| 舞台/流山児★事務所 | 最新更新日:2003年02月10日 |
| タイトル | コメント | ||
| 劇団(主催) | 会場 | スタッフ | キャスト |
| 流山児★事務所2002スペシャル 「殺人狂時代」 |
★★★★ 台詞がたどたどしい老人(観世)に連れられてやって来た12人の男たち。そこは天窓はあれども薄暗く、天井から通風パイプのようなものが2本ズドンと突き出ているが空気は淀んで蒸し暑い部屋だった。お互いの名前も知らない彼らは「あなたも人を殺してみませんか」という新聞広告につられてきた傭兵志願者たち。先刻聞いた主催者の話に同調するか否かを全員一致で決めてくれといい、老人はドアに鍵をかけて去っていく。 男たちは主催者お仕着せの迷彩ズボンを身につけてはいるが、上は私服で、サラリーマン風や町工場の親父風だったり、人それぞれである。が、大半は傭兵のベテランらしき口振りであった。元ジャーナリストであちこちの戦場を渡り歩きはしたものの傭兵としての参加ははじめてというみのすけが仕切り役として話し合おうとするが、すぐにこの部屋を出たい者ばかりで、とりあえず採決することになった。全員一致で否決かと思われたが、何の変哲もない青年に見える小川が主催者に同調するという。主催者の計画とは、クーデターだった。ここにいるわずか12人で、首相官邸や防衛庁や何やかやで一斉に騒乱を起こす。占拠はしない。それは過去の例を見ても失敗するのは明らかだ。対象にはマスコミは入っていない。今回のクーデターは、有事の際にオタオタするばかりであろう政府機関の姿をさらして、国民の目をさまさせようというのが目的なのだ。 大谷ら年輩者たちは主催者が若僧だという時点でハナから相手にしていないようだった。特にイッちゃってるような目がいけない。しかし小川はその目こそが真剣に日本のことを考えている証だという。何より政府を転覆させた後に権力を掌握しようとしないのがいい。タバコをプカプカ吹かしている塩野谷は、志はいいのだがどうしたって計画に無理があると主催者に理解を示し、ヒステリックに反対する元教師の保村らの口撃を受ける。しかしそのヒステリックさは逆効果で、次第に小川に同調する者たちが現れる。とりあえず大人 VS 若者という線から入っていって、右翼 VS 左翼とかさまざまな対立の図式が描かれ、そして実際の傭兵経験者が明らかになると、勢力図が一気に書き変わったりする。 論議が紛糾する中でふと気づく。参加しない場合、計画を知った自分たちが生きてここを出られるはずがない。密閉された部屋、そしてあの天井から突き出ているパイプは何のためにあるのか。 一見して「十二人の怒れる男」なわけだが、殺しに参加する・しないという論議は「バトル・ロワイアル」のようであり、核爆弾の話とか官公庁より皇居をねらった方が、という辺りは、実は劇中にタイトルが出てくる(音楽もかかる)のだが「太陽を盗んだ男」のようでもある。議論の中身は、どうして人を殺してはいけないのかから、天皇制から、学校教育から、経済不況から、マスコミ不信から、無差別テロから、有事立法から、日米安保から、自衛隊不要論から、戦争に関わるありとあらゆるものが出てくる、が、実はいずれも結論らしきものは出ないし、底は浅く表面を撫でるだけだったりする。しかし、最近は「朝まで生テレビ」も見てなかったりするし、堅めの話をこれだけヒートアップして語ってくれればそれなりにいろいろと考えさせられて満足である。残念な気がするのは、国(あるいは民族)とは何かみたいな話がなかったことである。一等最初に「傭兵」という件について、外国ならよくて自分の国で戦争するのはダメなのか、という主張がちょっと出ただけで立ち消えになった。せっかくだから一人くらい在日外国人を入れて、そこら辺も織り込むべきだったと思ったりもする。あと元が「十二人」なので、反対者には個人的な事情があったりするが、それもちょっと浅いかな。 これは社会情勢に応じて変化するだろう内容だし、議論の流れとか工夫の余地が残されているので(1時間50分じゃ短いし)、再演、再々演とやりつづけてもらいたい(同じ脚本ならやらなくてよい)。 小川輝晃、ねらって追っかけてるわけではないが、今年3本目。彼のファンはいろんなタイプの芝居が見られていいな。というわけで俺も彼の次回公演(秋)に行ってみようかなと思ったり(本編そっちのけでアレとコレについて書きまくろうとか方針を立ててある。ちなみに作・演出はTARAKO)。 ← TARAKOは小川とは別に冬に公演することになり、秋はCHAINになった模様。 |
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| 流山児★事務所 | 本多劇場 | ||
| 作 鐘下辰男 演出 流山児祥 美術・衣裳 加藤ちか |
小川輝晃 みのすけ 塩野谷正幸 保村大和 大谷亮介 大内厚雄 若杉宏二 関根靖晃 中谷政雄 谷宗和 甲津拓平 里美和彦 観世榮夫 |
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| 流山児★事務所2002年冬公演 流山児かぶき 「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」 |
★★★★ 平成14年度文化庁芸術団体重点支援事業 |
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| 流山児★事務所 | ベニサン・ピット | ||
| 原作 四世鶴屋南北 脚本 山元清多 演出 流山児祥 美術 加藤ちか 衣裳 堂本教子 照明 小木曽千倉 映像 島田暁 殺陣 岡本隆 振付 北村真実 特殊造形 TOMO 音楽 本田実 |
(開始アナウンス) 流山児祥 |
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| 「青ひげ公の城」 | ★★ 2003都民芸術フェスティバル(東京都助成)参加の、第5回「東京芸術劇場ミュージカル月間」公演にして、寺山修司没後20年を記念した流山児★事務所のテラヤマ・プロジェクトvol.1の、名付けて「迷宮オペラ」なのだ。どうだ、スゴイだろう。 とはいうものの、内容もさることながら、どうやら私は人数の多い芝居もダメみたいだ。そういいながら、2ヶ月後には別ユニットの「青ひげ公の城」公演を果敢に見に行くチャレンジングな私である。いやー、そっちのメンバー見ると誰が誰をやってるのかほとんどわからないし、今回は山崎が結構手を入れているのでは? 平栗あつみと山本亨が出ているので、衣装係役の平栗が、不在の「青ひげ」の衣裳(背が高い人用)を抱くと、そこに阿部ちゃん(「久しぶりだね、水野クン」)の姿がほの見えてしまう私であった。それはそれとして、結局また小川輝晃を見ている私であった。ホモになった気分だ。たぶん小川の役をあっちでは三上博史がやるのだろう。主役だな。でも全然そんな気はしませんでした。群像劇の見方がわからねえよ? (「私であった」というのがひんぱんに出てくるのは自然にこうなったので、この芝居を見ると、自分と向き合ってどうのこうのという効用があるのかもしれないぞ。たぶんそんなことはないと思います。何がなんだかわからなかったし。) |
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| 日本劇団協議会 東京都歴史文化財団 (東京芸術劇場) |
東京芸術劇場 中ホール | ||
| 台本・詞 寺山修司 演出 流山児祥 台本補筆 山崎哲 演出協力 青井陽治 映像監督 天野天街 美術 朝倉摂 照明 沖野隆一 衣裳 堂本教子 ヘアメイク 伊地知ナナコ 振付 北村真実 殺陣 岡本隆 音楽 宇崎竜童 |
(開始アナウンス) 流山児祥 |
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