2000年のその他のエンタテインメント 最新更新日:2001年02月21日

 INDEX  :  
舞台(12/04)  ゲゲル(12/25)

舞台
タイトル コメント
劇団(主催) 会場
スタッフ キャスト
ジャスキス トリロジー #1 「ジャスキス」 ★★★★★
TEAM 発砲 B・ZIN 本多劇場
ランニングシアターダッシュ 2000 ウィンターリーグ
 「風のピンチヒッター 〜特訓中〜」
★★★
舞台は高校野球。大阪。ヘナチョコ高校が名門高校に挑んで惜敗した前作(は見ていないが、今回ダイジェストで上演)から十数年後、その名門高校野球部は落ちぶれかけていた。復活の最終手段として当時のヘナチョコ高校キャプテンが監督就任。反発する部員達。そこへ入部してきた超高校級ピッチャーは女だった……! というのが部員達にバレるのが中盤。で、いろいろありますが女ピッチャーは監督の一存で野球部残留、でも試合には出さないということで収まり、大阪地区決勝戦、ヒジを壊していた前のエースががんばっていたが最終回にヘロヘロ、監督はピッチャー交代を告げる。相手チームから抗議があって無効試合、になるところ客席からの「続けろ」コールで試合続行、試合には勝つが甲子園行きは相手チーム。2年後女子の参加が認められた。
私はそもそも外野である群衆の大声で何かが変わる話にはカタルシスは感じないのだ。重要なのは当事者の感情であり、行動である。審判も監督も観客も関係なく「野球選手は野球がしたいだけ。野球やってればハッピー」みたいな結末であってほしい。ボクシングだと矢吹丈VSカーロス・リベラのような。

役者さんの動きはいいです。セリフは声が大きいだけのような気がしないでもありません。大勢でナレーションみたいのをがなるのもちょっと辟易する。よかったのは藤元英樹(劇団シアターガッツより客演)と首藤健祐あたり。
ランニングシアターダッシュ ザ・スズナリ
作・演出 大塚雅史
上瀧昇一郎
岸本多恵子
藤元英樹
首藤健祐
佐久間京子
岡部尚子
高島輝実
礼葉映子
 宮腰健司
 佐藤太一郎
 高橋悠子
 平本光司
 徳本憲治
 田中裕介
 岩田能子
 葉山聖
ジャスキス トリロジー #2 「ゴージャスキス」 ★★★★★
TEAM 発砲 B・ZIN 本多劇場
ジャスキス トリロジー #3 「ジャスキス・デス」 ★★★★
TEAM 発砲 B・ZIN 本多劇場
「王将」 ★★★
トム・プロジェクト・プロデュース 本多劇場
「蒲田行進曲」 ★★★★
青山劇場は広すぎると思います。
去年もそうでしたが、いや去年以上に前半まったくのれません。真ん中へんの小夏の独白からやっとエンジンがかかり出し、最後は条件反射的にちょっと泣きましたが、去年はこんなもんじゃなかった。去年より全然いい席だったのに。
今年はなぜかあちこちで「飛龍伝」を思い浮かべました。理由はわかりません。
春田純一はここでも特攻隊カラオケ(おいしゅうございました)を披露しましたが、扱いが中途半端でもったいなかったです。かなりおふざけ入ってましたが、あれは本気でやらなければいけません。次回は泣かせるくらいに力入れてやってもらいたいです。
ところで、ダフ屋は声かけてくれないし、カメラチェックはおざなりだし、他の女の子たちと相当差別されてしまいました。開演前みんな客席中程を振り返っていたので誰か有名人が来ていたのだと思いますが、私は男子トイレで小川岳男に会いました。彼女たちは誰も知らねえか。大前光範が前説であれほど注意したにも関わらず携帯鳴りました。携帯持ってる人はキチガイだと思います。
RUPプロデュース 青山劇場
作・演出 つかこうへい
錦織一清
草g剛
小西真奈美
春田純一
清家利一
鈴木祐二
武田義晴
山本哲也
とめ貴志
岩崎雄一
友部康志
 黒川恭佑
 川畑博稔
 吉浦陽二
 石垣広文
 岡元次郎
 横山一敏
 尾崎雅幸
 黒須宗高
 岡田良治
 武智健二
 大前光範
「夢から覚めても 〜今世紀最大のうたた寝〜」 ★★★
「俺はケータイだ。電源が入ったままなのが不安だ。もし鳴ったら俺のせいじゃないのに注目され非難を浴びてしまう」というミニラジオドラマで注意を呼びかけるも無駄に終わる。
