| <日本映画−ま> | |||
| タイトル | コメント | ||
| スタッフ | キャスト | ||
| 「Mr.ジレンマン 色情狂い」 | ★ にっかつロマンポルノ(78年〜79年の間に社名が平仮名になったようだ)。 家庭でも会社でも虐げられているダメ親父状態の冴えないサラリーマン柄本は、映画「スーパーマン」の看板を見ているうちにその気になり、社長室に飾ってあった面に、自分ちのテーブルクロス、あと網タイツその他を身につけ、ママチャリ「ジレンマシーン号」を駆って悪事を解決するMr.ジレンマンに変身するのであった。変身すると粗チンで早漏だったのが立派で絶倫になるのであった。あちこちで女性に喜んでいただくのだ。ところが綾田社長や高田専務にお仕置きしたのが元で社内でジレンマンの正体探しが始まり、その急先鋒だった柄本の部下のベンガルはジレンマン変身セットを発見、柄本を糾弾するかと思いきや自ら偽ジレンマンとなって悪事を繰り広げる。高校生の娘がピンチになるにいたって、ダメ親父だった柄本は仮面もなしに柄本本人として家族の元に駆けつける! 「おったまら〜げ、おったまら〜げ」という楽しそうな歌で始まった本作だが、とにかくまったく面白くない。原作は漫画。若い東京乾電池のメンバーの顔が興味深い(といっても本当に若いと感じるのは柄本のみで、あとのみなさんは顔ばかりか芸風までほとんど変わってないのだ)というだけのシロモノ。 |
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| 監督 小沼勝 脚本 荒井晴彦 原作 笠太郎 ギャグアドバイザー 岩松了 撮影 前田米造 音楽 ダディ竹千代& 東京おとぼけCATS |
柄本明 橘雪子 朝霧友香 小川亜佐美 梓ようこ 日向明子 ベンガル 高田純次 綾田俊樹 小形雄二 青柳鉄也 赤木理恵 ダディ竹千代& 東京おとぼけCATS |
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| 「ミスター・ルーキー」 | ★★★★ 私のタイムスケジュールでいうと、阪神の本、駒田の本、そしてこれという三段落ちみたいな流れになっている。阪神の本を読んでいたらこれの試写状を入手したので、半年くらい前に買っておいた駒田の本を引っぱり出したのだ。熱心だ。私はどういうわけか野球物に弱いのだ。本当はわかっているのだ。「がんばれ! ベアーズ」で、野球物=笑いと涙、というのが刷り込まれているのだ。 見ていて基本的にわからないが、実はHD24Pによる撮影。ホントに多いな。 西暦200X年、橋爪監督の率いる阪神タイガースは快進撃をつづけていた。その原動力は虎の覆面をかぶった新人ストッパー「MR.ルーキー」(という登録名、背番号119、右投げ)である。前半戦(オールスター前)で16試合に登板、16セーブ。打たれたヒットはわずか2本。いずれも宿敵・東京ガリバーズ(ウサギの球団のユニフォーム)の4番・駒田によるものだった。駒田は今シーズンFAで阪神から移籍したのだ。MR.ルーキーはどういうわけか甲子園球場にしか登場しない。オールスターも出場辞退。テレビレポーターのさとうとカメラマン吹越は、MR.ルーキーの正体を探るのに躍起(でもあまり活躍しなかった)。 MR.ルーキーの正体はビール会社の大阪支社の企画部(かなんか)に勤めるサラリーマン・長嶋だった。事情は長くなるので省くが、高校以来壊れていた肩をマッサージ師のヤン先生(國村)に治してもらった彼は、アルバイトでプロ野球選手になった。会社は兼業を許さないので覆面をつけ、登板は近場の甲子園のみ、妻・真由と息子・良(少年野球をしている)にも秘密である。もともと東京出身の一家はガリバーズ・ファンだったが、良はMR.ルーキーだけは好きだった。 長嶋は会社では虎キチの竹中部長の覚えも目出度く、東京への栄転を予告される。弱った橋爪監督は、会社に「MR.ルーキー」ビールの話を持ちかける。こんなの関西でしか売れんと突っぱねる宅麻専務に、ルーキーの人気は全国区だと噛みついた竹中は長嶋を手元に置いて商品開発を進める(阪神優勝が発売の条件)。