| 4.Novembre.2001 Sereno |
| なんとまだ、きつい風邪がだらだら続いているので、この週末も家に引きこもっている。 それにしてもワールドシリーズの今日の点差はなんだろうか。13点差?!高校野球地区予選のようだ。 ところで夕方、とある番組をみていると、大阪心斎橋の小学校が出ていた。 校舎内の階段踊り場に張り出された生徒達のお習字作品がちらっと映ったのだが、半紙に一斉に書かれている文字が‘納税’だった。 味気ないなァと思っていると、次は教室の内部にカメラが移り、その教室の後ろにずらっと張り出されているお習字作品の文字は‘国税’だった。 |
| 9.Novembre.2001 Nuvoloso |
| 6月にイタリア旅行をした際に現地で買ってきていた大量の雑誌になぜか今日オットが目を留め、1冊を繰っていると、ニューヨークのツインタワーがりんとそびえるパノラマ写真の載った記事があり、その数ページ先にはなんとオサマ・ビン・ラディンの特集記事が堂々6ページにわたって組まれていた。 二者の記事は何の関連もなかったし9月11日のテロ事件より3ヶ月も以前の雑誌なのに、なにか運命的なものを感じてしまった。当時は誰なのやら知らずにパラパラめくっただけだったが、明日じっくり読んでみることにしよう。 |
| 15.Novembre.2001 Sereno |
| イタリアで知り合って今も頻繁に連絡をとっている大切な友人から、ちょっぴり遅めの結婚祝いとして、分厚いリッパなノートに丸々ぎっしり手書きされたレシピノートが送られてきた。 日本でOLをした後イタリアに渡りシエナの料理学校とナポリの一般家庭での料理修行、フィレンツェとボローニャで経験を積んだ彼女の、努力と涙と好奇心の結晶をいっぱいもらったのだ。 以前から、レシピノートを作るからね、と予告してもらっていたのでとてもとても楽しみにしていたのだが、100にも及ぶレシピの詰まったノートをいざ手にするとずっしり重みがあって感動もの。 めくっていくと、彼女がよくわかってるまさに私のためだけの丁寧な解説つきで、読んでいるだけでもメニューによってはあの頃の思い出なんかが浮かんできたり、しみじみ楽しい・・・。 いやマッタク、彼女には何度お料理を作ってもらったことだろうか。 ほんとにありがとう! このレシピノートはだいじにだいじに、いっぱい使わせてもらうね。 |
| 17.Novembre.2001 Sereno |
| ひさびさに注文したイタリアからの本とDVDが届いた。 今回は本の種類のマチガイもなく、請求書のマチガイもなかった。よし。 本はオールカラーで写真も多い(ここがミソ)ガイドブック『トリノ』と『モンタルチーノ&モンテプルチャーノ』と、イタリアで大ヒットしたらしいが日本では未公開の映画『l'ultimo bacio』のDVD。私はガイドブックを読み込むのが結構好きなので、これからゆっくり通勤途上に楽しむことにしよう。 ところで今日、三宮で買い物をしたら初めて!お釣りで二千円札が渡された。 びっくりして思わずレジの女の子に「初めてお店でもらいました!」とコーフン気味に訴えた。 次に行ったお店で使ってしまったけど。 |
| 22.Novembre.2001 Sereno |
| 本屋で、以前はフランス版が洋書コーナーにあるばかりだった
マリ・クレール idee の日本語版を発見!手の込んだ手芸(今でも手芸って言うのか?)のインテリア小物や雑貨の写真が毎号あまりにおしゃれなので、読めないのにたまに買ってはページを切り取ってレターペーパーにしていた頃があったっけ。 思わずじっくり立ち読みしたが、買うのは踏みとどまった。今はまだ、針や糸や布を駆使してクリスマスカードを手作りしたりするココロのゆとりがない・・・。その代わりというか、ル・コルドン・ブルーが出しているお料理本‘プディング’編を買った。フレンチのむずかしいレシピかと思いきや、プディングづくしだけあって私好みのイギリスのお菓子、作ってみたくなる(ほんとに作るかはまた別問題)お菓子が多かったので。ただ、2001年11月30日第1刷(?)とまさに最新本のわりには写真になんとなく古くささを感じるのは、オリジナルがよほど歴史ある本だからなのか?それとも Printed in Singapore のせいなのか? |
| 2.Dicembre.2001 Sereno |
