| 舞台/G2プロデュース(G2・後藤ひろひと) | 最新更新日:2003年02月19日 |
| タイトル | コメント | |
| 劇団(主催) | 会場 | スタッフ | キャスト |
| 「北大阪信用金庫」 | ★★★ | |
| レンジャー・プロデュース (吉本興業/G2プロデュース) |
紀伊國屋ホール | |
| 「ダブリンの鐘つきカビ人間」 | ★★★ 2002年6月4日、FIFAワールドカップTM日本初戦(VS ベルギー at 埼玉)。私はノンキに渋谷で座っていた。たくさんの人が座っていた。 マルチ脇役の大王・後藤ひろひと、アドリブでしゃべりまくる役「どんどん脱線しますから」。登場時「とりあえず0−0で折り返しましたけどね」、再登場時「さっき終わりましたが、あえて結果は申しますまい。パントマイムで表現しましょう」と、パントマイムというより惑星ピスタチオの指で人間を表すアレ、「ワッフルワッフル、スキヤキスキヤキ、ズバーン、ワー、ズバーン、ワー。こんなところでしょうか」 降りるエレベータ内で試合経過を妙に大声で詳しく連れの女性に解説する中年男性(おそらくテレビで見たあと迎えに来たのであろう)。 スペイン坂上のサッカーショップ、は、しかし全然なにごともなく閉店してるなあ。 駅に近づくに連れ散見される青いユニフォームの人々(バイクでパレードするチームあり)。配られる号外、ニッカン、スポニチ、朝日をゲット(ニッカンは全国で5万部だそうだ)。「ニッポン、ニッポン」。交番脇に台のついた車。その上に警官「センター街入口付近に集まって騒いでいるニッポン人サポーターの皆さん、周りを見てください。他の人の迷惑になっています。騒ぐのはやめてください」 山手線内、「お前らボッケナスビ〜」ションベン漏らしてる酔っ払い(これは全然関係ないな)。 以上、渋谷よりお伝えしました。 霧に迷い、意味不明の子供の歌声に誘われて、荒野にたたずむ小屋に辿り着いたお別れ旅行のカップル(エンクミ、長塚)。そこの主人(池田)は、以前この辺には町があり、自分こそがそこの町長だったのだという。彼の昔話を聞いているうちに二人はそのお話の世界に入り込んでしまった。 謎の奇病に襲われたその町・ダブリン(アイルランドなわけではない)は、調査に来ていた王様(後藤)の手により封鎖された。外には魔物が放たれ軍隊が警備している。王様はドジだったので、自分や侍従(中山)も町に取り残された。奇病というのは人それぞれに症状が違い、目が異常によくなる者、翼が生えた者、手が樹になってしまった者などそれぞれである。昔は美少年で、女ひきつれブイブイいわせていた大倉は全身カビだらけのカビ人間になってしまい、町中から嫌われていた。脳にもカビが生えたらしく、ボケてしまった彼は、金の亡者・山内神父のカソリック教会(ここで「ブルース・ブラザース」のJBパロディが入るんだけど、そもそもは旧作かもしれんが後藤の映画ネタの古さはどうよ)で鐘つき男をしていた。彼は水野から優しい言葉をかけられ感激するが、実は水野は思ったことと反対のことをいってしまう病気だった。彼女の父・若松は36歳なのに老人になってしまう病気で、カビ人間には理解を示す。 王は願い事が叶う奇跡の剣の噂を聞きつけ、町の外へ探しに行く者を募ったが、志願する町民はなく、旅行者だというエンクミたちに委ねることになった。エンクミたちはここは夢の中だと思っている。水野の許嫁を名乗る戦士・橋本は出遅れたが、町長と神父の企みに乗せられ、エンクミたちを阻止するべく出立する。 水野は事故で侍従に重傷を負わせてしまうが、カビ人間が身代わりになってくれる。水野の彼に対する見方は変わっていくが、町長の陰謀でカビ人間は教会に放火した犯人にされてしまい、町民たちは暴徒と化して彼を襲う。 笑って泣ける(水野の逆セリフがイイ)おとぎ話という路線で、「シザーハンズ」みたいな、という例をあげるのが私の常である。面白くはあったが、ちょっとありきたりすぎる展開であった(「シザーハンズ」の他にもあれやこれやパッチワークされている)。さらに舞台の使い方がイマイチに感じた。装置と動きがマッチしていないようだった。 実は若松はカーテンコールまで彼とは気づかなかったが、これは彼がうまいとかでなくて、個性を殺した演出の失敗であろうと思う。 |
|
| パルコ・リコモーション (G2プロデュース) |
PARCO劇場 | |
| 作 後藤ひろひと 演出 G2 美術 綿谷登 衣裳 有村淳 音楽 佐藤史朗 劇中歌 瓜生明希葉 |
大倉孝二 水野真紀 遠藤久美子 長塚圭史 池田成志 橋本さとし 山内圭哉 若松武史 後藤ひろひと 中山祐一郎 及川健 田尻茂一 八十田勇一 |