山本は出番がないから特に書かないけど同僚。仕事は忙しいし、「MR.ルーキー」ビール開発許可の条件ということで、橋爪に広島や名古屋まで遠征させられた長嶋は疲れがピーク、エラーした自軍の主砲とももめるし、駒田にもホームランを打たれ、初めての敗戦。頼まれたから投げてるだけだと不貞腐れる長嶋は、橋爪から登録抹消を食らった。 これからは普通のサラリーマン亭主として生きていこうと思う長嶋に、実は何もかも見通していた真由は、家から出て行けというのだった。 (中略) そして(こういうのは決まりだから書いちゃうけど)優勝をかけたガリバーズとの最終戦、ツーダン・フルベース、迎えるは満塁男・駒田。 田淵だの吉田だのは解説者。他にも藪とか阪神の選手が出ている。さらにエンディングはウルフルズの前に期待通りにアレがかかる、という阪神ファンのための映画。そして夢を見失った現代人すべてのための映画だ。コメディーとして日本映画ひさびさのヒット。「シャ乱Qの演歌の花道」以来だな、と一瞬思ったのだが、その後も三谷のとか矢口のとかコメディーもそこそこ見てるんですよね。何か匂いが同じなのでしょう。プログラム・ピクチャー。思わぬ拾い物。とりあえず関西からヒットさせようではありませんか(でも笑いの質は関東的なスマートさなんだけど←偏見)。いや、とにかくこれをヒットさせるには口コミしかないもんな。 音楽も「ロッキー」っぽくつくってあって燃えるのだが、クライマックスの音楽が「ジョーズ」をバックにした「スター・ウォーズ」という変なもので、これは必聴だ(阪神の応援曲とか使っているかもしれないが、それはわかりません)。 3月公開(開幕前で現実の阪神の成績を気にしなくていいナイス・タイミングだと思います)だとちょっと早くて印象が薄れてしまうが、新人賞に長嶋一茂っていうのは結構インパクトあって面白いと思うぞ(スポーツ紙の扱いも大きいぞ)。どうですか、各映画賞の方々。 |
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| 監督 井坂聡 原案 佐藤佐吉 脚本 井坂聡 鈴木崇 台詞 飯島早苗 撮影 佐野哲郎 音楽 和田薫 エンディング ウルフルズ |
長嶋一茂 鶴田真由 米田良 橋爪功 竹中直人 駒田徳広 國村隼 宅麻伸 山本未来 さとう珠緒 吹越満 神山繁 田淵幸一 吉田義男 |
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| 「水のないプール」 | ★★★ |
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| 監督 若松孝二 脚本 内田栄一 撮影 袴一喜 美術 細石照美 音楽 大野克夫 |
内田裕也 中村れい子 MIE 藤田弓子 紗貴めぐみ 浅岡朱美 殿山泰司 安岡力也 常田富士男 赤塚不二夫 黒田征太郎 タモリ 沢田研二 原田芳雄 美加里 |
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| 「MIDORI」 | ★★★ <フジテレビ(禁)MOVIES> フラフラ青春ロマン。変なセックス教団が出てくるとこは面白い、というかちょっと気持ち悪い。 |
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| 監督 廣木隆一 脚本 斎藤久志 小川智子 原作 内田春菊 撮影 喜久村徳章 音楽 メトロファルス |
嶋田博子 加藤晴彦 入江雅人 中島ひろ子 望月まゆ ヨースケ(窪塚洋介) 今井まなみ 広田玲央名 荒木定虎 田口トモロヲ 塩田時敏 内田春菊 |
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| 「みな殺しの拳銃」 | ★★ <宍戸♠錠 Retrospective> |
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| 監督 長谷部安春 脚本 中西隆三 藤井鷹史 撮影 永塚一栄 美術 木村威夫 音楽 山本直純 挿入歌 ケン・サンダース |
