*過去日記*


                          29.Luglio.2002 Sempre sereno
六嶋由岐子著『ロンドン骨董街の人びと』を読んだ。まさに'惜しみ惜しみ'ページを繰った。
イギリス好きのアンティーク好きな私には、ものすごく魅力的でおもしろい本だったなぁ。
筆者はかつてロンドン上流階級御用達の古美術商の老舗中の老舗、スピンクの東洋美術部に日本人初の正社員として勤務した経歴をもつ。そこでの見聞と経験が中心の、深いエッセイだ。
私はアンティーク好きだけれど、高価なものを買ったことはない。それに興味の対象はカトラリーやうつわの食器類に限る。今のとこ。 そんな東洋骨董にうとい私でも、この本に何度も登場する下蕪瓶(しもかぶらへい)、嚊煙壺(びえんこ)、翡翠の香炉・・・等々なんだか音の響きが素敵で思いっきり惹かれてしまう。(ゆうべ行った中華料理店では、そこに置かれた数々の置物や装飾品を、わけもわからないのに思わずしげしげ眺めてしまうほど影響された?)
そして庶民がふだんは絶対垣間見ることのできない、上流顧客を相手に商売するイギリス企業の内部をじっくり覗き見することもできて楽しめる。ハイソな老舗企業に勤める誇り高き選ばれた人々は、自身のクラスもまた高いのだ。客を含めひとりひとりのドラマも‘読ませる’。
この本が単行本で出版されたのは数年前なのだけれど、私はその頃新刊本を自由に選べる環境にいなかった。講談社エッセイ賞もとったとのことで、当時すでに読んだ人がきっと多いんだろうな。私は最近めぐり会ったわけだけれど・・・。

これを読むとまた一刻も早くイギリスに行って、掲載された地図に沿ってロンドンの街を歩いてみたくなったよ・・・。


                             27.Luglio.2002 Sereeenooo
イタリア語スクールの番外編で、会話クラスがあったので参加した。
Inquinamento(公害・汚染)についていろいろ話し合い、勉強したのだけれど・・・恥ずかしながら私は今までオゾンホールがオーストラリアの脇、南極の上あたりにひとつだけ開いているものだと知らなかった。あー、こんなの書くことないのだけれど、知らなかったのだ。恥ずかし恥ずかし。ついでに原子力発電のしくみも解っていなかった。今日イタリア人の20代前半のセンセイから教わりました。賢くなりました。どうも。
さて、揚げ物に使用した油をどう処理するか、という話題になる。イタリアではトイレに流す!もしくは、台所に流す、という話はすでに知っていた。今日の先生もやはり例外ではなく、さらっと「マンマがトイレに流す」とのたもうた。
イタリアの語学学校で、私以外のクラスメイトの大半がスイス人とドイツ人だったときに、先生が「日本には油を固める薬品があって、それで固めて捨てるのよね?合理的で進んでるわよね」というような話をして、そのときクラスメイトたちは皆へぇーっ、と感心していた。私は反対に、先進国のドイツやスイスにこの固める薬品がないことにかなり驚いた。でも、もちろん環境に大変気を配る両国(イタリアではない。スイス&ドイツ)、使用済みの油は業者が回収するだとか、紙に吸わせて捨てるだとか、当時はそんな話だったような気がする。
私は固めて捨てることに何の疑問も罪悪感ももちろんなかったのだけれど、今日の生徒のひとりが「水に流した場合の水の汚染と、化学薬品で固めた油を焼却して出るばい煙やガスによる大気汚染とどちらが酷いのだろう」と言い、先生も「そうなんだよね」とふつうに頷いた。
私は自らの手を汚さないので(水にたれ流すのはいかにも今私が直接に汚染してますという気がして)当然固めることにギモンを持たず、その先までは考えていなかった。結局のところそのときに‘解答’は出ずに終わったのだけれど、ひとの意見を聞くのは多面的に物を見る点で本当に勉強になるなぁ、とつくづく思ったのだった・・・。


                      25.Luglio.2002 Fa caldissimo da morire
日記のタイトルをFiori Chiari(フィオーリ・キアーリ)としてみた。日本語の直訳は‘明るい花々’、そしてこの名のつく通りがミラノのブレラ地区にある。
2ヶ月住んでどーも馴染めなかったミラノだけれど、このフィオーリ・キアーリ通りとそのそばのソルフェリーノ通りのあるブレラ界隈は、雰囲気のあるたたずまいの地区で、歩いていると少し心落ち着いた。ふたつの通りの名の語感もすごく好きで、特に‘フィオーリ・キアーリ’というきれいな響きはぜひいつか使いたいと思っていた。・・・で、ついに、ヨコドリ。
そういえばこの地区、素敵な雑貨店やリストランテ等あって今ではミラノきってのお洒落な界隈となり、アパルタメントもとても一般庶民は住めなくなってきたらしいが、フィオーリ・キアーリは何十年も昔、娼館の集まる通りとして知られていた。
若い時分に胸をどきどきさせながらこっそり足をはこんだ老人が、昔に想いを馳せつつ、いま同じこのフィオーリ・キアーリを散歩道にして歩いていたりするんだろうな。
そういう陰みたいなものをひっそり秘めたところがますます気に入った。なんか全然日記じゃなかった、今日の内容。でも、タイトルの説明ということで・・・。


