映画監督 相米慎二

2001年11月 3日 (土) 〜 12月21日 (金)
<連日PM8:45より1回上映/日曜休映>
銀座シネパトス


<監督プロフィール>
1948〜2001。岩手県盛岡市生まれ。
72年中央大学法学部中退、日活助監督として契約。ロマンポルノの助監督として映画の現場に入り、曾根中生、小沼勝ほかの現場につき、75年フリーとなり長谷川和彦「青春の殺人者」「太陽を盗んだ男」の助監督を経て、80年「翔んだカップル」で監督デビュー。82年ディレクターズ・カンパニー結成に参加。85年「台風クラブ」で第1回東京国際映画祭ヤングシネマ大賞を受賞。
映画初出演の新人・子役を積極的に起用し育て、ワンシーン・ワンショット、長回しを多用した独特の演出手法により役を演じる俳優の生理そのものを追う肉体的リアクションを肝心なものとした。
85年からはCMの演出、91、93年にはオペラ「千の記憶の物語」演出。
監督デビューから20年、長編監督作品13本を残し2001年9月9日肺ガンの為、死去した。享年53歳。

「太陽を盗んだ男」は助監督、「かわいいひと」は総監督。「ラブホテル」はこないだやったから抜かしたのかな?
(「ラブホテル」またテレ東でやったでしょう。気づかず見なかったのだが、どうやらカットは6分。1シーン1カットの相米の映画、どのように切ったのであろう。絡みの真ん中を抜くとかするのかな? っていうほど絡まないんだよなあ。だから地上波でもいけるのだが。)
まったく見たことがないのは「光る女」と「かわいいひと」。劇場で見たのは「台風」「雪」「引越」「夏」「春」「風花」。
正直、薬師丸モノはそんなに面白くなかった記憶がある。というか、もうほとんど全部忘れてるね。覚えてるのは「魚影」の佐藤浩市が釣り糸で頭ギュルギュルされてるとことか(怖いよ〜)。「台風クラブ」と「雪の断章」は結構記憶にある。なにしろ「雪の断章」はたまたま映画化の話が出る前から原作を読んでいたし。試写会でも見た記憶があるのだが、それはひょっとすると同時上映の「姉妹坂」(大林宣彦)の方かもしれん。「台風クラブ」はまだ名画座だったテアトル新宿で「逆噴射家族」(石井聰亙)と2本立てで見た(工藤夕貴特集だね)。最初はギンレイホールかなと思ったのだが、当時のチラシを発見したため確定。でもこれはロードショー扱いなのかな? 「特別ご鑑賞券発売中・800円均一(劇場窓口、都内プレイガイド、チケットぴあにて)」だって。ギンレイはその後「逆噴射」だけを見に行ったのであろう(しばらく名画座を追っかけていた)。
そうこうしているうちに漫研の会誌に「退学した後もセーラー服を着つづける薬師丸より、停学中はセーラー服を着なかった斉藤(『スケバン刑事』の話な)の方が偉い」と書いたことを思い出した。そうなんだよ、機関銃をぶっ放すシーンではセーラー服を着ている必然性はないんだよ。ズルイよ。
ついでに「情熱」の入っている斉藤由貴のアルバム「ガラスの鼓動」(傑作!)を聞いたりする私であった。
銀パトの珍しく立派なチラシ(これは相当リキ入ってますよ。でも「台風」のランニングタイム間違えて当日謝ってました)を見て、おやと思ったのは、どういうわけか前田米造カメラマンとコンビを組んでいると思い込んでいたのが実は1本もなかったことだ。「米」つながりによる勘違いであろうか。バカだ、俺。


   ← 実際に今回見たのがこの色の作品
日程 作品 キャスト 製作年
11/ 3(土)〜11/ 6(火) 「太陽を盗んだ男」 沢田研二
菅原文太
1979年
11/ 7(水)〜11/ 9(金) 「翔んだカップル
 ラブコールHIROKO*オリジナル版
鶴見辰吾
薬師丸ひろ子
1980年
「オリジナル版」の公開は 1982年らしいです。
11/10(土)〜11/13(火) 「セーラー服と機関銃 完璧版 薬師丸ひろ子
渡瀬恒彦
1981年
11/14(水)〜11/16(金) 「ションベン・ライダー」 河合美智子
永瀬正敏
藤竜也
1983年
11/17(土)〜11/20(火) 「魚影の群れ」 緒形拳
夏目雅子
十朱幸代
佐藤浩市
1983年
11/21(水)〜11/23(金) 「台風クラブ」 工藤夕貴
三上祐一
三浦友和
1985年
11/24(土)〜11/27(火) 「雪の断章 ― 情熱 ― 斉藤由貴
榎木孝明
世良公則
1985年
11/28(水)〜11/30(金) 「光る女」 武藤敬司
秋吉満ちる
安田成美
1987年
12/ 1(土)〜12/ 4(火) 「東京上空いらっしゃいませ」 牧瀬里穂
中井貴一
笑福亭鶴瓶
1990年
12/ 5(水)〜12/ 7(金) 「お引越し」 田畑智子
中井貴一
桜田淳子
1993年
12/ 8(土)〜12/11(火) 「夏の庭 The Friends」 三國連太郎
ガキ3人
1994年
12/12(水)〜12/14(金) ポッキー坂恋物語 かわいいひと」 (オムニバス) 1998年
12/15(土)〜12/18(火) 「あ、春」 佐藤浩市
山崎努
斉藤由貴
藤村志保
1998年
12/19(水)〜12/21(金) 「風花」 小泉今日子
浅野忠信
2001年