宍戸錠 二谷英明 藤竜也 岡崎二朗 山本陽子 沢たまき 高品格 葉山良二 藤岡重慶 ケン・サンダース |
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| 「みな殺しの霊歌」 | ★★★★ |
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| 監督 加藤泰 脚本 三村晴彦 構成 山田洋次 加藤泰 原案 広見ただし 撮影 丸山恵司 照明 津吹正 美術 森田郷平 音楽 鏑木創 |
佐藤允 倍賞千恵子 松村達雄 応蘭芳 沢淑子 菅井きん 中原早苗 河村有紀 角梨枝子 須賀不二男 石井均 吉田義夫 諸角啓二郎 石井富子 藤田憲子 |
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| 「港のヨーコ ヨコハマ・ヨコスカ」 | ★★★★ 松竹の富士山の後、街の喧噪が聞こえる溶暗からダウンタウン・ブギウギ・バンドのプロモーション・フィルムが始まる。いや、ホント、ダウンタウンの4人がツナギを着て歌い、下にはカラオケよろしく字幕が出るのだ。「ちょっと前ならおぼえちゃいるが……」。実は字幕を出すには理由があって、「悪いなぁ、他を当たってくれよ」デデッデッデッデデ「あんた、あの娘の何んなのさ?」デン、ここを押せ。……なっ? そういうわけなんだよ。ダウンタウンはフルコーラス歌うので(アレンジはシングルとちょっと違います)計5・6回はコレをやります。君も歌いながらやってみよう(レーザーカラオケとかこのまんま入ってたりするかも?)。 早乙女はヨーコではありません。大筋は歌の通りなので(詩が原案ってことなんだろう)最後までヨーコは姿を現さない、かどうかは実際に見てください。予想通り仔猫は出てくるな。原田美枝子がマリなんだけど、別にホステスじゃないから客を取られたりはしませんでした。 |
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| 監督 山根成之 脚本 山根成之 南部英夫 原案 阿木燿子 撮影 竹村博 照明 飯島博 編集 富宅理一 美術 重田重盛 デザイン 河島孝之 音楽 宇崎竜童 主題歌 ダウンタウン・ブギウギ・バンド |
ダウンタウン・ブギウギ・バンド 宇崎竜童 新井武士 相原誠 和田静男 |
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| じゃ 「ミニモニ。THE ムービー お菓子な大冒険!」 |
★★★ 大人と子供のせめぎ合いというか、樋口も悩んだらしく、前半の実写部分では無闇に魚眼レンズしかもカメラ目線を多用、お兄さんたちを納得させておいて(どういうつもりで見ているのか考えるだに怖ろしい)、おそらくそもそもの企画であろう後半の3DCGアニメは子供向けに徹する。全体の世界観としては「テレタビーズ」なのかな? 唯一等身大(大人のプロポーション)で描かれるナカジェリーヌ29世は、樋口が仕事でつき合いのある新感線の高田聖子登場のノリで歌いながら出てくる。特撮ファンの期待も無視できず、怪獣とメカも出してみました。アニメファン向けには太陽の塔とジェット・ストリーム・アタックをかましてみました。ついでに東宝とタッグを組んでいるのでミニハムずも出しました(あっちで出アが使わないので小林七郎をもらいました)。至れり尽くせりだな。 ラストで矢口が、ミニモニ。の4人でやっていたケーキ屋さんに高橋を引き入れて、後をミカに任せて自分は脱退。現実にそういう展開なのですか? ニセ千里ニュータウンでミニモニ。カフェというケーキ屋さんを営むミニモニ。。(句点2つは打ち間違いではありません)そのおいしさに惹かれた黒縁眼鏡かけた女子高生(中学生か)タカハシはレシピを知りたいと思うのだが、ミニモニ。は頭がとっちらかっているのでラチが開かない(っていう話だと思うけど、ここら辺MTVノリなのでワケワカラン感じに見てましたよ)。