                               21.Luglio.2002 Sereno
『リトル・ダンサー』のDVDを観る。
公開時に映画館で観て、飛行機の機内上映でも観て、これが3回目だけれどやっぱり感動。 いかにもイギリス北部、そしていかにも労働者階級、そういうクラス社会のことも覗き見ることができて学べる?映画だと思う。この映画で私は、あぁそうだチャイコフスキー!と作曲家について目覚めさせてもらったし。
鉱労働者をめぐるストのことなどがけっこう描かれていて、語学学校のことを思い出す。
教科書の一章にイギリスでの職業の名称がいっぱい挙げられたページがあり、警察官のPolice officerや消防士のFire fighter等に続いて4つめか5つめに炭鉱夫のMinerが出てきたのだ。
日本で職業の種類を挙げるのに、トップ5に炭鉱夫が出てくるのはありえないと思う。 へぇ、Minerという職業がいきなり出てくるのね、イギリスでは・・・とかなり印象に残ったのだけど、その後学校からの遠足で、カーディフ近郊の閉鎖された炭鉱採石場(?なんていうのかな)を保存したところを見学に行く機会があり、昔の人の炭鉱での過酷な労働条件を肌で知った。
何十メートル、何百メートルだかのもちろん真っ暗な地下、大量の労働者と大量の馬とがもぐって働いていた跡に私達も降りていくことができ、貴重な経験だったなぁと今しみじみ思う。
『フル・モンティ』もおんなじ色と匂いの空気が満々と漂う映画で、密かなお気に入り。北部なまりの英語が難しくて全然何言ってるのかわからないのも同じ・・・。 『フル・・・』の方は美少年も、美しく輝く若い未来もないけどさ。 これもオットが観てみたい、というので近日借りてくるとするかな。楽しみ!


                               20.Luglio.2002 Sereno
イタリア語レッスンのあった日、夕方に会社からスクールに向かって心斎橋・南船場を歩いていると、黒っぽい素敵な浴衣を着こなした30代の男性がプードルを3匹も散歩させていた。
背が高く体格の良い人で、そのシックな浴衣がとても映えて似合っていた。場所柄、わぁかわいい犬ーと寄ってくる女の子のメイクや服装が対照的で面白い情景だった。
いいなぁ男の人の浴衣、と思いつつスクールに着くと、最近私の担任状態で教わっている29才のイタリア人先生が黒の紋付ハカマ姿でパソコンに向かっていた。一目見て思わず歓声を上げ、ヘナヘナくずれる私を見て「きのう京都で買った!」とご満悦。
ご丁寧に金髪もちょんまげ風に結い上げていた。生徒さんの一人がやってくれたらしい。それにしてもあまりに似合っていて、刀を差してないのが物足りないくらい・・・。でもさ、ピアスが安全ピン風なのはミスマッチじゃない?今日はいったい全体、男性和装デーなのかいな、と思ってしまった夕方だった。
さて、ところで今日は友人とランチに神戸・北野へモロッコ料理を食べに行った。久しぶりのクスクスはやっぱりおなかがほっとして、美味しかったよ。


                      16.Luglio.2002 Sereno ma...insopportabile
・・・暑い!その上ムシムシと湿気がすごい! 毎年言ってることだけど言わずにいられない。
冷蔵庫にちゃんとしまってる食料品の傷みが早くて、ついていけない今日この頃。
モッツァレッラも封を切らず賞味期限よりまだ3日も前だったのに、はりきって開けてみるとチーズの外側全体がべちゃべちゃとなっていて、すっぱ臭い。がっかり。 ヨーグルトの種(?)を義母からもらって牛乳パック一本分作ったのだけど、一回食べただけで一週間後にはもう異様なすっぱ臭さ。(あれ、ヨーグルトって一週間もたないっけ?)これも残念ながら処分。チーズには白いカビがほわんと小さく生えてた。これは削って、OK、と・・・。
ところで最近、無性にトルテッリーニを食べたくて、あちこちデパートやスーパーの乾燥パスタコーナーで探しているのだけれど・・・無い!! なんで?やっぱり輸入の際に中の詰め物が問題になるのかしらん。トルテッリーニ大好きなのに・・・。ゴハン作るのがめんどくさいときには(いつもだ)とっても便利なのに・・・。
今後輸入食材屋さんをのぞくときの当面の課題としよう。トルテッリーニ探し。


