| 舞台/阿佐ヶ谷スパイダース | 最新更新日:2004年07月16日 |
| タイトル | コメント | |
| 劇団(主催) | 会場 | スタッフ | キャスト |
| 「十字架」 | ★★★★ 三谷が取れない上に、どうもTEAM発砲B・ZINと新感線が末期のように思われるので、久しぶりに新しい劇団の開拓にチャレンジ。といってもおなじみナイロンの村岡さんがいるので、ハズしたとしてもまあいいかという計算。ところがこれは面白い。まあ客演ばっかりなので普段と同じなのかはわかりませんが。 バラックに住むクリスチャンの千葉と真木の貧乏母娘。千葉のパートナーとして中山が同居している。千葉は真木を「神の子」と呼び、父は定かではない。中山は強烈な自殺願望の持ち主でまったくのプー。生活は千葉が薬局で働いて支えている。というか、薬局のものをガンガン万引きして(自分の働いてるとこで盗むのも万引きっていうのかなあ)それを高校生の娘に売らせる。店の薬剤師・村上は千葉にほれているので見逃す、というより最近では協力してくれる。彼は洗礼まで受ける。真木は学校ではナプキン製造工場とか「ロリ恵」と呼ばれ、イジメられっ子寸前。 ヤクザの三上は情婦・村岡や弟分の富岡とともにビルの屋上から盗撮するのが趣味(仕事じゃないみたい)だった。そこからは千葉の薬局も見えて、三上はその万引き姿に惚れていた。彼は犯罪をおかす女が好きなのだ。彼らは飛び降りに来ていた中山と出くわす。どうやら死ぬに死にきれないのを見透かした三上は、台湾人の加藤が開発した怪しげなクスリを中山に売る。中山はあっという間に中毒になる。禁断症状におちいると自分の腹からカブトムシが生えてくる幻影を見る。このまま成長すると俺を殺してくれそうだなあ、と中山はカブトムシを大切に育てる。 イジメられかけた真木をチンピラの伊達が助ける。二人はそのままラブラブに。母親ともめる。(中略)真木と伊達が逃げ出した部屋には血塗れの千葉が倒れていた。 村岡の兄・市川は三上の兄貴分にあたる。最近、組では御法度のクスリに手を出したヤツがいる、と三上をおどす。実は千葉に惚れて別れ話をしていた三上への村岡の報復だった。三上と富岡はトンズラ。市川は村岡に政岡という男をあてがう。彼は変態だったが、最近開いたソープが大当たり。市川はオトシマエをつけるために殺し屋の長塚に三上を捜させる。ちょっと頭の足りない長塚は政岡のソープの女の子に入れ上げている。その子は真木だった。一方、三上らは中山を頼ってバラックに潜伏中。 縦横無尽に転がりながらも緻密に構築された人間関係が、とか評論家っぽいことをいいたいような高尚さも持ち合わせていながら溢れるエンタテインメント魂。最初は笑いのさじ加減がイマイチわからず戸惑うところがありましたが(千葉・真木あたりがいかにも普通の人で堅めの芝居をするもんで)、なんかヌルい振付のダンスを見ていたら気が軽くなりました。有名らしいですね、コンドルズ。あー「カタクリ家」の人だ。そういえば真木は「修羅雪姫」の妹の人か。全然わからなかった。元気いっぱいじゃん(ちゃんと女子高生に見えるじゃん)。 話が進むに連れて悲惨さが加速する。しかし最後に訪れるちょっとした爽快感、あるいは癒し。全体として突飛なところのない(あるよ、あるある)大人計画という感じか。テレビ・映画への進出も早そう(もう出てる?)。この実にバランス感覚のよさそうな長塚圭史は長塚京三の息子で、写真ではそんなに似てるとも思わないが、しゃべるとそっくり。 見るきっかけになった村岡さんは、かぶりものこそなかったものの(いやー、惜しいとこはあったんだけどね、豹のビキニじゃフツーでしょ)七変化で、これも大満足。いや待て、かぶりもの一個出てくるけどあれ誰だったの? 千葉さんかな。これ重要な問題なのかも。 ところで、東京グローブ座、なくなるらしいじゃないですか。おそらく私はこれが最後。最初に行ったのは夢の遊眠社の「三代目りちゃあど」。最近はJACのせいでイヤな思い出の劇場になりかけていたが、最後にいいものを見させてもらいました。 (長塚・中山は、二ヶ月後に早々と再見する予定である。緻密なスケジューリングだ。) |
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| 阿佐ヶ谷スパイダース | 東京グローブ座 | |
| 作・演出 長塚圭史 舞台美術 加藤ちか 衣裳 木村猛志 振付 近藤良平(コンドルズ) |