| 友人の中でもかなり若い9歳年下の女の子が、スウェーデン人の彼と一緒にうちへ遊びに来た。 彼らが遊びに来るのは2回目なのだが、彼の方が‘atsukoの家に次はいつ遊びに行く?いつ?’と前から乗り気だったらしく、しかもスウェーデン料理を作ってくれるというので、私はミネストローネとサラダの準備だけして待ち受ける。 2時間がやがやと入れ替わり立ち代わりでオーブンをのぞきつつ、彼の作ってくれたスウェーデン家庭料理はポテトグラタン‘ヤンソンの誘惑(直訳)’とミートボール。 ‘ヤンソンの誘惑’という意味ありげな名前のグラタンはスウェーデンではとてもポピュラーだそうで、ポテトと玉ねぎ・アンチョビ・生クリームをメインに使い、そんなに凝った調理法ではないらしいがとても美味しくしあわせになれる。 オットのTも「ホームパーティーはいいねぇ!」としごくご満悦でデジカメ撮影に余念がなかった。 女の子の友人は、私より9歳年下にもかかわらずごくふつーに敬語なしで私と友だちづきあいをしてくれる貴重な友である。 彼女は、言ってしまうとイギリスで私がホームステイの家をとり違えたときのあの彼女であり、イタリア男のフェデリコが首ったけになって愛の詩をささげたあの彼女でもあるのだが・・・。 敬語なしでatsukoと呼んでくれるつきあいのできる私の友人のなかで一番若いのは19歳の女の子なのだが、こういうふうに対等で真摯に接してくれる友が幅広い年齢層でいてくれることを、私はかなりありがたく幸せなことと思っている。 |
| 8.Dicembre.2001 Sereno |
| 神戸市立博物館へポンペイ展を観に行った。 西暦72年頃(だったか?)にもうこんなに文明が発展し市民生活が繁栄していたなんてすごい。 そんな共同浴場やワイン店、オリーブオイル店、お屋敷などが約2000年を経てまだ残っている。 そしてこんな街が火山の噴火により全部埋もれてしまい、その後数百年間にわたって忘れられていたというのがまたすごい。忘れられてたというのもあるけれど、当時はわざわざ掘り返す気力や技術や必要性がなかったのではないのかなぁとも思った。 そして数年前の夏、灼熱の現地で見た、悶絶死した犬の石膏型にまた神戸で再会するとは・・・。 |
| 16.Dicembre.2001 Sereno |
| 今日は少々早いクリスマスディナーということで、元町のフレンチレストランLa Pierre ラ・ピエールへ行った。 お店は大きすぎず小さすぎず、お店の人たちの目が行き届いておりサービスに抜かりなく、内装なども肩の凝らない程度に上品なしつらえでたいへん心地いい。 ‘私はフレンチではここが一番好きなんです’と知人が言っていた通り、お料理もすんごく美味しい。 月並みな言い方だけれど。ぜひ友人や両親も連れてきたい、と力強く思ったよ。そして見るつもりはなかったのに神戸ルミナリエもちらっと見てきてしまった。相変わらずすごい人出・・・ |
| 28.Dicembre.2001 Sereno |
| 谷崎潤一郎の『細雪』を読んだ。 こんなに引き込まれるおもしろい本だとは思わず、上中下巻を一気読みしてしまった。よく知った難波〜心斎橋〜本町の各界隈から、今住んでおり小さい頃に住んでいた神戸〜夙川近辺の土地の描写も詳しく、へぇ昔はあの場所が花柳街だったんだぁ・・・あそこに川があったんだぁ・・・などといった楽しみがあり、ますますおもしろい。戦前の話なのにラビオリだのウィンナシュニッツェルだの、そして今も残るレストランなどが登場するのも私には目からウロコだった。 戦前の趣のあっただろう街の描写に、あぁ今も当時の建物がきれいに残っていたなら、日本ももっと素敵だったろうに、などと思ってしまう。 谷崎は男性なのに女性心理の微妙な動きも繊細に描いていて、今更ながら敬服! 個性豊かな4姉妹のうち、私は四女の妙子に一番共感できた。 女性心理ではないが、特に私の心にスコーンと入ってきたきれいな描写がある。 ‘ ふと、前栽のヤツデの葉の乾いた上にパサリと物の落ちる音がしたので、 机に寄ったなり手を伸ばして眼の前の障子を開けて見ると、 ついさっきまで晴れていた空がしぐれて来て、かすかな雨の脚が 軒先にすいすいと疎らな線を引き始めていた。’ そうそう、雨の降り始めってそういうかんじ!今度は須賀敦子さんがイタリア語訳もした『猫と庄造と二人のおんな』も読んでみようと思う。 |