|
| 「BIG BIZ 〜宮原木材危機一髪!〜」 | ★★★ 冗談で口にした続編「BIGGER BIZ」の先行きが見えてきたので再演。これは三部作で、完結編は「BIGGEST BIZ」とのこと。 諸注意アナウンスは、大島渚とか岡本太郎とか土井たか子とか橋本龍太郎とかみのもんたとか久米宏とか(わかるよな)。 古びたビルの4階にある宮原木材は、机2つに電話2つのみ、木材はおろか棚すらないようなガランとした事務所であった。それもそのはず、この後じわじわと明らかになるのだが、ここは宮原さんが税金対策のためにつくった幽霊会社なのだ。普段いるのは電話番のバイト・結城(粟根)。そして社長の息子の友達の父親で画家の後藤(世界中を修業して回っていた)がアトリエ替わりに一画を借りていた。そこへ口八丁物真似八丁のセールスマン・松尾がやってくる。今回は役名を書こうとしたのだが、松尾が(声だけ)何役もやるのでかなり失念した。松尾は結城の高校時代の同級生でこないだ同窓会をやったばかりなのだ。結城は昔っから松尾には迷惑をかけられ通しで、すぐに帰ってもらいたかった。策略をねって友人に電話をかけてもらい、ヤクザがすぐにここに来ると脅してもらうことにした。結城がちょっと席をはずすと電話。取る松尾。だが帰ってきた結城は驚いた。電話は友人からのものではなく、どこか大手の会社からのもので、松尾は商談をまとめてしまったのだ。このままではここが幽霊会社ということがバレて、自分も脱税の共犯になってしまう。帰る松尾を追って出ていく結城。 その間に事務所のラジカセでフランク・シナトラをかけた後藤は歌って踊る。普段おとなしい彼はシナトラの歌がかかっていると大胆な人になるのだ。調子に乗って「社長ごっこ」をしているところへ、しょぼくれた中年・青木木太郎(あおき・もくたろう=八十田)がやってくる。刑務所の看守をリストラされた彼は上の商事会社に求職しに来て断られたのだが、素敵な歌が流れていたので覗いてみたら、後藤の元気よさに痺れてしまったのだという。勢いに乗った後藤は青木に雇うといってしまう。逃げるように去った後藤にかわって結城と松尾が戻って話は混乱する。さらに、電波オタクの猿みたいな女・皿袋(松永)が犬山犬子ふう演技でやってきて、上の階を盗聴したり、電話が来るぞと教えてくれたりする。松尾が商談した相手はイタリア人の接待用に茶室をつくる材料を買い付けるという話で、松尾が声色(大平透とかのベテラン声優の真似)で「担当者に代わります」とか「イタリア事業部に回します」とか話をでかくしてしまい、ついにイタリアから直接電話が来ることになる。その電話は後藤が応対し、彼はもっと話を大きくしてしまう。一億八千万のビッグ・ビジネス。皿袋は超色っぽいハッカー・サラに変身し、盗聴していた上の階の会社の不正な預金2千万を電話とパソコンで「ああ〜ん、カム、カム、入ってくるう〜、いい〜、もっと、もっと奥まで入れて〜ん」と、あっという間に手に入れてしまい仕事の元手はできた。等々、ハンパなヤツらがそれぞれの特技と勘違いでビッグ・ビジネスにチャレンジする様を、普通につくった方が面白いんじゃないかなと思うほどギャグと物真似を入れて描く。 私の感想は今書いた通り。確かに面白くはあったが、ストーリーよりギャグというところがたくさんあって、ちょっとムリしてるというかムダしてる感じが減点。まあ元々キッチュの物真似を見せるための芝居なんだろうけど。 あと映画ネタは相変わらず古い。「空港まで馬で行くから、玄関にオラシオン回しといて」。オラシオン! そりゃ斉藤由貴ファン以外わからんよ。あと「お前を殺して石鹸にしたい」とかも今回ギリギリ通ったとして、次やる時はアウトだ。 |
|
| AGAPE store | 全労済ホール スペース・ゼロ | |
| 作 後藤ひろひと 演出 G2 美術 島次郎 |
粟根まこと 松尾貴史 松永玲子 八十田勇一 後藤ひろひと |
|
| 「人間風車」 | ★★★★ 後藤の昔の作品を2000年に斉藤由貴でリメイクしたのを私が見損ねたのでキャスト入れ替えて再演(俺のためなの?)。 前より評判がよくないようなのだが、35歳くらいの役とはいえ、永作の役を斉藤がどうやってたのか想像がつかない。斉藤じゃオットリしすぎだと思うけどなあ。前から2列目の私のところへは忘れもしない永作のオレンジ系の香りが……。 |
|
| パルコ・リコモーション (G2プロデュース) |
PARCO劇場 | |
| 作 後藤ひろひと 演出 G2 美術 綿谷登 衣裳 加藤寿子 照明 黒尾芳昭 音楽 佐藤史朗 劇中歌 瓜生明希葉 |
入江雅人 永作博美 河原雅彦 橋本さとし 山内圭哉 中山祐一朗 三鴨絵里子 山西惇 宇梶剛士 宮吉康夫 岩橋道子 高木珠里 岩崎大 後藤ひろひと |