千葉雅子 真木よう子 中山祐一朗 三上市朗 村岡希美 村上航 伊達暁 市川しんぺー 長塚圭史 富岡晃一郎 政岡泰志 加藤啓 |
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| 「マイ・ロックンロール・スター」 | ★★★★ まあ、親父のおかげなのだろうが、長塚圭史27歳、作家として史上最年少のPARCO劇場進出である。 数年前に妻と別れて一人暮らしの長塚。彼のマンションは、隣りのビルと近接していて(4階とはいえ)窓と窓で行き来ができる。隣のビルは4階建てのライブハウス「METAL JAPAN」で、4階は事務所。オーナーの猫背はしょっちゅう長塚の部屋に出入りしていた。ライブハウスはもう古くてボロボロなので音漏れもしているのだが、長塚は賑やかな方がいいと気にしない。彼は猫背に貰ったりして過去にさまざまなペットを飼ったが、すぐに死なせてしまう。特に鳴かない動物はダメだ。今日も朝から猫背が貸した亀の様子を見に窓からやってきたところへ訪問者があった。離婚してすでに他家(実業家)に入った長塚の元家族たちである。万引き癖のある妻(野際)、短大に6年通っている娘・シルコ(京野)、そしてギターケースを持った息子のフトシ(中山)である。フトシはとても遠慮がちである。長塚もフトシだけを邪魔に思っているようである。理由は定かではないが、とにかくあちらの家を出て行く当てがないという。いろいろあってとりあえずこの部屋で暮らすことになったが、妻たちは夜になって驚いた。とてつもない騒音である。彼らはライブハウスを潰そうと画策する。 そんな折り、メジャーデビューしたバンドのボーカル・みさきもりつばき(山内)と出会ったシルコはあっという間に彼の虜になってしまうのだった(セックス込み)。だが、つばきは猫背とつき合っていた。一方、シルコも切れたつもりの前の男、見るからに粘着質な池田につきまとわれる。 しかしお話の中心は、さすがに父に出演してもらうだけあって圭史も考えたのであろう、父と息子の話である。フトシは表情がないという障害を負っていた。それは幼少時の長塚による体罰のためである(ちよっと殴ったら当たり所が悪かった)。長塚はそれ以来フトシにはなんでも与えてきた。しかし普通の子供のように喜ばず、いつも無表情でじーっとこちらを見るので、長塚は彼が怖ろしく、接し方がわからないのであった。ギターも長塚が与えたものである。フトシは長塚が上司に頼んで得意先で探してもらった就職口をドタキャンし、ミュージシャンになると言いだし、それ以来の冷え切った関係である。長塚はそれを自分への復讐だと考えていた。 というような人物の設定を書いているとストーリーがほぼ全部わかってしまうのだ。設定をつくった段階でかなり満足していたのではないか? 悪くいえばそこで止まっちゃったんじゃないかという気もする。間口が広く奥行きが狭いという舞台の形がそのまま作品の印象に重なる。あっ、俺なんだか妙に手厳しいこと書いてるな(しかもカッコいいぞ!)。いや、面白いんですけど、ストーリーテリングはイマイチだったかなと。エピソードとエピソードをつなぐ展開になっていないのだ。暗転が多い(その間に大音量でロックを流す)ってのもそういう印象を抱かせる一因か。いや、どうもクライマックスで池田が飛び道具的に使われているのが気になるのだな。 私のいた一角は笑いたがりのオバサンが集まっていたのだが、私は結構いろんなものが見えて笑えなかったよ。中山の無表情が素晴らしくて、頭っから身につまされちゃったよ。でも、その時点でだいたい全部が読めちゃったので、泣かせどころにはちょっとさめちゃってたかな。あまり設定に凝らないで、いま進行しているドラマって方を大事にしなきゃ。またまたカッコよくなってるな! あと問題は野際さんであろう。これは圭史がいけないのだろうが、まったく印象に残りません。ネームバリューでこの辺に書いときましたが、本当は一番下です(公式資料では2番目ね)。圭史の母親がちょっと可哀相になった。お母さんのこともちゃんと見てあげよう。 私は最前列の左寄りでスピーカー直撃の場所、花火大会のごとく体にはビンビン来るのですが、どういうわけか耳は全然平気でした。隣のオバサンは耳おさえたりしてましたが。巨大スピーカーのため、振動だけ残して音自体は頭の上を抜けてったのかもしれませんが、そればかりじゃなくて機械の性能がよくなってるせいの気がする。 |