石丸謙二郎は心理学の教授で、現実の世界と夢の世界は対等であると唱えていた。その妻が左時枝。明日は石丸の一周忌で、別居している長女夫婦と次女夫婦も帰ってくる。離れの書斎では石丸の教え子の桂憲一が本の整理をしている。三女の石田ひかりは朝帰りでやっと起きてきた。石田と桂はお互いがちょっと気になっている。桂が持ち出した石丸愛用のよく眠れる椅子で夫の夢日記を読んでいた左はウトウトしてしまう。
で、夢の世界。長女・谷川清美、その夫でサラリーマンの朝倉伸二。次女・柴山智加、その夫の菊池均也は自称ミュージシャンのほとんどプータロー。家族全員同居している。夫の石丸も生きている。菊池が石田を愛しているといい、つられて朝倉も僕も愛しているといったことから騒動が持ち上がる。
という、向田邦子か山田太一かというドラマ。TEAM 発砲・B・ZINなんか見ているお子様(俺だ、俺)にとってはちょっとシブすぎであろう。
竿竹屋(「2本で1000円、2本で1000円。20年前のお値段です」)が効果的に使われていました。
ところで石田ひかりと柴山智加といえば大林宣彦監督の新尾道三部作第一作「ふたり」(私は好きではない)の友人同士であるが、見に来てましたね、大林監督。直に見たのは「時をかける少女」の完成披露試写会以来です。懐かしいなあ。前作「サニー・コースト・セレナーデ」もやはり柴山と大林組常連の林泰文が出てましたから、そっちも来ていたのでしょうね。
他に前作に出演したピアニカ前田を見かけましたが、というか私の斜め後ろに座っていたのですが、どうもケータイを鳴らしたのは位置的にピアニカのように思われます。メッ!
この日は他に、伊藤俊人、宮地雅子、甲本雅裕、たぶん羽野晶紀、長塚京三、の目撃情報あり。
泪目銀座 紀伊國屋ホール
作・演出 福島三郎 左時枝
石田ひかり
石丸謙二郎
桂憲一
谷川清美
朝倉伸二
柴山智加
菊池均也
「絶望居士のためのコント」 ★★★★
ナイロン100℃ 紀伊國屋ホール
「熱海殺人事件 〜ザ・ロンゲスト・スプリング〜」 ★★★
全労済演劇フェスティバル2000参加作品。
「ザ・ロンゲスト・スプリング」というのは、おそらくつか先生が演劇に復活して2度目の「熱海」、山崎銀之丞が登場してアイちゃんの売春が導入され、部長と水野君の恋愛がクローズアップされたもの(「突撃なんとか丸」とか「カタキンばい」とか「富士山を見たら、それは私です」とかのヤツ)です。後にこれがいわゆる”オーソドックス・バージョン”扱いとなり「傷だらけのジョニー」と名付けられたものの、その名称は一回も使われることがないまま「友よ、いま君は風に吹かれて」という名で復活し、そして今まったく形を変えて再登場しました。つか先生の中ではテーマは同じなのでタイトルがこうなっているのでしょうが、見た目は全然違います。昨年末の「二代目はクリスチャン」のように緊急特別バージョンと申しましょうか、例によって時事問題がふんだんにブチ込まれています。今回は神戸大震災と和歌山のカレー(「全労済のホールで保険の話をやっていいのかよ」という台詞がありますが、銀座セゾン劇場でやった「飛龍伝’90」の時も腐った資本主義の代表として西武が槍玉に挙げられていましたね。「’92」以降はカットされてましたが)と新潟の監禁です。そして事件からして違う。アイコの死体の下にもうひとつ死体が埋まっている。
ストーリーはどうも今ひとつ納得できないので役者の話をしましょう。鈴木祐二、初の部長役、なんなくこなしていると思いますが、いかんせんお話的にほとんど脇役。花束バシバシまで水野君に取られてしまってちょっと可哀想でした(客席キスは確保)。主役はヒザの関節の具合がよろしい水野朋子の相馬あゆみ。髪型も好き。熊田刑事の川畑博稔、実は水野君の婚約者・達彦さんという素晴らしい設定がしてあるものの、やはり脇役。そして大山金太郎の友部康志、デブなのがストーリーの足まで引っ張っている。デブ用の話を用意してあげないと可哀想かも。