そこで夜中に黒猫の格好(猫耳帽子、肘上手袋、ショートパンツ、膝上ブーツにシッポ)に変装して店に忍び込んだ。眼鏡さらに黒猫と樋口がお兄さんたちのツボを押す! 夜な夜な冷蔵庫の中が荒らされているので、店長のヤグチとミカは赤いレーザー光線網を張り巡らせて警備しているのだった。この黒猫スタイルで「エントラップメント」をやらせようという趣向。それはいい。しかし、タカハシの体が固かったのか、そういうこともなく、冷蔵庫荒らしの真犯人・ツジとカゴに遭遇。その日はもう一人の侵入者がいた。3DCGのナカジェリーヌ29世様(中澤裕子29歳)だ。ケーキ嫌いの彼女は、人間がおいしいケーキをつくるってのがまったく気に入らなかったが、しかし開店2周年記念パーティ用につくられたケーキ(ウェディングケーキみたいな形)が自分の居城にふさわしいと、中に住み着く。お供の妖精どもにお菓子類を石に換えさせる。異変に気づいたヤグチとミカも揃ったところで、チビ5人はナカジェリーヌ様にもっとチビに、というか3頭身CGキャラにされてしまった。この体も困るし、明日のパーティのケーキも取り戻さねば。彼女たちは妖精たちを無理矢理利用したり、ナカジェリーヌ様のヤンチャを心配する彼女のジイヤ・冷蔵庫のレイゾー(滝口)を仲間にして、ナカジェリーヌ様に立ち向かう。ナカジェリーヌ様はお菓子を兵隊にして攻撃を仕掛けてきた。さらにシュークリーム他が合体し……。 CGアニメとは思っていなかったので、正直ガックシしたとこはあるのだが、その「アニメかよ!」という気持ちに折り合いをつけられれば普通に楽しめる。というか、最初のプロモビデオノリにウンザリしかけていたところでアニメになったのでホッとしたところもないではない。っていうのは計算なのかなあ。 ※ 「猫耳」は嘘でした。ブーツでもないな。 同時上映 「仔犬ダンの物語」
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| 監督 ヒグチしんじ 監督補 神谷誠 脚本 永田優子 撮影 村上聡 3Dコンピュータ グラフィックス制作 小学館 ミュージック&デジタル エンタテイメント
キャラクターデザイン服部恵大 アニメーションディレクター 鬼塚大輔 画コンテ ヒゲモニ。 with ツルマキカヅヤ ハンドドローイング 小林七郎 他 コレオグラファー 夏まゆみ ボイスアクト スーパーバイザー 吉田理保子 音楽プロデューサー つんく♂ 主題歌 ミニモニ。 と高橋愛+4KIDS 劇中音楽 渡部チェル |
ミニモニ。 矢口真里 辻希美 加護亜依 ミカ 高橋愛 ハロー!プロジェクト・キッズ 萩原舞 菅谷梨沙子 鈴木愛理 須藤茉麻 (声) 中澤裕子 滝口順平 下山吉光 加藤木賢志 田畑裕人 小河正史 西本理一 |
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| 「宮澤賢治 −その愛−」 | ★ |
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| 監督 神山征二郎 脚本 新藤兼人 |
三上博史 酒井美紀 中山忍 牧瀬里穂 仲代達矢 八千草薫 尾美としのり 大塚よしたか 酒井一圭 |
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| 「見られた情事 ズブ濡れの恥態」 | ★★★★ ピンク映画 1カット目からシャープな映像にシビれる。判断が早いな。以下、これはピンクっていうより気分的にはテアトル新宿っぽい単館作品という作りになっている。私としては上とか下とかいってるのではないつもりだが、「P−1グランプリ」立ち上げのきっかけとなった「OLの愛汁 ラブジュース」を見ても、ピンクをないがしろにしたと瀬々監督が怒ったのはよくわからなかったのが、今回はちょっとわかる気がする。 |
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| 監督・脚本 菅沼隆 撮影 森下彰三 |
