| <日本映画−せ 前編> | |||
| タイトル | コメント | ||
| スタッフ | キャスト | ||
| 「SEMI 鳴かない蝉」 | ★★★ |
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| 監督 横井健司 原作・脚本 立石俊二 撮影 下元哲 美術 坂本朗 衣装デザイン ごあきうえ 音楽 遠藤浩二 挿入歌 Dir en grey |
遠藤憲一 鈴木紗理奈 哀川翔 平泉成 宗丘陸汰 嘉門洋子 田島令子 山田辰夫 隆大介 志賀勝 翁華栄 中村愛美 殺陣剛太 相澤一成 野崎かづみ 泉祐介 湖条千秋 |
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| 「蝉祭りの島」 | ★★ ストリッパー・土屋の、人が良いのだけが取り柄のグータラ亭主・北村が死んだ。結婚に反対されていたので北村の母・吉村には連絡しなかったが、土屋は北村の子を身ごもっていたし、とりあえずお骨を持って行くことにした。北村の実家は辺鄙な島で老舗の旅館を営んでいるという。あわよくばそこの女将になろうという腹づもりもあった。島へ渡ると、土屋はそっくりさんの女流作家(もちろん土屋二役)と間違えられてしまう。様子見のために誤解をそのままにしておくと歓迎会だのなんだのチヤホヤしてくれて気分がいい。村長は世襲制だとかで若造だったのだが、なんとしても島の名をあげたいと必死で、島を舞台に小説を書いてくれ、先生を島のイメージキャラクターにしましょうなどといってポスターまで刷ってしまう大騒ぎ。宿泊先として連れて行かれたのはオンボロ旅館。老舗も何もこの島に旅館はこれだけだという。そこの女将、というのはもちろん北村の母だが、旅館よりも農業にせいを出していて、都会の作家先生だろうが何だろうがサービスなんてものはしてくれない。土屋もいい出しかねてそのまま作家先生としていつづけることになる。島の坊主兼医者・竹中は心臓病の療養のために東京から子供を一人預かっていた。この子はなぜかひと目で土屋が偽物だと見抜く。 脚本がねー、どうかと思うのですよ。全体のストーリーとしては「花王愛の劇場」で1クールやりゃいいような話で、それを映画にしたこと自体はまあいいのですが、独り言を含む不自然なセリフや、ストーリー展開に都合がいいということが見えるくらいに不自然なリアクションが多いです。もっと突っ込んでいえば、土屋がストリッパーである必然性が何ひとつない。最後に浜辺で脱いで半端に踊りますが、このシーンは何を云いたいのかわかりません。とりあえず奔放に生きていて田舎の婆さんとはまったく相容れないキャラクターで、さらに村の助役・クワマンとの絡みで風俗関係の職業が都合がいい。北村がヒモ暮らしをしているってのもあって、ではストリッパーにしましょうか。おお? なんか必然性ある気になってきたぞ。いやいや見りゃわかるけど本当に意味ないの。ストリッパーが島に行って、と書くと日本映画的にはサマになるから、思いつきでそうしただけなの(決めつけ)。というわけで主役という餌に吊られて土屋久美子は無駄に脱いでしまいましたが、この作品としては無駄でも、脱げる女優という称号(?)を得たことでこの先うまく転がってくれるといいなと思っているわけです。具体的には片岡礼子の仕事をちょっと分けてもらえるといいと思います。 結構、酷評してしまいましたが、後味は妙にいいし(最後にひまわりが出てきて「愛の新世界」を思い出した)、そんなに悪い映画の気はしてません。 あ、そそそ。「蝉祭り」ってのはですね、島の外で死んだ人が蝉になって帰ってくるという、要するにお盆です。 |
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| 監督 横山浩幸 脚本 高橋美幸 撮影 柳田裕男 音楽 安川午朗 主題歌 小島麻由美 |