通常「熱海殺人事件」といえばこの4人、あとは歌のゲストくらいで話は済むはずですが、今回は他にたくさん出てますね。これを発展させれば、総勢30人で女は水野朋子ひとりだけという「飛龍伝」ばりの大舞台がつくれるのではないかと思いました。今回は「売春捜査官」の李先輩代わりの嶋祐一郎、水野君のボケたお母さんのとめ貴志(「モンテカルロイリュージョン」の初期台本にもお母さんがちょっとだけ出てた記憶がありますが)、証拠の運び役で特攻隊カラオケを披露する予定だった春田純一の代役の吉田智則、という布陣になっています。嶋祐一郎はちょっと凄みがあって使い方次第で面白いかもしれません。
吉田「(相馬に)三島と別れろ、三島と別れて俺とつき合え」
鈴木「お前、7年越しなんだし、いい加減に諦めろよ」
懐かしい名前だ三島圭太。TBSに入社とかいってた気がするけど、つか先生とTBSって特に接点ないね。
最後にこぼれ話。チケット買ったときのこと、チケぴのお姉さんが「では確認させていただきます。ねっかいさつじんじけん……」。おいおい「熱海」ってのは芝居を知らなくても普通「あたみ」って読むんだよ、これは地名だからな!(ちなみに「ねっかい」で変換しても「熱海」は出てきません。)
☆北区つかこうへい劇団 全労済ホール スペース・ゼロ
作・演出 つかこうへい 鈴木祐二
相馬あゆみ
川畑博稔
友部康志
嶋祐一郎
とめ貴志
吉田智則
「カノン」 ★★★
NODA・MAP Bunkamura シアターコクーン
「プロパガンダ・デイドリーム」 ★★
ボケてるくせに気取ったルポライター・加納。彼の元をひとりの女性・旗島が訪れる。小説を書いたが(正直デキがいいわけでもないし)出版するためにはまず有名にならねばならない。ついては自分の父・麿のことを記事にしてほしい。彼女の話はこうだ。数年前に起きた殺人事件。男女間のもつれでランパブにつとめていた主婦とその夫の教師が殺された。犯人は彼女の兄(20歳過ぎ)だ。実務的な弁護士は、とりあえず身を隠しマスコミを通して世間に対して謝罪のコメントを発表せよという。父は「成人した息子は私とは独立した一人の人間であるから、息子自身が謝るべきであって、ここで私が謝っては息子を子供扱いすること(ひとつの人格として認めないということ)になるので謝らないし、ついでに家も出ない。会社も普通に行く」という。母・筒井と姉・生方は猛反対。自分の保身のために謝らないのだろうと、ほとんど軽蔑的な態度だ。家はいやがらせの電話、投石等でメチャメチャ。姉は結婚話が流れて家を出る(生方が松葉杖をついているので何か暴行を受けたのかと思ったが、単に本当にケガをしているだけらしい。でもその説明はまったくない。小劇場らしく一人何役もこなすが、松葉杖は小道具だと思っていた私は、生方が別の役で出てきたのがわからなかった)。母は心労で入院してしまう。
とりあえずここまでで思ったこと。まず冒頭、このストーリーの前にあとで関わってくるマスコミ(ワイドショー)の様子が描かれるのだが、インタビュー素材を自分の狙い通りに編集する、というシーン。抗議されたら負けちゃうくらい編集する。バカである。実際は電話で抗議されるくらいなのだが、ここはマスコミの狡猾さを描くシーンなのでうまくやってもらわないと困る。で、全体としては風評被害というか、マスコミ=世間に傷つけられた人々を描くらしいことは最初に提示されるのだが、それならばこの事件の場合、描くべきはランパブの主婦であろう。被害者なのに過去の一切合切が暴かれる。この親父の主張ね、これは描きたいわけじゃないみたいだし、親子の情なんてのも描くつもりがない。ならこの事件の設定は無駄だろう。余分な情報が多すぎる。素直に未成年の息子が幼女を連続して殺したり小学生の首ちょん切ったりバスジャックしたりすればいいのだ(実はこのあと父を中心に世間に傷つけられた人々がコミューンを結成するという筋立てなので、あまり残虐な事件にすると無理が出てくるのだ。私はそうでなくても無理だと思う。たとえば甲子園でエラーして世間に叩かれた人が、息子の殺人を謝らないので世間に叩かれた人にシンパシーを感じるだろうか。「犯罪者の親の会」なら納得するのだが)。