東城えみ 中川真緒 山田智範 大槻修治 和田智 川瀬陽太 本多菊雄 |
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| 「みんなのいえ」 | ★★★★ テレビの脚本家の直樹と妻で教師の亜希子。家を建てることになった。亜希子の父・邦衛は大工で、親孝行として施行は父に頼むが、大工が設計までできるわけではない。亜希子は設計を大学の後輩でインテリアデザイナーの唐沢に頼むことにした。直樹は仕事も忙しいし、とにかく書斎が今より広くなりさえすれば後はどうでもいいと考えている。内装や家具の修理等が専門の唐沢は家全体を設計するのは初めて。主にアメリカ方面を勉強した知識とアーティストとしての誇りをかけて設計した。が、昔ながらの日本の大工・邦衛は今までと違う思想でつくられた設計が気に入らず、唐沢の神経を逆なでする注文を次々と出す。直樹の母・野際も風水見ていろいろいってくる。邦衛と唐沢の間に立った直樹はオロオロ。しかし直樹はこのポジションが気に入っていた。ケンカしながらも次第に理解し合っていく二人に、仲間はずれにされたような寂しさを感じたりする。果たして家は立派に建つのだろうか。 最初に断っておかなくてはならないのは、これは面白いよ、笑えるよ、満足だよ、ということだ。この後いろいろ書くけど悪口じゃないからね。 たとえば人物の配置。邦衛は昔の仲間、つまり爺さんたちを集めてチームを結成するが、実はこれがほとんど活躍しない。集まるとこはしっかり描いているのに、仕事するところはほとんど描かれない。逆か。ほとんど出てこない人たちなのに登場シーンだけ大仰に描くのはどうかと思う。すごい期待したんだよ。そしたらただの彩りだったんだよ。まさしく「枯れ木も山の賑わい」だったんだよ。後半は後半で別のとこで盛り上がってるから見てるうちは気にならないんだけど、こうして振り返ると(というか、ラストの落成式とか見てて)こいつら何だったんだという肩すかし感が漂ってしまうのである。これが舞台だったらこういう扱いにはならないと思う。そもそもこんなに数出てこないだろう。三谷はまだ完全に映画モードに移行できていないのではないか。 今回はワンシーンワンカットみたいに長回しを多用しているのだけど、おかげで人物が画面から切れて声だけになるところが多い。これは、今回見たのは渋東シネタワーの一番小さい小屋だったんだけど、ここの設備と音響さんのデザインとが合ってないみたいで、画面外の声って音が変なのだ。それで気になっただけかもしれない。単に、人が動き回ればそりゃフレームから出ることもあるよね、という程度の演出なのだが、わざわざ見えない人にしゃべらせるってのは意味ありげなのでちょっと気になった。今回はこの意味ありげってのが多い。邦衛の妻・実子なんかも唐沢の完成予想図を最初に見たときにすごく意味ありげな表情をするので、彼女がキーマンかと思ったりした。関係なかった。 逆に、意味あるんだろうけどよくわかりませんという描写もある。詳しく書かないけど唐沢のペンキね。アーティストの気持ちはわからないね。 あとは物語の核かもしれない大工の墨壺の話。これテレビのドキュメンタリーかなんか(「ザ・ノンフィクション」かな?)で見たのそのまんまだ。これ結構知ってる人多いと思う。知らない方が効果的なエピソードなので、有名な話を使ってほしくはなかったなあ。 と、やはり悪口みたいになってしまいました。でも面白いんです。 ラストは、三谷の芝居を見れば3本のうち2本はこれだという、男二人が膝つき合わせて「次はどうしようか」みたいな話(今回は違うよ)をこそこそしながらフェードアウト。いやー、実に三谷だなー、で満足。 |
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| 脚本と監督 三谷幸喜 撮影 高間賢治 美術 小川富美夫 大工監修 田中秀男 音楽 服部隆之 |
アルミンダ・ラモス ニコラ・ナカシマ マリル・ハウシャン 小池直実 |
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