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| (株)パルコ (阿佐ヶ谷スパイダース) |
PARCO劇場 | |
| 作・演出 長塚圭史 美術 加藤ちか 衣裳 前田文子 照明 佐藤啓 マスク製作 江久保暢宏 音楽 岡崎司 |
長塚京三 中山祐一朗 猫背椿 山内圭哉 野際陽子 京野ことみ 池田鉄洋 |
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| 「みつばち」 | ★★★★ 「ニンゲン御破算」につづいて、また つかこうへい かよという展開で、最近は(若手の)公演のお知らせとかも無視してるので祟られてるんじゃないか、みたいなことを匂わせたアンケートを書いて帰ってきたところ、歌舞伎の筋書きそっくりな装丁(値段も一緒)のパンフを見てビックリ。つか作品(RUP物含む)の舞台監督でおなじみ菅野さんが演出助手についており、長塚みずから平山秀幸(長塚京三主演「ザ・中学教師」監督)との対談で、有効なサゼスチョンをもらったとか云っているではないか(やりすぎを抑えられたとかだけど)。間抜けだ。この、アンケートに書いたことがパンフに書いてあったってのは野田秀樹のとこでもよくやりました。 ハゲじゃない山内を初めて見た(NHK教育の子供向けドラマでもハゲ頭でヒゲ面なのに)。今回は時代劇なので、いつもの頭だと悪徳坊主しか役柄がなくなってしまうので、泣く泣く高橋英樹ふうのヅラをかぶりました。顎ヒゲは剃って鼻ヒゲにしました。 伊勢志摩サイコー。楽屋では鈴木砂羽と「愛の新世界」の話題で盛り上がってるんじゃないかと妄想(あの劇中劇の主役は宮藤官九郎より中山祐一朗の方が合ってそう)。 今回、たかがスペース・ゼロごときでマイクを使っていて、慣れるまでは随分気持ち悪かったのだが、ケツを見せずに脚見せた初舞台の小山田が、下手とかでなくて、はっきり云って舞台用の発声がまったくできておらず、ひょっとしたら彼女のせいかもしれない。なんだか「男たちの旅路」の根津甚八を見るようで不憫ではあった。 |
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| 阿佐ヶ谷スパイダース | 全労済ホール スペース・ゼロ | |
| 作・演出 長塚圭史 美術 加藤ちか 衣裳 三大寺志保美 照明 佐藤啓 殺陣指導 田尻茂一 演出助手 菅野將機 |
山内圭哉 鈴木砂羽 伊勢志摩 中山祐一朗 中村まこと 市川しんぺー 長塚圭史 小山田サユリ 富岡晃一郎 伊達暁 横山一敏 新井友香 佐藤真弓 桑原裕子 大林勝 |
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| 「はたらくおとこ」 | ★★★★ 福島聡は前から読んでるよ。 |
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| 阿佐ヶ谷スパイダース | 本多劇場 | |
| 作・演出 長塚圭史 美術 加藤ちか 照明 佐藤啓 衣裳 木村猛志 映像 ムーチョ村松 パンフの漫画 福島聡 |
中村まこと 池田成志 中山祐一朗 池田鉄洋 伊達暁 松村武 志甫真弓子 富岡晃一郎 長塚圭史 |
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| village produce vol.3 ASAGAYA SPIDERS PREMIUM 「真夏のピッチ」 The Bitch Shouts in the Midday |
★★★★ |
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| ヴィレッヂ・プロデュース (阿佐ヶ谷スパイダース) |
シアターアプル | |
| 作・演出 長塚圭史 美術 島次郎 衣裳 藤井享子 照明 佐藤啓 アクション指導 前田悟 音楽 岡崎司 |
高橋由美子 馬渕英里何 橋本じゅん 渡辺いっけい 中山祐一朗 千葉雅子 高田聖子 吉本菜穂子 小林高鹿 玉置孝匡 伊達暁 富岡晃一郎 前田悟 |
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