作者の都合のいいように話を進めたいのなら都合のいい設定にすべきで、それをわざわざこんな無理のある設定にしたのであれば、この事件自体が芝居にすっごく関係あるかというと、何もない。一切なし。バカです。で、テレビ局の情報操作もあって旗島の父バッシングが激しくなるのだが、これは旗島の思惑通りである。本人がそういっている。なのに、ルポライターとかワイドショーのレポーター・乾とかその他の協力者はこんな状況になっちゃって申し訳ないとかオロオロする。だから〜、この状態は彼女にしてみれば大成功なんだってばよ。最初にそういったろ? とち狂ったひとりよがりの善意を持ち出すな(っていうか、彼女の思惑の邪魔をしようとしてんだからかえって悪意だね)、バカ。この後も筋立てや登場人物の論理等、いずれも幼く、高校生がつくった芝居のようである。ギャグもあちこちにかましているが、全て低レベル。もちろん何でも笑う客のせいであるが、この何でも笑う客でさえ一番湧いたのは、舞台上のでかいスクリーンにTVCMの中のダイエット自転車を漕ぐ鴻上尚史の顔がアップになったときであった。
この芝居で唯一よかったのは大倉孝二。どんな芝居に出ても大倉孝二は大倉孝二。素晴らしい。
KOKAMI@network 東京グローブ座
作・演出 鴻上尚史
加納幸和
旗島伸子
大高洋夫
麿赤兒
乾貴美子
生方和代
筒井真理子
 大倉孝二
 高橋拓自
 横塚進之介
 宮下今日子
 栄島智
 田中貞行
「キレイ 神様と待ち合わせした女」 ★★★★
TBS/Bunkamura Bunkamura シアターコクーン
「オケピ!」
三谷幸喜、初のミュージカル!
私は相当憂鬱なのですよ。これネット上の評判も上々だし、私の見た日はスタンディング・オベーションもしてたしね。立たないどころか拍手さえ拒否してたのは私くらいのもんでしょう。私としてはおそらく今年のワースト1。
オケピことオーケストラ・ピットというのはミュージカル等の舞台下で演奏する人たちがいるところである。舞台上の劇中、いつも音楽がかかっているわけではないから結構ヒマがある。そこでの会話はさほど客席には届かない。演奏家は割と楽器別に性格パターンが決まっているような感じがある。恋愛関係のゴタゴタも多い。
指揮者とヴァイオリンは夫婦だが別居中、ヴァイオリンはトランペットと出来て出ていってしまった。指揮者はハープに手を出そうとしていたが、実はハープはトランペットと出来ていて、すでにヴァイオリンはトランペットとは手が切れていたのだ。男関係の派手なハープは暇つぶしにギターともつき合っていたが、ギターは一人で突っ走りみんなの前で婚約発表してしまう。
事情が明かされる順番は違うのだが、これだけのことを2時間近くかけて見せられるのである。それが1幕目。ただの状況説明で全くストーリーが進んでいない。”起承転結”でいえばまだ”起”の段階である。
ところが2幕目(全2幕)で一番時間を割いているのはオーボエが20年間会わなかった娘と再会する陳腐で薄っぺらなエピソードであり、さらに困ったちゃんなのは、ラストで分かるが、1幕目の恋愛劇の設定はただの枝葉で、本当の”起”は、代理で(夢を抱いて)このオケピにやってきた新人ミュージシャンの音楽的悩み(ちょっと違う)だったのだ。
しかしそれなら、ただのつまらない上にヘタクソでデタラメな話ということでワースト対象にはならない。
問題は、ギターや新人君のような視野の狭すぎるジコチュー(具体例をあげると長すぎるので、とりあえず分かり易い表現を使いました)を全肯定してしまったところです。この山田洋次的キャラクターはこのまま生きていては世の中をダメにしてしまいます。出てきただけでもガマンならんのに、それを肯定してしまうとは。
というわけで不愉快なところへ持ってきてスタンディング・オベーション。劇場中がみんな俺の敵。
今回の有名人。どうも香取慎吾が来ていたようなのだが、ジャニーズの人はトイレを使わないので会うこともなく、見かけたのはふんぞり返ってケータイ使う河原崎健三のみ。君はそんなにふんぞり返るようなセレブだったのか?!
