| <日本映画−せ 後編> | |||
| タイトル | コメント | ||
| スタッフ | キャスト | ||
| 「千と千尋の神隠し」 | ★★★★ (アニメーション) いきあたりばったり(に思える)の快作。元々テレビ用の企画なんじゃないかなあ。という感じで、全体として1本通った本筋に向かってエピソードを積み上げていくという構成になっていない。「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」も2・3話の短編をつないだみたいな感じになってましたが、今回もそういう感じ。これらは前半で設定を明らかにして、という形だったので後半予定調和的に安心して見られたのだが、今回は明らかにされない設定というか謎が多く(キャラクターも単純ではない)どこに連れて行かれるのかわからないままに、あれよあれよと話が進んでいく。見ていて非常に新鮮でした。 千尋は田舎へお引っ越し。アウディを飛ばすお父さんは道を間違える。道の脇には小さな石の祠がいっぱい。車の通れないトンネル、というか門に辿り着いた。ちょっと行ってみよう。お父さんとお母さんは行ってしまう。千尋は行きたくなかったが、入り口の石像(車止め?)が気持ち悪いので着いていった。向こうに出てみると思いのほか広々とした風景が広がっていた。ちょっと違和感があるので、「つぶれたテーマパークかな」とお父さん。枯れた川を渡って妙な建物が並ぶ通りに出た。どこかから美味しそうな匂いが流れてくる。うち捨てられたような店先に見たこともないようなご馳走が並んでいる。店員は見あたらないが、カードもあるし財布もある、来たら金を払えばいいのだと(おそらく既に魔に魅入られていた)お父さんとお母さんはそこらのものをガツガツ食べ始めた。こんな予告でさんざんやってるとこを詳細に書いてもしょうがないな。 あっという間に夜になり、お父さんとお母さんは豚になってしまう。例の川は渡れないほどの水をたたえている(朝になっても水は退かない)。千尋はハクという少年に助けられて、八百万の神々のためのお湯屋で働き始める。 ちょっと唐突に環境問題がナマな形で出てきたりして、どうしたものかと思ったりするのだが、このシーンも絵に勢いとパワーがあって、しかも後に残らないので、考える間もなく過ぎ去ってしまう。後に残らないというのは、教条的なリアクションとかセリフがないからで、これは全編に渡ってそういう演出、フォローや解説は基本的になしです。一人一人がその意味するところを考えれば……などという間は与えず、すぐ次に進みます。といって、それほどジェットコースターな展開でもなく、静かなところもありますが、この時はもう次への期待で頭がいっぱい、今見たもののことなんか気にしたってしょうがない気持ちになってます。 出だしはちょっとのんびりしていて、またまた久石譲の音楽はうるさいなとか考えてましたが、途中からまったく気にならなくなりました。 映像的には、変な怪物(神様ね)がいろいろ出て一見派手ですが、実際に見て頭に浮かんだのは「渋い」とか「通好み」という言葉。でも英語にするとなぜか「cool」だったりする。 今回は事前に妙に監督がいろいろアナウンスして、「生きる力」がどうのこうのと意味がわかりませんでしたし、うるせえよと思ったりしましたが、見ればわかる。とにかく前へ前へということです。 (このコーナーは最高の画質に調整してあります。モニターの彩度を落とすといいかも。) |
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| 製作総指揮 徳間康快(故人) 監督・原作・脚本 宮崎駿 作画監督 安藤雅司 高坂希太郎 賀川 愛 デジタル作画 片塰満則 美術監督 武重洋二 映像演出(撮影のことらしい) 奥井敦 音楽 久石譲 主題歌 木村弓 |
(声の出演) 柊瑠美 入野自由 夏木マリ 菅原文太 玉井夕海 神木隆之介 上條恒彦 小野武彦 我修院達也 はやし・こば 大泉洋 内藤剛志 沢口靖子 |
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| 「千年女優」 | ★★★★ (アニメーション) なんちゃらいう賞を「千と千尋」(↑)と同時受賞したのが自慢という予告がちょっと情けなかったが、実際見てみると立派な作品だった。とはいえ、やっぱり「スペシャルサンクス 星野之宣」くらいつけてもらわんと「パクリ」扱いされてしまうであろう。 |
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| 監督・原案 今敏 脚本 今敏 村井さだゆき キャラクターデザイン 今敏 本田雄 作画監督 本田雄 井上俊之 濱洲英喜 小西賢一 古屋勝悟 美術監督 池信孝 色彩設計 橋本賢 演出 松尾衡 撮影監督 白井久男 音楽 平沢進 エンディングテーマ ロタティオン |
(声の出演)
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| 「千年の恋 ひかる源氏物語」 | ★★★ 東映創立五十周年記念作品 「北京原人 Who are you?」につづく東映早坂暁正月特撮大作シリーズ第二弾。客は中年のおばさんが多いし、一見文芸ロマンみたいに思えるが、オカルトにエロにミュージカル、一部アクションあり、と来れば「発狂する唇」と同工異曲である。ファンタで上映すればそこそこ受けたであろう。ちなみにテーマは「女の歯ぎしり」だ。 平安時代。活字中毒者の紫式部(吉永)は、その妙なインテリぶりが気に入られて渡辺Aの妾になる。が、妊娠した途端にそっぽを向かれる。子供は女の子だった(成長すると前田になる)。寂しい彼女は父・神山や兄・段田のいる若狭に身を寄せる。そこで小説「源氏物語」を書き始める。天皇の息子が主役の近親相姦もどきのエロ小説で、兄は「不敬なり」と激怒するが、紫はやめられないのだった。