日本映画−ら

★は1個から5個の間でテキトーにつけてあります。
最新更新日:2003年03月26日
<日本映画−よ>
タイトル コメント
スタッフ キャスト
「Lie lie Lie」 ★★★
写植技師・佐藤が意識不明のまま書いた小説を、旧友で詐欺師のトヨエツは幽霊が書いた小説として編集者の鈴木に持ち込む。
小説は普通の作品だったと思うが、映画は河合みわこの出てくる辺りが妙な幻想シーンで、ゲイジュツかよ、と気持ちが冷める。
監督 中原俊
脚本 伊丹あき
    猿渡學
原作 中島らも
撮影 藤澤順一
音楽 吉俣良
主題歌
    Bonnie Pink
豊川悦司
佐藤浩市
鈴木保奈美
中村梅雀
河合みわこ
上田耕一
本田博太郎
麿赤兒
松村達雄
相島一之
「ラヂオの時間」 ★★★★
元となった舞台版を見ているのが自慢だ。あっちの方が短い分(1時間半くらい)密度も濃くて面白かったような気がする。
主婦の応募したラジオドラマの脚本が放送されることになるが、スポンサーの圧力や役者のわがままでドラマは思わぬ方向に。
ところで三谷は、演出や役者その他でダメになった作品にも脚本家は責任を持つ、という主義らしいのだが、逆にダメ脚本が素晴らしくなったのが自分の手柄になってしまうという事態についてはどう考えているのか。
脚本監督
    三谷幸喜
原作 三谷幸喜と
    東京サンシャインボーイズ
撮影 高間賢治
音楽 服部隆之
唐沢寿明
鈴木京香
西村雅彦
井上順
戸田恵子
梶原善
並樹史朗
奥貫薫
小野武彦
藤村俊二
布施明
 近藤芳正
 モロ師岡
 田口浩正
 梅野泰靖
 細川俊之
 渡辺謙
 桃井かおり
 市川染五郎
 佐藤B作
 宮本信子
 遠藤久美子
「落下する夕方」 ★★★★
原田は幼児向けの英会話の先生かなんか。同棲していた渡部に女ができて逃げられてしまう。ある日アーパー女・菅野が訪ねてくる。実はこれが渡部の彼女。ちょっとトチ狂った菅野は無理矢理原田と同居する。さまざまな感情が渦巻く原田だが、次第に菅野に妹みたいな親しみを覚えていた。ときどきフラーっと出ていきしばらく帰ってこなかったり何かと謎の多い菅野。渡部も加えて奇妙な三人の関係。そんなある日菅野が自殺してまう。実は菅野は人妻で(旦那は大杉漣)、え〜とあと忘れました。
監督は、是枝裕和にデビュー作「幻の光」で外国の映画祭の賞を取らせたことで有名なテレビマンユニオンのプロデューサー。
しかしてその実体は。
大竹しのぶの敏腕マネージャーで、大竹に石井隆の「死んでもいい」への出演を勧めて離婚を早めさせた張本人。
物知りだなあ、俺。
ついでにいうと、この映画は元々はシネマジャパネスクの予定でした。
別名で元アイドルかなんかをしていた初瀬かおる。要チェック。(追記:川越美和だって。また名前そっちに戻したらしい。)
監督・脚本
    合津直枝
原作 江國香織
撮影 中堀正夫
音楽 西村由紀江
原田知世
渡部篤郎
菅野美穂
大杉漣
木内みどり
国生さゆり
日比野克彦
田邊秀正
 中井貴一
 初瀬かおる
 春名美咲
 岡本信人
 阿知波悟美
 村上冬樹
 橋本菊子
 浅野忠信
「RUSH!」 ★★★★
「パルプ・フィクション」と「ラン・ローラ・ラン」を足したみたいに時間がぐちゃっとなった映画。だからあんまりストーリー紹介とかしたくない。ぱっと見、1部3部2部という順番で、時間に沿って描くと哀川翔とキム・ユンジン主演という図式が崩れるからかな、と思ったらもうちょっとひねってある。結構爽快。
元ヤクの売人の在日韓国人・峰岸の焼き肉屋で働く哀川は同僚の在日韓国人カップルとともに最近日本に来た峰岸の娘ユンジンの誘拐を企てた。と思ったらこれは狂言。韓国に自分と母を置いて日本で成功した父、というのはつまり自分たちを捨てた父への復讐こみこみでユンジンが計画した。哀川は日本語オンリーでユンジンはハングルと英語。まったく言葉の通じない二人だが心は通い合う。といっても「俺のことバカにしたろ」「今あたしの悪口いったわね」。この捜査にあたるのが、実のところ峰岸の使いっぱで殺人もへっちゃらのハミ出し刑事、大杉と阿部。捜査といっても大杉は誤って峰岸を殺してしまい、ああ、もうぐちゃぐちゃし始めた。秘密にしときたいこともいっぱいあるからなあ。とにかく彼らは哀川たちを追う。どういうわけか哀川たちの持っている金(峰岸が用意した)を取り返すためだ。これはこれで置いといて。