土屋久美子 吉村実子 桑野信義 長島慶造 北村一輝 竹中直人 高橋隆大 高橋明 岡崎友紀 嶋大輔 もちづきる美 三谷悦代 山田幸伸 雨宮淳子(踊り指導も) |
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| 「セラフィムの夜」 | ★★★★ 両性具有の大沢。韓国人と日本人の混血右翼ヤクザ、白竜。その弟で純日本人の西島。 西島→大沢←→白竜。白竜は、”思想より金”の親分を斬り西島を斬り、大沢とともに韓国に逃げる。在日韓国人の國村に命を狙われる。いとこかなんかの韓国人娼婦の森崎につばを吐きかけられる。母の高橋はなかなか会ってくれない。 原作はどうも面白いのか面白くないのかわからなかったんですよ。映画のほうが好きです。撮影がきれいだし。 |
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| 監督 高橋伴明 脚本 鹿水晶子 剣山象 原作 花村萬月 撮影 長田勇市 メインビジュアル 稲越功一 |
大沢逸美 白竜 西島秀俊 國村隼 森崎めぐみ 石橋蓮司 高橋恵子 天童子 寺島進 下元史朗 |
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| 「0課の女 赤い手錠(ワッパ)」 | ★★★★ 赤い上下でゴーゴーを踊っていた美樹(なんか役名はなかったような)は外人にナンパされ(外交官ナンバーの車で)モーテルへ。素っ裸にむかれてしまう。外人がSM七つ道具を物色(銃もある)している間に美樹は彼の身分証を改める。やはり本物の外交官か、仕方ない。実は彼女は黒人女性SM殺人事件を捜査している刑事だった。襲いかかる外交官。どこから出したのか(たぶんその想像はハズレです)赤く塗られた手錠が飛ぶ。鎖の長さは3メートル。輪の合わせ目はブレードになっていて、外交官の首に食い込んだ。美樹は容赦なく射殺した。困ったのは警察。現役警察官が友好国の外交官をモーテルで射殺。そんな事件は公表できない。美樹はとりあえず留置されることになった。返却される赤い手錠、赤い警察手帳、赤い拳銃(すばらしい!)。留置場で、美樹は正体を知る女囚たち(ただの容疑者か)にリンチされる。 郷^治は神奈川刑務所を出所した。待ち構えていたのは荒木ら横須賀の仲間と、田舎から出てきた弟だ。出所記念にカップルを襲う。女(岸)をマワし、男(基地反対運動家)は殺す。いつものように女をバーのママ(三原)に売りつけようとするが、いつでもラーメンと丼飯を抱え込んで器用に喰っているママは岸を見て驚いた。これは次期首相候補(丹波さん)の娘ではないか。彼女には縁談話(政略結婚。もちろん相手は運動家ではない)が進んでいる。これは大っぴらな捜査はされないだろう。一味は身代金をとることにした。 身代金は三千万。丹波さんから、たぶん警視総監の戸浦に指令。娘を奪還、犯人たちは抹殺、すべてを秘密裡に遂行せよ。実行班の室田は留置場へ赴いた。 長くなったので、以下、楽しいシーンの描写はすっ飛ばす。なんとか一味に入り込んだ美樹は、サツの犬じゃねえかと疑う男どもの拷問・陵辱に耐え(そういえば飯島直子の「ゼロ・ウーマン 警視庁0課の女」にも拷問シーンがあったなあ)、自分の正体を知るバーのママ(最初にリンチした女囚だった)を始末する(男どもは別室)。陵辱された直後の裸のままの美樹が赤い手錠を飛ばす! ほら、みなさんの想像してた隠し場所は調べられているので、本当にどこから出てくるのか謎だ。「てめえ本当にデカか。1課か4課か」「しいて言えば、ゼロ課ね」。 美樹は室田と連携しながら一味を一人ずつ始末していくが、娘がシャブ中になってしまったと知った丹波さんは、もう政略結婚の道具としては使えないと判断、室田に娘・犯人・美樹、全員を始末するよう指令を下した。「私だけの問題じゃない、これは天下国家の問題だ」。美樹の正体は郷にもバレてしまい、美樹(と岸) VS 郷(と荒木) VS 室田(の向こうに丹波)の三つ巴の激闘が繰り広げられる。 