出世の目が見えてきた渡辺Aは、娘をミカドの側室にしようと迎えに来る。が、ちょうどやって来た海賊に殺されてしまう。 紫は渡辺Aのいとこの渡辺Bに呼ばれて京へ戻る。渡辺Bの娘・水橋のミカドへのお輿入れが本決まりになり、シェヘラザードのごとく話術の巧みなインテリ女にすべく家庭教師が必要だった。ライバルの娘には、歩きながら「春はあけぼの」だのと独り言をつぶやく女怪・清少納言(森)がついており、どちらが正妻になるか微妙なところなのだ。紫は「源氏物語」を男を知るマニュアルとして水橋に読み聞かせるのだった。 というのが全体のストーリーで、合間合間に「源氏物語」のエピソードが挟まるという構成。 これはどういうことなのかな、と思うのはエロ担当が竹下景子だったりするとこである。そして「ピストルオペラ」につづき、12・3歳の子を脱がせたりしているのは、児童ポルノの規制に躍起になっている昨今の状況をどのように考えておるのか。 松田聖子は、なんか知らんがとにかく歌う女だ。とっても現代風な歌をお歌いになられて、空もお飛びになるのだ。最初も紫式部の歌(これは昔風)から始まるので、どうせならミュージカルにすればよかったのに。それが宝塚ダマシイ。 特撮はそんなにオッとか思うところはないが(津波はよかったね)、事前に知っていた紫宸殿?の合成とかわからなかったなー、うまい! |
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| 監督 堀川とんこう 脚本 早坂暁 原作 紫式部 撮影 鈴木達夫 美術 西岡善信 特撮監督 佛田洋 デジタルエフェクト 尾上克郎 音楽 冨田勲 題字 片岡鶴太郎 |
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| 「千の風になって」 | ★★ |
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| 監督・脚本 金秀吉(キム・スギル) 脚本協力・エンディング 新井満 原作 『天国への手紙』 撮影 金徳哲(キム・ドクチョル) 装飾 須坂文昭 音楽 周防義和 |
西山繭子 伊藤高史 南果歩 水谷妃里 桂木梨江 金久美子 吉村実子 綿引勝彦 大倉修吾 洞口依子 吉井怜 宇梶剛士 |
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| 「千羽鶴」 1969年 | ★★★ <増村保造・川島雄三 × 若尾文子> ノーベル文学賞受賞記念 |
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| 監督 増村保造 脚本 新藤兼人 原作 川端康成 撮影 小林節雄 美術 下河原友雄 衣裳考証 上野芳生 茶道監修 千宗室 井口海仙 音楽 林光 |
平幹二朗 京マチ子 若尾文子 梓英子 船越英二 北林谷栄 南美川洋子 新宮信子 三笠すみれ 武江義雄 目黒幸子 花布洋 松村若代 |
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| 「千里眼」 | ★★ 「リング2」だの「催眠」だの気の狂った映画をのさばらした結果がこの映画。責任とれよ。その「催眠」のサイド・ストーリー(宇津井健の元部下が出てくる)。 ”ミドリの猿”を名のるテロが頻発していた。正体は謎。米軍の横須賀基地で技師をしていたトモロヲも”ミドリの猿”の一員でミサイル発射装置を乗っ取り日本各地を攻撃する。それは幸い都市部は避けていたのだが、次の第二波は六大都市に照準がセットしてあった。制御装置のパスワードはトモロヲが変更してしまって手が出せない。トモロヲはピストルを自分の頭に向けて籠城している。パスワードを聞き出すまでは彼を死なすわけにはいかない。自衛隊から根津とその部下のF15パイロット水野が様子を見にやってきた。そして民間の精神医学の専門家・千里眼と呼ばれる黒木がやってきた。黒木の説得がうまく行くかと思ったがトモロヲは自殺。しかし彼がパスワードを打ち込む表情を録画したビデオで黒木は見事パスワードを見つけだし、事件は解決。水野はそれ以来黒木と親しくなり心理学のいろいろを教えてもらうようになる。彼女の病院で、学校も行かずにフラフラしている女の子や、自分を刑事と思い込んでいるギバちゃんと知り合う。 この後は全部ネタバレになるのかなあ。最後だけ書こう(ネタバレ心配するフリしてこれだもん)。またミサイル発射の危機。今度は水野がパスワードを解析、だがぎりぎり間に合わず2発のミサイルが発射されてしまう。私は水野がパイロットだし、まあ1発なら、よしスクランブルだ撃墜だと喜んだのですが(っていうか最初からクライマックスは空中戦と思い込んでいた)、2発? 何、ミサイルの進路を変える? ああそう。そういうわけね。がっかり。 というわけで何の映画かわからないでしょうが、見所は水野の自衛官姿(俺なら全編これで押し通すけどね)と、ワイヤーまで使ってフィルムの回転もいじったりしてる水野のクンフーシーンだ。それで★追加だ。 個人的には東京湾観音とかいう実在の観音が出るカットで必ず曇り空を合成してるのも好きだ。監督のこだわりだったんだろうなあ。こんな雲じゃダメだ! 監督について書くと、元々の監督が原作者と脚本でもめて(そりゃもめるよ、この脚本)降りたのを継いだデビュー作で、最初は映画撮れりゃ何でもいいと思っていたのだろうが、さすがにイヤになったのか時々ヤケクソになっている感じがする(撮影順が知りたい)のに好感が持てる。最初から全編ヤケクソで撮ればよかったのに。 |
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| 監督 麻生学 脚本 時中進 松岡圭祐 原作 松岡圭祐 撮影 加藤雄大 音楽 千住明 |
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