柳葉は妻・青田を寝取られたが、ひょんなことからその相手・千原と途中であった自称引退したミルマスカラスのハニホーとともに温泉を目指す。彼らが使った札が哀川たちの持っているはずのナンバーだったことから阿部たちが追ってくる。麻生は途中に寄ったバーの女。これはこれで置いといて。
そして、哀川の金を柳葉が持っていたのはどうしてかというと……、という感じに話が進んでいく。
見ていてわけがわからないということはありません。途中、急に時間が飛んだらしいので戸惑うけど。で、ラストでまたドンデン返しみたいのがあって、あ、もう一回見た方がいいかな、という展開。つかこうへいが常々いう「スターとは、どんな物語もハッピーエンドにしてしまう力がある」というのを実践したようなチカラわざ。
構造上のひねりがなくても、ストーリーの転がるさまとか哀川とユンジンの掛け合いとか、普通に面白かったと思います。
それにしてもこの第二班撮影陣の豪華なのはいったいどうしたわけなのだ。
製作 あいかわ翔 他
監督 瀬々敬久
脚本 井土紀州
    瀬々敬久
撮影 林淳一郎
第二班撮影
    佐々木原保志
    山本英夫
音楽 安川午朗
主題歌
    川村結花
困ったことに、今回基本的に
ローマ字表記なのである。
わかった人だけ漢字にした。
: 一世風靡SEPIA>
哀川翔
キム・ユンジン
柳葉敏郎
大杉漣
阿部寛
千原浩史
麻生久美子
ハニホー・ヘニハー
峰岸徹
竹内力
青田典子
山口祥行
キム・テイ
川本淳一
大鷹明良
NAOKI MATSUDA
春海四方
松村冬風
西村香景
中野英雄
乙葉
小川まるみ
YOUKO MOTOHASHI
KAORU FUNAHARA
CHIHO YAMAMOTO
古井榮一
KEI CHIRO
アリ・アーメッド
HIROKI FUNABASHI
KEIJI FUJIMURA
TSUGIHIKO KUGE
SATOSHI OOE
港雄一
YOUKO YASUDA
KEIGO HAMAZAKI
TAKUYA HOSHINO
土平ドンペイ
HIROKAZU HIRAMATSU
「ラヴァーズ・キス」
Lovers' Kiss,
★★★★
英字タイトルは画面のまま(ってのは原作のまま)。
全席指定のスカラ座。これは小さい「2」、メイン館「1」は「レッド・ドラゴン」である。こっちは6:50、赤龍は7:00から最終回。6:40に着くと指定席券引き換えの列。どっちの映画も一緒に並べという。これは絶対間違っている。なにしろまだ時間に余裕のある赤龍のバカ客がグズグズしているのである。10レースの締切り間際に11レースの馬券買うなって。指定席を選ばせてくれる場合、みなさんにいっておきたいことがあります。自分が最後の客でない限り「前に人がいない席」というのは、スカラ座では一番前と通路の後ろの2列しかありません。そこ以外はいま空席でも意味がないので、もうどこでもいいだろうクソがッ(怒)。ちなみにスカラ座は結構段差あるからどこでも大丈夫です。というわけで47分、5分も粘ってた野郎(長い交渉・検討の末、最終的に一列と一席ずらしたけど、そんなに重要なことなのか?)がやっとどいたのだが、窓口のお姉さんは何かを確認しに奥へ行ってしまうのだった。お〜い。俺の繊細・爽やかな風貌で赤龍の客じゃないとわからんか(もちろん赤龍の前売券も持ってます)。48分になったよ! トイレ行っても予告が見られる時間に入れてくれよ。というわけで、戻ってきたお姉さんが「ご希望の…」というのにかぶせて「どこでもいいよ、あと2分しかないだろう」と(もうちょっと丁寧に)いうと「ご協力ありがとうございます」と5列目右端の席をくれた。トイレを済ませて暗くなりかけで入った場内はガラガラで、無理に端っこにせんでもと思ったが、「2」は狭いからどこでも一緒だし、本編開始直後、最後に来た人が私の前(つまり端っこ)だったので、窓口の好きにしていい場合は端から攻めるみたいよ。