杉本美樹は、宮下順子にちょっとだけ榎本加奈子をまぶした顔立ちで(胸は二人を合わせたよりもでかく)、常に無表情、歌声は藤圭子である。そんな感じでちょっと華がないので、大熱演の郷の方が主役のようにも思ってしまう。何しろクライマックスでは唐突に郷の身の上話が止め絵で何度も挿入されるのだ。でもまあ、シリーズ(を予定してたんじゃない?)の主役とメインゲストの立場っていうのは往々にしてそういう関係だよね。とにかくこれの郷はスゴイです。妙なところに出てくる荒木一郎は、セリフが一個しかない変態役で、ヒゲにサングラスの姿は尾崎紀世彦にしか見えません。 後半の脚本にちょっとヨレっているところがあるのだが、見た目の勢いでブッ飛ばした。おっ、ドラム缶があるじゃねえか、あれ撃て、爆発させろ。血が出るっていったらブシュ〜ッとかピュ〜ッて噴き出すに決まってるだろ。クライマックスがゴミ溜めの中で(米軍のハウス近辺なんだけど)地面の新聞紙とかが舞ってたりするのが西部劇みたいなのもよい(「リオ・ブラボー」のパクリみたいのあり)。 これは1974年の作品なのだが、BGMに「Gメン’75」のオープニングそっくりの曲あり。あっちも菊池なんだろうなあ。菊池は「仮面ライダー」から「暴れん坊将軍」まで、似たようなのしか書けないからな。 |
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| 監督 野田幸男 脚本 神波史男 松田寛夫 原作 篠原とおる 撮影 中島芳男 美術 桑名忠之 音楽 菊池俊輔 主題歌 杉本美樹 |
杉本美樹 郷^治 室田日出男 岸ひろみ 三原葉子 丹波哲郎 荒木一郎 菅野直行 遠藤征慈 戸浦六宏 藤山浩二 団巌 ロルフ・ジュサー 佐藤晟也 |
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| 「ゼロ・ファイター 大空戦」 | ★★★★ 全体の1/4ほどが特撮(モノクロ/シネスコ)。 山本五十六が待ち伏せされるようにして撃墜された太平洋戦争終盤。敵米軍が大規模な基地を構える島近くの帝国海軍飛行基地(ラバウルの近くです)。もはや制空権・制海権ともに米軍に抑えられていた。基地は連日定期的に爆撃を受け、隊員らは「定期便」と呼んで慣れっこになっている。滑走路の片隅には不発弾も転がっているがそのままになっていた。いっちょやるかと敵基地への攻撃を計画するが、逆にその直前に(定期便ではなく)爆撃され、隊長の久保死亡。どうやら暗号が解読されているようだった。常に日本刀(ニッポンとう)を携え血気にはやる佐藤は基地司令(千秋)に報復攻撃を進言するが、新隊長を待てといわれる。佐藤はこんな時に伝説の零戦乗り・シャア大佐が来てくれればと願う。やがて現れた零戦は通常の三倍のスピードで飛ぶ赤い隊長機だった(嘘です)。あれはまさしくシャア大佐の愛機と色めき立つ佐藤らだが、降りてきたのは若僧の小柳で、新隊長とともに赴任してきたという。この機は新隊長のもので、シャア大佐は先日グラマン4機を撃墜した後、帰らぬ人となったとのこと。「知らなかったですか。前線ボケですね」。翌日船でやってきた新隊長は白い軍服も眩しいクロトワ大尉(加山)だった。 見るからに冷静沈着なクロトワと、熱血漢の佐藤ら隊員はぶつかりがちだ。ある日「定期便」についてクロトワが作戦を進言した。以前に送られてきていたものの使い道がない拡散波動砲爆弾で「定期便」を殲滅するという。拡散波動砲爆弾は、投下後3秒経つと炸薬が網のように広がって広範囲の敵を爆撃するというものだったが、なにしろ高速移動する戦闘機相手にはまったく使えないと思われていた。クロトワは上空で待機し、敵にお見舞いするという。作戦参謀は無駄だというし、零戦乗りたちは重い物をぶら下げては機動性が落ちるから(零戦の使い方として間違っているので)イヤがるが、司令の許可が下りた。最低限の燃料を積んで飛び立つ飛行隊。だが「定期便」はなかなか来ない。燃料もつきそうなので帰投しようとするところへようやくやってきた。