|
| 「BIGGER BIZ 〜絶体絶命!結城死す?〜」 | ★★★ 今しも青木(八十田)が、結城ビッグビジネスエンタープライズを商社に譲り渡す契約書に印を捺すところであった。見守る商社代表の三上、「結城社長のご冥福をお祈りいたします」……! という出だしは、サブタイトルのために頭に持ってきたシーンであって、実際は物語の後半に当たります。結城ビッグビジネスエンタープライズの設立を描いた「BIG BIZ」の続編。このシーンでは他に松永もいるのですが、彼女はチマチマと携帯ゲーム機をいじくっており……SPではないか! この公演は2/15から始まったのですが、2/15に発売の任天堂ゲームボーイ アドバンスSPが早くも小道具として使われている! おそらく稽古はただのGBAで行われていたはずで、いかにも小さいSPの使い心地はどうなのだ? それとなくレポートしてくれんかなあ、なんにしても高いから買わないけどな、と期待していたが、そういうことはありませんでした(このシーンではないが彼女がでかくトチってカーテンコールでもいじめられたことを考えれば、GBASPの使い勝手の悪さが全体に影響したのであろう)。 あれから2年経った。結城ビッグビジ……YBBE社は着実に大きくなり、海外にも支社を出していた。皿袋(松永)は何かをやらかしてインターポールに追われて行方不明、後藤は早くにリタイアしてシンガポールのホテル・オーナー、松尾はどうも最初から会社には入らなかった模様だが、とにかく結城(粟根の声)は彼のことは思い出したくもないらしく、青木はマニラ支社の支社長になっていた。舞台はテロリストの横行するシンガポールの後藤のホテルの最上階のスイートルーム。結城と若手社員のカガ(坂田)はここで青木と待ち合わせ、商社の三上と大きな契約の調印をすることになっていた。カガは青木とはまだ会ったことがない。頭からバスタオルをかぶった結城(影武者。日によっては本人のこともあるらしいぞ)がバスルームにいる時に、カガがつい松尾の名を出したので、瞬時にしてブチ切れパニクった結城は「ガラガラガッシャーン、ドタッ」と鍵のかかったバスルームで気絶。カガがオロオロするところへ、応募してもいない懸賞で旅行が当たったという松尾が通りかかる。この部屋の一室には、以前に泊まる予定で荷物を送りつけてきたが解散してそのままになったジンバブエ舞踏団の衣裳が仕舞われていて、松尾はとっかえひっかえ着替えてはイタズラを繰り返すのであった。カガはどう見ても偉そうではない青木をホテル従業員と間違えてドタバタ、調印の時間が迫り、松尾の悪知恵で、とりあえず結城にウサギの着ぐるみを着せて脱出させ、カガが結城のフリをすることになった。そこへ皿袋が現れ、この契約には罠のニオイがする、というか、とにかく何者かに盗聴されていることを知らせるのだった。恰幅と押し出しのいい三上はトム・ジョーンズ信者で、シナトラ信者の後藤と激しくいがみ合う! そして皿袋はサラに変身し、スパンコールのついた緑のセパレーツ・ドレスで激しく腰をくねらして喘ぐ!(アクションは激しくなったが、セリフはエロ方面にもう一工夫欲しい) 突飛なキャラクターよりも、人物の出し入れ勘違いドタバタに力を入れた今回は、松尾の物真似に頼っていた、というか必要ないとこまで物真似やギャグを入れていた前作より好感を持ちたいところだが、個性を生かして困難を突破するという形になっていないのがいただけない。そういう、コンセプトがないがしろにされるっていうのはパート2ではありがちなことではあるが、ここはむしろ別のキャラクターで同じ展開というシリーズにしてもらった方が私はよかったし、今回のは前作未見の人にはどうなのって気もちょっとする。それで主役を前作の話を知らない新入社員にしたのではあるが(劇中「新入社員」といっているけれども、よそで実績のある中途採用でしょう)。その無理矢理BIGをBIGGERにする展開を含めて、冒頭に持ってったシーンとか、クライマックスに無理がある(タイトルに合わせなきゃならないからしょうがないか)。 映画に竹中直人が出ると、どう見ても竹中だよ、と思う感じに松尾が松尾なのはちょっと気になるので、三部作がそろったら数年後に別キャストで再演するとかの冒険をしてみると面白いかも。 漫画家のいしかわじゅんが来ていた。 |
|
| AGAPE store | 紀伊國屋ホール | |
| 作 後藤ひろひと 演出 G2 美術 島次郎 スタイリスト 内村淳子 衣裳 名村多美子 |
坂田聡 松尾貴史 松永玲子 八十田勇一 三上市朗 後藤ひろひと (声の出演) 粟根まこと |
|