銀パトは映画館が3つあるので券売機も館ごとに3つある。「翔んだ〜」の週はレイトは1本だけで、やってる劇場では実はないが銀パト3の券売機のみ電気がついていた。相米特集のチラシも貼ってある。おじさんが買っていたので私はその後についた。そこへ薬師丸世代というにはちと若いお兄ちゃんがやってきて、隣りの2の券売機に札を入れようとしたが機械が死んでいるので叶わず、チッと舌打ちして1(ここで上映)の券売機にチャレンジして玉砕、「なんでだよ」。なんでだよも何も、電気ついてチラシ貼ってあって「座れます」と書いてあるのは一個だけだろうがよ。私がどうしておじさんの後に立ってるのか考えてみろ。
「魚影の群れ」は東京国際映画祭用ニュープリント(「台風クラブ」で第一回の新人グランプリをとった相米を偲んで追悼上映された)。冒頭に東京タワーから都庁へ行って「公式参加作品」と出るジングル(?)がついていて、一体なにごとが始まったのかと思った。映画祭は英語字幕版じゃなかったのね。
休憩中のBGMは「太陽を盗んだ男」のサントラ。お客さんは映画ファンっていうより、業界の同窓会みたいな感じだ。人数は尻上がりに増えてきておるぞ。
つづく「台風クラブ」も映画祭ジングルがついていたのだが、これは上映されてないはずで、最初は1985年版かと思ったが「2001」と書いてあり、一般客向けでなく、内々にやったのかも。ニュープリントではなかった。
「雪の断章」の休憩BGMは、これはズバリ「雪の断章」なのかなあ。薬師丸とか斉藤の歌でも流しときゃいいのに。あとジュンコとかキョンキョンとか、ナウシカでもリホでもマンデイミチルでもマキセでもツイストでもジュリーでもトモカズでも通天閣の歌姫でもなんでもいいや。
今までずっと予告をやっていた「ターン」が公開になったので、予告は増村保造の「妻は告白する」に変わった。
「光る女」はやっぱり「太陽〜」がBGMで、今回面白いのは開映前にプロレスカードのトレーディングをしているお兄ちゃんたちがいたことである。彼らは武藤のちょっとした仕種にビクビク反応するのだった。
「東京上空〜」。今回から劇場が銀パト2に変わった。やはり劇場毎に映写技師は違うのか、トラブル発生。「妻は告白する」(の予告)はシネスコなのだが、ビスタの画面のまま上映が始まる。左右だけでなく上下にも切れて圧縮までかかっている。ははーん、これはビスタ用のレンズで映写しているのですね。イヤな予感がする。当たり。予告が終わるとスクリーンが広がる。おいおい、「東京上空」がシネスコのはずはないだろう。ざわざわする客席。前の方の席の人も異常に気づき、(本編開始直前の)今すぐ止めやがれという顔で後ろを見ている。私は真ん中より前よりに座っていた。こういう場合の常で、ドアに近い人々は何の行動も起こさない。「松竹映画」、わーっ、裾野の広〜い富士山だなあ。これがシネスコの迫力だ。「どうしてタレントになったの」「わたし退屈だったの」という辺りで、一番前、つまりドアから一番遠い席のおじさんがスタッフにいいに行った。やはり一番前に座る人というのは一番熱心な人ってことなのかねえ。あなたよりドアに近い私であったが、やはり後ろに控えている20人ばかりを差し置いて行く気にはなれませんでした。申し訳ない。
と、順調にここまで見てきたわけだが、「お引越し」「夏の庭」くらいになると記憶に新しく、映画を楽しむというより、このページに載せるために見ることになりそうで、それはなんか変だなあ、と目下思案中である(すぐ決めろ!)。 → 見るのやめました。「引越」「夏の庭」ともに★★★★ってことで。
そんなわけで2作品おいて見に行った「かわいいひと」。券売機に5人くらい並んでいてオッと思った。これは確か今はなきシネヴィヴァン六本木かなんかで2週間くらいしかやっておらず(私も気にはしてたので、見てない映画のことまで知っている驚異の記憶力)、劇場で見ている人も少ないので、みんな確認しにきたのだな。と判断するのは早計だった。列の後ろにつくと、ということは列で見えなかった向こう側が見えるようになったわけだが、そこにズラ〜ッと長蛇の列ができていたのだ。これは券を買って開場を待つ人の列だ。百人はいるよー。しかもその8割近くが若いお姉ちゃんなのであった。恐るべしアンドー君。どう考えてもこれはアンドー・パワーだ。しかし、その中にどういうわけか塩田時敏がいる! 評論家も金出して並んで待つ映画。さらに映画祭で見かける顔まで発見するに至っては開いた口がふさがらないのであった。これは何かすごい映画なの? 実はビデオは非売品なのではないかという話あり(グリコのプレゼント。そういえば牧瀬の出てるの応募してハズレたことあるなあ)。レア物なわけだ。ちなみに映画館は一番でかい銀パト1。昼間ここでやっているはずの「カラー・オブ・ペイン 野狼」はランク落として銀パト2に移っていた。いや、あれは3レベルの客の入りだと思うよ。
とにかく今回の特集はここで終わり。また2・3年たったら今度は「お引越し」と「夏の庭」も見ようかな。