私は吉田秋生は必読書(一般教養)と考えていて、その映画化に際してはストーリーなんか全部書いても全然問題ないだろうと思ったりもするのだが、見ていて、やっぱり全然何も知らない方が面白いのは間違いないと気づいたので(素直だな)、鎌倉の同じ高校に通う6人の男女が織りなす、せつない系の恋愛模様、とだけ書いておこう。本当は矢印付きの相関図とか書くと面白いのだが。人物主体に章を形作っているので、同じエピソードが別の視点で出てきたりします(って、これ流行ってるのか?)。
ひょっとして近過去っていう設定なのかな。丸筒ポストは鎌倉ならありそうだけど、「カネヨ クレンザー」が大々的にフィーチャーされている。これ現役? ついでにケータイが出てこないっすね。成宮が石垣に「お前、家の番号しか知らねえだろう」というのでケータイの番号を教えるかと思えば「家」ってのは実家ってことでした。漫画ならともかく実写だとちょっと照れちゃうかもしれないので過去に逃げてみた、ってとこかな。
このように「素直」だの「照れ」だのいう言葉が導き出されてくる正しい青春映画です。
が、これ「富江」の監督さんで、あっちで感じた気になるところ(「長回し」「アップ」「視点のずらし」)はやっぱり出てきて、どうにもカメラを意識させずにおかないっていうのが監督の手法のようです。今回はあれほど気にはならなかったのですが、私としては全体として心持ちカメラが人物に寄りすぎだと思いました。「お前を好きになってから鎌倉って町自体も好きになった」というイイ台詞(これ名台詞の嵐だぜ)を生かすためにも、もうちょっとだけ引いて風景を入れ込んでもよかったんじゃないかと思いました。というのは、夜のシーンではフィルム・レンズの選択が失敗しているような(撮影は16mmなんだろうけど)ザラザラ画面になっちゃうんですけど、1シーン、そればかりかピンボケじゃんという画面がありまして、ここなんかもっと広い絵を撮ってたのを編集でトリミングして人物を大きくしたせいじゃないかと思うんだなあ。キャラクターの感情とかは、顔の表情以外にも表現のしようはいくらでもあるので、その辺考え直してもらえないでしょうか。
そんなこんなで、原作はツツーと泣きましたが、映画は目が潤んだ程度(でもイイよ)。
あと説明しとかなきゃいけないのはキャストの順番だな(ストーリー書かなかったからね)。女三人、男三人と、頭に高校生(役の人)を並べました。公式には平山(「平山あや」に改名)・成宮がツートップですね。私が宮崎(平山の妹役)を頭に持ってきたのは、いちおう彼女がまとめ役(語り手)のはずだからです。というほど出てこないんだよなあ。もうちょっと探偵役みたいに使ってもよかったのに。
監督 及川中
脚本 後藤法子
    及川中
原作 吉田秋生
撮影 長谷川元吉
美術 尾関龍生
音楽プロデューサー
    大和朗
使用曲
   「je te veux」 サティ
   「月の光」 ドビュッシー
   「テンペスト」 ベートーベン
    他
エンディング・挿入歌
    白鳥マイカ
宮崎あおい
平山綾
市川実日子
成宮寛貴
石垣佑磨
阿部進之介
西田尚美
青山千可子
天光眞弓
奥野敦史
田岡美也子
岩手太郎
播田美保
丸山清佳
秦谷ひろみ
 さわきょうこ
 松永英晃
 鈴木一功
 佐藤恒治
 大野秀
 中谷朱里
 宮坂あゆみ
 岡崎菜々
 沢松綾子
 熊谷圭
 坂本加菜子
 芹澤みもり
 小林輝
 高橋研
 松島遼
「ラブ&ポップ」 ★★
三輪明日美はダメ。希良梨はよくわからん。エンディングでの仲間由紀恵は最高。工藤浩乃はいいぞ(ファッションはダサイけど)。
ライヴ感覚を大事にするというのは、方向性としてドキュメンタリータッチ、つまりリアルを志しているのだと思うが、最初に4人並んで歩いている絵が出た瞬間にもう嘘くさい。この4人の組合わせは失敗だったと思う。
男優はみんなよかった。リアルではないかもしれないけど。
