| 1.Agosto.2002 / Uuuffffa |
| うだるような暑さが続いている。朝、会社に行く途中、頭上をクマゼミが飛んでいった。 真っ青な空が透明なハネ越しにチカッと透け、なんだかキレイなものを見てトクした気分。 さて会社の女の人から、おしっこが出る、って英語でなんていうの?と訊かれた。おしっこが出る。幼児語でおしっこをピピということとか、トイレに行くという英文ならわかるんだけど。おしっこが出る、なんて英語で言う機会がなかったので知らないよ・・・。 で、さっき気になって早速しらべてみた。おしっこ、って、diddle-poo、hit and miss、pee-pee、wee-wee、number one、you and me なんてのまであってなーんかカワイイ、おもしろい!俗語にしても日本人の私には楽しすぎる。おしっこをする、というのは apple and pip これもかわいい・・・あと go wee-wee 。ふーんなるほど。ほかにもおしっこに行くバリエーションとして piddle、go for a tinkle などなど、会社の彼女の一言のおかげで、今日はいっぱい勉強になりました。 でもどの程度一般に使えるのかなぁ・・・・・・私がうかつに使うのは心配だな。 |
| 5.Agosto.2002 / Sereno |
| 今日はだるだる。日曜日がけっこう忙しかったから・・・。朝にまず、花のOL時代(バブル終焉期に入社し7年勤めた大手商社OL時代を自嘲をこめて私はこう呼ぶ)の同期仲良しの赤ちゃんを見に行った。1才の赤ちゃんはどこもかしこもツルツルでぷよぷよで、可愛いったら!三頭身で、頭っからゴンっと転ぶのがなかなか恐ろしい。 昼からは、懸案であるベランダのハト糞掃除にオットTを駆り立てる。目も当てられないほどではないけれど、あちこちボタボタとハト糞が乾燥してこびりついてるのがもー嫌で嫌で、それが風で舞うと思うとさらに嫌で、洗濯物を外に干すのが恐怖だった。 下着とかタオルとか私のものとかはずぇったい100%乾燥機まかせ、Tのワイシャツはちょくちょく干したかなぁ(悪いツマだ)。でもせっかく暑いんだし、太陽に干せば電気代節約になるし、で、ベランダをバケツとタワシとで大掃除したのだ。 マンションに住むまで、ハト公害に遭うとは思いもしなかったヨ。ほんとずうずうしくベランダに来るのよね。なんでなんで?? さて夕方は、裏にそびえる摩耶山に、ケーブルカーとロープウェイを乗りついで登ってみる。 夜景がきれい!ローカルっぽいテレビ取材が来ており、カワイイ女の子を中心にスタッフ4人ほどで「じゃあさー『見て!すごいでしょ!?これが神戸の夜景ですー!』って感じで始めて。」とか横でいろいろ打合せをしているのをしばし観察する。私は心の中で‘でもやっぱり奈良の生駒山からの大阪平野の夜景のほうがすごいかナ’などと考えていた。その後突然、大豪雨と雷でザブザブのびしょぬれ、ロープウェイは運行が一時止まるし冷房は寒いし、頭からしずくをたらしながらなんとかまたよたよたと下山、帰宅した。なんか疲れたぞ。 下は前日のメリケンパークの花火をベランダから眺めたときの写真。いや実はこんなに大きくは見えなかったけど・・・デジカメ効果。 ![]() |
| 8.Agosto.2002 / Si si,sempre Sereno |
