見ても大葉健二や関根大学にしか見えない人たちがウロウロし、悦ちゃんはとりあえず顔だけ出す。 明らかにシリーズ化を目指した終わり方だが、残念無念、これは一作のみなのだ。 |
||
| 監督 山口和彦 脚本 鴨井達比古 中島信昭 撮影 中島芳男 音楽 小杉太一郎 |
|
||
| 「GONIN2」 | ★★★★★ ものスゴイ好きなんです。 鳩が飛ぶところとか、喜多嶋舞のシャワーとか、とにかく鶴見辰吾とか、グッと来るです。 シャワーについてはちょっと解説。喜多嶋舞が拷問受けて血だらけ傷だらけの体を、なんか厨房の業務用?シャワーで脚開いて立って逆光の中で洗い流すカットがあるのですが、この脚の開きの角度がおそらく生理的に好きなんです。スケベ心とはちょっと違うんですよ。なんか力が漲る感じ。そうそう、実は見てないですけどテレビ版「ショムニ」の江角マキコ、あれです。あとJALかなんかの藤原紀香(普段はまったく魅力感じません)の沖縄で濡れたスカート絞るCF、あの脚の角度。あっ、もしかしたらあの脚の角度はウルトラ……? 幼児体験でなんか逆トラウマみたいなものが……? 最近、準備稿シナリオを手に入れました。どうにも不自然な大竹しのぶの退場の真相を確認しようと読んでみれば……、やっぱり本当は死んでない。片岡礼子がディスコで撃たれたときにそのまま死んで、その後映画での片岡の行動を大竹がやることになっている。なるほど、スケジュールかギャラの関係(キャストのオファーとか済んでから減らされたらしい)で途中までというのは本当だったらしい。あと鶴見辰吾の殺し屋が出てませんね。永島敏行が最後の敵だな。 |
||
| 監督・脚本 石井隆 撮影 佐々木原保志 照明 牛場賢二 音楽 安川午朗 製作 奥山和由 |
|
||
| 「この世の外へ クラブ進駐軍」 | ★★★★★ |
||
| 企画・原案 ΚНИО 監督・脚本 阪本順治 撮影 笠松則通 照明 杉本崇 美術 原田満生 衣装 岩崎文男 音楽監督 立川直樹 |
萩原聖人 オダギリ ジョー 松岡俊介 村上淳 MITCH シェー・ウィガム ピーター・ミュラン
|
||
| 「御法度」 | ★★★★ 初めて「やおい」の人の気持ちがわかりました。単に男同士がくっついて、というだけでこんなに可笑しいとは。 ちょっとつかこうへい「ロマンス」(舞台版)が頭に浮かんだ(こっちは男同士がくっつくだけで面白いとかは思わなかった)。 ただ崔洋一の目がピョコピョコ動くのと、神田うのが汗をかいているのはなんとかしてもらいたかった。 |
||
| 監督・脚本 大島渚 原作 司馬遼太郎 撮影 栗田豊通 美術監督 西岡善信 衣装デザイン ワダエミ 音楽 坂本龍一 |
|
||
| 「ごめん」 | ★★★★ 「おしっことちゃう」お汁が出てしまった小学6年生(毛は生えてない)のひと冬の経験。 原作者は「お引っ越し」の人で、話を進めているうちから相米慎二の助監督出身の監督が相米のことを意識しなかったはずはないが、撮影前に相米がいなくなり、完全にオマージュというか、相米に見せたいような感じになってしまったのは想像に難くない。だってチャリ2人乗りの長回し(というほどでもない)とかあるんだよ。 |
||
| 監督 冨樫森 脚本 山田耕大 原作 ひこ・田中 撮影 上野彰吾 美術 三浦伸一 衣裳 宮本茉莉 音楽 大友良英 |
|
||