クロトワの作戦は大当たり。ほとんどの敵機は撃墜、また手負いとなった。喜び勇んで追い討ちをかける隊員たち。だが初陣の小柳のお守りでついていた土屋の機は油圧が故障しており墜落してしまう。クロトワの制止を聞かず深追いした佐藤の機も燃料切れで脱出。燃料切れを訴えるクロトワに「大和魂で追えるはず」と参謀。「大和魂で飛行機は飛びません」。敵9機を撃墜、こちらは2機(と1人)を失う。クロトワはこれは負けだという。敵は何百機もある内の9機でしかないのだ。 次に、ニセ暗号で敵機をおびき出し、留守の基地を叩く作戦を実行。帰投が遅れて戻ってきた敵に追われ、スコールの雲に突入したクロトワらは風に流されて偶然米軍の電探(レーダー)基地を発見する。クロトワがあれこれと手を出すのでラバウルの本隊もようやく腰を上げる。しかしあの電探がある限り勝ち目はない。藤田長官がクロトワに話を聞きに来る。長官の側には参謀のガルマ大佐(中丸)がいた。長官「君たちは知り合いか」ガルマ「海軍士官学校で同期でした」クロトワ「君は良き友人であったが、君の作戦がいけないのだよ」 加山は本当は九段中尉という名で「縁起でもねえ、靖国からの出迎えかよ」と云われたりしてます(シャア大佐は志津少佐かな。九段の方はちゃんと意味がある名前ですが、これは最後の方で秘密が明かされるのでここでは書きません。というか、逆に一部の人にはハナからわかるように書いてますが)。 監督はこれがデビュー作で、特撮がたくさんあるので通常より仕事は少ないかもしれないが、奥行きを感じさせる絵づくり等、手堅い仕上がりで編集のテンポもよい。特撮はもちろん立派で、ただたぶん当時でも目新しさはなかったろうと思うが、特撮か本編か微妙な、回転するプロペラなめてパイロットを映すカットのプロペラ回転の処理に工夫がされていて美しい(全体に実物大模型だか本物だかわからないものが効果を上げている)。 |
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| 監督 森谷司郎 特技監督 円谷英二 脚本 関沢新一 斯波一絵 撮影 山田一夫 美術 北猛夫 音楽 佐藤勝 |
加山雄三 佐藤允 千秋実 江原達怡 小柳徹 土屋嘉男 藤田進 中丸忠雄 谷幹一 大木正司 東野孝彦 波里達彦 久保明 宇仁貫三 玉川伊佐男 綾川香 太刀川寛 |
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| 「1000」で始まる映画 | |||
| 「戦国自衛隊」 | ★★ 個人個人がどうこういうのではないのだが、真田広之・薬師丸ひろ子・千葉真一に鎌田敏夫と角川春樹で時代劇(特撮あり)と来れば(岡田奈々と成田三樹夫もか!)、まあ、ダメな映画と思ってもらって差し支えない。食い合わせが悪いのでしょうなあ。 陸上自衛隊。補給部隊の集合地に集まった護衛隊や、戦車の修理に来たチーム。本隊が到着しない。護衛隊の隊長・千葉(原作とか、本当は役名が関係あってしかるべきストーリーだったと思うのだけど、映画ではどうでもいいのだ)の時計は5時18分で止まっている。いや、その場にいた全員の時計が同時刻で止まっており、さらに千葉の部下のインテリ・江藤によれば、金星の位置がおかしいのだという。5時18分は日の出の時刻。なんてえことはどうでもよくて、とにかく空が大地が海が妙な動きをしたあと、ふと気づくと地形はだいたい同じながら、あっちにあった発電所とかがなくなっていた。さっき海が荒れて沈没したかに思われた哨戒艇がやってきた。ヘリコプターもやってきた。いつも小便の近い三浦が馬に乗った鎧武者と遭遇。祭りでもやってんのか? その時、矢が飛んできた。崖の上にインディアンのごとく現れる戦国時代の小兵たち。やむなく機関銃で応戦する自衛隊。どうやらタイムスリップしてしまったらしい。「歴史は俺たちに何をさせようとしているのか――?」、いや別に何も(これキャッチフレーズで、セリフじゃないです)。 