| 今の会社では主に中国で製品を作らせているので、電話の5分の1くらいは中国人からだ。 みな異様に日本語が上手。日本の会社相手に仕事をしているのだから当たり前なのだが、それにしても日本語なんて難しいだろうに、といつも感心している。でも、さすがにやはり微妙に「おしい!」ということもあるわけで。 ある女性は一通り挨拶の会話をしたあと、取次ぎを頼むときにはいつも「○○さんをお願いしたいが。」・・・おしい!・・・でも話し方や声が可愛いのでなぜかチャーミングに聞こえてしまう。別の女の子はしばらく体調を崩していた。日本の営業男性から電話で「どこが痛かったの?」と尋ねられ、持ち前のか細い声で「えっと、はら」。営業男性は思わず「あーそれは、おなか、やな」とおしえてあげたらしい。 日本語を学ぶ人の苦労話は、外国人の彼を持つ私の友人たちからもちょくちょく耳にする。 「彼が日本語の『おさしみ』と『さみしい』の区別がなかなかつかなくて悩んでいた」話や、「『た』に点々がついて『DA』という音になることがどーも理解できないみたい。『だ』と言ってこれは何に濁点がついた音?と訊くと、・・・『ま』?とか答えるのよねえ」など。 なるほどー、と目からうろこがポロッと落ちかけるが、濁点が付いて変わる音のひらがな表記についてスウェーデン人の知人に訊いてみると、彼は別に混乱はなかったそうで「・・・わりとロジカルだと思ったけど」とのこと。ひとそれぞれなのだろう。私もイタリア語のプロヴェニーレとプレヴェニーレとペルヴェニーレの区別がいつまでたってもとっさにできない。いや、それだけじゃなくて勿論ほかにも色々あるけれど・・・。 イタリア人の下で働いていたときは、それこそ電話はイタリア語か英語のものが大半で(イタリア人上司宛ての電話しか私には回ってこないので。)すぐ上司に取次げれば問題ないけれど、上司不在で私が説明を聞いたり事情を話したりしなければならないときは、話題によっては一苦労だった。どーにも難しいゾ、という場合には、FAXして!と頼んだこともあった。なので、日本人のおじさんたち相手に、時々「○さん、今の全然意味わからへんわ」などとばっさり言われながら仕事の話をする中国人たちを、いつもひそかに心の中で応援している事務職の私なのだった。さあ、そして、ここの職場での仕事も今月末でおしまい。 |
| 11.Agosto.2002 / Bellissimo |
| 金曜の晩から奈良実家へ帰っていた。相変わらず甘え倒し、ドライブなどしつつ過ごした。 お盆本番には二泊三日でオット実家の母方のおばあちゃん宅へ、初めてご挨拶を兼ねて伺う。 富山県の田舎らしい。お盆なので数家族が集まるらしく、そういう田舎の親戚が集まってきちゃうようなところを見物できるのもわくわくする。私の立場が孫の嫁、しかも母方だし、孫の中では長男でもないし、勝手に気ィ抜いてるところがある。期待されたり過剰に喜ばれないよう(?)、あんまり気を利かさず徹底的にお客サマ体勢で臨むつもり・・・。初富山県というのも楽しみなところ。 富山もいいけど、ヨーロッパに行きたい病がひどい。通勤のかばんには文庫本とともにイタリアかイギリスの旅行ガイド(ミシュランとかイタリアのツーリングクラブなど文字がびっしりのやつ)をいつも毎日持ち歩いて、しょっちゅうしょっちゅう読んでいるのだ。Tから、僕そんなに休めないしあっちゃん一人ででも好きなだけ行ってきていいよ、といつも言ってもらっているので、ほんとに春には数ヶ月の留学か、それがもし無理となっても2週間程の旅行ででも日本脱出を実現させる。旅行だったら更にもう一回行ってやる勢いだ。ふむッ! |
| 17.Agosto.2002 / Sereno |
| 昨日、二泊三日の富山小旅行から戻ってきた。 世界遺産に指定された合掌造りの集落、五箇山や白川郷をまわり、Tのお祖母ちゃん宅にご厄介になったのだけれど、田舎で一般家庭に滞在したのは初めてで、色々とカルチャーギャップが楽しかった。私の育った家や親戚はモダンと言うか結構さばけており、お盆やお正月だからといってわざわざお祖母ちゃんの家に親戚が集まったりお墓参りをしたりといった習慣がなく、私流に言うところのメンドウがない環境だった。お祖母ちゃんの家にはもちろん時々遊びには行くけれど、お墓参りはどちらかといえばお彼岸に行くほうが多い。