| 「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」 | ★★★★ 若者は体を鍛えるべきであるが、隠密回り同心かみそり半蔵(勝新)は日々チンポを鍛えていた。1.冷水でキンキンに冷やす。2.鉄板の上に乗せてスリコギでガッツンガッツン叩く(鉄板には巨大なチンポのへこみ跡がつく)。3.米俵に突ッ込みピストン運動。チンポでピアノを弾いた高橋英樹も偉かッたが、激情にまかせるばかりではダメで、まずは訓練が肝要であろう。勝新がチンポを鍛えているのは、強情な容疑者から自白を引き出すため、御公儀のためを思えばこそである。とりあえずは石抱きの刑で地獄責めを試みるが、それがダメな場合は極楽責めだ。素ッ裸にひンむいた容疑者(女性限定)を網にくるンで下腹部が下になるように吊す。その下の床には裸の半蔵が仰向けに寝ている。手下の草野と蟹江が網を上げ下げする。これだけでもかなりの極楽だが、さらに網を中空で止め、半蔵は網を右に左にグルグル回す。「吐け、吐かねえとやめるぞ」「やめないで〜ぇ」という次第である。基本的に勝新は動かないので何も本物を鍛えなくても偽物でよいではないか、などと思ッたりしてはいけない。これは心を相手に伝える手段なのだ。 封切り時同時上映 「子連れ狼 冥府魔道」
|
||
| 監督・脚本 増村保造 原作 小池一雄 神田たけ志 撮影 宮川一夫 照明 中岡源権 美術 太田誠一 衣裳 伊藤ナツ 擬斗 有村淳 音楽 富田勲 |
|
||
| 「ゴルゴ13 九竜の首」 | ★★ 当時の国際的でない香港俳優の読み方は全然わかりませんが、黄さんは現役でアクション監督とかやってらしたのでわかりました! 継続は力なり。 声優はもっといろいろ洋画で聞いた声の人が出ているのですが、名前がわかりません。富山敬は脇役4人くらい担当。 |
||
| 監督 野田幸男 脚本 中島信昭 杉本功 原作 さいとう・たかを 撮影 赤塚滋 美術 井川徳道 音楽 伊部晴美 |
千葉真一 嘉倫 ジョアナ・トース エレーナ・スン ジェリー伊藤 ダナ 林偉哲 志穂美悦子 鶴田浩二 新藤恵美 李志中 陳耀林 黄樹棠(ウォン・シュートン) 高橋健二 (声) 大塚周夫 富山敬 他 |
||
| 「拳銃(コルト)は俺のパスポート」 | ★★★★ 殺し屋ジョー。弟分のジェリーをしたがえた彼の今回の標的は、関西から進出してきた組のボス・アラカン。首尾よく始末したものの敵の動きも早かった。偽造パスポート等準備万端だったが、空港は見張られ、雇い主の東京の組の指示にしたがい横浜から船で脱出することになった。が、そこも襲撃され、一旦モーテル渚舘に隠れる。おばちゃん武智と仲居(カッコイイ言い方が出てこない)千登勢。本当は小田原に身を隠してクロネコヤマトで帰ってくるとかあるけど、うまく書けません。その頃、関西の組の二代目・スギリョウが東京の組と手打ちをしていた。東京の組からも狙われるジョーとジェリー。千登勢の助けを借りてダルマ船で脱出をはかる。 近藤マッチ「アンダルシアに憧れて」(ザ・ブルーハーツの真島昌利の作。自演版あり)の歌詞に引用されたことでもおなじみのタイトル。カッチョイイ。でも内容は全然関係ありません。小林千登勢とランデヴーの約束をしていたが、蜂の巣になって瀕死状態、ちょっと遅れるかもしれないけれど必ず行くからそこで待ってろよ、という伝言をジェリーが伝える、なんてことは全然ありません。金子飛鳥のバイオリンも鳴りません(マッチ版・マーシー?版の両方に参加している)。音楽はウェスタン調ジャズ(っていうのあり?)。これがまたカッチョイイ。 うーむ、思いの外書くことがない。カッチョイイって書いたらもうそれで充分だもんな。 ところでジェリー藤尾の目尻の傷ってどうしてついたんでしょう。今回のチンピラ役にピッタシでした。 |