ああ〜もう、何もかも不愉快。一日たった今でも不愉快だ。
役者はほめとこう。伊原(歌を除く)、白井、小日向はいいです。真田も動きはよし。
本人達は再演をねらっているようだが、再演のときには作者を変えることを強くお勧めする(……、突っ込め〜、誰か突っ込んでくれ〜)。
パルコ・プロデュース 青山劇場
脚本・作詞・演出 三谷幸喜
作曲・編曲・音楽監督・指揮
    服部隆之
振付 上島雪夫
真田広之
松たか子
布施明
川平慈英
戸田恵子
伊原剛志
白井晃
小日向文世
北川潤
 山本耕史
 宮地雅子
 小林隆
 菊池均也

 溝井晃道
 星原泉
 阿左美聡
 小林聡美(声)
三谷幸喜
(客入れ・休憩・客出しアナウンス)
未来戦隊タイムレンジャー 「炎の共演!仮面ライダークウガ登場」 ★★★★
(C)テレビ朝日・東映 後楽園ゆうえんちスカイシアター
内田有紀シリーズVOL.1
「銀ちゃんが逝く 蒲田行進曲完結編
★★★
結局この芝居は好きじゃないんで、誰がやってもあまり変わりばえしません。ズバリいってどうでもいい。
でも好きなところもあるんで、そこはどうでもいいわけじゃない。それは前回まで春田純一がやっていた種なしの歌舞伎役者が妻をなくすエピソードであります。
春田純一は、もうすごい感情込めてこのシーンをやるのですが、今回は北区つか劇団の異才・小川岳男です。てっきり春田の弟子にあたる清家利一に引き継がれるものだと思っていましたが、やはり清家の滑舌の悪さではこの役はこなせなかったのでしょうか。清家は山本亨の跡継ぎです。小川が異才だといったのは、あの口立てでおなじみつか劇団の役者はみんなつかこうへいのコピー口調でセリフをいうことになります。が、小川はまったくつか風ではありません。いつも淡々とセリフを吐きます。今回もそうです。あの春田の熱のこもったセリフ、それと同じ内容をちょっと枯れた声で淡々と語る。これがいい。変に真似しなくてよかった。そして彼の実生活が反映されているのか、追加された設定、高校野球の打席で腰が引けた話もうまく効いている。さらにその関係で日本刀の他に金属バットを使いますが、これもよかった。小夏がとどめを刺すのもこのバット。見た目には片手に手袋しているのもいい。が、黒い手袋の下に緑の手袋してるのは意味がわからない。黒手袋は喪章代わり? でも奥さん死ぬ前からしてた。まあ、つか先生のに時間の前後を考慮してもしょうがないですけど。とにかく小川最高!
