| 5月31日(土) Molto variabile |
| 4月に日本で一番売れた洋書ペーパーバックがサリンジャーの『The
Catcher In The Rye』だったという記事を見た。どう考えても村上春樹による日本語新訳が出た影響だろうな。 何度トライしても、何度心落ち着けて読むぞ!と取りかかっても、どーしても数ページで挫折してしまう本が私にはあり、その一つがずばり『ライ麦畑でつかまえて』だったりする。 青春時代の必読の書とかバイブルとか言われているのに私にはとっても読みにくいのはなんで?高校時代から三年にいっぺんくらいの割合でチャレンジしていたんだけどさ。 これを機に村上訳で再挑戦してみる?!という悪あがき気分がふつふつ沸いてくる、かな。 おとなりから生まれたての赤ちゃんの、いかにも赤子、といった(のどが痛くなるんじゃないかなぁと心配になるような)泣き声が聞こえてくる、至って平和な今日この頃。 |
| 5月26日(月) Pioggia |
| 週末に池田小の殺人犯宅間に死刑求刑のニュースを見ていたら、被告のあまりの反省のなさにこれでは遺族があっさり殺す死刑じゃ物足りない、半殺しで、と思うのもしみじみ無理ないな。 死刑自体には日本でも廃止論があるけれど、私個人は死刑はあっていいと思っている。死刑制度があるのは妥当と思う、何でかって言うと・・・という話を別々のイタリア人とそれぞれする機会があったとき、一人は信じられない、というようにヒャヒャッと笑いとばしてみせ、もう一人は「死刑はあってはならないよ!絶対っ。」と、その死刑という単語自体を頭から振り払うかのようにきっぱり言っていた。 カトリックの国イタリアに死刑は無い。私は特別な思想教育等受けたこともなくごく平凡に大きくなってきたわけだし、死刑にさほど拒絶感を抱かないのは多分今の日本人のマジョリティの感覚だと思うのだけれど、育ったお国柄や環境によって当然と思っている事象が根本的に異なるというのはつくづくおもしろい。そりゃあ基本的にはそんな刑、無くて済むなら無いに越したこともないのだけれど。 ところで、イギリスはエクセターで裁判を見学したことがある。傍聴と言いたいところだけれどあまり理解できなかったので‘見ていた’。殺人事件とかじゃなく、ティーンエイジャーの窃盗だか軽いもので略式ぽかったのだけれど、法廷に5〜6人いた裁判官たちが、威風堂々濃紺マント風衣装にモーツァルトかバッハのようなあの白髪カールのかつらをみな重々しく装着していたのがやたら印象に残った。 ちなみにそんな時代がかった威厳たっぷりの裁判官たちの下したそのときの判決は、街路の掃除等の勤労奉仕だったような。 |
| 5月24日(土) Sereno |
| 自販機の午後ティーあややに見とれていた私にオットTが一言「この子ってかなりサル顔や。」 私が「そうかなぁー可愛いよ!」と反論するとすかさず「・・・あっちゃんは恐竜顔やね。」なぬ?!しかも立て続けに「ティラノザウルスってかんじ」と平然とのたまった。それって私の気性も加味してる?「えぇっなんで恐竜顔ー」と抗議したら「でも、美人恐竜。」とのフォローありがとう。が、いくら美人っつったってティラノザウルス。キツネ顔とは度々言われていたけれど、自分ではかなりのサル顔だとも思うさ。 さてさてシカゴ、すごく良かった!もう一度観たい。早速サントラも購入しました。歌も踊りも迫力でさすがアメリカは女優層が厚いなぁと感心。日本だったらいくら人気女優でもこれは無理でしょう。主演二人はオーディションなんかを受けて選ばれたのかしら。レニー嬢もチャーミングだったけれど、なんといっても老体に鞭打ってがんばっちゃった風のリチャードギアの‘歌って踊って’ぶりに最初なかなか慣れず、不届きながら笑いをこらえられなかった。彼にはがんばりましたで賞。登場人物があれほどみんなハラグロ揃いなのに、スカッとハッピーな気分で観終えられるとは。あー面白かった。 オーディションといえば、チャーリーズエンジェルのルーシー・リューのやっている役の最終選考に実は工藤夕貴が残っていたらしく、ちょっと運命が違っていればキャメロン、ドリューに彼女が加わっていたかもしれなかったそうだ。・・・残念! |