                                11.Luglio.2002 Sereno
サッカーの日本代表だった稲本仔グマくんがイギリスのFulhamに移籍する。
私はロンドンに語学留学したときFulhamに住んでいたので、ここ数日は心ここにあらず、なつかしいFulhamに飛んじまっている。パパさんママさんは元気にしているだろうか。
最寄り駅がFulham Broadway(名前ほど大した町ではない?!)で、Fulham Roadを毎日歩いていた。あそこらへんを仔グマくんも散策するのかなぁ・・・。(しないかも・・・)
テレビの字幕ではフラムと表記されていた。私は勝手になんとなく‘片仮名ではフルハム’って認識してたけど、Buckingham がバッキンガムでBeckhamがベッカムだから、より発音に近くフラムって書くほうが正しいか。なるほど。
さて、話は変わって今日はアサリをお料理に使った。 自分の手で生き物の息の根を止めるのは、今のところ貝料理。これ以上はイヤだよ。美味しいから好きなんだけど、調理するときに実はいつもかなりたっぷり罪悪感がある。 火にかけたら見えないようにフタをしっかりして(早く成仏できるように火力を強めちゃったりなんかもして)、カパカパと貝の開く音が静まるまではなんだか落ち着かないのよね・・・・・・。


                                7.Luglio.2002 Sereno
Tが、私の両親にサプライズプレゼントでビデオデッキを買ってあげようと言うので、家電量販店へ一緒に行く。(今週末に持って行くまで両親が勝手にビデオを新調しませんように!)
その帰りに1年以上ぶりにファミレスへ行きたくなり、遅い昼食に立ち寄る。3時半頃で、家族連れやカップルのほかに、小学生だけの男の子5人組や中学生の男の子4人組などがいた。
へぇ、今どきの小学生はファミレスで友だちとお茶(彼らが飲んでいたのはジュースだけど)するんだ、としげしげ観察してしまう。250円でドリンク飲み放題というジュースバーのサービスがあり、それをお子達は利用しているらしい。もしかしたら塾帰りなのかもしれない。私が親なら子供同士では来させたくないなぁとも思いつつ、見ているとほほえましくて面白い。
小学生男児チームはめいめいサイダーやクリームソーダなど炭酸系ジュースをチュウチュウ飲みつつ「やっぱり夏はこれやなぁー!」などと爽やかに感想を述べる。あと15年もすれば、その台詞の対象となる飲み物は変わっているのだろう。
中学生男児チームはジュースの子と紅茶やコーヒーの子とがいるようだった。気の回らないファミレスや喫茶店ではよくあるように、紅茶にでも、備え付けミルクはポーションのコーヒーフレッシュだった。紅茶には牛乳を入れたいよなぁ・・・まぁいいか、と思っていると、中学生の一人が「‘コーヒーフレッシュ’だってー。紅茶にこれはないよなぁ!」と言う声がしてきた。・・・以前私の周りで、東京出身者が関西でフレッシュと言われて意味が解らず、東京ではミルクとかクリームと言う、フレッシュなんて聞いたことない、と明言して関西人チームに衝撃をあたえたことがあった。それにしてもさ、一般にフレッシュって植物性油脂ってのが気に入らない。会社でコーヒーを淹れるたび『あー牛乳買うの忘れた』と毎回思いつつフレッシュの容器を開ける。やっぱり植物性だからコクがないし、植物性にしては何?この修正液のようなペンキのような異様な白さは・・・、と不思議でしょうがない。明日こそコンビニで会社用の牛乳買わなきゃ。


                           2.Luglio.2002 Sereno ma umidooo
蒸し暑い! 今日は今年一番の最悪な蒸し暑さだった。この夏初めてエアコンをつけた。
匂いはこもる季節だけれど、好きなのでやっぱりお気に入りのトワレをつけて出かける。
私は香りに浮気性ではなく、いつも愛用の香り一辺倒でつけてきた記憶がある。
中学生の頃の資生堂シャワーコロン(懐かしいゾ)のシトラス系に始まり、高校〜21才頃はクリスタル、その後ケーレックス、25才頃からはひたすらアントニアズ・フラワーズ一本槍人生で今に至っている。香りをつけない生活はもう考えられない。
以前は道行く人や友人の香りがどこのメーカーの何かほとんどわかったけれど、最近は知らない香りが多くなった。でも同じような香りをよく感じるので有名どころのものなんだろうな。
自分は無理だけれど、ヨーロッパ女性がつけるような濃厚で甘ったるい香りを嗅ぐのも好き。
日本でたまぁにふわっとそんな香りがすると、「あ、外国の香り・・・」と胸がきゅんとなる。
お国柄や湿度など気候にも関係するらしく、同じシャンプーでも日本で売られてるものとヨーロッパで売られてるものの香りは全然違ったりする。
ロレアルのELSEVEエルセーヴも日本のものは爽やか系の香りだけれど、イタリアのはまさにヨーロッパな濃厚どっしり系の香りがする。金髪用、乾燥髪用とかによっても違うけどね。
緑のボトルのオーガニクスも確か日本の製品とは香りが違ったような。
ヨーロッパでは(といっても私がシャンプーを買ったのは伊・英でだけ)ある時期ELSEVEがロゴデザインはそのままに、一斉にELVIVEエルヴィヴ(?)という商品名に変わってしまった。日本でも変わるのかなと思ったけど、数年たっても日本ではまだエルセーヴ・・・なんでだろう??
ここしばらく、ボディショップのお店でボディシャンプー‘JUICE IT'を全種類たっぷり嗅いでウットリするのも密かにお気に入り・・・んふふ。



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