それも孫の私は毎年欠かさず参るということもなく、親戚総出の行事でもなく。私は去年も今年もまだ参っていない。・・・しかも、今の派遣の勤務を含め過去十年ほどの会社勤め経験で、お盆休みのある会社というのは今の会社が初めて。それまでの人生では、会社からランチに出たときにことごとくお店が閉まっているので不便な数日間、それがお盆、という認識しかなかったのだ。 でもTのお祖母ちゃんの家にあたる富山の田舎には、娘家族や息子家族、孫家族がいくつも集まって晩には大御馳走が並び、そしてお盆には親類縁者が集まってくるのが当然という雰囲気で、へぇ、そうかぁ、と認識を新たに・・・。それから、耳慣れないあったかい富山の方言、私が今まで見た一般家庭ではいちばんダントツに広いお家。本当に桁外れに立派で大きい! 富山県は住民平均の家の大きさが日本一だという。お墓というお墓が全部、正面に‘○○家’ではなく、南無阿弥陀仏、と刻まれているのにも驚いた。そして、熟してはいないけれど、道端にごく普通にりんごや柿、栗の実がたくさん実る。 アマガエルやかたつむりも数年ぶりにたくさん見た。あーリフレッシュリフレッシュ。 でもやっぱり来年は、お盆?ああそういえば世間はそういう時季だったかね、といった程度の8月生活でありたいかな。 さて、あと二日のお休みはのんびりしようっと。 |
| 19.Agosto.2002 / Nuvoloso |
| 休み中に観た血液に関する番組で、アルゼンチン国民の9割がO型だと言っていた。 びっくり!・・・日本国民は4割がA型だそうで、私は比較的少数派のB型だ。類は友を呼ぶのか、親しい友人もB型が多数を占める気がする。外国では、何かっていうと『日本では血液型で占いをするんでしょ?皆にもおしえてあげて!』と訳知り顔の人から促されることがなぜかたびたびあった。私は自分の血液型であるB型が定義される性格しか知らない(A型とO型がどう定義されているかおぼえていない)ので、B型のステレオタイプしか説明できないのだけれど、とにかく外国人青少年たちは興味深そうに聞いてくれていた。ん?あきれていたのか? それにしてもなんで血液型占いって日本でだけやたら流布してるのかしら?実際は血液型別の性格分類なんて根拠のないただの俗説だ、という認識を頭のすみっこに一応置きつつも・・・あー私って典型的悪性B型、などとついつい思ってしまう自分がいる・・・。 ちなみに以前、イタリア国民は6割近くがB型だという話を聞いたこともある。同じラテン系でもアルゼンチンの大半がO型っていうのとだいぶ事情が違うのね。 |
| 21.Agosto.2002 / Sereno e fresco fresco! |
| ここ数日涼しくて気持ちいいー。夜の紅茶が至福となってきた。 富山で買った『そば紅茶』、紅茶にそばの実がブレンドされているもので、まるで紅茶とケーキか何か穀類のデザートを一緒に食べているような・・・なかなかの美味しさ。だけど調子に乗って何杯も飲むと、のどがイガイガしてくる。そばアレルギーというものが存在するほどだから、刺激成分があるんだろう。私はもともとアレルギー体質気味で、びわやメロンやキウイでものどがイガイガ・・・損だ。 さて、今日はイタリア語のレッスン日だった。ここんとこ宿題は作文が多い。テキストの単元がイタリアの大学教育のことだったので、自然、先生も調子に乗って私に日本の大学の現状などについて作文を課す。私が昔いた総合商社では、総合職の新卒採用の際は大学名で対象者をある程度絞り、大学別に先輩リクルーターの面接をどんどんクリアし最終面接に至るシステムだったことをちらっと説明したら(どこでもそんなものなのかな)「それ、詳しくまとめて、宿題ね!」とはりきって言う。先生たちは、みな三十前だけれど日本の大学に奨学金で通う大学生なので、こういうテーマに尚更興味があるようだ。日本の大学生の生態にはあなたたちのほうが詳しいだろうに。 今回やっと単元が変わったのでほっとしていたら、やっぱり宿題は「何か書いて!えーと・・・じゃあ日本の伝統的な結婚式の風習。」だって。うーむ、暴露性に欠けてチョットつまらん・・・。 |