| 5月20日(火) Nuvoloso |
| 朝、どんなにお天気が良くさわやかでも、会社最寄駅から会社までの道はサラリーマンの歩きタバコ率が高くて一気に不愉快になってしまう。・・・もー、前からくる煙(副流煙プラス見知らぬアンタの体内を通って吐き出されたやつ)を吸う不快さがわからないのだろうか、すごく不思議。 どうせ吸うなら副流煙もシッカリ責任持って全部吸い込んで消化してほしいとまで思うぞ。歩きタバコをしている人の心の内を見てみたい。『後ろの人のことなんて全然気づかなかった』ってなものだろうか。それとも『吸いたいんだからいいんだよ!』なのか? 以前、レストランでほぼ時を同じくして隣のテーブルに着いたかなり若いカップルの男の子が、こちらを向いて私たちに「タバコ吸ってもいいですか」と訊いてきたことがあった。食前だったし空席もたくさんあったので、じゃあ席変わりますね、と私たちが移動したのだけれど。当然の気遣いといえば当然だし、よそで「吸っていいですか」と訊かれたことももちろんあったけど、見た感じ気配りなんてしなさそうな彼らだった(失礼)ので尚更うれしくなり、そのときは「訊いてくださってありがとう」とお礼を言ってしまった。お人よしだった?やっぱり何事もちょっとした心遣いとか配慮は必要だよなぁ・・・。 さて明日は『シカゴ』を観に行ってくる予定。ブリジット以来の再会で、やっぱり冴えない・踊りがヘタとMy友人評のレニー・ゼルナントカ嬢を見るのと、音楽がとっても楽しみ。 |
| 5月16日(金) Nuvoloso |
| 会社の親しいコーハイちゃんが、5月末の定期演奏会を控えてランチタイムの会議室で食後にマンドリン練習にいそしむ。同じくランチ仲間の仲良しの同期ふたりと他愛もない話をしながらマンドリンの音色(BGMとしてはボリュームが少々大きすぎるが)を聴いているのはなかなか贅沢だ。彼女と知り合うまではマンドリンのことをほとんど知らなかったけれど、外見も音もとても美しい楽器で今では大好き。400円の味噌汁付きおべんとを食べながらしげしげ眺めてココロにも栄養をつける。この調子で演奏会に間に合うのかなァなどと心配もしつつ。 最近購入したシチリアの地元の演奏家たちによる演奏を集めた『Musicians of Sicily』というCDがお気に入りになっていて、これにはマンドリンの演奏も多々まじっていたため彼女に知らせたら興味のアンテナがぴんぴん。で、早速プレゼント。 地味っちゃあ地味かもしれないんだけど、お天気のいい日に本でもダラッと読みながら聴いていたいような、心地良い南イタリアの伝統音楽たちは、イタリアファンならずともお薦め。マンドリンってそういえば夏向きの音かも。涼やかで。 |
| 5月9日(金) Sereno |
| 今月初めから、6年以上前に辞めた会社の同じ部署で派遣社員として働いている。 7年間働いたことがあるとはいえ、なんせ6年ぶりだ。かなりな浦島状態で面白い。 百人近くいたフロアは五十人弱に減っているが、知らない顔がほとんど無いのは一体・・・。新入社員は何年も入っていないし、異動以外には辞める人も少なかったのね。 挨拶回りに行っても、どこの部署もみな満面ニヤニヤと優しく迎えてくれてこちらもついつい顔がユルむ。「新しく入りましたぁ。短大卒でぇすっ。」との私の挨拶に皆様「・・・まあ確かにそのコトバは偽りでは無いなぁ・・・」とあたたかい。いくら短卒後はや十余年が経とうとも。 エレベータで偶然他部署のひとと乗り合わせて顔が合うと、相手一瞬固まったのち「・・・ええっ?・・・あんた何やってんのっ!?ええっ??」と仰天してくれる様子を堪能するのも今のところ日々のささやかな楽しみだ。たまに衝撃の激変身ぶりをとげている元オネエサマも確認できたりし、私はああではないことを心密かに祈ったりする。6年のブランクはかなりスリリングだ。 こんなに経つとシステムや業務の進め方もすっかり変わっているのでほとんど一から覚え直し。 でも私の所属課はとりあえずのんびりしきった職場なのでのんびり働かせてもらうわ。一年間。 のんきな昼職場とはうらはらに、私の生活夕方以降の部では連日ありがたいことに翻訳作業がとぎれず、結局いそがしい睡眠不足な五月の日々が続いているのでありました。 |