それにしても「飛龍伝」でも本筋の次に好きなのは、横浜国大の北島が妻をなくす話なので、ひょっとすると私は妻をなくす話が好きなのかもしれません。というのはもちろん妻をなくしたいわけではなくて、むしろなくしたくないということですからお間違えのないように。しかし妻はいない。
さて、つかヒロイン史上初の茶髪の内田ですが、東京初日は変に力を入れてナヨナヨした演技をしていましたが(力を入れなきゃナヨナヨできないあたりが、つか先生をして小夏より銀ちゃんをやらせようかと悩ませた所以でありましょうか)2回目は力も抜けて自然でよかったです。まあこの女っぽくないあたりとかアクションが非常によろしかったことを考え合わせますと、来年やるらしい「飛龍伝」(役者は未発表)よりも「幕末純情伝」あたりをまかせたほうがいいのではないかと思います。
あと内田のせいでカーテンコールが3回もあるのはいただけません。しかも最初に幕降ろしてすぐに客電つけるってのはカーテンコール要請拍手の強制であってまったく困りものです。強制された決めごとのカーテンコールって嬉しいかなあ。
本来なら主役である銀ちゃんを演じるのは吉田智則。まあいつものごとし。最後のシーンでオールバックで出てきますが、これは非常にカッコ悪い。似合わなすぎ。初日のアンケートでそう書きましたが、2回目のときはオールバックにしてませんでした。俺のおかげか!?
今回は内田に合わせて内容が変わるかと思ったらそうでもなく、つか先生もやる気ないのかと思いましたが、よく見ると発表されてたのと役者が変わっている。山本哲也とか踊場くんとか出てない。うむ、ちゃんといつものように落とすヤツは落としているのですね。
☆北区つかこうへい劇団 紀伊國屋ホール
作・演出 つかこうへい 内田有紀
吉田智則
小川岳男
清家利一
梶原ひかり(7歳)
吉田一人
吉浦陽二
古賀豊
武智健二
横山一敏
岡元次郎
山口恒介(内田有紀マネージャー)
赤塚篤紀
黒須宗高
Inouekabuki Shochiku-mix
「阿修羅城の瞳」 BLOOD GETS IN YOUR EYES
★★★★★
松竹株式会社
(劇団☆新感線)
新橋演舞場
「ナイス・エイジ」 ★★★★
ナイロン100℃ 本多劇場
「TOKYO 2050」
とりあえず、全員出すとかいうポリシーがあるのでしょうね。見ろ、この人数。客演まで入れてこの人数にする必要がどこにあるか。どこにもありません。
とりあえずダメな台本が上がってくる。よしよし、戦闘員みたいのがいるから全員出せる、しかしこのアクションしない登場人物が問題だ……、おい、お前らの中で結構目立つこの役やりたい者いるか、ただしアクションなしだ、……ふむ、やはりいない、どっかから役者呼んで来よう。
と、まあこういった事情なのではないかと愚考する次第です。
西暦2050年、東京・新宿村。10年前の世界サイバー戦争で街はボロボロな上に、この頃になるとネットワークの発達でみんな自分ちで仕事するし滅多なことでは外を出歩かない。よって住宅街以外はほとんど無人、繁華街は没落。新宿にはかろうじてラスベガスみたいな歓楽街があったが、テロが横行して廃墟と化していた。国際なんとかという国連みたいな機関はテロ対策に防衛隊から選抜された精鋭を治安部隊として派遣、この部隊に選ばれた者は任務終了後は重要なポストに就くといわれている。
ところでこのテロというのは何かというと、なんと対人テロなんですな。電磁棒持ってそのへんに当てるとビリビリ感電して死んじゃう。人は外を歩いてないはずだったのだが、何の武装もしてない人がゾロゾロいてやられちゃうんですな。そこへ駆けつける春田隊長御一行。遅かった。そこへいきなり現れた生命反応。パンツ一丁のオッサンだ。この男、関根大学は末期癌で、その治療法発見を待って2001年に冷凍睡眠の実験台になったのだった。で、妻子どころか孫ひ孫までサイバー戦争で死に絶えているのを知って嘆く。家族に思い入れのある人は冷凍睡眠なんかしません。テロリスト退治のかたわら、隊内の分裂あり、春田の妻の思い出あり、部隊選抜の秘密あり、本部の怪しい動きあり、関根がセクサロイドに引っかかる話あり、こんなにいろいろあるのにダッラダラ進む。暗転に次ぐ暗転。
今回は後楽園ゆうえんち風に段差のあるセットだが、なんとそこからは飛ばないのであった。もったいねえ。ついでに下でアクション、上で本部の陰謀とかいう使い方もせず、アクションやるだけやって暗転、本部の陰謀話で暗転、とダルダルの展開。前回と同じ演出家、客もそれがわかっているのか、そもそも見に来てない。ガラガラ。チケぴでは割引中。