戦国部隊代表の謙信(夏八木)は、「(異人かと思えば)同族ではないか」とヘラヘラすり寄ってくる。この地は謙信と、敵対する武将の領地の境目だった。珍し物好きでもあったし、実のところ武将として計算高くもあった謙信は、この鉄の武器を備えた者たちを自分側に引き入れたかった。リーダーの千葉と話をしてみると、どうやら千葉は自分同様の戦争キチガイだったのですっかり意気投合、いきなりフンドシ姿で「手を組んで天下を穫ろう」と語り合うのだった(ここまでいきなりじゃないです)。この間に現代で岡田奈々とかけおちの約束をしていたスター・にしきのが、この一帯の外は現代かも知れないと夜逃げしたり(ホモの鈴木が同行)、かまやつが仲良くなった子供の家にいついたり、千葉と対立する渡瀬が哨戒艇を盗んで、って「その間にも」という程度じゃなくなってきたな、とにかく渡瀬の話は前半の山場だ。脅されて仲間になる角野が若すぎて可笑しい。渡瀬たちは近隣の村を襲い、男は殺し女は犯し、とやりたい放題で、自らヘリにぶら下がった千葉に翻弄され、国体優勝の狙撃手・中(燃えろイイ女・小野とのラブラブあり)に撃ち殺されてしまうのだった。悪いイメージを払拭するためか哨戒艇を沈めてしまうのはもったいなさ過ぎ。 江藤は歴史の自浄作用によって、歴史を狂わせかねない事態になると、自分たちは元の時代に送り返されるか、始末されてしまうだろうという。ということは、歴史を変えれば変えるほど、現代に帰れる可能性が高くなるというわけですな、と姑息な理由をひねくりだした千葉は「ワシらで天下穫るんじゃ」というが、実は現代に帰るよりこの時代に残って戦争がしたいのだった。 謙信は、あっちの方を回って京へ上り、千葉は川中島で武田信玄(これ萬屋錦之介かなあ。デカイ兜かぶってて、この映画どういうわけかスタッフ・キャストのクレジットがなかったのでわからないのだ)をぶっつぶしてから合流する。いくさの前には後家さん(絵沢)とこに夜這いだ。もうすぐ現代に帰れるから、あっちではできないことをしておくのだ(この辺、下品ですごく嫌だなあ)。この信玄との戦いがまるで「ブラックホーク・ダウン」のソマリアである。最新鋭の武器を持った少数部隊が、いい気になって後進軍隊をブチ殺していたが、ふと気づくと死をものともしない大人数に押されてほとんど負け戦になっていた。ヘリすら動きのいい龍の忍者こと真田(信玄の息子)ひとりの活躍で落とされてしまう。 この映画で一番有名なセリフはこれ、「まだ、子供じゃないか」。ただ単に薬師丸が出てるってだけで、どうでもいいシーンなんだけどね。 以上、オチはなし。これ配給は東宝みたいなんだけど、キャスト見る分には完全に東映だなあ。 |
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| 製作・音楽監督 角川春樹 監督 斎藤光正 脚本 鎌田敏夫 原作 半村良 撮影 伊佐山巌 アクション監督 千葉真一 ヘリ操縦 加納正 音楽 羽田健太郎 シンガー ジョー山中 井上堯之 高橋研 松村とおる |
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| 「宣戦布告」 | ★★ 政治のこととか全然知らない人が書いているので気にしないように。 若狭湾の方かどっかに国籍不明の潜水艦が座礁していた。中にはハングルなどが書かれていて北東人民共和国のもののようだった。この時、古谷総理はロシアか中国かと名前を挙げていき、ようやく三番目に北東人民共和国のものである可能性に思い至るのであった。同時に北東は本国でクーデターの動きあり云々という情報もあり、意味ありげだが私にはこの情報から座礁潜水艦の目的を類推せよといわれても困ってしまうのだった。潜水艦の中には死体と一緒にRPG(携帯ミサイル・ランチャー)もあり、武装した諸君がその辺に隠れているのは明らかだ。近くには原発もある。