||
| 監督 野村孝 脚本 山田信夫 永原秀一 原作 藤原審爾 撮影 峰重義 音楽 伊部晴美 挿入歌(弾き語り) ジェリー藤尾 |
宍戸錠 小林千登勢 ジェリー藤尾 江角英明 内田朝雄 武智豊子 杉良太郎 草薙幸二郎 嵐寛寿郎 野呂圭介 長弘 |
||
| 「殺しの烙印」 | ★★★ 殺し屋ランク3位のジョー。飯を炊く匂いが大好きだ。最近結婚して外国から帰ってきたばかり。殺しの元締めの依頼である男の護衛を引き受ける(まだ一万円札がなかったのかもしれない。千円札の札束)。どういう男なのか、とにかく狙われる。元殺し屋で今は雑用か、とにかく酒で身を持ち崩して今回は運転手とジョーのサポートとして参加していた親友も殺されてしまった。ついでだから?ランク2位の男を殺しといた。ピンチを救ってくれた謎の美女アンヌ。ずばりファム・ファタルってやつですな。ジョー、ぞっこん。彼女の依頼で外人の暗殺。チャンスは一度、三秒間。ライフルの引き金を絞るジョー。そのとき蝶が銃に止まり、狙いがはずれる。ターゲットは重傷で、関係ないご婦人まきこまれて死亡。もう殺し屋の世界にいられない。すぐに追っ手がかかるはず。だが、今回の仕事には裏があった。元締めと妻の裏切り。事件の関係者を次々始末していくジョー。ここで、ああっ、ジャームッシュ「ゴースト・ドッグ」で一番よかったネタが。どうやらこれのパクリだったらしい(え? ああ、オマージュ、ね)。やがてアンヌがさらわれ、ジョーはランク1位の男と対決するはめに。ランク1位の男、それは最初に護衛したお客さんだった。彼はランク1位のやりかたで激しくジョーを責め立てる。 というわけで、もともと「殺しのランキン(グ)」とかいうのを聞き間違ってタイトルつけちゃったんじゃないのというストーリー。でも、やはりここで問題となるのはストーリーじゃあないんだろう。日活社長が激怒する芸術性に問題があるのだ。と、いいたいところだが、実をいうとそんなに変な気はしませんでした。カット毎にはそんな異常なことはなくて、ただカットとかシーンは飛ぶね。ギリギリつながってない。ときどき変なマスクかけたり(鳥・蝶・雨の絵がジョーの顔にかぶる)妻が素っ裸でうろついたりするのも問題なのであろう(いろんな修正版が流布しているらしい)が、やはり最大の問題はつながりであろう。これの編集とか記録の人はイヤだろうなあ。監督が好きでやってるのに自分のせいにされかねない。 ロマンポルノでシネスコの魅力に目覚めた私だが、今度は白黒にとりつかれそうだ、というあたりを入れておまけの得点だ! |
||
| 監督 鈴木清順 脚本 具流八郎 撮影 永塚一栄 美術 川原資三 技斗 渡井喜久雄 特殊撮影 日活特殊撮影部 編集 鈴木晄 スクリプター 熊野煕子 音楽 山本直純 主題歌 「殺しのブルース」 大和屋竺 |
|
||
| 「殺し屋1」 (日本・香港・韓国) |