それでも有名人は来る。つか先生のとこの吉田一人(デブ)と連れションだ。あと、吉田と別の方の席一列埋めてたのは北区の面々だったような。私の後ろはなんかアニメ業界の人だった。なぜか深作欣二から宮村優子宛に花が来てた(後でわかったのだが「バトル・ロワイアル」に出演している)。
ジャパンアクションクラブ 東京グローブ座
作 井上誠吾
演出 西本良治郎
春田純一
関根大学
宮村優子
清家利一
横山一敏
田邊智恵
武智健二
岡元次郎
藤田健次郎
喜多川務
岡田良治
速水尚
宮川康裕
 伊藤俊
 島袋辰樹
 安本経子
 藤原習作
 宮川佳寿姫
 小野花雅里
 浜宮愛
 北沢光雄
 古俣雄二
 中島俊介
 雨宮梨枝
 日暮敏勝
「グレープフルーツちょうだい」 ★★★★
ウーマンリブ(大人計画) THEATER/TOPS
未来戦隊タイムレンジャー 「変身クロノチェンジャー!世紀末大決戦」 ★★★★
  後楽園ゆうえんちスカイシアター
劇団☆新感線20th.Anniversary豊年漫作チャンピオン祭り・秋味R
「古田新太之丞・東海道五十三次地獄旅〜踊れ!いんど屋敷」
★★★★
劇団☆新感線 サンシャイン劇場
(猫ニャー最終公演二本立て)
「将来への不安Z−2000」
「ファーブル・ミニ」
★★★★
猫ニャー シアターモリエール


ゲーム
タイトル 機種 その他
コメント
どこでもいっしょ プレイステーション ポケットステーション対応 お話ゲーム
★★
毎日やらなきゃいけないみたいだし、セリフのパターンは少ないし、入力できる言葉は短いし(MAXでカタカナ7文字、ひらがなだと5文字くらいのときもある)、恐がりだし、すぐ寂しくなっちゃうし、言葉以外の学習能力がないし。
最後のを説明すると、なんか質問してくるのでそれに答えると、その場ではそれに即したリアクションをするが、しばらくして同じ質問をされたときにさっきと違うことを答えても「さっきはああいったじゃんか」みたいな流れのある会話ができないのだ。
ひょっとするとスゴイ仕組みかもと思ったのは「見る物/その他の本」として「ロンゴ」(論語)を入力したとき。トロ(猫のキャラクター)曰く、『論語』に書いてあったんだけどさ〜「賢い人はわからないことをわからないというけど、賢くない人はそうじゃない」んだって。おおおおっ、それ大正解だぞっ! でもスゴかったのはこれくらい。
そうこうするうちにポケステの電池は切れちゃうし、フタも壊れたのでオシマイ。
犬のキャラクターは未体験。
クロノ・クロス プレイステーション ロールプレイングゲーム 2枚組
★★
一応「クロノ・トリガー」の続編ということで。確かに若干関係あります。でもスタッフが全然違うからなー。特にどう考えても鳥山明は欠かせないでしょう。それにしても何故ドラゴンが出てくるのか(一応意味あるんですけどね)。
1枚目の終わり頃から目的がわからなくなって(私そういうのよくあります。何のために敵を倒さにゃならんの? とか)、2枚目に行ったらアッという間に終わってしまった。これが2枚目最初のクライマックスだな、というところを抜けて次に行こうとしたら、パッとしないバトルがあってエンディングへ。ホントにアッという間なので終わったのかどうかも実は不明。というかひょっとするとバッドエンドなのではないかと思っている。なにしろエンドクレジットと歌が流れるだけで、エピローグみたいのがなかったもので。やっぱロープレはエピローグ必要でしょ。あ、それに主要登場人物がひとり眠ったまんまだった。一応この後の彼女の予定とか教えてくれたけど(意味がよくわからなかったけど)、せめて最終決戦の前には挨拶くらいしに来いよ。
というわけで、これは大人向けのゲームなのかもしれません。舌っ足らずなとこは自分でなんとかせいと。君の今までの人生経験で処理しろと。あ、そう。
あとキャラクターが多すぎる。3人パーティのところ、仲間になるのが30人くらいいるけど、特に意味を感じない。そういえば合体ワザもなかったような。気がつかなかっただけかな(かなり長時間やりましたけどねえ)。
「強くてニューゲーム」あり。主人公もパーティからはずせる。でもやる気しない。
ドラゴンクエストZ 〜エデンの戦士たち〜 プレイステーション 石板探しゲーム 2枚組
とりあえずのThe Endで★★
ストーリーがぜんぜん子供向けではない。最後には絵に描いたようなハッピーエンドになるのか?