原作もそうなのだろうか、指輪のための援助交際、というのはあまりにロジカルで、男っぽい気がした(後半は理由変わるけど結局ロジカル)。
セルフカメラ方式は、ライヴ感よりかえってカメラの存在が見え隠れしてしまった感じだ。電車の玩具にカメラ乗っけた映像は悪くない。
例えば三輪明日美を出さないでオール主観という手法もあり、だったのではないか。昔アメリカでやったハードボイルド物は失敗だったらしいが、ビデオだとどうか。たぶんグルグルして気持ち悪いだろうけど。
※ と当時書いていたので自分でも驚いているのだが、実際この時の三輪明日美ってのはどうだったんでしょうねえ。顔は今でも好きじゃないけどな(コギャル物の主役じゃないのは確かだ)。
監督 庵野秀明
脚本 薩川昭夫
原作 村上龍
撮影 柴主高秀
音楽 光宗信吉
友情准監督
    摩砂雪
三輪明日美
希良梨
工藤浩乃
仲間由紀恵
平田満
吹越満
モロ師岡
手塚とおる
渡辺いっけい
浅野忠信
岡田奈々
森本レオ
 三輪ひとみ
 L.L BROTHERS
 岡安泰樹
 島田律子
 主浜はるみ
 大沢健
 (声)
 河瀬(仙頭)直美
 石田彰
 三石琴乃
 林原めぐみ
「LOVE/JUICE」 ★★★★
シャ乱Qのつんくがやっている深夜番組で金を出して映画を撮らせるという企画の1本。私はこの番組見たことありません。監督は白髪でおなじみ新藤兼人監督の孫娘。ってことは乙羽信子の孫か。ちょっと顔見てみたいね。これがデビュー作。
同棲している二人の女の子。ノンケのミカとビアンのちか。ちかは次第にミカを恋愛対象として見るようになり……。
いやあ、まとめると思いの外簡単になっちゃいました。でもまあそれだけです。オチは凄いですが、描写は別になんてことないのでほのぼの気分で映画館を出られるでしょう。
もちょっとカッコつけて海外の映画祭に持ってくとか、エッチなシーン入れてピンク映画にしちゃうとか、いろいろ料理の仕方はあると思いますが、完成品は自主映画っぽくなりました。
オチに向けていろいろ脚本に手を入れているのは、ちょっと頭で考えすぎのきらいあり。
追記:外国の映画祭に持ってくんだってさ。 ← 第51回ベルリン国際映画祭ウォルフガング・シュタウテ賞(最優秀新人監督賞)+C.I.C.A.E(シカエ。意味は知らん)賞ダブル受賞
※ 乙羽信子とは血のつながりないみたいです。
監督・脚本
    新藤風
撮影 金谷宏二
スタイリスト
    清水研一
音楽 磯田健一郎
奥野ミカ
藤村ちか
永澤俊矢
西島秀俊
湯山ともを
成乃
森井恵美
榊原麻弥
石田美穂
斉木博子
森川涼
田中要次
「LOVE SONG」 ★★★
1985年、北海道。親もいないので、という意識から小さくまとまって生きて行こうとしていた高1の由紀恵は、レコード屋で耳にした曲に心ひかれる。レジ前に置かれたお勧め盤LPは、尾崎豊の「十七歳の地図」だった(違ったらすまん。私は尾崎世代じゃないので)。「これください」「在庫がないので売れない」「じゃあ、これは?」「俺のだ」「売れないものをどうしてお勧めするんですか」「じゃ勧めるのやめた」とクラシックに変えてしまった店員は伊藤マッシュルーム英明。「クラシックもいい」という彼は尾崎のLPを貸してくれた。由紀恵に「お前は何かしでかしそうな目をしているな」といった伊藤の夢は自分の好きな音楽だけを扱うレコード屋。クラシックからロックまで、古代から生き残ってきたものという意味で店の名はシーラカンスとつけようかと思っている。由紀恵がレコードを返しに行くと伊藤は店を辞め部屋を引き払い東京へ出た後だった。2年後、高校最後の夏休み、補習すべてに出席しつつも就職することになっていた由紀恵は、例のレコード屋の壁で伊藤から届いた彼のレコード屋の写真を発見する。実は私には由紀恵が何を発見したのかわからなかった。というのは、他の貼り紙に隠され、店の看板だけが見えているその写真の、魚のオブジェの周りで踊っている字は「coelacanth」というものであり、全然シーラカンスとは読めなかったからである。コエラ…? いくら私のようなオッサンより英語に近い高校生とはいえ、これは無理があるだろう。