★★★★ 漫画とはいえ、さすがに全10巻もある原作を2時間にすると駆け足にならざるを得ない、というか、脚本は原作の完結前に書かれたので松尾登場あたりからの後半30分強は原作とは違う展開になっている。ところで、ここで三池が以前にどんなことを言っていたのかを披露しよう。「DEAD OR ALIVE 犯罪者」のプレミアになるのだろう東京国際映画祭での上映時のQ&Aにて。客「次は『殺し屋イチ』だと聞きましたが」、司会(塩田時敏)「座頭市ですか?」、三池「いや、うちの撮影と同じ山本さんって人が描いた漫画があってですね……」。原作者には一旦連載を休んでもらってコミックス一巻分の映画用ストーリーを描いてもらい、脚本は書かずに現場ではその(市販された)コミックスを持って、そのコマ割り通りに撮る。その言葉通りに原作は時々休んでいたみたいなので、番外編みたいのが一冊出るのだとばかり思っていた。 と、ここだけの話ふうに書いたのだが、「Cut」に連載された三池の日記に書いてあったようだ。というのは「パーフェクト・ガイド」に再録されていたのだ。三池おしゃべり! ちなみに「座頭市」も三池監督で淡々と進んでいるようだ。 → 主演をたけしにお願いしたところ、快く承諾されたばかりか企画そのものを取られてしまいました。 ヤクザの組織はちょっと複雑なのだが、有薗が総組長みたいな立場。これはひょっとすると当初は田口トモロヲがキャスティングされていたのではないかと思う。というのは、「東京ハレンチ天国 さよならのブルース」の、あっしまった、映★画次郎の演技プランに似ていて、えー、田口もそういうのが得意なのではないかと思うのだ。 以下、説明にちょっと原作が入ってしまうかも(映画は説明不足なので)。 新宿歌舞伎町にある通称ヤクザマンション。暴力団事務所ばかりが入っているという怖ろしい場所だ。そこで有薗会系のある組長が女といちゃついていると何者かに惨殺されてしまう。護衛の手塚らは別室で麻雀、組長に義理を感じている元警官のSABUは気が気ではないが上には逆らえない。組長の部屋はお掃除部隊がクリーニング。これで組長が組の金3億を持ってトンズラした状況になった。幹部の垣原(浅野)はマゾで、組長の気持ちのこもったイタブリを何より楽しみにしていた。顔には無数の傷。口は耳まで裂け、途中をピアスで止めてある。煙草を吸う。口を閉じたまま煙を吐く。口の脇から煙がシューッ。有薗らは持ち逃げだというが垣原は信じられない。拉致監禁。早く助けないと組長が危険だ。組長の情婦・カレン(サン)の店で会ったジジイ(塚本)からの情報。ジジイはちょっと髪がグレーだが普通に塚本で、呼び名に無理がある。原作ではお爺さんの顔をしている。垣原に恨みを持っている寺島が怪しい。垣原はさっそく菅田らにさらわせ拷問する。有薗や國村に怒られる。破門される。 組長殺しの首謀者はジジイで、手を下したのは1(イチ)という殺し屋(大森)だった。イチは自分では気づいていないがサドで、人を殺さないとイクことができないのだ。いじめられっ子だった彼は、ジジイの指示するまま、ヤクザをいじめっ子に見立てて復讐しているのだ。武器は靴のカカトに仕込んだ刃物。ターゲットに対峙して昔のことを思い浮かべれば「うぇ〜ん、よくもいじめたなっ」理性が吹っ飛び、相手はズタズタ、血しぶきブシュ〜ッ、臓物ズルッ、転がる手・足・首。殺すというより壊す。そこでオナニーしたりする(っていうのが映画では曖昧)。ジジイは次々とヤクザを始末していき、垣原はその現場を見てゾクゾクする。イチに会いたい。痛めつけられたい。今までにない高みが味わえるだろう。ということで話が進んでいき、最近キャストの説明をすることにしているので後半に飛ばすと、垣原はイチの捜索に双子(元三つ子)の刑事、二郎・三郎(両方とも松尾)を呼び出した。この辺まででいいか。っと、途中にSABUの息子(いじめられっ子)との交流あり。これ重要。 このように、暴力! スプラッター! インモラル! 変態! な内容だが、いや、なかなかに美しくユーモラスで見やすい。展開もスピーディー。その分、緊張感が足りないような気がする。垣原の感じるゾクゾク感が伝わってこないのが惜しい。やっぱり浅野のヘラヘラした芝居はちょっと違うような気がする。 |