……なってねえ! これがハッピーエンドとは思えない!
世界に自分たちの島しかない世界。主人公たちがあれこれ冒険しているうちにあちこち島や大陸が現れる。実はずっと昔に魔王に闇に封じ込められていたのだ。という設定なのだが、この島々の人々は自分たちが封じ込められていたことに気づいていない。したがって今まで辛かったのを助けてくれてありがとうなんて思うわけがない。むしろこのあと魔物に襲われたりして大迷惑。主人公は好奇心で世界中の人々に迷惑をかけてしまう困ったちゃんだったのだ。
えーと、世界に自分しかいなきゃそりゃ幸せだよねとか、北朝鮮ってさーとか、いろいろ思うところもあるが、外の世界があるのにないフリしてるとかじゃないし、悪政で飢餓状態とかでも何でもないので、これはただのお節介でしょう。
いや途中は人々を助けなきゃならんとか、助けてやったのになんだよとか、こんなヤツら助けるんじゃなかったとか、それなりに熱くなりもしましたが、よく考えてみれば不幸の元凶はみんな俺じゃん。
なんだろう、これ、テーマは、記憶? 時間? 伝説? 人間ってのはどうしようもねえ?
といいながらゲーム終了後のお楽しみというか、私にしてみりゃオマケでもなんでもなく、ただのつづきでしかない(要するに終わってない)ものに突入したとこなので、こっちで何か素晴らしいことがあるかもしれん。
と、期待したが(嘘)やはり何もないのう。いつものようにレベル上げして強敵と対戦するだけじゃ。一応モンスターパーク完成させて終わりにしようと思うが、すでに気力は失われている(あと1匹)。
そういえば「ドラゴン」クエストの割にドラゴンが登場しない(枝葉のキャラや魔物に龍みたいのはいる)。さらに、何処がエデンだ?
射G英雄傳 プレイステーション 中国四千年大河ロマンRPG中華仕立て
★★★
本のコーナーにあります金庸さんの武侠小説のゲームです。内容はそのまんま(もちろん改編ありますが、並みの映画化より原作に忠実でしょう)。だから、原作読んでる人には次にどうなるかとかのお楽しみはありません。単に復習。でも面白いけどね。
人に話を聞いたりミニゲームをしながらストーリーを進めていき、一応戦闘でレベルがあがる(技レベルとか癖レベルなんてのもある)というオーソドックスなRPG。
このゲームの最大のポイントは、音声が中国語(北京語)で、表示文字も日本語と中国語(繁体字/簡体字)が選べることです。とりあえず日本語でやってますが、なんか超訳みたいで、セリフの長さが目と耳とで全然違います。一旦日本語で終わらせて中国語でやってみたけど、大筋はともかく、やはり会話はよくわからないのであった。
ゲームの出来は、見た目や技術面ではへぼいです。こんなにポリゴンポリゴンしたのって久しぶり。戦闘は、攻撃タイプが外功・内功・軽功と3タイプあって、それぞれがジャンケンみたいな強弱関係にあるあたりが、敵の攻撃を読んだりしなきゃならないので結構楽しい(難易度はすごく低い)。ムービーは「風雲 ストームライダース」でもお馴染み、香港のCENTROさんが担当してます。
これの続編「神G侠侶」の感想にゲーム的と書いたので、このようなゲームができたってのは非常に納得。このゲームもギリギリ続編につながるようにつくってあるので(今回、続編の登場人物も殺したりしちゃったけど)、在日中華民族のみなさんの力である程度売れれば次あるかもね。