政府は山に潜伏するテロ部隊(想定)にSAT(警察の特殊部隊)を投入し、結局武器の使用が許可されないのでさんざんにやられたりするのだが、まあ地元農民でない確認はしてから発砲するわけで、あのタイミングじゃ許可されててもやられちゃってたでしょうね(でも北東の諸君は、あそこでRPG使うのはもったいないからヤメロ)。で、政府はやっぱり武器使用許可を与えてない自衛隊を投入するのだが(武器使用許可されてもやられちゃう役立たず)、その前にSATに武器使用許可すべきだし(勝手に撃ち返してるけど)、それよりも武器の使用が許可されない状況で暴徒と対峙してきた歴史を持つ機動隊を投入すべきであろう。催涙弾と投石ね。ちゅうか、山狩りにSAT出さなくていいんじゃないの。政治家が現実的な対処もせずに、嬉しがって大ごとにしちゃうのは困ったものだ。この法律でがんじがらめな、という辺りを問題提起しているのだろうが、そこんとこの描き方に丁寧さが足りない。警察とか自衛隊が次々と死んでいくところに悲愴感を感じてもらいたいんだろうけどさあ、映画ではそういうのは日常茶飯なので(そういう感覚を持つ人がいるってことが、もはや社会的に危機なんだな。って、俺だよ、俺)、ここはガチガチの硬派に見せてくれればいいものを、ナイフで肉弾戦やるわ、北東兵士の胸のとこが切れたらボロンとオッパイが出て、女かよ、とかバカなことやってるのがいかん(この人JAEの人かな?)。もっとも私はこの辺に麻生幾を感じましたけどね。そういえば、そもそも北東の人たちは座礁した潜水艦(ほぼ全体が海上に出てて、そりゃ座礁どころではないぞ)くらい爆破しとけよ。 そうこうするうちに、北東本国から艦隊が出撃したとの情報も入る。このクソ忙しい時に、いや今だからこそ、次期首相の座をねらう官房長官・佐藤慶は影の総理・財津と手を結んで怪文書などをつくったりする。対する古谷は財津を副首相に任命、一蓮托生作戦に出る。古谷の首席秘書の杉本は実は北東からの帰化人である。どうでしょう、日本政府ってのはそんなに柔軟なものでしょうか。結局杉本は途中で追い出される。杉本が師と仰ぐ内閣調査室の夏八木は古谷のためにがんばる。北東のスパイ白島は政府のスタッフと寝て情報を持ち帰り、伊丹に渡す。しかし伊丹は内調にマークされ、その上司である夏木に始末される。福井県警は北東の潜水艦のコックを逮捕、春田刑事が取り調べる。結局、夏八木が画策して、白島を通して偽情報を北東に流すと、まったく状況がわからないまま事態は収拾してしまう。テロ部隊は、銃やナイフでボロ負けの自衛隊が、手榴弾を無許可で使うもやっぱり歯が立たず、結局武装ヘリでケリつけました。これがダメなら次、と武器が大袈裟になるのが、燃える人には燃える展開なのかもしれないが、相手の力を推し量れよとも思うし、「ウルトラ」に愛のない幼稚な人のように、最初からスペシウム光線出しやがれとも思うのだった。 エンディングが、「ロッキー」の、ポスターの絵柄で有名なロッキーとエイドリアンのシルエットそっくりなのが笑えるのだが、そのシーンで語られている主張は笑い事ではない。なんと「日本人という民族は国という概念の把握が曖昧なので、これを統治・護持していくには皇室のように朝鮮半島あたりから来た人に任せるしかあるまい」というものなのだ(もちろんそんなはっきり云わないけど、日本人じゃダメとは云っている)。どうだ、驚いたか。右翼映画だと思っていた人、ちょっと違いますよ。こんなテーマの映画です。日本列島出島計画。中国が香港を持っているように、南北統一後の朝鮮も米軍基地と貿易の島・日本を持ちたい。俺、書きすぎてますか。大丈夫ですか。 |
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| 監督 石侍露堂 脚本 小松與志子 石侍露堂 原作 麻生幾 撮影 阪本善尚 美術 福澤勝広 殺陣 諸鍛冶裕太 音楽 磯金俊一 岩渕一真 二本柳一明 米村武 |
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| <日本映画−そ> | |||