||
| 監督 三池崇史 脚本 佐藤佐吉 原作 山本英夫 撮影 山本英夫 (原作と撮影は別人です。) 美術 佐々木尚 衣装 北村道子 イチ・スーツ制作 小林純子 横内弘克 殺陣 辻井啓伺 音楽 KARERA MUSICATION |
|
||
| 「混血児リカ ひとりゆくさすらい旅」 | ★★★★ この脚本そのままに、香港で撮れば香港映画になるしインドで撮ればインド映画になるという怪作。アクションありミュージカルありギャグあり出血あり恋愛ありお涙頂戴あり。今回は日本なので日本映画なわけだが、あれやこれや過剰で濃いので”明るく楽しい東宝映画”(昔のキャッチフレーズ。浅草東宝には今も掲げてある)とは思えない。新藤兼人おそるべし。 |
||
| 監督 中平康 脚本 新藤兼人 原作 凡天太郎 撮影 杉田安久利 美術 阿部三郎 音楽 竹村次郎 主題歌 青木リカ (作曲 ベンチャーズ) |
|
||
| 「劇場版 金色(こんじき)のガッシュベル!! 101番目の魔物」 | ★★★ (アニメーション) |
||
| 監督 志水淳児 脚本 橋本裕志 原作 雷句誠 キャラクターデザイン 総作画監督 大塚健 作画監督 渡部圭祐 橋本英樹 美術監督 渡辺佳人 原画 斉藤久 千葉道徳 長崎重信 他 音楽 大谷幸 オープニング 谷本貴義 エンディング 上戸彩 |
(声の出演)
|
||
| 「コンセント」 | ★★★ |
||
| 監督 中原俊 脚本 奥寺佐渡子 原作 田口ランディ 撮影 上野彰吾 音楽 大友良英 メインテーマ アディエマス |
市川実和子 村上淳 つみきみほ 芥正彦 木下ほうか 小市慢太郎 斎藤歩 二木てるみ 夏八木勲 |
||
| 「昆虫大戦争」 | ★★★★ 脚本というかアイデアの点数と思ってください。私は特撮ファンではありますが、正直に申しまして、特撮物の(ドラマ部分の)演出ってどうしても安っぽい感じがするんですよ。ましてこれはほとんど特撮はないのでねえ。 すごく若い新藤恵美が出てくるんじゃないかと思っていたが、昔からずっと変わらないですね。理論的には好きな顔のはずなのに、別に何も感じないという女優さんで、なんか盛りだくさんに芝居場がある。これは脚本で思う以上に現場でのやりがいがあったでしょう。 音楽は、菊池って「タイガーマスク」もやってんのかな? って感じで、いま調べましたらズバリでした。使い回しがありそうですよ。 アナベル(キャシー)の声は北浜晴子ではないかと思うが、日本語しゃべる外人の声優ってどうして書いてくれないのかな。 |
||
| 監督 二本松嘉瑞 脚本 高久進 原案 天田欽元 撮影 平瀬静雄 美術 芳野尹孝 音楽 菊地俊輔 |
園井啓介 新藤恵美 川津祐介 キャシー・ホーラン ロルフ・ジェッサー(納谷悟朗) チコ・ローランド 瞳麗子 市村俊幸 上田忠孝 青山宏 園江梨子 ウォルフラム・ベギシャス フランツ・グルーベル ウィリアム・デウギュウ マイク・ダニーン ライナ・ゲスマン ハロルド・コンウェイ ハーディ・バウマン 青沼三郎 小森英明 |
||
| <日本映画−さ 後編> | |||