| 24.Agosto.2002 / Poco nuvoloso |
| 特に何をするということもなく、お盆の疲れも残っていたのでだらだら過ごす。 過去に受信したメルマガの再読&大整理をしていて、ひとつ発見。 以前、5月9日の日記で『イギリスの通貨単位は発音も綴りもパウンドなのに、なぜ日本ではポンドと言うのだろう』と書いたことがあった。でも日本でもパウンドとしてしっかり残っている語があったのよ。・・・それはパウンドケーキ!イギリスでは通貨単位であるとともに重量単位でもあるパウンド。パウンドケーキは卵と小麦粉とバターと砂糖をそれぞれ1パウンドずつ使って作るからだそうで・・・。フランスで言われるところのキャトル・キャールと同じ由来になるのかな。 ちなみに1パウンドは454gだとか。イギリスの料理秤の単位が平気でストーンだったりオンスだったりして閉口した記憶が急によみがえってきたよ。 結局、こんなふうに読み返してばかりでメルマガの整理は完了せず・・・。 |
| 27.Agosto.2002 / Poco nuvoloso |
| 私の中で読書の大波が到来中。今まで読んだことのなかった幸田文の『流れる』を読む。 芸者置屋を中心とした物語で、大正とか昭和初中期の話は好きなので気持ちよく読めた。芸妓がたくさん出てくるわりには舞台が関東らしく、話し言葉が関西弁ではない。それが私にはちょっと物足りなかったけれど、そのぶんさらっと、しゃっきりとした空気を感じる。 近年読んだ芸者モノ『さゆり』ほど生々しくも‘えげつなく'もなく、表現や文章が美しいので、私の癖の「きれいな文は思わずぶつぶつ音読しちゃう」度が高し! 調子に乗って、きのうは谷崎潤一郎の『猫と庄造と二人のおんな』を読んだ。谷崎の本には本町や神戸や西宮がよく登場してもともと楽しめたのだけれど、この『猫と・・・』も今住んでいる六甲界隈の地名が出てきて親近感が湧く。それはいいけれど、この本って途中でぶちっと終わらせてない?なんだか短くて宙ぶらりんで、私ゃ続きが読みたいよ。 で、今日からはスーザン・ヴリーランドの『ヒヤシンス・ブルーの少女』。新聞の書評で良さげに書いてあったし、本のテーマであるフェルメールの描く絵は私も大好きだから。 以前ベルギーにしばらく滞在していた折、ふとどうしてもオランダのマウリッツハイス美術館へフェルメールの絵を観に行きたくなり、よし、と電車に乗って日帰りで行ったことがある。 デン・ハーグで降り、『真珠の耳飾りの少女』を目ざし街を突っ切って歩いて行く。あんな有名な絵なのに、静かな展示室には私ひとりっきりだった。すごい、至福かも。しんとした薄暗い部屋で、ぼぉっと耳飾りの少女の絵やデルフト眺望の絵と向かいあっていた。夕方ベルギーの部屋に戻り、仕事から帰った友人に「今日はオランダへフェルメールを観に行って来た。」と報告した。私がオランダという国に滞在したのは4時間ほどのあれっきりだ。 その翌年だったか、大阪に『真珠の耳飾りの少女』の絵がやってきた。 大々的に宣伝され、私も観にいったけれど・・・。展示室いっぱいの人波は満員電車並み、押し合いへし合いと怒号と警備員の叫びがあふれ、ゆっくり鑑賞するどころじゃなかった。あの場にあの耳飾りの少女は絶対そぐわなかった。残念でちょっと複雑な再会だったな。・・・さてさて。 次に読むぞの本としては、幸田文の『おとうと』、ロシア系作家アンドレイ・マキーヌの『たった一つの父の宝物』、そしてずっと読みたかったジョナサン・タロックの『シーズンチケット』が鞄のなかで控えている。当分しあわせ。 |