最初っから写真下方に写っている伊藤の顔とか出しときゃいいのだ。というように、この映画はちょっと現場より脚本(シーラカンスってカタカナで書いてあるんじゃないの?)を大切にしているようなところがしばしば見られる。とにかく尾崎のLPを持った由紀恵がその住所をたどって東京に着いてみると(由紀恵に片想いの俊<出資者=拾った金>がついてくる)店はとうにつぶれていた。由紀恵は溜まっていた郵便物を頼りに伊藤を探す。一方、女がらみで親友に金を持ち逃げされた伊藤は音楽に関することは一切避けて、友達の会社の夜間警備員をしていた。夜中、向かいのショーウィンドウを飾る沙知絵と知り合う。久しぶりの尾崎豊のコンサート開催まであと数日であった。
おそらく尾崎とは関係なく脚本を書いていて、ポイントとなる音楽を尾崎にしようかなー、と監督が思いついたところ、調べてみると今まで尾崎の曲が映画に使われたことはなかったので(ピンクで勝手に使ってそうな気がする)、プロデューサーのお祭り男・一瀬隆重がはりきって尾崎メインで展開したものであろう。しかし許可が出たのは2曲のみ、あまり意味ある使われ方をしていない。とはいえ、実は音楽プロデューサーが「十七歳の地図」のプロデューサーでもあるので(わざわざLP裏ジャケをアップで映しているのでわかった)、尾崎ファンの不満は受け流せる体勢にしてある。抜け目ないのう。
監督としては尾崎については後から追加しただけなので、実のところ「十七歳」の由紀恵の自分探しみたいのよりも、伊藤が沙知絵と出会って自己再生するみたいな方がメインなのであった。原沙知絵はとっても一所懸命に役作りした感じで演じていて好感が持てるし、自己が確立されているアーティストという役柄にも合っているのだが、この映画&伊藤の雰囲気からはちょっと浮いている。もっといい加減でいいのに。これは先ほど書いたように脚本重視な感じの会話のせいもあるのだけど。
映画全体としては、やっぱ尾崎が邪魔なんだよね。あまりに意味ありげなのにまったく意味ないから。
監督・脚本
    佐藤信介
撮影 河津太郎
音楽プロデューサー
    須藤晃
主題歌
    尾崎豊
伊藤英明
仲間由紀恵
原沙知絵
一條俊
津田寛治
ジョビジョバ
(マギー
 坂田聡
 木下明水
 長谷川朝晴
 六角慎司
 石倉力)
三輪明日美
坂本真
石堂夏央
奥貫薫
「ラブハンター 熱い肌」 ★★
日活ロマンポルノ
わいせつ裁判で有名な”警視庁のアイドル”田中真理を初めて見ました。表情というか、顔のつくりが固いね。と、思ったら「蜘蛛の湯女」で見てました(ポルノ誕生前だね)。誰だかわからないけど。相川さんも出てるし。
監督 小沼勝
脚本 萩冬彦
撮影 前田米造
美術 渡辺平八郎
音楽 世田のぼる
助監督
    田中登
田中真理
吉沢健
織田俊彦
相川圭子
やかた和彦
原司郎
露木護
佐藤了一
水木京二
「ラブホテル」 ★★★★
にっかつロマンポルノ
(2001-09-10)
相米慎二監督が急逝されたとのことなので、慌てて書きます。さぼっててすみませんでした。
別のところに書いたのだけれども、実はDVDを持っているのである。ちなみに最初に見たのはどういうわけか地上波・テレビ東京で夜中にやったとき。なにしろ成人映画なのであちこち切ってあったかもしれませんが、とにかくよくわからなかった。では今はどうかというと、実はまだよくわかってないのです。それでなかなか書かなかったのです。
小さな出版社を経営する村木(寺田)はサラ金に手を出して返済の目途が立たず、ヤクザに妻(志水)を犯されてもただ泣くだけ。どしゃ降りの日、死のうと思った彼はラブホテルにホテトル嬢を呼んだ。「Love Hotel」というネオン(これはちょっと滑稽)がある部屋にやってきたのはユミと名のる女性(速水)。村木は、実直な人生、一回くらいはハメをはずして遊んでやれ、ついでに女も道連れだ、と考えていたのだ。女に手錠をはめ、ナイフを取り出して「死ぬんだよ」と悪ぶってみせる村木。女の服を切り裂いてベッドに縛り付け、バイプレータを突っ込みっばなしにした。イッてはもだえイッてはもだえする女の強烈な生命力に感銘を受けた村木は人生をやり直そうと決意し、女とバイブはそのままにして部屋を出た。いや、実はもうここからしてわからない私ではあった。生命力云々というのは私が適当に書いているのであって、描写としては、のけぞって「アアッ」となるがウネウネしているのでまたのけぞって、とかいうのを見ていた村木が怖ろしい物を見たような顔をして去っていくというだけ。のちの説明でも「あなたは命の恩人だ、天使だ」とかいうだけなのである。
そして2年後、借金逃れのために妻とも離婚して地道にタクシー運転手をしている村木。ユミそっくりの女を見かけた。というかユミその人なのだが、ストーキングして客として乗せた彼女の名は名美。カーラジオから聞こえてくる山口百恵「夜へ…」(なんか英語もついた長いタイトルだったかも)。「いい曲ね」。真夜中の横浜。海を見つめる名美は、村木いわく「あの時の私と同じ顔」をしていた。思わず抱き留める村木であった。昔語りをする村木(ここで「天使」とかいう)だが、(自称)学生の時のたった一度の体験(という告白は後のシーンかな)、を持ち出す村木に、名美は「あたしが死のうとなんてするわけないじゃないの」と怒って去る。彼女はアパレルのOLだったが上司(益富)と不倫していた。彼に抱かれながらも自分のことを「天使」といった男のことが頭を離れない。イヤリングを落としたことに気づいた名美は、指名して村木のタクシーに乗り込む。横浜でイヤリングを探す名美に村木は百恵のアルバムをプレゼントする。村木の誠実な人柄に心が癒される名美。「あの時あたし失神しちゃって覚えてないんですけど、最後までしたんですか」「いや」「ふーん、してないんだ。続きやりません?」(ここではやりません)
もうスペースいっぱい。まとめて書く。村木の元へは時々妻がやってきて世話を焼いてくれる。セックスもしてる。上司の妻(中川)に浮気がばれて彼と別れた名美だが(ここの速水の電話が切れた後のですます調の一人語りがいい)、上司の妻の握る興信所の資料が気になり、村木にホテトル屋の履歴書(これで脅迫されている。そのせいで会社も辞めるはめになった)といつわって強奪させる。資料を見て騙されたことに気づいた村木は、それでも名美をあのラブホテルの部屋で抱くだけ抱いて身を隠す。村木の部屋を訪れた名美、空っぽの部屋に呆然として帰る。やってきた妻(夕飯の買い物かなんか持ってたりする)とすれ違う。桜吹雪。はしゃぐ子供たちが駆け抜ける。もんた&ブラザーズ「赤いアンブレラ」。終。
名美が浮気の資料を気にするのもわからないし、村木が名美を抱くのもわからない。妻にも知らせず去るってのは、女性不信になったってことなのか? とわからないことだらけなのだが、桜が吹雪いてもんたが歌えば、なんとなくとっても納得の人生哀歌なのであった。
石井隆がいつものモチーフを散りばめた脚本を、長回し好きの相米が1シーン1カットで映像化(タクシーの中とか時間経過はカット割って処理)。役者もこれによく応えた。でもボカシあるけどね(前貼りバレ?)。ポルノで長回しはムチャだからやめよう。
監督 相米慎二
脚本 石井隆
撮影 篠田昇
音楽 林大輔
挿入歌
    山口百恵
    もんたよしのり
速水典子
寺田農
志水季里子
益富信孝
中川梨絵
尾美としのり
萬田久子
木之元亮
飯島大介
伊武雅刀
佐藤浩市
「Laundry」 ★★★★
監督・脚本
    森淳一
撮影 柴崎幸三
美術 佐々木尚
スタイリスト
    小林身和子
アニメーション
    MAYA MAXX
白鳩放鳥指導
    一杉誠
音楽 渡辺善太郎
主題歌
    atami
    (Vo. BONNIE PINK)
窪塚洋介
小雪
内藤剛志
有吉崇匡
西村理沙
木野花
田鍋謙一郎
村松克己
角替和枝
石丸謙二郎
宮沢美保
福井裕子
春延朋也
坂西良太
 阿部聖美
 佐藤裕
 重松収
 和泉今日子
 青山真也
 弓削智久
 森麻衣子
 川上未遊
 中谷果夏
 べんきち
 サム
 後藤一成
 ジーニアス福沢
 永井真弓
<日本映画−り>